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 发表于 2008-6-23 10:29:10
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| 2008年6月20日(金)付1 g$ `* v$ [- z& ? 
 , h, v( T6 b& i* w9 f; W- ~, q$ b 1人の女性が生涯に産む子の平均数が、07年は1.34とわずかながら上向いたそうだ。先祖代々、何組もの男女が出会った先に、新たな産声が上がる。延々と続く命のリレーを思えば、どの一つもいとおしい▼命にまつわり、心がふさぐ数字もある。07年の自殺者は3万3093人で、3万人台が10年連続となった。30代の自殺は過去最多だという。毎日100人近くが、奇跡と愛情の塊のような命を見限る。その異常がもはや日常になった▼過労や仕事の悩みからうつを患い、死を選ぶ人が絶えない。大阪のNPO法人「働く者のメンタルヘルス相談室」は、惨状を訴えようと、遺書や家族の手記の展示会を6回開いた。伊福達彦理事長は「過剰な労働を規制しないと状況は変わらない」と語る▼展示資料に「ぼくの夢」という詩がある。市役所に勤める46歳の父を失った男の子の作だ。〈ぼくはタイムマシンにのって/お父さんの死んでしまうまえの日に行く/そして「仕事に行ったらあかん」ていうんや〉▼昨春、病院職員の夫を43歳で亡くした山梨県の小松優子さんは、労災の認定を求めている。調理師なのに介護の仕事に回され、早朝から深夜まで日々働きづめだった。「無口になったのは疲れのせいだと思っていた。そこまで夫が追い詰められた理由を知りたい」▼悩みの一部でも背負えていたらと、どの遺族も悔やむ。せめて当事者の悲しみに耳を傾け、働き盛りを死に追いやる病巣に切り込みたい。生きにくい世は、産みにくい世でもある。自殺と少子化の根は近い。
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