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发表于 2004-8-29 04:07:48
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08月29日 ( E$ e: u2 j) H. d1 B$ ` E8 ]! I* D
( O& ?% y) W* G3 I, s- e V ミケランジェロが、ローマ・バチカンのシスティーナ礼拝堂に壮大な天井画を描いたのは約500年前である。先年修復されて色鮮やかによみがえった。修復作業が終わったばかりの「デルフォイの巫女(みこ)」の部分を、堂内に組んだやぐらの上から間近に見たことがある。 / _4 L8 h# g6 Z- k9 j" k, e" m
: M( a1 @( R: T" e# t Z 肌の色もみずみずしい巫女が目を見開き、かすかに口を開けて神託を発しようとしている。栗色の巻き毛が肩の後ろで豊かにうねる。創世記の物語や最後の審判を描いた荘重な絵画の群れの中で、最も華やかで、若々しい香気漂う一角だ。
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デルフォイはギリシャ中部のパルナッソスの山麓(さんろく)にあり、アポロン神の預言の地として知られた。古代オリンピックに似た「ピュティア祭」が開かれ、神殿や競技場の遺跡が今も残る。 : l- e! b5 L7 L+ `, ~/ `, \
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デルフォイの博物館に入ると目につくのは、オンファロス(へそ)と呼ばれる石だ。大きな釣り鐘のような形をしている。古代ギリシャ人は、デルフォイを「世界のへそ」と考えていたという。その昔ゼウスが、世界の中心をみつけようとして世界の両端からワシを1羽ずつ放った。2羽はデルフォイで出合ったそうだ。
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; D1 e) ]8 A) i( S5 }& ] 意味のわからない言葉や、それを言う人のことを「ちんぷんかんぷん」という。珍紛漢紛などとも書く。英語では「It’s Greek to me」などともいう。デルフォイの巫女たちが媒介した神のお告げも、謎めいていて分かりにくかったのではないか。
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+ B# T% t! S2 N4 K. g; S この半月は、預言と光明の神・アポロンへの熱いまなざしが世界から集中して、「世界のへそ」ギリシャが、よみがえった。 |
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