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发表于 2008-5-10 09:15:53
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天声人語3 `5 }& H+ T: W+ P4 n
2008年05月09日(金曜日)付6 M4 |7 z, } X& l& A
, c2 [# M/ ]* o x* N8 cよその国の文物や産品が自分の国にあふれる。そんな様を快く思わない向きが、昔からいたらしい。『徒然草』の兼好法師は鎌倉時代に、「唐(から)(中国)から来るものは、薬のほかは、なにもなくても事欠かない」と息巻いている▼「用もない物を所狭しと積んで、唐からの危ない海路を渡ってくる。愚かもいいところだ」と手厳しい。兼好法師がいまの世に立ち現れたら、暮らしにあふれる中国製品の多さに、腰を抜かすかもしれない▼その中国から胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席が来日し、首脳会談が開かれた。「チベット」「ガス田」、それに「ギョーザ」が3点セットである。日ごろは他人事(ひとごと)節の目立つ福田首相も、ギョーザには「断じてうやむやにできない」と強い言葉を繰り出した▼日本人の「もっと安く」「もっと便利に」を、中国からの産品が支えている。会談の結果は、だが「安心」からは遠かった。上野動物園のパンダの貸与では、打てば響く返事があった。ありがたいが、おいしい前菜で、主菜の苦みがうやむやになった印象は残る▼胡主席は、この訪日を「暖かい春の旅」と呼んだ。去年4月の温家宝(ウェン・チアパオ)首相は「氷を溶かす旅」だったから、季節は深まった。だが日中は、歯車が狂えばたちまち寒の戻る不安定さを抱える。未来志向のつぼみを、しぼませてはなるまい▼ところで兼好法師の憎まれ口は、渡来品ばかりありがたがる風潮への皮肉でもあった。なのに文末で、「遠き物を宝とせず」と、中国の古典から引いて、戒めている。切っても切れない彼我の歴史が垣間見える。 |
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