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发表于 2004-11-5 12:58:03
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11月(じゅういちがつ)05日(にち)付(づけ)
t' o M& G" i9 v, o" z 「ニッポンの、新(あたら)しい顔(かお)です」。そう印刷(いんさつ)された、新(しん)札(さつ)の発行(はっこう)を告(つ)げるポスターを街(まち)で目(め)にする。しかし、その顔(かお)はなかなか手元(てもと)にやってこない。新(しん)札(さつ)が出(で)てくるという、銀行(ぎんこう)の両替(りょうがえ)機(き)の前(まえ)に少(すこ)し並(なら)んで、対面(たいめん)した。
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5千(せん)円(えん)札(さつ)の樋口(ひぐち)一葉(かずは)は、やはり目鼻立(めはなだ)ちがくっきりとしているが、これまで見(み)た写真(しゃしん)とは、どこか違(ちが)った印象(いんしょう)を受(う)ける。若(わか)いので、しわがないせいか、ややのっぺりとしている。千(せん)円(えん)の野口(のぐち)英世(ひでよ)は、見覚(みおぼ)えのある写真(しゃしん)そのもので、物(もの)を見据(みす)えるような両(りょう)の目(め)が、押(お)しの強(つよ)さを思(おも)わせる。 + w; c, B: J3 ?# N8 y
3 @0 M( `" h- M Q0 t# q 一葉(いちよう)もだが、英世(ひでよ)も、お札(さつ)からは縁遠(えんどお)かった。「兎(と)に角(かく)医(い)士(し)になり初(はじ)めは誰(だれ)しも同(どう)し事(ごと)、金子(かねこ)必要(ひつよう)是非(ぜひ)なくては如何(いか)とも致兼(いたしかね)候(こう)間(かん)、此際(ぎわ)放蕩(ほうとう)なる弟(おとうと)を持(も)つたとあきらめて御(ご)恵(めぐみ)送(おく)……」。故郷(こきょう)の福島(ふくしま)・猪苗代(いなわしろ)の旧友(きゅうゆう)に十(じゅう)円(えん)を無心(むしん)した手紙(てがみ)である(『野口(のぐち)英世(ひでよ)』朝日(あさひ)選書(せんしょ))。
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彼(かれ)は、坪内(つぼうち)逍遥(しょうよう)の小説(しょうせつ)「当世(とうせい)書生(しょせい)気質(きしつ)」を読(よ)んで、清作(せいさく)から英世(ひでよ)へと改名(かいめい)した。作中(さくちゅう)に「野々口(ののぐち)精(ただし)作(さく)」という地方(ちほう)出身(しゅっしん)の医学(いがく)生(せい)が遊蕩(ゆうとう)する場面(ばめん)がある。かなり広(ひろ)く読(よ)まれているので、「精(せい)作(さく)」のモデルだと誤解(ごかい)されないかと恐(おそ)れたという。 + Q, t4 _0 B+ B
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やがて英世(ひでよ)は渡米(とべい)し、ロックフェラー医学(いがく)研究所(けんきゅうじょ)で力行(りっこう)する。「英世(ひでよ)の半生(はんせい)は……借(か)り倒(たお)しのそれであった。そして最後(さいご)に、いくら借(か)りても相手(あいて)が倒(たお)れることのないスポンサー、ロックフェラーをついに見(み)つけた」(同(どう)選書(せんしょ))
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英世(ひでよ)が研究所(けんきゅうじょ)の助手(じょしゅ)になってから100年(ねん)の今年(ことし)、次(つぎ)の大統領(だいとうりょう)を選(えら)ぶ選挙(せんきょ)で、現職(げんしょく)がかろうじて逃(に)げ切(き)る。「アメリカの顔(かお)」の方(ほう)は、変(か)わらなかった。 |
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