北朝鮮を訪問している中国の温家宝首相。到着時にはキム・ジョンイル総書記が空港で出迎える、極めて異例の歓迎ぶりでした。サプライズを演出した北朝鮮の狙いとは。 
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 4日、特別機で北朝鮮・平壌国際空港に降り立った中国の温家宝首相。そこにはサプライズな出迎えがありました。待っていたのは、キム・ジョンイル総書記。 
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1 R( ?9 B4 K) ~' K' P5 n% n8 w 握手を交わし、お互い両腕を大きく広げ抱擁する2人。キム総書記が直接空港に出迎えるのは極めて異例のことです。 
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 去年8月脳卒中で倒れ、左手にまひが残っているのではという噂が流れたキム総書記。温家宝首相の腰まで左手を上げるものの、動きがやや不自然で、特に人さし指がまひしたままの状態に見えます。 
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& d" Y) h5 g" i) d( J8 v8 L$ m$ Z2 d なぜ、このような状態で公の場に姿を現したのでしょうか。専門家は、注目されている後継者問題が見え隠れすると指摘します。 
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# k3 q1 u5 `/ F8 W: H; o0 u1 ^ 「おそらくキム・ジョンイル総書記の心の中には、中国に我が息子、自分の世襲ですけれども、自分たちの後継問題を暗黙のうちに了解してほしいと、『よろしく頼むよ』という強い思い、願いがこもっていたと思うんですね」(鈴木琢磨氏)( X3 |" s  E" E" u 
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 自身の健康回復をアピールするとともに、三男・ジョンウン氏への後継作業があるのではないかという見方です。 
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  e% t0 a$ R8 K: K7 ^ 沿道では国旗や花束を手にした市民数十万人が温首相を出迎え、国を挙げての熱烈な歓迎ぶり。そして、地元の報道陣なのだろうか、車から身を乗り出して取材する姿もありました。 
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% Z: @9 _6 ^* Y1 F, q; f" X 温首相はオープンカーから手を振り歓声に応えたほか、途中で何度も車から降り、市民と握手を交わす光景も。7 J/ n# m7 p2 H2 s1 j/ [ 
 
6 _1 A8 u+ h: T  u 公式訪問は中国の首相としては18年ぶり。では、中国側にとって今回の訪朝は、どんな意味合いがあるのでしょうか。 
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; {- e  Y/ D3 C" x 「北朝鮮カードを持っているということは、中国にとってアメリカとのいろいろな外交にとって、余計にプラスになるということ。北朝鮮問題そのものではなくて、中国の存在として、アメリカとの交渉をするときのカードを1枚増やしているということ」(鈴木琢磨氏) 
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  \+ l) n. c  U7 @. j 4日夜、平壌大劇場で歌劇を観劇する際、お互い道を譲り合う姿が映し出されていました。そして2人は鑑賞後、立って拍手を送るも、まひの後遺症だろうか、キム総書記は右手だけが動いていました。 
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 訪朝は6日までの予定で、温首相はキム総書記と5日にも会談するとみられています。核の問題については4日、キム・ヨンイル首相がアメリカとの協議の必要性を強調していましたが、キム総書記からどのような発言が出るのかが注目されます。(05日18:01) |