| 
 | 
 
ビジネスマナーの基礎知識   
■                           <第211号> 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 
 
◆ 今週の問題 ◆ 
 
今週は食事に関するマナー[イタリア料理編]です。 
以下の1~4のうちで正しいものをひとつ選んでください。 
また、誤っているものはその理由を考えてみてください。 
 
1.フォークやナイフは外側のものから順に使用した。 
2.パスタのソースをパンにつけて食べた。 
3.スープ皿やサラダ皿を手に持って食べた。 
4.かじりかけのパンを自分の取り皿の上に置いた。 
 
 
正解は2番です。 
 
1はフランス料理の作法とは異なる点で、イタリア料理では、 
食べやすいものを使用して料理を頂いてかまいません。 
通常イタリア料理では、料理の都度に新しいシルバーが用意されます。 
 
3は大きなタブーです。お皿に手を添えることは問題ありませんが、 
食べにくいからといって持ち上げてしまうのはマナー違反です。 
お皿を手に持って食べるのは、日本独特の文化と言えます。 
 
4については、バスケットに戻すことは論外ですが、かじりかけのパンは 
食事をしている相手の目に付かないように置くことがマナーとされます。 
 
というわけで2が正解で、これは料理人に喜ばれる作法のひとつです。 
イタリア料理は、そもそも手軽においしくいただける家庭料理のひとつです。 
そのため、フランス料理などのように、細かなマナーはあまりなく、 
ただ「おいしく食べる」ことが一番とされています。 
そのため、パスタソースをパンに付けて食べるという行為は、 
「それほどソースがおいしかった」という証拠となり、喜ばれるのですね。 
 
その他にも、 
・パスタをすすって食べてはいけない 
・テーブルクロスやナプキンは汚す方がよしとされる 
・手を使って食べても良い 
など、イタリア料理ならではのルール、マナーがあります。 
これらも「おいしい!」を表現する方法と言えますね。 |   
 
 
 
 |