咖啡日语论坛

 找回密码
 注~册
搜索
查看: 1574|回复: 0

[学习网站] 小説(なぞの青年)

[复制链接]
发表于 2007-12-8 18:20:17 | 显示全部楼层 |阅读模式
 都会のある一塊。そのあたりには住宅がぎっしりとたてこみ、住宅でないところは道路で、自動車が絶え間なく走っていた。従って、その辺の子供は遊び場所がなく、日当りの悪い狭い部屋のなかで、黙ってテレビをほんやり眺めていなければならないのだった。
' \0 \) i$ X) @9 C9 d( vそこへ、一人の青年が現れた。地味な服装で、おとなしく真面目そうだった。彼は通りのまどごしに、子供に話しかけた。
) j- r, U! s3 c6 y$ E) l1 `  L  x  N「この辺には、君たちの遊び場はないのかい」
! q! b% F* e# K4 ?, [' n, jうん、ないんだよ、鬼ごっことか、かくれんぼとか、ナウとびとかを、ぼくたちは誰もやったことがないんだよ。( H$ z- l% S, z$ A6 O: z- p& L
「かわいそうに。小さいな公園でも、作ってもらえばいいのに」
7 h) p; K" q' y! V「おとなの人たちだって、そう考えているよ。だけど、お役所に交渉してみたが、だめなんだって土地が高いし、そんなお金のでどこがないんだってさ」; e: m" U+ m) o$ ^, A4 q2 f
子供は諦めきっているようだった。それに対して、青年は言った! D$ w; E+ b8 F( X' p9 m( D
「よし。ぼくが作ってあげよう」
4 J" I3 }9 i8 z; H: v「本当なの。みんな,、どんなに喜びだろうな。でも、そんなことが起こるのは、テレビの中にお話の場合だけじゃないのかな」$ l& L* R9 u4 C8 I7 Z* L
「いや、本当だとも」* ^% X( \& e! f, g/ p, M6 I" z% V
うそではなかった。青年はどこからかお金を持ってきて土地を買い、地面の均し緑の木を植えた。ブランコや砂場も備え付け、安全設備も整えた。そして、集めって来た子供たちに言った。
% X$ B2 b) P( B4 @6 {% H2 d「これからは、此処は君たちの世界だよ。いつでも自由に遊べるんだよ。」# d1 B! N2 q0 J. C8 {4 b
「わあ、うれしい……」
0 G- V' }3 A; O+ L子供たちは歓声をあげ、日光を浴びながら思い切り飛び跳ね、駆け回った。ついてきたおとなたちも感謝した。! `, z# V6 x; M: {% {! {
「なんという、ありがたいことでしょう。お名前を教えてください。それを公園の名前とし、いつまでも忘れないようにします。」1 N& N4 H5 N. D5 Y# g2 K
しかし、青年は少しも得意そうな表情をせず、手を振って、控え目な口調で言った。
- ]3 T/ k- u% ]「名前など、同でもいいことです。当たり前のことをしただけですから、皆さんに喜んでいただければ、それでいいんですよ。お忘れになって下さい。」2 ~# Q8 |" V! N6 s' |! @
誰かが写真を取ろうとしたが、青年はいつの間にかいなくなっていた。みなは奇跡をおこす魔法使いじゃないかなどと、話し合うのだった。
( _. O, y  V2 T; s9 ^( fまた、その青年は身寄りのない老人のところへ現れたこともあった。# q3 |1 I4 U) w6 r* C
老人の一生は、働き続け立った。若い時はよく働き貯金もできたっだが、それは物価の変動で消えてしまった。都市を取った今では、食べて行くだけがやっと、もう体も弱っている。
1 B% t' [" a; ~4 U" K7 u* H0 g「生きている間に、一回でいいから、ゆっくりと旅行をしてみたいものだ。しかし、それも無理な望みだな」
5 @/ Q6 z4 F* t  N, o, }と悲しげに言いながら暮らしていた。そこへやってきた青年はこう話しかけた。9 E/ b4 `, Y0 M4 w7 }
「はい、これが流行周遊券の切符のつづりです。こっちは、予約旅館の前払いをしたという領収書。これは、小遣いのお金です。お好きなように、楽しんでいらっしゃい。」: Z/ n5 J* k0 {6 n. `
当然のことながら、老人は人事かねる表情だった。) G) ^- b5 {2 I! `4 @* X' R! N
「からかっていらっしゃるのでは、内容だ。ありがたいことです。しかし、見知らぬあなたから、そのようなものを頂く筋合いはありません。」
: L# M6 B) [7 I# F# S! Y3 w& c「とおっしゃっても、もう取り消すわけには行きません。こうお考えになったら、どうでしょう。一生を真面目に働いたあなたには、せめて、それぐらいのことはなさる権利があるはずです。」2 v% A/ d  _5 X9 \' R3 K0 s) v
老人は涙ぐみながら喜んだ。
" _: k- ]/ K/ u# V$ ]% |「そうですか。では、お言葉に甘えさせていただきましょう。ああ、夢のようだ。これで思い残すことなく死ぬます。あなたは、現代のキリストのようなお方だ…」したまでのことです。
4 S+ t& K$ \3 K+ h) O* k「とんでもありません。ただの平凡な人間ですよ。なすべきことを、したまでのことです。では、いいご旅行を……」
+ i2 V" c4 Q0 d青年は老人のくどい感謝の言葉が始まる前に、静かに帰っていた。
# n  T2 x% I  Hそのほか、その青年は色々なところに現れた。. R+ r' G# Z5 [' W  [+ @% u; r/ a
交通事項で死んだ人の遺族の家に現れ、お金を渡したこともあった。ひき逃げされたので、訴訟を起こしてお金の請求をしようにもあいたが分からず、生活を困っていた人たちだ。! H+ }/ F0 ]) n% k
海外に流出する寸前の、古い美術品を買い戻し、博物館に寄付して、黙って帰っていたこともあった。崩れかけ、早く手を経たないとだめになってしまう遺跡の、修理代を出したこともある。資金が行き詰まり、閉鎖する以外に方法のなくなった保育所や恵まれぬ人の施設に、そっと金をおいていったこともあった。この類のことは、あげればいくらでもある。
0 R$ p% G5 U; {) A青年の訪問を受けた人たちは、心からありがたがると同時に、あの人はどんな家のかたなのだろうと考える。大金持ちのお子さんはだろうか。それとも……。, A/ K" w& A* b$ H3 D% E& k, {
その先は考え付かない。自分のことには金を使おうとせず、世の中のために尽くしている。偉い人だ。それにしても、よくお金が続くものだと。
- ]8 e! v; \& B0 Uしかし、いつまでもつづくというわけには、いかなかった。やがて、その行為も終わるときが来た。最初に気がついたのはその青年の上役、すなわち税務署長だった。彼は青年を呼びつけていった。+ C4 J$ t- `: y/ |
「おい、君、君を真面目な青年と信用し、金銭を扱う重要な地位につけた。それなのに、それを裏きり、気の遠くなるような額の使い込みをやった。なんということだ。一体、どんなことに使ったのだ。」
. i! e4 C+ u+ V# B& m0 z3 Z0 |7 v% M, V「実は」
  u8 j6 f& e1 D青年は正直に答えた。署長はあきれて大声をあげた。5 Y  ~) U) S9 [: O$ Y
「けしからん、税金とは善良な国民が、政府を信頼して納めたものだ。それを議会にも官庁にも無断で、勝手に損な馬鹿げたことに使うとは……」
- P3 E" t0 u/ I& x/ ~6 n2 m- R「いけませんでしたか」! n4 b3 a( E2 M3 {
「当たり前だ。お前は頭がおかしくなっているんだ。」
- j; T: L0 `& m5 W0 A! [/ L- _' Q' q「私が異常で、ほかの議員や公務員たちは、みな正気だとおっしゃるのですか」
$ T6 d/ b) ^/ t3 W7 Eしかし、署長は、そんなことに答えるどころではなかった。この不祥事の、処理をしなければならない。関係者は表ざたにするのをいやがり、無理やり青年を異常者にしたて、病院に送り込んでしまった。
回复

使用道具 举报

您需要登录后才可以回帖 登录 | 注~册

本版积分规则

小黑屋|手机版|咖啡日语

GMT+8, 2026-3-15 09:47

Powered by Discuz! X3.4

© 2001-2017 Comsenz Inc.

快速回复 返回顶部 返回列表