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发表于 2008-9-17 07:50:59
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2008年9月15日(月)付
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" O$ f2 t0 `8 P4 ^" N' x! I, N 花札から一枚を選ぶとすれば「芒(すすき)に月」である。黒い弧を描く芒の原と、赤い空いっぱいの白い満月。月は左に寄り、移ろう時までが見えてくる。省略の果てに日本の秋が薫る、見事な意匠だと思う▼ゆうべ、仕事場から東空を望むと、薄雲の中に中秋の名月が浮かんだ。十五夜は満月とは限らない。そのくせ、必ず仏滅になるそうだ。だからとは言わないが、拝み損ねても気を落とすことはない。満月は今夜である▼世界で活躍する照明デザイナー、石井幹子(もとこ)さんが、近著『新・陰翳礼讃(いんえいらいさん)』(祥伝社)で月夜の値打ちに触れている。「陰翳の美しさを際立たせるのは、何と言っても月光であろう。『日本で理想の光の状態は何か』と問われれば、私は、迷わず満月の夜と答えたい」▼光か闇かという欧米流の二元論ではなく、石井さんは「光から闇に至る中間領域」をいとおしむ。都市なら「優しい夜景」、家では「ほのかなあかり」だという。今どき、月あかりを楽しめる暗さは希少だが、時を選べば「光と闇の間」に出会える▼先日、久しぶりにオリオン座を見た。均整のとれた姿はこちらの生き方を問うかのようだ。世事の転変に追われているせいか、自然や天文の「変わらぬもの」にひかれる。〈名月の美しすぎる世の乱れ〉南千枝子▼まやかしだらけの世にも似て、明るいだけの夜は人を惑わす。たまには心静かに空を仰ぎ、内省の時を持ちたい。独りでもよし、年の功を頼って人生の先輩と話すのもいい。敬老の日の宵、雲が切れればまん丸の、それも大安の月が出る。 |
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