2014.1.24 00:27 (1/2ページ)[韓国]
【ソウル=加藤達也】韓国紙、中央日報は23日、北朝鮮の朝鮮人民軍特殊部隊が最近、韓国に侵入する特殊作戦用の航空機を投入し、韓国の民間空港への攻撃、占拠を想定した訓練を実施したと報じた。「政府の核心にいる人物」の情報としている。
一方、韓国国防省の報道官は同日の定例記者会見で、朝鮮人民軍の特殊部隊の規模について、「20万人近くまで増えている」と述べた。同省の国防白書は、北朝鮮の特殊部隊の規模は2006年版で12万人、08年版で18万人、10年版で20万人としていた。ここ数年は20万人態勢を維持しているとみられる。
韓国政府は同日、青瓦台(大統領府)で金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長や金寛鎮(グァンジン)国防相らが出席して緊急の安保政策調整会議を開催。軍事挑発の可能性を含む北朝鮮情勢を協議したとみられる。
中央日報によると、韓国政府は北朝鮮が19日に金正恩(ジョンウン)第1書記が視察するなかで実施した夜間訓練を精密に分析した。
その結果、訓練は、約150人の特殊部隊員が浸透作戦用機とされるAN2型12機に分乗して平安北道の基地を出発し、韓国の民間空港に見立てた平壌近郊の順安空港上空からパラシュート降下し、破壊活動を展開。その後、航空機や空港施設を占拠するとの想定で実施されたという結論に至ったという。
同紙は、韓国軍が分析結果を受けてソウル近郊の仁川空港などで軍の警戒を強化したとも伝えている。
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