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发表于 2008-5-4 13:51:06
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2008年05月04日(日曜日)付
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, P9 Y3 F" x1 b, t9 Q そういえば、野菜や果物の花をどれほど知っているだろう。『キャベツにだって花が咲く』(光文社新書)を読んで指を折った。静岡県農林技術研究所の専門家、稲垣栄洋(ひでひろ)さんが野菜の不思議を説いた近刊だ▼花になじみがないのには訳がある。ホウレンソウやキャベツは開花前の柔らかい葉を収穫する。ナスやスイカは花が終わった後の実で、花を食すブロッコリーにしても、大仏様の頭のようなあれはつぼみだ。されど野菜とて植物。花は繁茂のための工夫に満ちている▼マメ科の花は複雑な形の最奥に蜜を隠し、働き者のミツバチを誘う。アブや甲虫があきらめても、賢いミツバチは潜り込み、花粉まみれになって同種の花を飛び回る。忠実な授粉係だ▼熟れた果実が赤や黄に染まり、甘い香りを放つのは鳥獣に食べてもらうためという。未消化のタネは「反対側の口」からこぼれ落ち、別の地に根づく。鳥だけに食べさせ、より遠くにタネを届ける曲者はトウガラシだ。鳥が辛さを感じぬことをどこで覚えたのか▼人の都合で地球の隅々にまで運ばれ、「改良」されてきた野菜たち。哀れにも思えるが、稲垣さんの見方は別だ。「生息分布を広げるという点では、植物としてこれ以上ない成功を収めています。最良のパートナーに気に入られるよう、自ら進化してきたのかもしれない」と笑う▼安全志向もあって、貸農園や家庭菜園が盛んだと聞いた。ベランダに鉢植えという手もあろう。連休の一日、夏の豊作を期して「野菜の陰謀」(稲垣さん)に付き合うのも悪くない。 |
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