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发表于 2009-4-22 22:38:47
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戦前のことだが、「ふりがな廃止論」というのが評判になった。言い出した作家の山本有三は、ふりがなを、「むづかしい漢字をやたら使ったために、そこからわき出たボーフラ」だとこき下ろしている(『戦争とふたりの婦人』岩波新書)
二战前夕,国内曾有一段“振假名废除论”引起众多言论。提出此论的作家三本有三将振假名看低为是“由于过多使用难懂汉字而出现的汤罐”(《战争与两个妇女》岩波新书)。
▼ふりがなをやめれば難しい漢字は使えず、難語はおのずと制限される。そうした一理ある主張ではあった。戦争に負けると漢字はさらに冷遇され、一時は撤廃論やローマ字化論も勢いづいた。山本は泉下で、今の漢字ブームに驚いていることだろう
弃用振假名的话则没法使用复杂汉字,难解词汇的使用自然受到限制 。这一主张也言之有理。战败之后汉字更是备受冷遇,一时之间汉字废止论和罗马字化论势头并进。对如今的”汉字热“,若是山本泉下有知也会万分惊讶吧。
▼そのブームの主翼を「漢字検定」は担ってきた。昨年度の挑戦者286万人は大阪市の人口をしのぐ。だが6月に予定されている次の実施が危ぶまれている。日本漢字能力検定協会の「にごり水」が、清まる見通しが立たないからだ
推动“汉字热”主要力量的是“汉字检定测试”。上一年度参加汉检的人数达到286万人次,超过大阪市人口。但是预定今年6月实施的本届考试可说不准了。这是因为日本汉字能力检定协会的“浑水”目前还没有澄清的迹象。
▼すでに明るみに出た問題に加え、不可解な高額退職金や、協会名義のカードの私的利用など、色々とわき出している。文科省は検定への後援と大臣賞の交付を取りやめた
除了已公开的问题之外,还有令人费解的高额退休金以及协会名义银行卡的私自使用等等问题层出不穷。文化部也因此终止了对检定协会的后援支持以及大臣奖的授予。
▼漢字といえば、研究に生涯をささげた白川静さんの面影が浮かぶ。その清廉から、協会の有り様はずいぶんと遠い。白川さんは漢字は一種の映像だと言っていた。カタカナでは素っ気ない人の名も、漢字で書けばたちまち姿がよみがえる。サクラより「桜」の方が、さまざまな事を思い出す
提到汉字,眼前不禁浮现出致力于毕生研究汉字的白川静。她的清廉,远别于协会里某些人的作为。白川说过“汉字是一种映像”。即使是用片假名的书写显得冷漠的人名,一旦用汉字写的话形象立刻就生动起来。比起片假名的“サクラ",汉字的”桜”更能让人们联想起各种事情。
▼協会の新理事長はきのうの会見で「100日での再生」を強調していた。言葉どおりの立て直しを信じたい。でないと「漢字」とつづる文字に、欲と金のイメージがつきまとうことになりかねない。
昨日,协会的新理事长在记者招待会上强调了“百日重生”。希望能如他所说。否则以后看到汉字,很容易就联想到欲望和金钱了。 |
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