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发表于 2007-10-28 19:55:19
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天声人語
/ l6 W) r/ H0 [$ w3 R) O! }3 |+ ^( X0 Z! I; I2007年10月27日(土曜日)付6 C, b# w. V' J' z+ ~7 L# r1 ~
+ p2 B4 e4 P( Y; ]. N% h「鬼」と聞けば恐ろしいものを想像する。若者言葉に「鬼ダチ」というのがあるそうだ。ダチは友達だから、怖い悪友のことかと思ったら、外れ。とても仲の良い友達をさすらしい▼いまどきの若者は、「鬼」を最上級を示す接頭語に使うのだという。「鬼かわいい(すごくかわいい)」などの言い方があると、『みんなで国語辞典!』(大修館書店)に教わった。若い世代や業界に飛びかう新語を、広く募集して編んだ辞書だ▼生まれては消え、消えては生まれ。うたかたのような新語の中にも、生き延びて市民権を得るものがある。そんな言葉も取り込んで、代表的な国語辞典の『広辞苑』(岩波書店)が10年ぶりに改訂される。「うざい」「いけ面(めん)」「デパ地下」「メル友」など1万語が追加される▼日本語として独りで歩き始めたかどうかが、掲載の物差しだという。91年の改訂では「いまいち」「断トツ」などが独歩を認められた。98年には「どたキャン」「素っぴん」などが、晴れて「広辞苑一家」のメンバーになっている▼一度掲載されれば原則として削除されないから、言葉には安住の地になる。長い命を得る新語もあろうが、せわしない時代である。一時の春を謳歌(おうか)したあと、ひっそりと寂れていく言葉も多いのではないか▼辞書を言葉の師と仰ぐか、しもべとして使うかは、人それぞれだ。中には、読み物として付き合う人もいるという。開けば広がる、あいうえお順の大宇宙である。「鬼ダチ」になって、深い味わいに時を忘れるのも悪くない。 |
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