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リーディング(2)【大学生と勉強】
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ジェシーはアメリカの大学の3年生である。去年日本からの留学生早川一男と友たちになった。ジェシーは、一男に、アメリカへ来てどんなカルチャーショックがあったかと尋ねたことがある。すると一男は、一番ショックだったのは、アメリカの大学生がよく勉強することだ、と答えた。どうしてそれがショックなのかと聞いてみると、一男が「日本の大学では、毎日1時間か2時間勉強すれば大丈夫で、あとは試験の前に頑張ればいいんだ」と言うので、今度はジェシーがビックリする番だった。
" l- |7 E0 _+ u8 n3 U1 [, z1 L ジェシーは、今年日本の大学に留学してみて、一男が言ったことの意味がはじめてよくわかった。ジェシーは空手部に入ったので、日本人の友たちがたくさんできた。毎日空手部の練習が終わると、ジェシーはすぐホストファミリーの家へ帰って食事し、それから夜遅くまで勉強しなければならないのに、空手部の日本人の学生たちは、練習後喫茶店へ行ったり、映画へ行ったり、お互いの家へ遊びに行ったりばかりしていて、勉強はほとんどやらないらしい。実際、彼らが勉強の話をするのは聞いたことがない。彼らがクラスの話するのは、試験の前に、誰からノートを借りたらいいかをお互いに教え合う時だけだ。' y* I6 {0 y. ], |% W: W
ジェシーはこのことに驚いて、大学の先生に、どうして日本の大学生が勉強しないのかと尋ねてみた。すると先生は、「日本人は、高校生の時に、大学の受験のためにすごく勉強しなければならないでしょう。そして、もし受験に失敗すると、1年間予備校に通って、入学試験の勉強を続けるんです。だから、大学に入るとのんびりしちゃって、あんまり勉強したくなくなるんですね。それに、大学を卒業すると、社会に入ってすごく働かなければならなくなるんですよ。大学の先生たちもそれを知っているもんだから、あまり勉強させないんだと思います」と言った。
; Z- z& W& \1 H! d% { 高校時代にあまり勉強しないで大学に入ってから勉強するアメリカ人と、高校時代にすごく勉強して大学でのんびりする日本人と、どちらが幸福だろうかと、ジェシーは考えないわけにはいかなかった。 |
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