咖啡日语论坛

 找回密码
 注~册
搜索
楼主: youdariyu

皆さん日本語の小説とか読んでますか(1)

[复制链接]
发表于 2006-6-16 18:02:00 | 显示全部楼层
「上错花轿嫁对郎」の拙訳、少し訂正します。

>淡淡的扫了眼四周布满的“大”字,

結婚式に「大」の字を使うのは変だと思ってました。これは「喜」ですね。

>入门处一幅长对联:右边是:闭门宛在深山,好花解笑,好鸟能歌,尽是天性活泼。

「好花解笑」は「好花解愁」でなければ、おかしいですね。

http://www.xijuan.com/xijuan/2-4/index.htm

このページからダウンロードしたんですが、文章に間違いが多いです。やれやれ(ため息)

ところで、前回こう書きました。
>「太君」。中国のテレビドラマでは、日本の軍人を「おだてる(捧)」為に「太君」と呼んでいるのをよく聞きます。夫婦喧嘩が終わって夫が妻に謝る時は使いませんか(笑)

「太君」は「年をとった」という意味になるので、奥さんに「太君」と言えば、また怒られる、と教えられました。たしかに妻に「お婆さん」とは言えません^^;
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-17 13:48:58 | 显示全部楼层
「心有千千結」の拙訳です。

第20章

そうして幾月かが過ぎた。ひそかにやって来た秋は清涼な風と軟らかな日射しを伴い大気を香しさで満たした。青い空にちぎれ雲が飛ぶ台湾の秋は木々も落葉せず花も色褪せない。ただ静かな趣をもたらす。

耿若塵は会社の前の事務所に簡素な組立ベッドを置いてもう三ヶ月以上も生活していた。その間に在庫品と債務の整理を済まし大量に海外向けサンプルを輸出すると共に国内市場の開拓にも力を入れた。過程は順調だった。社の負債は多大だったがそれにも優る十分な業界の信用を父親が築いていたのを若塵は知った。往々にして信用こそが資本なのだ。三ヶ月に及ぶ寝食を忘れた努力のおかげで思いもよらなかった利益も得られた。寝かせておいたウールの服地が外国企業に買い取られたのだ。秋になって注文書は続々となだれ込んで来て一日中シャトル便のように忙しく若塵の事務所を行ったり来たりの唐部長は口元が緩みっぱなしだ。

「これほどうまくいくなんて信じられませんよ、この調子なら一年以内に工場を抵当にした借金も返せそうですし二年で全ての負債がなくなります」

「二年も要らないさ」

若塵は言った。

「一年でやって見せる。どうしてこれまで輸出ばかりで国内市場に目を向けなかったか不思議だよ。ここ数年、台湾人の生活水準はどんどん向上している。購買力も外国以上かも知れない。これからは積極的に国内市場を開拓だ」

若塵はサンプルを持って各地の問屋をまわり始めた。そしてこんな多忙ではおんぼろバイクも出番がないので会社と風雨園の往来は趙が一手にひきうけるしかなかった。趙によれば雨薇はやはり帰らず毎月維持費だけを届けているという。若塵はただ感服するしかなかった。雨薇、本当に君ほど強い女性はいない。どうすれば考えを変え再び風雨園に帰ってくれるのだろう。それは俺が約束を果たし誰にも恥じない男になった時か。そうだ、俺は必死でやるしかないんだ。

彼の耳にどこかから雨薇の叱る声が聞こえた。

『放蕩息子さん、負け犬癖は治ったのかしら?意気地無しで挫折するばっかり、言い訳ばっかり・・』

いいや、俺は言い訳なんかしない。たしかに以前、若塵という男はどうしようもないやつだったが今では誇らしげに言える。耿若塵は変わったと。そしてその為にはこれからもまだまだ奮起しなけければならないんだ。そして若塵は働いた、夜も昼もなく働き続けた。心血注いだ努力はやがて彼自身もおどろくほどの成果となって返ってきた。毎夜、彼は質素なベッドに横になり自分に言い聞かすように呟いた。

「父さんの為、雨薇の為に」

 こうして十月、国内販売が始まると絹織物屋や百貨店一件一件から続々注文が届き商品が工場を出荷していった。若塵が自らデザインした生地も存外に好評だ。十一月、唐部長の勘定では収入は支出の数倍に達しすでに危機は脱した。少なからぬ先から融資の話がまいこんだがもう借りる必要自体なくなっていた。十二月、西門町の目抜き通りにネオン広告を出しテレビや映画にもどんどんコマーシャルを投入した。広告を重視した若塵が惜しまず投じた予算は見事に功を奏し社の業績は鰻登り、若塵はますます多忙となった。

ある日唐部長が提案をした。

「ある人が言うんですが。倉庫に売れ残っている昔の既製服のA106型は衿に長いスカーフをつけるだけで最新の流行に早変わりする筈だって事です。ちょっと試してみませんか。もしかするといけるかもしれませんよ」

なるほどと若塵も思い既製服をチェックして最も簡単な方法で改良を加えたところ案の定好評だった。もとより女性服もベースに大きな違いがあるわけでなく流行りとすたりの差はわずかな長短やポイントに左右される。研究に没頭した若塵の成果は在庫一掃という形で結実した。

ある日また唐部長は提案した。

「ある人が言うんですが。アメリカでは今オリエンタルムードと花柄が流行ってるらしいって。ちょっとこの方向で我々も売り込みませんか」

若塵が提案通りやってみると果たして成功した。ある日また唐部長は提案した。

「ある人が言うんですが。今年は人工皮がうけるだろうって。本皮じゃなく人工なら張り合わせてラシャみたいなジャケットにできます。それに皮の袖口とポケットをつけるんです。どうでしょうか」

やはりそれは成功した。唐部長はまたまたやって来た。

「ある人が言うんですが・・」

ここで初めて若塵は不思議に気づいた。経理部長がいつのまにか天才プロモーターに変身してるじゃないか。この部長がこんなに女心と服飾に精通してたか?

「ちょっと唐部長、いつも『ある人』で始まるけどその『ある人』っていったい誰なんだい?大変な才能の持ち主だ、ぜひ我が社に招くべきじゃないか」

「それはその・・実は・・」

突然しどもどになった唐部長であった。

「僕もうっかりしてたよ」

若塵は言った。

「きっと社員の誰かだろ?だってそうでなけりゃこんなに会社の実状に詳しい筈がない。いったい誰だい、その人物には報償金をあげなきゃ」

既製服製造部の社員は全員で数百人、管理部と事務は5、60人。若塵はとても一人一人把握していられない。

「その人は・・ですね・・」

唐部長はやはりもごもごして答えない。

「どうなんだ」

若塵はじれったくなった。

「いったい誰なんだい」

「たぶんあなたはご存じありません」

唐部長はいかにも苦し紛れだ。

「どうして?」

若塵は眉をしかめ却って疑惑を深めた。

「それでも教えてくれ、うちの社員じゃないのか?」

「いいえ・・違います」

「違うって?」

若塵は声を大きくした。

「それじゃあどうして在庫やらなにやらを熟知してるんだ」

「その人は・・あなたがおられない時に来られてあちこちを見てあなたを助ける方法をいつも研究されているのです」

「それは誰だい?まさか朱弁護士か?」

若塵の我慢は限界に近づいた。

「それは・・江雨薇お嬢さんです」

唐部長はとうとう白状し、若塵は自分の耳を疑った。

「彼女が?・・」

とりあえずそれだけ言ったが続きが出てこない。

「江さんとは頻繁に連絡してるのです」

唐部長はもごもごと話し始めた。

「いつもあなたが出て行かれた後に私が電話します。そうすると江さんは来られるのです。仕事だけじゃありません、お気づきですか、あなたの服をそっと秋ものに換えたり、机の電球が暗いから交換したり。でもあなたには絶対に内緒と口止めされていたのです。私の見たところ、あの方はあなたを本当に愛しておられますよ、でもただ遠慮されておられるのです」

若塵の瞳に星がきらめいた。彼は持っていた鉛筆を放り投げてそのまますぐ出口へ向かい。

「ちょっと出かけるから、あとを頼むよ!」

口笛を吹きながら引き絞られた矢のように飛び去って行った。唐部長はかつてこれほど元気良い若塵を見たことがなかった。車に飛び乗った若塵は趙に雨薇の住所を告げたがすぐに聞き直した。

「趙さん、本当はいつも雨薇と会っていたんだろ?」

「はい、ぼっちゃま、たびたび」

「彼女とはどこで会うんだ」

「風雨園です。いつもお越しになられては書庫の片づけや旦那様の骨董と書画類の整理をされます。それから老李に手伝ってもらい庭園に花・・ルコウソウを植えられたり。先日などは李媽と一緒にあの彫像をごしごしと鼻を真っ赤にして自分で洗われたのです。老李がかわろうと申しましても断り、なんとおっしゃったか・・よく覚えておりませんが」

「なんて言ったんだ、思い出してくれ」

若塵はせかした。

「手前どもにはあまり難し過ぎて・・」

「ひょっとしてこう言ったんじゃないのか」

若塵は続けた。

「愛の女神の目を曇らすわけにはいかないって」

若塵の動悸はますます速くなっていった。彼は悔やむように言った。

「どうして早く教えてくれなかったんだ」

「江お嬢様に止められていたのです」

「風雨園に帰るようには言わなかったのかい」

「お聞きにならなかったのですよ、ぼっちゃまが・・」

「俺が?」

「まずぼっちゃまがお戻りになってから。その時には必ずと」

俺が戻ってから?一瞬ぽかんとした若塵はすぐに思い出した。そうだ、いつか誰にも恥じない男になった時、風雨園に戻り彼女に会いに行くと手紙で誓ったではないか。だからこそ彼女は生まれかわった自分を待ち敢えて辛苦に甘んじているのだ。雨薇、雨薇、君ほど強く繊細な女性にはもう出会える筈もない。そして雨薇、君はあの日の過ちはもう許してくれるのか?彼は趙の肩を叩いた。

「趙さん!急いでくれ」

「せかされませんように、おぼっちゃま。危のうございます」

早く!速く!君に会いたい、雨薇!時間を片時も無駄にしたくないんだ、俺の全てが君を呼んでいる。
 車が雨薇のマンションの前で止まると若塵は脱兎のように階段を駆け上がり彼女の部屋をめざした。だが鍵がかかり彼女は居ない。なんてこったこんな日中に在宅してる筈ないじゃないか、彼は再び車に飛び乗った。\

「病院へ急いでくれ!」

病院へ着くなり早速あの婦長を頼った。

「彼女は」

婦長は調べてくれた。

「この両日は**医院である女患者に付き添っていますわ」

**病院へ向かった。

「江雨薇?昨日はいたけど今日は来ていませんね」

くそっ!彼はまた車に飛び乗った。\

「まず師範大学へ行こう、弟に会ってるのかも知れない」

大学へ着いて初めて若塵は弟の立徳がもう卒業して兵役についていることを知った。立群も見つからない。そうだ、彼女がどこかの病院で働いている事さえたしかなら台北じゅうの全ての病院をしらみつぶしに訪ねればいいんだ。そして本当に若塵はそうした。だが夜も更けたのに彼女はとうとう見つからない。

「おぼっちゃま」

趙がしびれを切らした。

「今宵はもう遅うございます。明日また探されてはいかがでしょう」

仕方ないか。それでも最後まで若塵はあきらめずもう一度彼女のマンションを訪れたがやはり帰ってはいない。おそらく夜勤なのだろう、それなら明日にならなければ。彼は長いため息をついた。人が恋心を燃やしながらも会えない時、一分一秒が身を焦がす痛苦をもたらす時間となる。会いたい思いが五臓六腑を嘖んだが今夜はあきらめるしかないのだ。

もはやなにをする気力もなく若塵を趙を解放した。明日の早朝また来るように言いおいて。若塵は知らなかった。趙の日課は毎日風雨園で待機しながら若塵に今日は用事がないと言われるとすぐに雨薇に連絡して彼女を迎えに行くことだったのだが。

 趙が行ってしまうと若塵はひっそりした事務所に一人きりになった。工場のすぐ前にあるこの建物は大きな部屋が従業員用であり、小さな部屋が社長室として耿克毅に使われていた。耿克毅は実益主義だったので多額の資産を持ちながらも浪費を嫌い、建物は全て実用本位一辺倒だった。若塵がその部屋に置いた大きなテーブルの上にはたくさんのサンプルとデッサン画が積まれベッドを除くと残りのスペースは無いに等しい。そんな空間だが若塵はさっきからせわしなく行ったり来たりを繰り返している。とても翌朝まで待てない。煙草を一本吸う。窓際に立ち冷え冷えとした室内から夜空を見上げると月がぽっかりと浮かんでいる。冬なんだ。おかしな事にこの半年この狭苦しい部屋で仕事に没頭していた間感じなかった孤独と寂寞なのに今夜は違う。いにしえならば月下独酌、我と向き合うは自分の影だけ。だが若塵の場合そうはいかない。やはり狂おしいほどに雨薇、雨薇、雨薇である。

 突然テーブルの上の電話が冷えきった夜の静寂を破って鳴り響いた。若塵ははっとした。こんな夜にいったい誰だ。唐部長だろうか。まさか小切手の不渡りでもあるまいになぜこんな夜遅く。若塵は受話器をとった。

「もしもし」

「あっ、若塵?」

甘く柔らかな聞き慣れた女性の声だった。若塵の心臓の鼓動が躍り跳ねた。まさか、そんな事が?これは本当に一日中さんざん自分の足を棒にさせたあの暴君の女神か。しかし今彼女の声は穏やかで温かく、彼の受話器を持つ手は興奮で震えついでに頭の中もぼうっとしてとっさには何も言葉が出てこなかった。

「もしもし」

雨薇は困ったように続けた。

「あなたなの、若塵」

「ああ!」

彼はいきなり目を醒ましたように一気にまくしたてた。

「俺だよ、雨薇!君が電話してくるなんて信じられない!」

受話器の向こうで少しの沈黙があった。

「私を一日中探してたそうね」

「そうって?」

若塵は無邪気に喜ぶ子供のようだった。

「誰が?どうして知ってるんだ」

「そんな事どうだっていいじゃない」

彼女の声は小さかった

「あなたにききたいの、今私に会いたい?」

「今だって?」

彼は嬉しさに窒息しそうだった。

「当たり前だ!今どこだい」

「風雨園よ」

なんてこった、死ぬほどあっちこっちを探しまわり病院を訪ね大学まで足を運んだのに結局行き着くところが風雨園とは。彼は震えのおさまらない声を絞り出した。

「いいかい!十分でそっちへ行く!」

「わかったわ」

「絶対なにがあろうと待っていてくれ!」

彼は叫んだ。

「後生だから絶対に行かないでくれ!絶対だ」

電話を切るが早いか光のように部屋を飛び出すとそこにいたタクシーを掴まえ飛び乗り行く先を告げると運転手が聞き返した。若塵は繰り返しながら大声で叫んだ。

「速く!とにかく速く!一番速く!」

運転手はその剣幕になにか人命に関わるよほどの大事が発生したのだと思い慌てて車を発進させた。車が着いた時、門の鍵はかかっていなかった。彼は車から飛び降りると竹林の間の小道を爆走して噴水池へたどり着いた。そして灯りのともる屋敷の中へ入ろうとした時ふいに傍らから落ち着いた柔らかな声が響いた。

「どなたをお探しかしら」

歩みを止めて振り返った。そこには噴水池の縁に腰をかけた雨薇の姿があった。紫のセーターとスカートに白いマントを羽織った長い髪の彼女は月光の光を浴びていた。その瞳は夜空の星のようにきらめき白皙の面差しは月光の下しなやかに映える。口元に小さなえくぼとかすかな笑みを浮かべて静かに佇む彼女をあの女神像が真珠のような水の粒をまとい後ろから見守っていた。それはまるで夢に見る仙境だった。あるいは下界へ舞い降り人々に恵みをもたらす天女か。

彼はふらふらと近づいたが雨薇の前で立ち止まりぼおっとその顔を見つめた。雨薇もおなじようにじっと若塵の顔を見ている。ようやくして彼女がゆっくりと口を開いた。

「見つけられちゃったみたいね」

「ああ」

彼は言った。

「ようやく鬼ごっこが終わったよ。去年の秋病院の廊下で会ってから」

「一年かかったのね」

「一年だ」

「そうね」

彼女は小さく答えた。

「これからどうしましょう」

「俺の為の女神になってもらう」

「あら大変」

彼女は目をぱちぱちさせた。

「じゃ私はどの神様に守ってもらえばいいのかしら」

「もう居るじゃないか」

「どこに?」

「君の後ろ」

彼女は彫像を見上げた。

「これが守ってくれるの」

「俺と君を二人をね」

彼は彼女に近づいた。

「誰にも守り神と女神が必要だ。その女神の目を曇らせないようにしなきゃ」

彼女は小首をかしげた。

「私の話を盗み聞きしたの?」

「いいや」

彼は彼女に手をさしのべた。

「君こそずっと俺を観察してきたじゃないか。さあ女帝様、言ってくれ。俺は君の試験にパスしたのか?もし合格ならこの手を握ってくれ、もしダメなら俺はきっぱり去る!」

彼女は身を動かさず手も伸ばさず静かに彼を見つめた。彼は顔を青くし唇も白くなるほど噛んでいる。抑えきれない激情が彼の声に現れた。

「どうだ、判決は降りたかい」

彼は尋ねた。

「無罪だろうが死刑宣告だろうが出来れば早くしてほしいんだが」

「では言い渡します」

彼女は言った。

「被告人どら息子、やましい過去と数々の女性遍歴を持ったあなたは粗暴で怒りっぽく暴れ馬のように放蕩しまくり手がつけられませんでした。でも名馬の多くも元は野生から飼い慣らされます」

柔らかな笑みが彼女の口もとに浮かんだ。

「あなたは今こそ名馬に生まれかわった事を認めます。そして私は・・」

消え入りそうに彼女は囁いた。

「そんなどら息子に夢中になったみたいです・・」

彼女は手を差し伸べた。彼はその手をとり強く握りしめた。

「いいや」

彼はそう言って彼女の身体を引き寄せた。彼の心臓は躍り血が沸騰しそうで瞳は輝き、尽きせぬ思いが溢れた。

「君は最高の調教師だ。俺の手綱は君の手の中にある。遠慮せずにびしばしシゴいてくれ」

「私が手綱を持ってるって?」

彼女は彼を凝視した。

「手綱だけじゃない、鞭まで持ってるよ」

そう言うと彼は彼女を抱き寄せた。ゆっくりと彼女は全身を彼の胸にあずけ二つの影は月光の下一つになった。しばらくそうしてから彼女は瞼を開けうっすらと濡れた瞳で訴えた。

「あのね」

彼女は言った。

「早く風雨園に戻って来て」

「どうして」

「だって私、戻っても独りで暮らすのは寂しいもの」

ほとんど狂喜に近い喜びの表情が彼の顔を占めた。

「本当かい、本当?本当?」

繰り返した。

「本当よ」

彼女は肯定した。長い長い間二人は見つめ合いやがて寄り添い再び一つの影となった。愛の女神が見守る中で。

【最終章へ続く】
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-17 20:21:53 | 显示全部楼层
国際的ジョーク(笑話)。

レストランで出てきたスープにハエ(蝿)が入っていたら?
ドイツ人は加熱殺菌されているから避ければ大丈夫と考える。
フランス人は蝿を潰して出汁をとって飲む。 
イギリス人は皮肉を言って店を出る。
中国人は問題なくハエを食べる。
ロシア人は酔っぱらっていて気づかない。
アメリカ人は裁判沙汰(ざた)に。
アイルランド人は蝿が飲んだ分も取り戻そうとする。
日本人は周りを見て自分の皿だけなのを確認し、そっとボーイを呼ぶ。
韓国人は日本人のせいだと叫び、日の丸を燃やす

 ===============

世界最強の軍隊とは?
 アメリカ人の将軍
 ドイツ人の参謀\
 日本人の兵
では世界最弱の軍隊とは?
 中国人の将軍
 日本人の参謀\
 イタリア人の兵

 ===========

イギリス人は歩きながら考える。
フランス人は考えた後で走りだす。
スペイン人は走った後で考える。
日本人は誰かが走っているから後をついて走る。

  ============

韓国人の学生が反日運動について話しています。\

甲「オレは一度も日本製品を買ったことが無い」
乙「私なんて日本の映画もちろん、ドラマだって見たことないわよ」
丙「そんなの普通だよ。オレは中学校の頃から日本語をずっと勉強しているのに、一度も合格点の取ったことが無い。本当の愛国者さ」

 ===================

八つの無人島があった。或る時そのそれぞれに、男二人と女一人の、イタリア人、ドイツ人、フランス人、アメリカ人、日本人、イギリス人、ギリシャ人、そしてロシア人が流れ着いた。

その後…

イタリア人の島: 男二人が女をめぐって争い続けた。
ドイツ人の島 : 女は男の一人と結婚し、もう一人の男が戸籍係を勤めた。
フランス人の島: 女は男の一人と結婚し、もう一人の男と浮気した。
アメリカ人の島: 女は男の一人と結婚して子供が生まれたが離婚し、親権を争うためにもう一人の男に弁護士役を頼んだ。
日本人の島 : 男二人は、女をどう扱ったらよいか、東京の本社からの指示を待ち続けた。
イギリス人の島: 男二人は、誰も紹介してくれないので女に話掛けられずにいた。
ギリシャ人の島: 男二人が愛し合い、女はほっとかれた。
ロシア人の島 : 女は愛していない方の男と結婚し、三人で果てしなく嘆き悲しんだ。
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-19 12:51:50 | 显示全部楼层
「笑い話」の続き

日本の女性は世界中で人気が有りますが、日本人の男は反対に全然魅力が無いと言われています。

国際連合で「世界中で、どの国の女性が一番魅力があるか」という調査が行われました。

女性の一位は日本の女性。これはどの国からも抗議が出ませんでした。

では日本人の男は何位か。これは世界で28番目。全然人気が無い。

すると、二種類の抗議が来ました。一つはもちろん日本人の男から「順位が低すぎる」との抗議。

でも、もう一つの抗議は日本以外の国の男から。「順位が高すぎる。もっと低い筈だ」。

  ===========
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-19 17:59:01 | 显示全部楼层
ソ連の「笑い話」

ロシア(俄罗斯)がまだソ連(苏联)だった頃の話。

 ==================

ソ連のラジオ放送は三つの種類に別れている。

それは「真実」と「たぶん真実」および「真実でないもの」。

 第一は時報

 第二は天気予報

 第三は他の全て。

 ===================

ある男が手続きをする為に市役所へ出かけました。

窓口の役人は効率も態度も悪く、とても長い行列ができています。

怒った彼は、「局長に抗議する!」と言って局長室に行きました。

しかし、男はすぐに戻ってきて言いました。

「だめだ。あっちの行列の方がずっと長い」

  =======

      ソ連時代に行った事があります。パンを買うためにたくさんの人が長い行列
      を作っている光景をよく覚えています。
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-19 19:23:21 | 显示全部楼层
日本人を笑った「笑い話」

冗談を聞いた時の反応。

フランス人は半分聞いただけで笑い出す

イギリス人は全部聞いてから笑う

ドイツ人は一晩考えてから笑う

日本人は冗談が理解できなくても、最初から最後までずっと微笑している。
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-21 12:18:17 | 显示全部楼层
アホな日本人の話

中国で働くAさんは中国語を習っていましたが、まだ上手ではありませんでした。

ある日、Aさんは一人で食堂に入りました。

Aさんは餃子を食べようとしましたが、その時あまりお金を持っていない事に気づきました。

Aさんは若い女性の店員に尋ねました。

「小姐、しょえちゃお(水餃)、多少銭?」

その女性は「什么?」と聞き返した。

Aさんはまた言いました。

「しょえちゃお、多少銭?」

若い女性はものすごく怒り出しました。

Aさんは間違って「睡着,多少钱?」と言ってしまったのです。
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-21 17:57:05 | 显示全部楼层
今度はヨーロッパの人間がアメリカ人を笑った「笑い話」

「2カ国語を話す人を英語で何と言うか?」。それは「Bilingual(バイリンガル)」。

「3カ国語を話す人は、英語で何と言うか?」それは「Trilingual(トリンガル)」。

「それでは、1カ国語しか話せない人を英語で何と言うか?」

それは「American(アメリカ人)」。

 ==============

アメリカ人は英語さえ話せば、世界中どこでも通じると考えている。だから外国語を勉強しない、と
ヨーロッパでは思われているようです。

そう言えば、私の友人のフランス人は「フランス語、イタリア語、英語、日本語」が話せましたが
その程度の人間はヨーロッパでは珍しくないようです。
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-21 21:30:54 | 显示全部楼层
またまたソ連の笑い話

政治犯が収容されている刑務所で三人の男が話していた。

A「きみは、どうしてここに居るんだい?」

B「1939年に同志イワンの悪口を言ったからだ。で、きみは?」

A「ぼくは1943年に同志イワンを誉めたからだよ」
 
二人はもう一人の囚人Cに問いかけた。

A.B「きみは?」

C「私がその同志イワンだ」
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-22 16:53:14 | 显示全部楼层
日本の社会状況についての「笑い話」

高速道路を親子がドライブしていました。

幼い息子は運転している父親に尋ねました。

「パパ、この道はどこまで続くの??」

パパは苦々しい顔で答えました。

「日本が破産するまでだよ。」

  ==============

日本では政治家が自分の出身地に高速道路を作りたがります。次の選挙で、自分を選んでもらう為
です。

その結果、日本中に高速道路ができました。車がほとんど通らないような田舎にも高速道路が通って
います。現在の日本政府の赤字の大きな原因です。
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-23 16:27:47 | 显示全部楼层
まだ有るソ連の笑い話


ソ連の工場が作る商品の質は最悪だった。性能は悪く、故障ばかり。

ある日、マッチ(火柴)工場が火事で全焼した。

けれど、唯一、燃えないで残った物が有った。

それは「マッチ」だった。

  =================

バスの中で。男が隣に立っている男に丁寧に尋ねる。

 「あの・・失礼ですが、あなたはKGB(秘密警察)のかたですか?」

 「?・・・いいえ」

 男はもう一度丁寧に尋ねる。

 「では、党の高級官僚のかたですか?それとも政府の幹部の親戚ですか?」

 「?・・・いいえ、違います」

 すると男は突然、態度を変えて怒り出した。

 「じゃ、足をどけろ、バカ野郎!お前は俺の足を踏んでるぞ!」
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-23 17:09:08 | 显示全部楼层
「心有千千結」拙訳です。

最終章

十二月が過ぎやってきた新しい一年。1972年の元旦は希望に満ちあふれる一日となった。まぶしいほどに輝く物語の始まり。

雨薇のうきうき気分は屋敷中に感染し、風雨園全体が笑いで溢れた。彼女は竹の梢に爆竹をしかけて若塵の目を醒まさせ、寝ぼけ眼で起きてきた彼は庭園で甘く笑う蘭の花のような雨薇の姿を見るのだった。彼女は目をしばたたせる彼を怠け者とからかった。彼女の全身から発散される生命の息吹きに彼は頬をゆるめずにはおれなかった。彼は彼女の腕をとった。

「なにをそんなにうきうきしてるんだ」

「新年おめでとう!」彼女はぴょんぴょん跳ねた。

「昨日、唐部長さんに電話したの。今年は注文の山ができてて予定では夏頃に債務がプラスに転じるそうね。帳簿上ではとっくに資産が債務を越えてるって。商売のことはよくわからないけどこれだけはわかるわ、あなたがとうとうやったって。会社は生まれかわったのね、一年前は一文無しだったあなたがもう億万長者!」

「君のおかげさ」若塵は微笑んだ。

「君が後ろから鞭をふるってくれなかったらここまで来れなかった」

「はい、それまで」雨薇はこちこち笑った。

「おだてないで。それに鞭だなんて人聞きが悪いわ。自分ではとってもやさしいつもりなのに」

「うん、この世で一番やさしくて女らしくて可愛い暴君だな」若塵は笑った。

「世界一だなんて言うと次に褒めてくれる時の言葉がなくなっちゃうわ」

「この次か」若塵はそっとため息をついた。

「実際君にあてはまる言葉が少なすぎるよ。古今東西の作家達はあまり形容詞を発明しなかったみたいだ。雨薇、君って人は一言や二言じゃ言い尽くせない」

雨薇は頬を紅く染めた。

「歯が浮いちゃいそう」

彼女は笑って小さな頭をかしげた。

「お願いがあるの。今晩お客様を招きたいんだけど、いいかしら?」

「反対するわけないよ」若塵はそう言ってからすぐに笑った。

「わかったぞ、あのX線だろ」

雨薇はにこやかに軽く首をかしげた。

「どうして私がそんな人に用があるの。肺病でもないのに」彼女は謎めかした。

「さあ、X線以外誰がいるかしら?」

「X線以外の君の男友だちを知らないよ」若塵は鬱々と言った。

「私のこと何も知らないのね」

彼女は髪をかき上げながら顔をほころばせた。

「招くのは・・」彼女は指折り数えた。

「一、二、三、四・・全部で4人、男の人ばっかり」

「男が4人だって?」若塵は眉をしかめた。

「じらさないでくれよ、雨薇、いったい誰なんだい」

「内緒よ!」雨薇は言うと居間へ戻り手に息を吹きかけた。

「手がかじかんじゃった。暖炉に火を起こしましょう」

「おーい。だから誰を招くんだ」若塵も追っかけて部屋に入ってきた。

「気になってしょうがないよ」

「夕方になればわかるわ」

「いいや、聞かないとどうにも落ち着かない」

「みんな私のボーイフレンドよ」雨薇は笑った。

「みんな呼んであなたと較べるの」

「冗談ばかり、舌抜かれたって知らないぞ」

「いいわよ」

「本当に教えてくれないのかい?」若塵は不服そうに上目づかいで見た。

「教えないったら教えない!」彼女はソファーにごろんと転がった。

「とにかく男の人」

「わかったよ」若塵が近寄った。

「それならどうしても言わせてやるぞ」

「きゃっ」

襲ってくる変態男から逃れようと雨薇は笑いながら部屋を走り回り男が追っかけた。二人は一緒になって絨毯の上に倒れ、若塵は雨薇のわきをくすぐった。

「言う気になったかな」

「わかった言うわ、言うから」雨薇は笑いながら転がり長い髪が絨毯に広がった。

「誰なんだよ」

「朱弁護士と唐部長、それに弟達二人」

「なんだそうか、からかったんだな」若塵はちょっと安心した。

「本当に君はいつでも人をはらはらさせてくれる!」

二人は子犬のようにじゃれあった。

「ごめんさい!謝るわ、だからもう笑わせないで若塵!」

「・・」

若塵は笑うのを止め雨薇の顔にかかる髪の毛をそっと払いそっと口づけした。しばらく二人はそうやったまま動かなかったが雨薇がふいに口を開いた。

「やめましょ」彼女は紅くなった。

「見られるわ」

「見られる?」彼は尋ねた。

「誰に見られるっていうんだ」

彼女は顔を見上げた。

「あなたのお父さんよ」

老人からの手紙を思い出して彼女は言った。若塵も暖炉の上の父の肖像を見た。

「なぜいけないんだ」

「だって・・」彼女は言葉を濁し目を伏せた。

「あなたの父さんは私達がこうなる事に・・賛成してなかったもの」

「どうしてそんな?」彼はいぶかしんだ。

「それは・・それは・・」

「それはなんだ?」じっと彼女を見つめる彼の瞳に困惑の影が浮かんだ。

「父さんは君をとても気に入っていた、そうだね」

「ええ、たぶん」

「それに俺を愛してもいた。これも間違いない」

「もちろん。あなたはあの方の寵児ですもの」

「それなら俺達二人が結ばれてなんのいけない道理があるんだ」彼は彼女の瞳をのぞきこんだ。

「私にはそう・・思えないの」

「どうして?」

「それは・・そのわけは・・」彼女はまた口ごもった。

「いいかげんにしてくれ」彼は声を強めた。

「いつもの君はもっとはきはきしてるじゃないか」

彼は彼女の手を握りしめ切実に真実を求めた。

「お願いだ雨薇、本当の事を言ってくれ、君と父さんの間にはなにが?」

彼女の顔色が少し変わった。

「また!」厳しい目をして言った。

「どうしてそんな目で私を見るの」

「違う、雨薇」彼はあわてて弁明した。

「疑ってるわけじゃないんだ、ただ君の態度が不自然過ぎるんだ。どうして父さんが喜んでいない理由を素直に言えないんだい」

雨薇は身体中の力を抜き手を若塵の手に重ねた。

「若塵、遺書を開いた日を覚えてる?」

「ああ」

「あの時お父さんから私達に別々に手紙を託されたわね」

「そうだったな」

「私はあなたのお父さんの意図が理解できなかった。お父さんは手紙で私にあなたからの求愛を受け入れないように警告したのよ。だから私はあの方が決して喜ばれないだろうと・・」

「それは本当か?」若塵は困惑した。

「本当よ、お父さんは私にあなたの女遍歴に注意しなさいって。だから教えて。他にまだ私の知らないなにかがあったの?」

「紀靄霞のことは君も知ってるとおりだ、たしかに俺は自堕落しまくってた,だが君に隠し事なんてなにもない」

彼はじっと彼女を見つめた。

「おそらく父さんはそんな俺を知っていたから君にとりあえず警鐘だけは鳴らしておこうと思ったんだろう。決して結婚に反対とかいう事じゃない」

「そうかもしれなけれど」彼女は少し考えてから顔を上げた。

「でも紀靄霞の時はどうだったの。本当に愛したんじゃないの?」

彼はそっと彼女の口を押さえた。眼が燃えている。

「その名前はもう出さないことにしようじゃないか。俺もX線の事はもう言わない」

「でも私はX線とは本当になんでもないのよ」

「本当か?」彼は尋ねた。

「君は父さんから貰った手紙を覚えているな?」

「今私が言ったんじゃない」

「父さんはこう書いてたんだ。調べさせたところ君とX線の関係はもう動かし難い。やめとけ。横恋慕するだけ無駄だって」

彼女は眼を丸くした。

「嘘よ。X線とは恋愛なんかじゃなかった。なんでそんな事を?」

「同じだろう。心配したんだ」そして彼はさばさばしたように叫んだ。

「でもいいさ、きりきりまいさせられたけど。あのX線に焼きもちやかせてやれたんだから」

「まったく」雨薇はため息をついた。

「父さんがそこまでするなんて本当にあなたはよっぽど危険人物なのね」

彼はちょっと紅くなった。

「誓うよ。もしも俺が君に悲しませた時は必ず・・」

彼女は彼の口を塞いだ。

「誓わないで。あなた自身がいればいいの。あなたがたとえどうでも私はそのとんまのまぬけを好きになっちゃったんだから」

「雨薇」

彼は彼女を抱き寄せ口づけをした。長く熱く。その時突然ドアをノックする音がして雨薇は思わず離れ薔薇のように頬を赤らめた。入ってきた李媽は一目見て、あららと去りかけたが若塵がすぐに呼び止めた。

「行かなくていいよ、李媽」

李媽はいささか居心地悪そうに立っているがそれでも嬉しそうにエプロンで手をふきながら訥々と話した。

「あの、江お嬢さん、御夕飯の支度は十人分でよろしいんでしょうか」

「足りないよ」

返事をしたのは若塵のほうだった。

「最低でも十二人分は用意してくれなくちゃ、李媽」

雨薇が驚いた。

「どうしてそんなにたくさん?十人で十分なのに無駄は良くないわ」

「ちょっと豪華にしたいのさ」若塵は雨薇に言った。

「もし同意してくれるなら今晩二人の婚約発表をしよう」

「ええ!」李媽が大声で叫んだ。

「本当ですかぼっちゃん、江お嬢さんおめでとうございます!どおりで今日ははしゃいでらしたんですね、本当になんておめでたいのかしら本当に!」

李媽はエプロンで眼を拭いながら早くも走り出そうとしていた。

「みんなに知らせてきますよ、趙と老李に、きっと喜びますよ、ああ本当に旦那様が生きていればどれだけ、生きていれば・・」

嬉し泣きしながら李媽は駆けて行った。

「あんまり急だったかな。雨薇、もし君が望むならあらためてもっと盛大にやってもいいんだけど」

雨薇はうっとりとしながら若塵を見つめた。

「今日が一番」彼女は小さく囁いた。

「新しい一年の始まり。今日からなにもかも始まるの」

彼女は彼の手をとった。

「俺はどうにかこうにか一人前の男になれたかな」

若塵は少しおずおずしながら尋ねた。

「どう?」

「では言います」雨薇は熱っぽく彼を見つめた。

「あなたは一目見た時から私にとってずっと最高の男性でした。あの病院の廊下で会った時からあなたは生粋の正真正銘の一人前の男性です!」

彼はしばらくじっと彼女の瞳を見つめていたがやがて頭を下げその細い手をとり敬虔にそっと口づけた。あたかも慈悲を請うごとく。

  =========

その夜、客は続々とやってきた。

食事前に全員が客間に集った。暖炉の火は暖かく酒が酌み交わされ部屋にはなごやかな気が満ちた。立群と立徳にとっては今回がはじめての晴れの訪問である。前も来るには来ているのだがほんの少し雨薇と会って帰ったのだ。今彼らは豪華な客間で李媽の恭しい接待と若塵の暖かい歓迎を受け更に姉の幸せな笑顔を見てお互い目配せをしあうのだった。立群が姉の耳元で囁いた。

「耿さんはあのX線よりよっぽどいけるじゃないか、僕たちも大賛成さ、絶対逃しちゃだめだよ」

「悪ガキ達!」雨薇は小さな声で叱った。

「あんた達になにがわかるの」

「僕たちもう子供じゃないよ、姉さん」立群は笑って答えた。

「もう大学二年だしね、ガールフレンドだっているんだ」

「本当?」

雨薇は驚いて背も高く大きくなった二人の弟を見た。本当だ、もう子供じゃない。父が死んだ時なにもわからず泣いていた八歳と九歳の弟が今はもうこんなに大きくなったのだ。彼女は思わず笑みを浮かべて言った。

「嵐に耐えた小さな苗もいつのまにかすくすく育ったのね」

「姉さんのおかげだよ」立群が言った。

「ずっと姉さんが僕たちの命の支えだった。姉さんがいなきゃ今頃僕達二人とも西門町の繁華街で物乞いでもしてたろう」

「もういいわ、姉さんを聖人みたいに言わないで」雨薇は微笑んだ。

「あたしにかまわず、あんた達は思った通りの道を行きなさい」

「おいおい」若塵が大股で彼らに近づいて来た。

「君達姉弟はそこでなにをひそひそ話してるんだ、俺にも聴かせてくれないか」

「今話してたんですよ」立群が姉の顔をうかがいながら言った。

「姉には人をその気にさせる妙な才能があるんです。自分だけは信じるとか言い含めてね」立群は若塵に言った。

「そう思いませんか」

「わかってるじゃないか!」若塵は嬉しそうに立群の肩を叩いた。

「君達もガールフレンドを選ぶなら姉さんを基準にするんだぞ。それに俺にも会わせるんだ、なにしろ俺は君達よりも姉さんを理解してるからな」

「あらま」雨薇は顔を赤らめた。

「二人ともどっかおかしいじゃないの、くだらない話はやめなさい」

そして雨薇は朱弁護士、唐部長、それに立徳の近くへ近づいた。立徳はすでに学校を卒業し兵役に入っているのだが赴任地が台北の北部なので風雨園にも来れるのだ。彼の専攻は幼児教育だったが今まさにその議論が白熱していた。実は唐部長の子供が知能障害で十歳を過ぎてもまともな話が出来ないので学校にも行っていない。立徳は非常な興味を示し唐部長の話に熱心に聞きいっていた。

「たとえば客を招いた時、彼らは子供に料理をとりわけてくれてこう尋ねます。『赤トウガラシは食べる?」って。すると子供は『赤トウガラシを食べる、緑のトウガラシも食べる』などと答えます。そこまでは全く正常なんですがそれで終わらずに『黒いトウガラシも食べる、黄色いトウガラシも、白いトウガラシも・・』言い続けるんですよ。妻はもう卒倒寸前でした。どうでしょう、こんな子供は」

「医者に連れていかれましたか?」立徳が尋ねた。

「駄目でした。よくならないんです」

「僕の考えですが」立徳は熱っぽく語った。

「子供さんは知能障害じゃないと思います。色の概念を持ってるわけだし質問にもちゃんと答えている。特殊な訓練さえすれば治るかもしれません」

「どこでそういう子供の面倒を見てくれるんでしょうか」唐部長は気持ちをたかぶらせた。

「残念なことに台湾にはまだその施設がないんです。それに訓練の出来る人材も少ない。もしも僕に資金があるなら必ず同じ症状を持つ児童の為に学校を作るでしょう、それに孤児院も併せて。僕は十三歳で孤児になりましたからその辛さがわかります、孤独ほど容易に子供の精神をおかしくするものはないんです。家庭の暖かみが必要なんですよ」

朱弁護士が興味深げに話の輪に入ってきた。

「学校ができても人材がいないのかい」

「訓練できる人を見つけるのはそれほど難しくありません」立徳は臆せず答えた。

「姉などは良い例です。辛抱強くて知識があり、惜しまず温かさを与えることが出来る。僕はこの訓練に参加してもらえる仲間も募れます。ただ問題は資金面なんです」

若塵は知らず知らずこの議論にひきつけられていた。

「君の試算だと、立徳」若塵は尋ねた。

「その学校を建てるためにいくら必要だい」

「そうですね・・」立徳は少し考えて言った。

「規模にもよるのではっきりとは言えません。でも決して些少の額じゃありません。なぜなら学校にはもちろん医師と看護婦が必要です。半分学校で半分病院なんですよ。それに特別の教材と部屋も。皆さんは自虐症を知っていますか?あらゆる方法で自分を傷つける症例です。火傷に頭突き、自分で自分を噛むし刃物で切ったりもする。この症状の児童には全面が軟らかいクッションで覆われた部屋が要るのです。あれこれ考えていけばいったいいくらになるか見当もつかない」

「残念だな」若塵はため息をついた。

「もしも俺が大富豪ならなんとかなるのに」

唐部長がすばやく朱弁護士と視線を交わしあった。

「もしもそのおつもりなら決して不可能じゃありませんよ」唐部長が言った。

「社の利益は今や天井知らずの勢いです。厳密に言えばあなたはもう大富豪と呼んでもおかしくありません。そう思われませんか」

若塵は腰をおろした。

「よくわからないんですけど」雨薇が尋ねた。

「もう負債はなくなったのですか?」

「こういう事ですよ」朱弁護士が説明した。

「大きな企業には多かれ少なかれ負債があります。でも負債は資産でもあります。一年前なら耿克毅の会社は一千万の価値しかありませんでしたが今では売りに出せば八千万になります。

「なぜです?」

「会社が利益を上げているからですね。それは信用があることも意味している。理由は受注額が負債を越えているから・・このへんは後でゆっくり説明してあげましょう。ただ一つ一番重要なのは若塵がすでに億万長者になったってことです。彼は今や台湾最大級の衣料メーカーのオーナーなのです。」

「でも会社を売るわけにはいかないね」若塵が言った。

「それはそうだけどね。まあ急がずにやることだ。君は将来も大変な成功をおさめるだろう。その時は学校だって夢じゃない」

「学校を建てるなら僕を忘れないで!」立群も口をはさんできた。

「僕は子供が大好きなんだ。残念ながら教育学を習ったわけじゃないけど。でも辛抱強いよ」

「もしも本当に学校が出来たなら私はきっと教員になるわ」雨薇も言った。

「私にまた経理部長させてください」唐部長も言った。

「ははは」

朱弁護士が大きく笑った。

「君達みんなもう学校が出来たようなつもりでいるんだな、じゃあ私は法律顧問だ。立徳君は校長で若塵は理事長だ。それでいいだろ?」

全員が笑い部屋の中の暖かい気分はさらに高まった。朱弁護士は若塵の肩を叩き熱く語りかけた。

「見てごらん、君さえその気ならこの世に不可能なんてないんだ。君の父さんが残した借金を君はほとんど返し終わった。おそらく父さんも天国で眼を細めているだろう」

誇り高く強情きわまりなかった老人。思い出した者はしばし感傷に浸った。沈黙の後、若塵が口を開いた。

「本当言えば俺はまだよくわからないんだ。どうしてこんなに早く会社の危機を打開できたのか」

「ビジネスとはそんなもんですよ」唐部長が言った。

「成功と失敗は往々にして一夜で決まります。一件のオーダーで大儲けできもすれば一件の焦げ付きが原因で潰れもする。そんなもんです」

「そういうことだから」雨薇が若塵を諭すように言った。

「大金持ちって得意になっちゃいけないわよ。まじめにこつこつと働いてこそうまくいくんだから」

「それに後ろからは君が鞭で追い立てるしな。頑張らないわけにかいけないじゃないか」

若塵は笑った。

「なによそれ」雨薇は小さく抗議して頬を染めた。

「うん?鞭がなんだって?」

朱弁護士が敏感に二人の会話を聞き取ってわざと大きな声でからかうように尋ねた。

「どんな意味だい?おい、みんな聞かせてもらおうじゃないか」

「この人の馬鹿な話を聞くことありませんわ、もうでたらめばっかりなんだから」

雨薇はそう言って小さな頬をさらに紅く染めた。若塵がそれでもかまわず大笑いするのに雨薇はふくれっつらで応えたがそうすると若塵はさらに笑った。居合わせた者達は誰もがそこに心を許しあったお互い最良の伴侶としての二人を見るのだった。笑いの絶えない客間に李媽がやはり満面笑みを湛えながらやってきて食事の用意が出来たことを告げた。
 ようやく解放された雨薇が着席を勧め全員が席についた。卓上には李媽が腕をふるった四種のオードブル、油炸松子、酔鶏、炒羊肚糸、和血蛤、等々各地方の料理が並べられていた。やがて若塵は酒の瓶を持ち客一人一人に注いでまわった後李媽にさらに杯を三つ用意させて酒を満たし言った。

「老李と趙さんを呼んでくれないか」

李媽ははっとしたがすぐに駆け出して行った。客達はなにごとかと顔を見合わせたが朱弁護士が各人の気持ちを代表して口にした。

「どうやら今日招かれたのはなにか理由があったようだな。なんだい、誰かの誕生日かな?」

「ちょっと待ってもらえませんか」若塵が答えた。

「皆さんもうすぐわかりますよ」

李媽が老李と趙運転手を伴って戻ってきた。彼らもなにかあるをうすうす感じて口元がゆるみっぱなしだが客人の面前なので多少窮屈そうでもある。若塵は彼らにも杯を渡しそれぞれに注ぎ終わると厳かに宣言した。

「どうか杯を干してください。今宵は皆さんに重大な発表をします。自分と雨薇は今日婚約しました」

みんながどよめいて立ち上がった。若塵が豪放に叫んだ。

「二人の為に乾杯してください!」

こんな状況なのだから言われなくても誰もがそうした。若塵は雨薇をひきよせるとポケットから小さなケースを取り出しフタを開け指輪をつまみ上げた。

「一ヶ月も前に買ってたんだ。この機会に君に渡そうと思ってね。その時は自分がリッチになってるかどうかなんてわからなかったから石も小さいけど、でも俺の気持ちはもっと大きいつもりだ」

みんながまたどよめき拍手喝采を送った。雨薇は眼をうるませながら手を差し伸べで若塵に指輪をはめさせた。老李と趙運転手はそそくさと進み寄って慶賀の言葉を述べるとまた出ていった。

そしてその時門のチャイムが鳴った。若塵がいぶかしげに尋ねた。

「雨薇、君はまだ誰かを招待してたのか?」

「いいえ」雨薇が答えた。

「あなたが呼んでるなら別だけど」

「俺は呼んじゃいない」

全員が笑うのを止めた。車が入ってくる音がしたのだ。若塵が眉をしかめた。

「まさかあいつらじゃないだろうな」

だが雨薇はすでに車のクラクションの音を聞き分けていた。彼女は背筋をぴんと伸ばし心の中で唇を噛みしめた。まったくこんな時にまさに招かれざる客。ソファーに座った唐部長の手に持った煙草はすでに消えている。朱弁護士も杯を置きソファーに埋まって何事かを思案している。立徳と立群の兄弟はなぜ急に空気が変わったのか分からず顔を見合わしている。和やかさは一瞬にして消えあたりを重苦しさが支配した。

やがて扉が開き培中培華兄弟が現れた。彼らは部屋に一歩足を踏み入れるとそこに大勢の人々が集まっているのに驚きぎょっとしながらも朱弁護士に話しかけた。

「朱さん。あなたを探していたんですよ。奥様からここだとうかがったので来ました」

「結構なことだな」朱弁護士は冷ややかに答えた。

「それでなんの用だ、友好的な目的かね、それとも仕事か」

「少々教えて頂きたい事がありまして・・」

「じゃあ、法律上の問題だな」

培華が言いかけたのを朱弁護士が断ち切った。

「そうです」

「それなら明日事務所に来なさい。今はプライベートの時間だ、君達に話すことはない!」

朱弁護士はぴしゃりとはねつけた。

「ふん」培中が冷笑した。

「若塵にも関係があることなんでね。皆さんがお揃いなら都合がいいと思ったんですよ」

そして室内を見渡した。

「えらくにぎやかでご同慶の至りと言える」

「それがどうした」若塵は冷たく答えた。

「今日は俺と雨薇の婚約を発表したんだ。まさかお前達も祝いに来てくれるとはな」

「婚約だと?ははっ」培華が叫んだ。

「そんな事だと思ってたぞ、お前はこれで風雨園も会社も両方手に入れたわけだな、おめでとう、実に羨ましいよ」

「とりあえず礼を言っておこうか」若塵は唇をゆがめて笑う仕草をした。

「なにしろお前は全財産を引き継いだんだからな」培華は高笑いした。

「お前の妻も父さんのお下がりとくるし、全くお前達親子はそっくりだ!」

若塵の力こぶが盛り上がったがそっと駆け寄った雨薇が彼の腕をとり耳元で囁いた。

「今日だけは喧嘩しないでね、お願いだから」

若塵は怒りを抑え朱弁護士のほうを向いた。

「朱さん、これは家宅侵入罪です。警察へ通報してもらえませんか」

「ちょっと待ちなさい」朱弁護士は培華と培中に言った。

「とにかく君たちがなんの為に来たのか聞こうじゃないか」

「いいでしょう、じゃあ単刀直入に言いましょう」培中は朱弁護士の目を見据えた。

「あなたは父の遺産執行人だった。そうですね」

「その通りだ」

「あなたは言いましたね、父の紡績会社は破産寸前だと。それなのにたった半年で事態は一変して今や名高い一流企業だ。このからくり芝居の中であなたは一体どんな役を演じたんですかね?」

「会社が破産寸前だったのは疑いのない事実だ。それは君もよく調べたんじゃなかったかね。本当なら君は素晴らしい弟に礼を言わないといけないよ。二人の兄が投げ出した会社を粉骨砕身の努力でたてなおし債務を返したんだ。まさか君たちはようやく持ち直した会社を嫉んで横取りに来たのかね」

朱弁護士は厳正な裁判官の立場で二人を睨み付けた。

「培中、君も世間知らずじゃない筈だ、さんざん生きてきたのにこんな事さえわからないのか」

「若塵みたいなろくでなしがたった半年で会社を立て直せるもんか!」培中が叫んだ。

「絶対ありえない!片時さえじっとしていられない奴が商売なんかできるか、陰謀に決まってる、きっと証拠を掴んでやる!」

「勝手にしたまえ」朱弁護士は冷ややかに培中を見た。

「忘れたかね、君達は遺産相続書にサインして今後いかなる事情があっても文句は言わないという事に同意したんだ。もしも申し立てがあるならあの時出すべきだった。今となっては全てが無効だ。それに若塵に能力がないだって?」

さすがの朱弁護士も些か興奮して言った。

「馬鹿を言うのもほどほどにしたまえ!若塵は普通なら誰もが不可能な事を成し遂げたんだ、子を知るに親にまさる者なしというが耿克毅の目に狂いはなかった。会社を君たちではなく若塵に任せたんだからな。もしそうでなければとっくに会社は潰れてただろう」

「それが計略だって言うんだ!」培華が怒鳴った。

「最初からおかしいと思ってた!」

「じゃあ何故サインしたんだね」朱弁護士は厳かに続けた。

「培中、君はもう少し話がわかるだろうから教えてあげよう。税務署で調べてみたまえ耿克毅紡績工場にわずかでも申告漏れがあるかどうか」

「そう言われるとは思ってましたよ」培中は皮肉な笑みを浮かべた。

「なんの手がかりもつかめやしなかった、たいしたもんだ!」

彼は培華に呼びかけた。

「行くぞ。俺達がうかつだった、最初から弁護士に調べておいてもらうべきだったんだ、とんだ無駄足だ」

「おそらく君達のいいなりになる弁護士はいないだろう」朱弁護士は冷たく言った。

「ふんっ!」培中は吐き出すように鼻をならした。

「培華、帰るぞ」

「待ちなさい!」

突然澄んだ声が響きわたった。前に進み出て培中と培華の前に立った雨薇の表情は粛然として、その輝く瞳は二人をきっと見つめている。彼女の声はいたって落ち着きはっきりと室内にいる全員の耳に届いた。

「今日折しも私達二人の婚約発表に出会わしましたあなた方に。以前なら私はあなた方と対等に話す立場になかったかも知れません。けれどもう今から私も耿家の一員としてお話します!」

雨薇の臆することない視線に対し培中は最初さげすむような顔で、培華は憤懣やるかたない顔で応えた。けれど何故か彼らはしだいに背筋が寒くなりじりじりと後ずさるような感覚を覚えるのだった。雨薇は続けた。

「この風雨園に足を踏み入れ、あなた方のお父さんから遺産を受け継いでからも私はあなた方からの侮辱に甘んじて耐えてきました。でも今こそ言います。私が神にかけて純血無垢の身で耿若塵に嫁いだことを!

あなた達こそ胸をはってものが言えるのですか?今日も若塵の財産を横取りしようとやってきた培中さん、あなたはすでに大きな建築会社の社長ですね、培華さん、あなたも決して小さくないプラスチック会社の経営者で裕福な筈。なぜまだ遺産をかすめ取ることに汲々とするのですか。それにあなた方の会社は当初誰の資金によって始められましたか。みんなお父さんのおかげではありませんか。胸に手をあてて考えてください。若塵はあなた方にかわってそのお父さんの債務を継いだのです!

 でももうこれ以上は言いません。たとえなんにしろあなた方は若塵の兄であり同じ耿克毅の息子です。骨肉相争うのは人の物笑いにしかなりません。しかもその理由はお金。あなた方のどちらも金に困っているわけでもないのに、これが笑い話でなくてなんでしょう。私はこれまでずっと貧しかったけれど金銭は人に安楽をもたらすものだと思っていました。それなのにあなた方は金銭を憎悪の理由に換えてしまう。あなた方は貧しい小娘であった私に目を開かせてくれたのです。

ここではっきり私の立場を述べましょう、この風雨園は私のものです。今後あなた方が若塵の血をわけた親族としてここへ来るなら私は一切を忘れ暖かく迎えましょう。けれどもしまだ挑発に来るなら私は容赦なくあなた達を訴えます、たとえどのような結果になろうとも!

言いたい事はこれで全てです。お帰りください」

彼女は道をあけた。しばらくの間室内は静まり返り培中と培華も圧倒されたまま立ちつくしていた。まさかこの華奢な若い看護婦がこれほど堂々とその思うところを論じ立てるとは。さらに彼らは納得した。おそらく彼女はやると言った以上必ずやるのだと。

朱弁護士も賞賛を込めた眼差しであっけにとられて眺めるばかり、若塵は驚きながらも喜びが隠せずその誇らしげな表情は崇拝にも近い。唐部長は目を丸くし、立徳と立群の兄弟は事態がよくのみこめないまでもやはり姉の姿を頼もしげに見ている。

やがて培中が首をふり培華に言った。

「行くぞ」

彼の声からはもはや入ってきた時のような威勢は消え失せ、かわって現れたのはうら寂しさだった。門を出てゆき車に乗り込む時に培中は培華にぽつりと言った。

「これだけはたしかだな。若塵の女房は俺達のよりもすごい!」

エンジンをかけ車は風雨園を去って行った。

宴は再び盛り上がった。事の経過を尋ねる立徳と立群に兄弟三人の恩讐を仔細に説明する唐部長。若塵はそっと雨薇の肩を抱き言った。

「君にはかなわないよ、雨薇」

朱弁護士も笑いながら立ち上がり祝杯を掲げた。

「江さん、耿克毅があなたを見込んだ理由がよくわかりましたよ。あなたはそんじょそこらの女性とは違う。まさに乾杯に値する!」

そして彼は杯を空けた。雨薇はあちこちからの賛美に頬を紅く染めたが、その恥じらう様子はさっき盛大な啖呵を披露した人間とはまるで別人だった。彼女は手を叩いてみんなに言った。

「さあ、パーティーを続けましょう。アクシデントなんか気にしないで。若塵、もう大丈夫よ。あなたの兄さん達はもう厄介を起こしには来ないわ。みなさんにお酒を注いでまわってね」

「はは!」若塵はうやうやしく腰をかがめ一礼をした。

「拝命いたしました、女王陛下殿!」

一座の者がどっと笑いどよめき室内には幸福な空気が満ち溢れた。

 =========

三月。小鳥がさえずる花の季節に二人は式を挙げた。折しも雨期は去り空は晴れ竹は翡翠色にシナフジは紅に萌え、雨薇が植えたツツジやハイビスカスもところせましと咲き誇った。鳥が朝の訪れを告げ夕べには紅に染まる庭園、そして月光がカクテルライトを投げる真夜中の花達。まさに春の盛り。
 式は盛大ではあったが華美に驕らずことさらつつましく行われた。合わせて二十の卓に集まった客の中には意外なことにあの培中と培華の姿もあったのだ。彼らはそれだけでなくしかるべき贈り物も施し慇懃に祝辞を述べた。後で若塵がため息をついて語った。

「これも人生ってもんだな。成功した者には仇でさえ頭を下げる。だが失敗した者は背中を踏みにじられ唾を吐きかけられるだけだ」

「そんなひねくれた見方をするものじゃないわ」雨薇はなだめるように言った。

「あの人達が来たのは和解を表すためよ。なんにしろあの人達とあなたには同じお父さんの血が流れているわ、たとえあなたがいくらしがらみを断ちたくても私はそれだけでやり直して見る価値があると思うの」

「天使だな、君は」若塵は言った。

「あいつらに他の動機があるとは思わないのか。ヒルみたいな奴だ、一旦隙を見せれば血を全部吸い取られてしまいかねない」

「吸い切れないわ」雨薇はこぼれるような笑みで言った。

「あたし達はしぶといもの。最初から無理よ」

「えらい自信だ」若塵は軽く雨薇の顔に口づけた。

「けれどむしろ君は暖かく迎えてやるつもりでいるんだな、そうだろ?」

「だってあなたの御兄弟じゃないの」

「君は奴らの示した蔑視と侮辱を忘れたのか」

「あなたが忘れられないのはわかるわ」彼女は率直に答えた。

「もちろん私も。私達はみんな凡人よ、聖人なんかじゃないしたとえ聖人でも愛憎とは無関心でいられないわ。思ったの、誰もが人生の波頭を乗り越え孤独を耐え忍び同じように痛みと苦しみを経ている。でも幸い私達はこんなにも幸せの中にいるのにどうして敢えて他人を恨まなければならないのかって。この幸せをこの世の不幸な人にわけてあげてもいいじゃない」

「あいつ達は不幸だっていうのか」

「ええ、一番とっても不幸な人」雨薇はしんみり答えた。

「だってあの人達の人生には愛がないもの」

若塵はもう一度きつく彼女を抱きしめ敬虔な眼差しで見つめた。

「やっぱり君は天使だな」

世界中どこにもこの風雨園に勝る蜜月な場所はないと言う雨薇の言葉に若塵が同意した為ハネムーンは無しだった。更に若塵も業務多忙の為一週間しか休みがとれない。二人は毎日ミツバチのように花園を飛び回った。

「俺はずっと運命に逆らってきたけど、今は君と巡り会えた運命に感謝したいよ」

雨薇も思い起こした。あの日の午後、"12番目"の付き添い看護婦として老人の病室のドアを叩いてから全てが始まり様々な紆余曲折を経てとうとう今日に至ったのだ。老人の顔を思い浮かべて彼女はため息をついた。老人が臨終のまぎわに書いたであろう彼女への手紙。それは今も彼女の気持ちのひっかかりとなっていた。若塵は鋭敏にそれを感じ取った。

「どうしたんだい、ため息なんかついて」

「やっぱり気になるのよ」

彼女は答えた。

「お父さんは私達がこうなることを望まれていなかったかも」

「あの手紙の事かい」

すぐに彼も言った。

「雨薇、それはもう考えないことにしないか。父さんがいなくなった以上誰もあの手紙の本当の意図は知るすべがない。ただ俺達が幸せであるなら父さんもわかってくれる筈だ。そうじゃないか?」

確かにそれはそうなのだろう。彼女は長い髪をかきあげ迷いを払拭しようとしたが心の奥底に沈んだ固まりはやはりそこにあり続けた。そして彼らの幸せが深ければ深いほどそれも長い影をひきずるのだった。

その日の早朝朱弁護士がやって来た。

「結婚プレゼントだよ」弁護士は笑みを惜しまなかった。

「えっ?」雨薇は首をかしげた。

「もういただいた筈ですけれど」

「これは私からじゃない」弁護士の微笑は謎めいている。

「誰からですか?」若塵が尋ねた。

「君の父さんだ」

「なんですって?」

雨薇と若塵が揃って声をあげた。

「どういう意味ですか?朱さん」

朱弁護士がポケットから一通の封筒を取り出して開けると中から出てきたのは一個の鍵だった。彼は二人にそれぞれ目配せすると多少もったいぶりながら言った。

「耿克毅が死ぬ少し前の事を覚えてるかな。私はほとんど一日中彼と一緒にいて遺言の作成に携わったんだ。彼の金銭面も含めてね。彼は死の一月前にこの鍵を私に託した。いつか君たち二人が結ばれた時に結婚プレゼントとして渡してくれとね」

「これは・・なんの?」

「**銀行の貸し金庫だよ。無記名だけれどこの鍵と番号さえあれば開錠できる」

「もしも」雨薇は尋ねた。

「私が若塵と一緒になっていなければこの鍵はどうなったんですか?」

「君たちのあらゆる疑問はこれを開ければ解ける筈だ。今から早速行ってみればいい。とても興味深いものが入ってるよ」

思いがけないプレゼントに秘められた謎に雨薇と若塵は少しの躊躇もなく趙の車に飛び乗った。受け取った貸し金庫の箱を開けた二人の目に最初に入ったのは一通の封筒だった。表には老人の筆跡でこう記されている。

「耿若塵と江雨薇の二人へ」

若塵は雨薇に言った。

「これでも父さんが結婚に反対だったって言うのかい?」

はやる心を抑えつつ封筒を開け中の便箋を取り出した二人は読み始めた。

「若塵そして雨薇へ。

 おめでとう。お前達がこれを読んでいる以上すでに二人は夫婦として結ばれ若塵も会社の危機を救っている筈だ。なぜならその二つがこの金庫を開ける条件だったんだからな。どちらか片方が欠ければその資格はない。
 きっとお前達はたくさんの疑問を抱いているだろう。なにしろわしはお前達それぞれに別れを促すさんざん意固地な手紙を書いたのだから。はっはっは!まんまとわしの計略にはまったようだな子供達。
 雨薇、わしはお前に会った時若塵の相手としてこれほど相応しい娘はいないと思った。そして風雨園での二人を見るにつけその思いはより深まっていったのだ。なにがなんでも一緒にさせんわけにはいかんとな。
 だがその一方でわしは少なからず心配もした。それはお前達両方に共通する強い自我とあまりに傷つきやすい感性だ。そこでわしは考えたあげく一計をめぐらすことにした。
 風雨園を雨薇に譲り若塵も住まわせ二人が毎日顔をあわせるようしむける。気位の高い若塵は居候の立場を楽しまないだろう。それにあいつの負けず嫌いの性分をよく知るわしはあのX線も利用して嘘の情報を流しわざと若塵の嫉妬心を煽ったのだ。
 雨薇も覚えておくがいい。とかく男というものは手強い獲物ほど燃えるものなのだ。それでお前には若塵を安易に受け入れないよう忠告し防波堤をつくらせた。こうしてつかず離れずにしておけば若塵の雨薇に対する思いも自然と深くなってゆく。お前達はこの葛藤の中で本当の信頼関係を築きあげてゆくだろうと。
 もちろんこれは逆の結果を生むかもしれん、そうなればわしは策に溺れたまぬけな策士でしかない。けれどお前達がわしの考えるお前達ならきっと最後にはこの気持ちを理解してくれる筈だ。
 若塵は子供の頃から天性にめぐまれていたがわしの溺愛のせいで責任感のない放蕩息子になってしまった。どうやってこの野生馬を更生させるかがいつもわしの気がかりだったのだ。わしはお前を最も見込みのある息子だと考えると同時にその性分を安じた。ゆえにわざと二千万元という負債を残した。お前がこの責任を放棄していたなら今この金庫を開けているお前はいない。この試練を克服した時お前は眞にわしの後継になったと言える。
 実を言えば会社の業績も危機に瀕してはいたがわしの海外での資産はそれを補ってあまりあるのでなんの心配もなかったのだ。だがわしは敢えて業績を向上させようとはせず課題として若塵に残した。この手紙を読んでいる以上その難題もとっくに解かれているだろう。わしは自分の眼でそれを見ることはできない。だが若塵に雨薇。我が心では今十分にそれを見ている。
 この金庫の中にはスイス銀行の預金通帳、およそ五千万元がある。わしのこれまでの海外投資の収益の全てだ。これをお前達二人に授けるので使い道は自由に考えなさい。ははは。若塵、お前の親爺が残したのは負債ばかりじゃないぞ。耿克毅はやはりたいしたやつだろうが!どうだ?
 また宝石箱の中には宝石がある。これはわしが暁嘉の為に買ったものだがその時暁嘉はすでに亡くなっていた。だからかわりに若塵の嫁に与える為にしまっておいたのだ。若塵、もしお前が母親の事でわしを恨むならどうか雨薇を大切にしてやってくれ。わしはお前の母には申し訳ないことをしたがそのかわりお前に雨薇をひきあわせたのだ。これでおそらくわしはお前の母に会わす顔も出来たと思う。
 お前達はこの思いがけない贈り物を有益に使ってくれ。決して培中と培華には渡すんじゃないぞ。あいつらはわしから一生暮らせるほどの金をむしっていったんだ、その額は数千万元は下らない。だからなんの気兼ねもいらん。それにお前達に渡してこそ金も生きててくるだろう。

さて、これでわしの仕事も全て終わった。この手紙を読んだ以上お前達を邪魔するものはもうなにもないのがわかっただろう。わしには素晴らしい息子とその嫁がいる。なんの心残りがあるだろう。最後にもう一度大笑いさせてくれ、はっはっは!

 人生の長く険しい道のりをわしは歩ききった。これからはお前達が歩く番だ。子供達よ、ゆっくりと着実に歩くんだ。つまづくのを恐れるな。誰もがそれからは逃げられない。子供達よ、大きく歩き続けるがよい!

最後に。富める時貧しき時苦しき時、どんな時でも手を携え一緒に歩んでいってくれ。

                       父絶筆  1971年6月 」


手紙を読み終りお互いの顔を見合わせた若塵と雨薇の瞳にはとめどなく涙が溢れていた。彼らは預金通帳と宝石箱を手にとりしっかりと抱きしめた。やがて若塵は自分の妻に向かいそっと言った。

「父さんは決して反対したんじゃなかっただろ」

「なんておかしくてそれに聡明な耿さん」雨薇は言った。

「まるで全てがアラビアンナイトのようなお話だわ・・私にとって」

若塵が宝石箱を開くとまばゆく輝く宝石の数々が現れた。ネックレス、指輪、ブレスレット、ブローチ・・。若塵はその中から大きな石が載った指輪を一つ取り出した。

「俺が渡したちっぽけなのよりこのほうがいいかな」

「そんなことないわ」雨薇は自分の指輪を隠すように手を後ろにやると頬を紅らめ可愛く笑った。

「これをつけててもいいでしょ、ね?」

若塵は小さな声で言った。

「君は本当に愛さずにはいられない人だ、雨薇」

彼女は若塵の胸に顔を埋めしばらく二人はそうしてじっとしていたがやがて若塵が言った。

「急にこんな大金が手に入ったけどいったい何に使えばいいだろう」

雨薇がにっこり笑って言った。

「とりあえずこのままにしておいて朱さんに会わない?どうかしら」

彼らが屋敷に戻ると朱弁護士が風雨園で待っていた。二人の晴れ渡った表情を見て朱弁護士は心の底からの微笑を浮かべた。耿克毅老人よ、と朱は思った。あなたはさぞ満足だろう。あなたが描いた筋書きはここにようやく完全に幕を降ろした。まっこと羨ましいお方だ。こんなに素晴らしい息子と嫁に恵まれたのだがら。彼は前に進みでて二人を迎えた。

「もう言うことはないだろう。君はこれで名実共に大富豪となった。しかもその若さでね」

「一つだけうかがいたいです」雨薇が言った。

「もし私が若塵と一緒にならずに若塵が会社を立て直していなかったらこのお金とたからものはどうなったんですか」

「耿克毅の遺言によれば三年たっても条件のどれかが満たされていない時は匿名の寄付として慈善団体に贈られることになっていた」朱弁護士は答えた。

「でも予想しなかったよ、一年もしないうちにクリアーするとはね。とうとう今日全ての職責を終えられて私も実に嬉しく思う。これで老友への義務も果たせた」

そう、朱正謀はずっと老人との約束を履行する為に誰知られることなく鍵を預かり続けていたのだ。若塵は朱弁護士を今までとはまた別の敬服のこもった目で見た。朱弁護士は少し考えると二人に尋ねた。

「君達はその遺産をどう使うつもりかね」

「まず」雨薇が答えた。

「趙さんと老李にしかるべきものを渡すのが先ですわ。でもそれを差し引いてもいっぱい残ります。それで私にちょっと考えが・・」

「ちょっと待った!」若塵が遮った。

「俺にも計画があるぞ」

「もしも良ければ私にも提案があるんだが・・」朱弁護士も加わった。

「それじゃあ」雨薇が微笑んで言った。

「口に出さずにそれぞれ思ってることを紙に書きましょう。それで一緒に開けて多数決で決めません?」

「よし!」若塵が三枚の紙を配った。

それぞれが書き記すとまず雨薇が自分の紙を広げた、そこにはあったのはこの文字だ。

「立徳の計画した学校」

若塵の紙を広げた。

「孤児と問題児の学校」

最後に朱弁護士。

「婚約発表の時に話された学校」

三人はお互いの顔を見あわせ次に吹き出した。腹を抱えながら若塵が言った。

「まるで申し合わせたみたいだな、これは乾杯しなきゃ!」

若塵は酒を持ってくると三つの杯に注いでから老人の遺影に歩み寄り杯を掲げ呼びかけるように大声で叫んだ。

「父さんに乾杯!」

三人は揃って老人に杯を掲げた。暖炉の上で穏やかに微笑む老人の遺影は静かにそこにいる者を眺めているようだった。

その夜、明るい月に照らされ若塵は雨薇と手をつなぎ風雨園を散策していた。淡い雲と清涼な風。二人は肩を並べゆっくりと歩を進めた。やがてビーナス像の前で若塵は雨薇に言った。

「雨薇、ひとつ聞きたいんだ」

「なにかしら」

「君の心にはまだもつれがあるかい」

彼があの宋詩のことを言っているのが雨薇には分かった。

「天不老 情難絶

 心似双絲網 

 終有千千結 

 この世あるかぎり 愛は永遠

 心は一対のあざなえる網  

 やがては千千(ちぢ)にからまれり」

小さく首をかしげ彼女は言った。

「ええ、一つだけ」

些か若塵は不安になった。

「それはどんな?」

「忘れたの?」彼女は微笑んで小さくつぶやいた。

「天不老 情難絶

 心似双絲網 

 化作同心結

 この世あるかぎり 愛は永遠

 心は一対のあざなえる網  

 やがては共に結ばれん」

 顔を上げた雨薇は囁いた。

「結び目をほどかないで、永遠に」

低くため息をついて若塵は言った。

「雨薇、俺は君に夢中だ。自分でもこわいくらいに」

そして彼女を抱きよせその暖かな胸に顔を埋めた。月光が二つの影を一つに重ねた。星空の下、風雨園は今や風も雨も無くただ静けさだけに包まれた。

もの言わぬ愛の女神はじっとそこに佇み優しく一切を見守っていた。

【心有千千結終わり】
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-25 23:28:15 | 显示全部楼层
友达日语さん。

お久しぶりです。すごく長く続いてますねぇ  

ところで、先日「夏伊」という作家の日本語訳の小説を見つけました(見つけただけで、買ったわけではないです)。

http://www.amazon.co.jp/exec/obi ... 249-3935107-3391522

この作者は結構有名なのでしょうか?
「中国でベストセラーの恋愛小説」って書いてありますけど、みなさん知ってますか?
(私は中国の現代小説の作家は「衛慧」くらいしか知らないので・・・
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-27 12:05:32 | 显示全部楼层
aokiraさんお久しぶりです。

今さっき、生徒さん二人(日系会社勤務20代女性)にききましたが、夏伊という作家は知らないそうです。

私が以前よく読んだ日本語の翻訳小説は「夏之炎」という作家の政治サスペンスです。

でもこの種のアブナイ作品(^^)はもちろん中国では入手できません。私も日本語訳を台湾で
買いました。
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-6-28 23:10:08 | 显示全部楼层
さっそくお返事いただいて、ありがとうございます。
そうですか。普通の人が知っている作家じゃないんですね^^;

> 私が以前よく読んだ日本語の翻訳小説は「夏之炎」という作家の政治サスペンスです。

んー・・そしたらトム・クランシーなんかは駄目なんですかね?船戸与一もあぶないのかな?
まぁこの分野の解放はまだまだなのでしょうね。
回复 支持 反对

使用道具 举报

您需要登录后才可以回帖 登录 | 注~册

本版积分规则

小黑屋|手机版|咖啡日语

GMT+8, 2025-5-3 16:36

Powered by Discuz! X3.4

© 2001-2017 Comsenz Inc.

快速回复 返回顶部 返回列表