| *~において(は/も)/*~における/*~にて 
 名詞: ×  +  において(は/も)
 における + 名詞
 にて
 
 
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 ♪ 会話 ♪
 李 :人生において一番大切なものは何なのだろう?あれもこれもで、ひとつには絞り切れないなあ。
 良子:私は健康だと思うけど。次は家族、その次はお金、あれあれ、次々に出てきて頭がこんがらがってしまうわ。
 李 :結論が出そうもないから、この件はこれにて一件落着にしようか。ところで今夜は何食べるの?
 
 ♯ 解説 ♭
 「~において」は動作が行われる場所・場面・状況を表し、格助詞の「で」で置き換えられますが、全てが「で」の用法と対応しているのではありません。なお、格助詞「で」は元々「にて」が変化したものですが、今日では書面語です。
 学校で(・において)勉強する。  <場所>
 外交で(・において)腕をふるう。 <場面>
 その時点で(・において)決める。 <状況>
 手紙で(×において)知らせる。  <方法>
 会社は5時で(×において)終わる。<刻限>
 癌で(×において)死んだ。    <理由>
 石で(×において)造られた家。  <材料>
 全部で(×において)いくらですか。<限定>
 
 § 例文 §
 1.日本社会において最重視されるのは、「和」と言えよう。
 2.二一世紀においても、おそらく戦争と貧困はこの地球上からなくならないだろう。
 3.国際経済における基本原則は市場を通じた公正な競争だ。
 4.中国は古代において、紙・羅針盤・印刷・火薬など、人類史に残る四大発明を成し遂げた。
 5.このまま人口増が続けば、遠くない将来において、食料・エネルギーの危機が現実のものとなるだろう。
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