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发表于 2007-11-14 12:57:10
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(7) 途上国の公害問題- q. P1 T! u0 g
① 多くの途上国では、適切な社会資本の整備や環境政策を欠いたまま、工業化や都市への人口集中が続いており、この結果、著しい大気汚染や水質汚濁、廃棄物の不適切処理にともなう環境悪化などが生じている。例えば、工業都市では重油や石炭の燃焼にともなう硫黄酸化物や煤塵による汚染がひどく、大都市では自動車を原因とする一酸化炭素による大気汚染が深刻である。また、先進国の開発援助や民間資本の海外投資が環境破壊の原因となったり、「公害輸出」として批判されることもある。環境悪化の結果、途上国の発展が難しくなり、世界経済の進展を阻害したり、熱帯林などの乱開発が進んだりすれば、先進国も含め世界全体に悪影響が及ぶ恐れがあるため、途上国の公害問題の解決に向けて、世界が力を尽くすことが求められている。
5 X }/ O9 ?' G8 K/ J② 公害は地域が異なっても技術的に多くの共通の問題を抱えている。そこで確立されたのが公害対策の五原則であるが、それは以下のことである。
x0 Q% Q z" G# C* B0 p$ lA. 汚染者負担の原則:環境を汚染したものが責任をとり、汚染の除去に必要な費用を全額負担する。! x" m1 g" @3 N F
B. 無過失責任制:企業に故意や過失がなくても、損害に対しては賠償責任を負う。9 i% H) d/ a; `: R- m5 B$ }' h: w
C. 総量規制:濃度規制では生産規模が拡大すれば排出量は増えるため、有害物質は総量を規制する。
9 P! I7 _% n2 A% g* G+ ZD. 環境情報公開制度:行政・企業に関連情報の公表を義務づける。( m3 N% G3 H8 N1 P0 y
E. 環境アセスメント[環境影響評価]:開発による環境への影響を調査・予測・評価し、公表することを義務づける。) E7 b. o" J6 c' z6 s% Q9 h' g0 U$ M
③ 途上国の公害問題は、地球温暖化や酸性雨などの地球環境問題と直結している。途上国の公害問題の解決がなければ、地球環境問題も解決しないのである。しかし、途上国には技術と資金が不足しており、自力で解決するのが困難な状態である。そのため、途上国の[発展する権利]を保障しつつ、地球環境を保全していく国際的次元での社会システムを確立していく必要がある。地球温暖化や酸性雨問題にせよ、途上国の公害問題にせよ、これらを解決するには先進国の環境ODA[政府レベルでの資金と技術援助]が必要であり、環境保全のための資金や技術が[国際公共財]として、中立的な国際機関の下に運営されるような国際的仕組みづくりが緊急の課題となっていると言えるだろう。2 ^2 G, {" f3 ~4 ]! p; D
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(8) 海洋汚染、有害廃棄物の越境移動6 C3 h- @0 l* [: q2 N: z' D6 Y
① 海は陸の汚染が水の動きにより移されて最終的に行き着く場所であるが、この海洋の汚染が世界的に確認されている。それまでにも廃棄物の海洋投棄や洋上で焼却を規制する条約として、ロンドン条約、マルポール条約があったが、1989年3月、アラスカ沿岸で座礁して大量の油を流出させ、海鳥約4万羽以上が死滅するなどしたエクソン・バルディーズ号事件をきっかけに、油濁対策を強化するようにとの国際世論が高まり、「1990年の油による汚染に係る準備、対応及び協力に関する国際条約](OPRC条約)が1995年5月に発効した。* X9 v3 L \# \" W4 H' B
② 「有害廃棄物の越境移動」問題というのは、自国で処理すると高い費用のかかる有害廃棄物を他国に送って処理することで、最近は、海洋や途上国が廃棄物の捨て場として選ばれることが多い。移動先では、しばしば不法投棄されたり、安易な処理をされたり、環境汚染を起こす。そのため、国連環境計画(UNEP)が中心となって準備をし、国連で1989年にバーゼル条約(正式名:有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関する条約)を採択した。日本もこの条約の義務を履行するための国内法を、1992年に制定し、93年に条約に加入した。
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(9) 持続可能な開発と循環型社会8 |* f- {1 K2 \# _8 x; U: K+ i) n- F
① 先進国においては、60~70年代にかけて公害問題が深刻化した。日本にいたっては、日本公害列島と言われたほどであり、四大公害裁判に代表される反公害闘争が湧き上がった。1972年6月、スウェーデンのストックホルムに国連で初の国連人間環境会議が開かれ、「人間環境宣言」が採択され、国連環境計画(UNEP)が設立された。1992年には、ブラジルのリオデジャネイロで、地球サミット[環境と開発に関する国連会議]が開催され、「環境と開発に関するリオ宣言」、及び行動計画である「アジェンダ21」、森林保全などに関する原則生命を決定したほか、気候変動枠組条約および生物多様性条約の署名が行われた。このときの「持続可能な開発」という提言は、今日では地球環境問題を考える上での共通認識となっている。$ ^% C' D3 ]! s& |# n3 D
② 現在日本はほぼ6億トンの資源を輸入し、11億トンの砂利、岩石などを国内で掘り出して生産活動を行っている。輸入資源の約半分、3億トンは燃料として消費される。この生産活動の結果、約12億トンの製品や財貨が生産され、そのうち8000万トンが輸出される。その一方で、産業廃棄物が3億トン排出される。そのうち1億トンは回収利用されているが、それに約1億トンの家庭ゴミなど一般廃棄物が加わり、結局計3億トンをどこかに捨てられている。これが日本の物質収支である。これまで産業廃棄物を埋め立ててきた沿岸部には、もうほとんど埋め立ての余地はない。また、プラスチック類などを低温で焼却すると有毒なダイオキシンが発生する。強い毒性や発ガン性があり、内臓障害、催奇形性などがあるとされている。
& X5 u3 a# o% D5 ]+ M③ 産業廃棄物、一般廃棄物、混ぜてしまえばただのゴミだか、分ければ資源となるものがたくさんあり、再利用可能なものは現在捨てている3億トンの半分近くに及ぶと言われる。そのため、日本では2000年に「循環型社会形成推進基本法」を制定した。そしてこの基本法の下に、「資源有効利用促進法」や「家電リサイクル法」などが制定されている。
# }: H* P% g& M④ 循環型社会形成推進基本法では、ゴミをできるだけ出さないこと、使用済み製品のうちそのまま繰り返し使えるものは再利用(リユース)すること、使用済み製品のうち原材料として使えるものは再生利用(リサイクル)すること、どうしても捨てるしかない物は、環境を汚染しないように処分し、焼却する場合はその熱を利用するなどの方針を打ち出している。また、生産者に対しては、物をつくる際にリサイクルや処理がし易いような資源を使うなど、廃棄物はなった後のことまでを考えてつくる拡大生産者責任などを、消費者に対してはゴミの分別を徹底し、繰り返して使えない物は資源としてリサイクルする排出者責任などを定めている。 |
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