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发表于 2004-9-5 18:45:15
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奥のドアを開けようとする千尋。
湯婆婆 ……ノックもしないのかい!?
千尋 やっ!?
湯婆婆 ま、みっともない娘が来たもんだね。
さぁ、おいで。……おいでーな~。
千尋 わっ!わ……っ!!
いったぁ~……
頭が寄ってくる。
千尋 ひっ、うわぁ、わあっ……わっ!
湯婆婆 うるさいね、静かにしておくれ。
千尋 あのー……ここで働かせてください!
魔法で口チャックされる千尋。
湯婆婆 馬鹿なおしゃべりはやめとくれ。そんなひょろひょろに何が出来るのさ。
ここはね、人間の来るところじゃないんだ。八百万の神様達が疲れをいやしに来るお湯屋なんだよ。
それなのにおまえの親はなんだい?お客さまの食べ物を豚のように食い散らして。当然の報いさ。
おまえも元の世界には戻れないよ。
……子豚にしてやろう。ぇえ?石炭、という手もあるね。
へへへへへっ、震えているね。……でもまあ、良くここまでやってきたよ。誰かが親切に世話を焼いたんだね。
誉めてやらなきゃ。誰だい、それは?教えておくれな……
千尋 ……あっ。ここで働かせてください!
湯婆婆 まァだそれを言うのかい!
千尋 ここで働きたいんです!
湯婆婆 だァーーーまァーーーれェーーー!!!
湯婆婆 なんであたしがおまえを雇わなきゃならないんだい!?見るからにグズで!甘ったれで!泣き虫で!頭の悪い小娘に、仕事なんかあるもんかね!
お断りだね。これ以上穀潰しを増やしてどうしようっていうんだい!
それとも……一番つらーーいきつーーい仕事を死ぬまでやらせてやろうかぁ……?
湯婆婆 ……ハッ!?
坊 あーーーーん、あーーん、ああああーーー
湯婆婆 やめなさいどうしたの坊や、今すぐ行くからいい子でいなさいね……まだいたのかい、さっさと出て行きな!
千尋 ここで働きたいんです!
湯婆婆 大きな声を出すんじゃない……うっ!あー、ちょっと待ちなさい、ね、ねぇ~。いい子だから、ほぉらほら~。
千尋 働かせてください!!
湯婆婆 わかったから静かにしておくれ!
おおぉお~よ~しよし~……
紙とペンが千尋の方へ飛んでくる。
湯婆婆 契約書だよ。そこに名前を書きな。働かせてやる。その代わり嫌だとか、帰りたいとか言ったらすぐ子豚にしてやるからね。
千尋 あの、名前ってここですか?
湯婆婆 そうだよもぅぐずぐずしないでさっさと書きな!
まったく……つまらない誓いをたてちまったもんだよ。働きたい者には仕事をやるだなんて……
書いたかい?
千尋 はい……あっ。
湯婆婆 フン。千尋というのかい?
千尋 はい。
湯婆婆 贅沢な名だねぇ。
今からおまえの名前は千だ。いいかい、千だよ。分かったら返事をするんだ、千!!
千 は、はいっ!
ハク様 お呼びですか。
湯婆婆 今日からその子が働くよ。世話をしな。
ハク様 はい。……名はなんという?
千 え?ち、…ぁ、千です。
ハク様 では千、来なさい。
千 ハク。あの……
ハク様 無駄口をきくな。私のことは、ハク様と呼べ。
千 ……っ
父役 いくら湯婆婆さまのおっしゃりでも、それは……
兄役 人間は困ります。
ハク様 既に契約されたのだ。
父役 なんと……
千 よろしくお願いします。
湯女 あたしらのとこには寄こさないどくれ。
湯女 人臭くてかなわんわい。
ハク様 ここの物を三日も食べれば匂いは消えよう。それで使い物にならなければ、焼こうが煮ようが好きにするがいい。
仕事に戻れ!リンは何処だ。
リン えぇーっ、あたいに押しつけんのかよぅ。
ハク様 手下をほしがっていたな。
父役 そうそう、リンが適役だぞ。
リン えーっ。
ハク様 千、行け。
千 はいっ。
リン やってらんねぇよ!埋め合わせはしてもらうからね!
兄役 はよいけ。
リン フン!……来いよ。
リン ……おまえ、うまくやったなぁ!
千 えっ?
リン おまえトロイからさ、心配してたんだ。油断するなよ、わかんないことはおれに聞け。な?
千 うん。
リン ……ん?どうした?
千 足がふらふらするの。
リン ここがおれたちの部屋だよ。食って寝りゃ元気になるさ。
前掛け。自分で洗うんだよ。…袴。チビだからなぁ……。でかいな。
千 リンさん、あの……
リン なに?
千 ここにハクっていうひと二人いるの?
リン 二人ぃ?あんなの二人もいたらたまんないよ。……だめか。
あいつは湯婆婆の手先だから気をつけな。
千 ……んっ……ん……
リン ……おかしいな…あああ、あったあった。ん?
おい、どうしたんだよ?しっかりしろよぅ。
女 うるさいなー。なんだよリン?
リン 気持ち悪いんだって。新入りだよ。
湯婆婆が鳥になって飛んでいく。見送るハク。
寝ている千のもとへ、ハクが忍んでくる。
ハク様 橋の所へおいで。お父さんとお母さんに会わせてあげる。
部屋を抜け出す千。
千 靴がない。
……あ。ありがとう。
ススワタリに手を振る千。
橋の上でカオナシに会う。
ハク様 おいで。
花の間を通り畜舎へ。
千 ……おとうさんおかあさん、私よ!……せ、千よ!おかあさん、おとうさん!
病気かな、ケガしてる?
ハク様 いや。おなかが一杯で寝ているんだよ。人間だったことは今は忘れている。
千 うっ……くっ……おとうさんおかあさん、きっと助けてあげるから、あんまり太っちゃだめだよ、食べられちゃうからね!!
垣根の下でうずくまる千。ハクが服を渡す。
ハク様 これは隠しておきな。
千 あっ!……捨てられたかと思ってた。
ハク様 帰るときにいるだろう?
千 これ、お別れにもらったカード。ちひろ?……千尋って……私の名だわ!
ハク様 湯婆婆は相手の名を奪って支配するんだ。いつもは千でいて、本当の名前はしっかり隠しておくんだよ。
千 私、もう取られかけてた。千になりかけてたもん。
ハク様 名を奪われると、帰り道が分からなくなるんだよ。私はどうしても思い出せないんだ。
千 ハクの本当の名前?
ハク様 でも不思議だね。千尋のことは覚えていた。
お食べ、ご飯を食べてなかったろ?
千 食べたくない……
ハク様 千尋の元気が出るように呪い(まじない)をかけて作ったんだ。お食べ。
千 ……ん……ん、んっ………うわぁああーー、わぁああーーー、あぁああーーん……
ハク様 つらかったろう。さ、お食べ。
千 ひっく……うぁあーーん……
ハク様 一人で戻れるね?
千 うん。ハクありがとう、私がんばるね。
ハク様 うん。
帰り際、空に昇る白い竜を見つける。
千 わぁっ。
釜爺が水を飲みに起き、寝ている千を見つける。座布団を掛けてやる。
湯婆婆が戻ってくる。
リン どこ行ってたんだよ。心配してたんだぞ。
千 ごめんなさい。
名札を掛けるのに手間取る千。
湯女 じゃまだねぇ。
リン 千、もっと力はいんないの?
兄役 リンと千、今日から大湯番だ。
リン えぇーっ、あれは蛙の仕事だろ!
兄役 上役の命令だ。骨身を惜しむなよ。
水を捨てに来る千。外に立っているカオナシを見つける。
千 あの、そこ濡れませんか?
リン 千、早くしろよ!
千 はーーい。……ここ、開けときますね。
湯女 リン、大湯だって?
リン ほっとけ!
リン ひでぇ、ずーっと洗ってないぞ。
転ぶ千。
千 うわっ!……あーっ。
リン ここの風呂はさ、汚しのお客専門なんだよ。うー、こびりついてて取れやしねえ。
兄役 リン、千。一番客が来ちまうぞ。
リン はーーい今すぐ!チッ、下いびりしやがって。
一回 薬湯入れなきゃダメだ。千、番台行って札もらってきな。
千 札?……うわっ!
リン 薬湯の札だよ!
千 はぁーい。……リンさん、番台ってなに?
湯婆婆 ん?…なんだろうね。なんか来たね。
雨に紛れてろくでもないものが紛れ込んだかな?
街を進んでくるオクサレさま。
番台蛙 そんなもったいないことが出来るか!……おはようございます!良くお休みになられましたか!
湯女 春日様。
番台蛙 はい、硫黄の上!……いつまでいたって同じだ、戻れ戻れ!手でこすればいいんだ!
おはようございます!……手を使え手を!
千 でも、あの、薬湯じゃないとダメだそうです。
番台蛙 わからんやつだな……あっ、ヨモギ湯ですね。どーぞごゆっくり……
千 あっ……
背後にカオナシを見つけて会釈する千。
番台蛙 んん?
リリリリリ
番台蛙 はい番台です!…あっ、……うわっ!?
千 あっ!ありがとうございます!!
番台蛙 あー、違う!こら待て、おい!
湯婆婆 どしたんだい!?
番台蛙 い、いえ、なんでもありません。
湯婆婆 なにか入り込んでるよ。
番台蛙 人間ですか。
湯婆婆 それを調べるんだ。今日はハクがいないからね。
リン へぇーずいぶんいいのくれたじゃん。
これがさ、釜爺のとこへ行くんだ。混んでないからすぐ来るよきっと。
これを引けばお湯が出る。やってみな。
千 うわっ!……
リン 千てほんとドジなー。
千 うわ、すごい色……
リン こいつにはさ、ミミズの干物が入ってんだ。こんだけ濁ってりゃこすらなくても同じだな。
いっぱいになったらもう一回引きな、止まるから。もう放して大丈夫だよ。おれ朝飯取ってくんな!
千 はぁーい。……あっ。
カオナシを見つける。風呂の縁から落ちる千。
千 うわっ!……いったぃ…った……
あの、お風呂まだなんです。
わ…こんなにたくさん……
えっ、私にくれるの?
カオナシ あ、あ、……
千 あの……それ、そんなにいらない。
カオナシ あ、…
千 だめよ。ひとつでいいの。
カオナシ あ……
千 え…あっ!
釜から水があふれる。
千 うわぁっ!!
父役 奥様。
湯婆婆 クサレ神だって!?
父役 それも特大のオクサレさまです!
従業員 まっすぐ橋へ向かってきます!
従業員達 お帰り下さい、お帰り下さい!
青蛙 お帰り下さい、お引き取り下さい、お帰り下さい!
うっ……くっさいぃ~…!
湯婆婆 ぅう~ん…おかしいね。クサレ神なんかの気配じゃなかったんだが……
来ちまったものは仕方がない。お迎えしな!
こうなったら出来るだけはやく引き取ってもらうしかないよ!
兄役 リンと千、湯婆婆様がお呼びだ。
千 あ、はいっ!
湯婆婆 いいかい、おまえの初仕事だ。これから来るお客を大湯で世話するんだよ。
千 ……あの~……
湯婆婆 四の五の言うと、石炭にしちまうよ。わかったね!
父役 み、見えました……ウッ…
湯婆婆・千 ウゥッ……!!
湯婆婆 …おやめ!お客さんに失礼だよ!
が・が・……ヨク オコシクダしゃいマシタ……
え?あ オカネ……千!千!早くお受け取りな!
千 は、はいっ!
(ベチャッ)
千 うゥ…!
湯婆婆 ナニ してるんだい…!ハヤク ご案内しな!
千 ど どうぞ ……
リン セーーーン!
うぇっ……くっせえ…あっ、メシが!
湯婆婆 窓をお開け!全部だよ!!
大湯に飛び込み、千に何かを促すオクサレさま。
千 えっ?ぁ、……ちょっと待って!
上から見ている湯婆婆と父役。
湯婆婆 フフフフ、汚いね。
父役 笑い事ではありません。
湯婆婆 あの子どうするかね。
……ほぉ、足し湯をする気だよ。
父役 あぁああ、汚い手で壁に触りおって!
千 あっ……あっ!
札を下げようとして落とす千。他の札を取って釜爺に送る。
湯婆婆 んん?千に新しい札あげたのかい?
父役 まさかそんなもったいない……
千 わっ!
湯の紐を引きながら落ちる千。ヘドロにはまる。
父役 あああーっ、あんな高価な薬湯を!
オクサレさまに引っ張り出される千。何かに手を触れる。
千 ……?あっ?
リン セーーーン!千どこだ!!
千 リンさん!
リン だいじょぶかあ!釜爺にありったけのお湯出すように頼んできた!最高の薬湯おごってくれるって!
千 ありがとう!あの、ここにトゲみたいのが刺さってるの!
リン トゲーー??
千 深くて取れないの!
湯婆婆 トゲ?トゲだって?……ううーん……
下に人数を集めな!
父役 えぇっ?
湯婆婆 急ぎな!
千とリン、そのお方はオクサレ神ではないぞ!
このロープをお使い!
千 はいっ!
リン しっかり持ってな!
千 はいっ!
湯婆婆 ぐずぐずするんじゃないよ!女も力を合わせるんだ!
千 結びました!
湯婆婆 んーーー湯屋一同、心をこめて!!エイヤーーーーソーーーーレーーーー
一同 そーーーれ、そーーーーれ!
そーーーれ、そーーーーれ!
千 自転車?
湯婆婆 やはり!さぁ、きばるんだよ!
オクサレさまからたくさんのゴミが出てくる。
河の主 はァーーー……
千 うっわっ……わあっ!
水の流れに包まれる千。
リン セーーーン!だいじょぶかあ!?
河の主 ……佳き哉……
千 あっ……
千の手に残る団子。
湯婆婆 んん……?
従業員 砂金だ!!
砂金だ!わあーっ!
湯婆婆 静かにおし!お客さまがまだおいでなんだよ!
千!お客さまの邪魔だ、そこを下りな!
大戸を開けな!お帰りだ!!
河の主 あははははははははは……
神様達 やんやーーやんやーー!!
湯婆婆 セーン!よくやったね、大もうけだよ!
ありゃあ名のある河の主だよ~。みんなも千を見習いな!今日は一本付けるからね。
みんな おぉーー!!
湯婆婆 さ、とった砂金を全部だしな!
みんな えぇーーっ!そりゃねえやな…… |
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