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ますます巨大化する中国市場は、様々な面から日本経済に大きなインパクトを与えている。
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: Z% X! t5 Z( x9 K H+ T日本のデジタルカメラ業界は、中国向けの輸出急増で業種全体が増収増益。いま絶好調だ ' U% z- F. b- A/ R/ `6 h# d
# f0 E, j) x+ t" B! R; t 中国は「日本にデフレを輸出している」と、マスコミによく言われるが、いまは価格上昇の要素となっている。2003年、旺盛な中国の国内需要に牽引され、産業素材をはじめ多くの商品市況は価格の上昇が目立った。この1年で、一部の鋼材価格は約20%、鉄鉱石18%、スクラップ30%以上、古紙30%以上、ニッケルは2倍に急騰した。このほか、非鉄の銅、クロム、石化製品の基礎原料・ナフサや、大豆の価格も上昇し、海上輸送の哔Uも値上がりした。
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7 N n/ y8 r$ F8 W7 Z- N3 v) S6 Z; Y' O また、03年9月の日本大手企業の中間決算を調べれば、業績が良い業種の多くも実際、中国の経済拡張と大きく関わっていることがわかる。鉄鋼、工作機械、建設機械、石化製品、海撙胜嗓螛I種では、いずれも急速な経済成長を遂げる中国の旺盛な需要に支えられ、増収増益の結果となっている。 / E6 G4 m+ D" c+ ~" h* ]
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- r) B7 N4 q+ w v, m! M 鉄鋼業界は中国需要で「復権」している。9月中間決算では新日鉄、JFE、神戸製鋼所、住友金属など大手4社の経常利益は前年同期の3倍に拡大し、収益は急速に回復している。特に、輸出比率が高く、中国需要の恩恵を最も受けた新日鉄とJFE2社の増益が目立ち、連結経常利益はそれぞれ前年同期の5.4倍、3.5倍となった。
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海邩I界は中国から欧米向けの輸送など中国関連業務の好調によって、日本郵船、商船三井、川崎汽船など大手各社は軒並み増収増益となっている。3社の売上高はそれぞれ11%増、9%増、17%増、純利益はそれぞれ2.7倍、3.7倍、3.2倍と拡大し、いずれも過去最高を更新した。 % c* ~2 l7 [. ?
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デジタルカメラ業界では、中国向けの輸出急増も一因となり、業種全体は増収増益となり、絶好調が続いている。
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産業・建設機械業界も中国の高度成長から大きく恩恵を受けている。最大手のコマツは中国向け輸出の好調が追い風となり、9月連結中間決算で売上高9.5%増、純利益は4倍に拡大している。油圧ショベル大手の日立建機は9月中間期では中国向け油圧ショベルの好調で、単独売上高は前年同期比27%増、経常利益は同2.4倍に拡大した。通期の連結売上高は前期比18%増、純利益は同2.5倍に膨らむ見通しである。 & `3 H4 e) b' A& z% U
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工作機械メ-カ-も中国での受注急増で業績を回復している。02年、中国の工作機械の消費規模は57億ドルにのぼり、世界全体(311億ドル)の18%を占め、日米独を上回り世界最大となったが、国内需要の55%が輸入に依存する。中国の工作機械の需要は08年まで年平均15%増で伸び続けるとみられる。旺盛な中国需要に牽引され、03年1~11月日本の工作機械の輸出は前年同期比26.5%増え、そのうち中国向け輸出は69.6%増を記録した。輸出の急増で、牧野フライス製作所など大手工作機械メ-カ-の業績は回復し、04年3月期に周灀Qを実現する見通しである。
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要するに、これまで「脅威」と捉えられてきた中国の経済成長は、いま業績回復の「救い」となり、多くの日本企業は旺盛な中国需要で潤っている。長期の景気低迷が続いてきた業種(例えば鉄鋼、海摺⒔ㄔO機械など)は、中国特需で急速に復活している。そのため、「中国脅威論」は後退し、「中国活用論」が広がっている。われわれは日本企業のこうした変化を見落としてはいけない。 6 w1 K/ J4 g2 [- q1 k
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