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发表于 2008-5-21 12:10:24
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天声人語
, L- K' v3 V, Q l5 Y& _2008年05月21日(水曜日)付; T3 X( Y0 t8 `- V8 ~
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気づいてみると、日本の家族はしばしば、最年少者から見た続柄で互いを呼び合う。子どものいる夫婦は、互いを「パパ」「ママ」などと呼ぶ。夫婦の両親も、「おじいさん」「おばあさん」などと呼び合う人が少なくないようだ▼仏文学者の河盛好蔵が、初孫を抱いた妻に「おじいちゃん」と呼ばれたときの戸惑いを書いている。「瞬間、おじいさんて誰のことだろうと思い、すぐ自分のことだと思い直すときの気持ちは、あまり愉快なものではない」(『おじいちゃま誕生』)▼ときに家族でも微妙な呼び方を、ほかの人がするのはいかがなものか。本紙東京本社版の声欄で、「外で他人に『お婆(ばあ)ちゃん』と呼ばれたくない」という趣旨の投書が相次いだ▼「おじいちゃん」も同じだろう。親密さの裏に、軽んじる響きを聞く人もいる。80代の女性は、「日本人は繊細さを大いに持ちながら、社会的には無神経が折にふれて出る」と書く。最たるものが後期高齢者の呼び名、と続けていた▼それにしても、今年の流行語大賞は堅いような「後期高齢者」の不評である。〈老人と言われた頃の温かさ〉と本紙の川柳欄にあった。75歳の線引きにも問題はあろう。それにも増して、呼び名を甘く見た鈍感が救いがたい▼逆風を和らげようと、政府は「高齢者元気プラン(仮称)」を取りまとめるそうだ。お年寄りの活躍の場などを聞かれ、首相は「お孫さんの面倒を見るとかね。そしたら保育ジジ、保育ババですか」と答えていた。言われて気分を損ねた人がいなければ、いいのだが。 |
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