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发表于 2004-11-14 05:57:34
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11月14日 : @$ Y" D9 G+ i% b2 V* l
; c5 j# O* O ?# a9 K9 n, O( L 「絵を見る人には、ある種の逸楽的感動を覚えてほしい。私の絵は、深い安らぎを与える『肘掛(ひじか)け椅子(いす)』でありたい」。マチスは、こんな意味のことを言っていたそうだ。東京・上野の国立西洋美術館の「マティス展」(12月12日まで)で、久しぶりに、この言葉をかみしめた。
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/ @6 [- H. Y- s+ H, s マチスのアトリエがあったパリ・セーヌ川べりのアパートを訪ねたことがある。窓から川の方を見ると、観光船が行き交い、対岸にはノートルダム寺院が見える。当時の住人は「最もパリらしい場所です。地下鉄工事がうるさいのが難点だが」と言っていた。この構図で100年前に描かれた絵が、今回展示されている。 - D! a2 o" w; P3 M, x, O0 Q
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会場を巡る。大胆で際立った人物像や鮮やかな色づかいに、生の躍動と官能の気配を感じる。しばらく、肘掛け椅子の逸楽にひたった。 ( ?* f0 N0 w; D" u) q' k1 ?& \
1 D0 i) |, J# Z, ]; X# [: A マチスと共に20世紀美術を代表するピカソの「ピカソ展」も開かれている(東京都現代美術館=江東区 12月12日まで)。いつもながら、奔放で過激な形と色の祝祭に酔いそうである。テーマは「躰(からだ)とエロス」で、男女の激しいドラマが迫ってくる。 . H2 h$ _# g, j3 n( V( H
0 w& X9 _/ f5 j$ Y 洋画家・川島理一郎は戦前、このふたりが互いにどう思っているのかを、別々に聞いた。「あの人はハイカラで美しい絵を描くなかなか話せる人だよ」とピカソが言い、「気まぐれで何をしでかすかわからぬ、然しあれは物の判る人だよ」とマチスは言った(『旅人の眼』龍星閣)。 6 C5 h7 i; m |* }& {5 Q
+ p! w4 a( n1 U0 `8 k マチスが没して50年、ピカソが逝って31年になる。両巨匠の豊かな果実を、ふたりの間の会話も想像しながら味わった。 |
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