|
|
发表于 2004-12-27 06:24:32
|
显示全部楼层
12月27日
4 q; L' ~* Z) B O ~0 a; R5 R d6 h) k, H l
ドイツ文学者で本紙の書評委員でもあった種村季弘さんが亡くなったのは、暑い頃だった。昨日、書評委員が薦める今年の3点が載った。「編集長敬白」で、種村さんが候補の一つを早々と担当者に告げていたと知り、年の終わりに、この人に触れたいと思った。
+ v7 ?1 [! c2 e P9 ]7 k% f0 Z1 {, y+ u' D
自著や編、訳書などの題から熟語を抜き出し、つないでみた。悪魔のゅb金術の夢が器怪な影法師と怪物で奇想の迷信となり無気味な綺譚を逸脱して永久機関としての温泉と遊星の漫遊する展覧会の迷宮。 0 c8 z! } _2 q& E B, M8 q
# O3 R% w7 C) _3 `
幻想と異端への愛の呪文のようだが、近年は「徘徊(はいかい)老人」としても知られた。それは都市という巨大な迷宮と人との間柄を考える旅だったとも見える。 " O8 t, F% R, x2 @" v
! x! P/ }/ ^; S1 H4 y1 C, r- J 『江戸東京《奇想》徘徊記』(朝日新聞社)には、アスファルトを一枚めくると、隠れていた地層が次々に姿を現すと書いた。「ポストモダン臭一色になった東京にも江戸や明治の名残が汚れた残雪のように顔をのぞかせている」
/ G( b- {* x' n6 y+ F7 J
# ]/ B" D* s% Z4 y( V! B, Z 73年の田村隆一との対談「変貌(へんぼう)する都市」で述べた。「地名というのは追憶の糸口です……地名が次々に変えられていくのでは、永遠の現在みたいになってしらけちゃうわけで、こんな困ることはない」。翌年の田村の「詩人のノート」の一節が、今は、送る言葉のように響く。「落ちる/水の音 木の葉/葉は土に 土の色に/やがては帰って行くだろう……『時が過ぎるのではない/人が過ぎるのだ』」
5 {+ c4 t! F& \! F
7 u- _+ ]( y+ y0 Z9 s0 E' @0 W/ r* X( b 相当前、深夜の酒場のカウンターで種村さんを見かけた。迷宮の怪人は、暗い止まり木で悠然とくつろぐ怪鳥のようにも見えた。 |
|