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楼主: huanyamato

一升的眼泪~~

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发表于 2006-6-3 07:26:35 | 显示全部楼层
所以我决定将私藏的日文简介呈上
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发表于 2006-6-3 07:27:31 | 显示全部楼层
第1話「ある青春の始まり」
’04年には映画化もされた、難病の少女の闘病記をドラマ化。ひたむきに生きる少女と、それを支える家族や周囲を描く。亜也(あや・沢尻エリカ)は、高校受験当日に遅刻。学校へ急ぐ途中、試験をサボろうとしていた遥斗(はると・錦戸亮)に助けられ、一緒に試験を受ける。後日、二人は無事合格。そのころから、もつれて転ぶなど、亜也の体に異変が現われ始める。
いきなり黒バックに白文字でこんな字幕が登場!\
特別じゃない
ただ特別な病気に選ばれてしまった
少女の記録─────
成績優秀で名門進学校の明和台東高校に入学した池内亜也は、突然「脊髄小脳変性症」を発病。前兆として、ふらついて転倒が多くなったり、自分と物の距離が上手くとれなくなったり、上手く字が書けなくなったり、言語障害も現れるという・・・。その前兆を見切った保健師で亜也の母親・潮香(薬師丸ひろ子)は、神経内科の医師・水野(藤木直人)を紹介してもらい、亜也の検査を実施。そして結果に声も出さずに驚く潮香。亜也の悲しき難病生活が始まる・・・。
花ならつぼみの私の人生
この青春の始まりを、
悔いのないように大切にしたい
初回話から発病なんて、まだ見始めたばかりで良く知らないというのに、辛い! 亜也はクラス委員になったりバスケ部に入ったりで、楽しい高校生活が始まったばかりだというのに、明るい家族と仲良くやっていたというのに、辛い! これは予想以上。見るたびに辛い気分になっていきそうです。最終話の頃は、感動よりも悲しみの気持ちでいっぱいかも・・・。
亜也を演じる沢尻エリカさんは、TBS系ドラマ「あいくるしい」以来の難病少女役ですね。それにしてもこの子、可愛い~! それなのに、それなのに~! その亜也に入試の時偶然に出会った麻生遥斗を演じる錦戸亮くんは、フジテレビ系ドラマ「がんばっていきまっしょい」以来の続投で、同じく「ムカつくようでいて実はいいヤツ」っていう役柄ですね。フッ、カッコ良いヤツめ!(負けたぜ) また、少々生意気な亜也の妹・亜湖を演じる成海璃子さん、ガンコそうだけど心優しい亜也の父親・瑞生を演じる陣内孝則さん、そして薬師丸ひろ子さんと、やはりこれらの主要人物たちが今は気になっています。
このドラマの企画を担当しているのは、関谷正征さん。2004年春クールに放送された同局ドラマ「愛し君へ」ではプロデューサーを務めたけど、そのドラマもまた病気に関する物語でした。藤木直人さんが出演しているという共通点があるけど、前回が病を医者に診てもらう役で、今回は医者として病を診る役と、役柄が正反対。この辺りで、今後どんな演技を見せてくれるのかを期待しています。
タイトルバックでは、手記を書いた木藤亜也さんの写真が、美しい風景を挟みながらいくつか登場するんだけど、そのバックで流れる韓国人シンガーのKの主題歌「Only Human」が良過ぎて切なくて泣ける・・・。そして最後に、今度は白バックに黒文字でこんな字幕が。\
脊髄小脳変性症には、多様の病例があり
病状の程度・進行のスピードは人によって
さまざまです。
この番組は、原作を基に医事監修を受け
制作したフィクションであり、登場する
人物・団体名等はすべて架空です。
「フィクション・架空」であることには違いないけど、決してそれで終わらせることのできない現実味があると思います。とりあえず現在のところは健常者でいる私も、このストーリーを真に捉えて見ていきたいと思います。やっぱりこのドラマ、大本命かも!
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发表于 2006-6-3 07:28:38 | 显示全部楼层
第2話「15才、忍びよる病魔」
亜也(沢尻エリカ)の病気は、脊髄小脳変性症(せきずいしょうのうへんせいしょう)と診断された。医師・水野(藤木直人)から完治例がないと聞いた亜也の母・潮香(しおか・薬師丸ひろ子)は、ほかの病院を回るが、同じ病名を告知される。それでも納得できない潮香は神経内科の権威、宮下(森山周一郎)を訪ねる。一方、事情を知らない亜也は、バスケット部の練習試合への出場が決まり喜ぶ。
亜也と池内家に動きがありました。まず、保健師である潮香が亜也の病気「脊髄小脳変性症」を治そうと、本やネットで情報を入手したり水野や宮下に会って相談したけど、その間にこの病気が恐ろしく難病であることを理解。海外治療も考えていたけど、むしろ日本の方が技術は進んでいるらしいですね。その日本で「治療は難しい」ということは、つまり・・・。家族には「自律神経のバランスが崩れている」とウソをついて心配させずにいたけど、ついに夫・瑞生(陣内孝則)へ亜也の病気のことを告白。いつも陽気な瑞生も、この時ばかりは目を見開いて驚き、その事実に直面しました。その陣内さん、自宅での別のシーンでもそうだったけど、あまりにも声のトーンが大き過ぎて残音がスタジオ内に響いていました。この辺りで現実味が損なわれた感(実際の家での会話っぽくない感じ)も少しあったけど、でもそれ以上に彼らしい熱演ぶりを評価したいところです。
次に、亜也が「自分は何か重い病気なのではないか?」と疑い始めたこと。母親から言われるがままに診察を強いられ薬を飲まされ、水野からは「“日記という名の身体記録”を続けろ」と言われたり「リハビリを始める」と言われたり。こういった外的要素の他、亜也自身も自宅の食卓で醤油の入れ物をすぐに取れなかったり、部屋で針に糸をなかなか通せず妹・亜湖(成海璃子)に頼んだり、バスケの練習試合でパスを受ける手が動かなかったり。そして極めつけは、病院で仲良くなった少女(松本梨菜)の父親に会った時。その父親は思うように体が動かぬまま、懸命に平仮名の五十音表を指先でたどってメッセージを伝えていたけど、亜也はネームプレートを見て担当医が水野であることを知りました。そして「彼が担当医ということは?」というところから、「自分も何か重い病気であるに違いない?」と・・・。
重いです。思った以上に重いです。だからちょっとだけ、笑いの要素を・・・。
亜也は公園で捨てられた子犬を見つけ(後に「ガンモ」と命名。小さくて可愛かった!)、そこで会ったクラスメイトの麻生遥斗(錦戸亮)と共に自宅へ行き、飼っても良いかと説得へ。亜也が男を連れてきたことで、瑞生はここでもびっくり! 「初めまして、麻生です。」、「(しかめっ面で)あ、そう・・・(麻生) 亜也の父です。」、このベタなやりとり(笑)。遥斗も思わず亜也に「怖いんだけど」と言っていたけど、遥斗の顔も疑わしい顔でとても怖かったぞ(笑)。そういえば、遥斗が昨年兄を亡くしたという事実も発覚しましたね。それにしても錦戸くん、じゃなくて遥斗は、クールでカッコ良いキャラですよね! 次に、亜也が病院で仲良くなった少女を演じた松本梨菜ちゃんは、沢尻エリカさんにとってはTBS系ドラマ「あいくるしい」以来の共演になりますね。あっ、でも一緒にいたシーンってあったっけ? 確か一度くらいはあったと思うけど?(笑) それにしても、あれからまだ1年も経っていないのに、背が伸びて顔も少し変わりましたね。でも“唄ちゃん”の面影はしっかり残っていたなあ。それから、亜也がバスケの練習試合に出ることになって、瑞生が乾杯しようと一声上げた時に、台所で不安顔でいた潮香が振り返って「お母さんも!」と言いました。その時の薬師丸さんの顔、本気で劇団ひとりさんに見えた・・・(笑)。
というわけで、話を元に戻して・・・。池内家の面々はバスケの練習試合を見に行ったけど、亜也が活躍する姿を見て病気のことを知る潮香と瑞生だけは複雑な表情で応援していました。しかしその亜也も自分が病気ではないかと疑い始め・・・。そしてある日亜也と潮香が病院から帰った時、「ねぇお母さん、私の病気って何?」と亜也から突然聞かれた潮香は、顔が凍り付いてしばらく何も言えませんでした・・・。その直後、亜也のナレーションも交えて、いきなり黒バックに白文字でこんな字幕が!\
お母さん
私の心の中にいつも
私を信じてくれているお母さんがいる
これからもよろしくお願いします
心配ばかりかけちゃってごめんね
ここで、Kの主題歌「Only Human」と共に感動とも言えるタイトルバックへ。このつなげ方、ずるいよ、ずる過ぎるよ! 笑いの要素のことなんてすっかり忘れてしまって、もう涙が止まらなかったよ! 毎回ラストだけでも、恐ろしいほどに惹き込まれて行く・・・。
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发表于 2006-6-3 07:29:06 | 显示全部楼层
第3話「病気はどうして私を選んだの」
潮香(しおか・薬師丸ひろ子)と瑞生(みずお・陣内孝則)は、亜也(沢尻エリカ)に病気のことを知らせるのはまだやめようと決意する。だが、時々思い通りに体を動かせない亜也は、自分の病気に気付き始めていた。そんな中、病院を訪れた亜也は一人で水野(藤木直人)に会いに行く。一方、亜也の妹・亜湖(あこ・成海璃子)は、亜也ばかりを構う両親に不信感を抱く。
亜也は自分自身の変化に疑いを感じ、また両親の過度な気遣いに不信感を抱きました。そしてついに、自分が「脊髄小脳変性症」であることを知ってしまった・・・。
クラス全員で練習した合唱コンクールの楽曲「3月9日」。これは挿入歌「粉雪」を歌うレミオロメンの名曲で、ファンならずとも人気は高いです。元々はメンバーの共通する友人の結婚式のために作った曲で、その結婚式が2002年の“3月9日”に行われたことでこのタイトルになったというエピソードがあります。今では、「結婚式ソング」や「卒業ソング」としても名高い曲になっていますね。合唱コンクールの本番では、亜也が指揮する中で見事に合唱を披露できました。
そして亜也は、両親が付き添う場で水野から病気のことをはっきり伝えられることに。うつむいて涙を流す亜也は、「一つ聞いてもいいですか?」と言ってから、「病気は・・・、病気は、どうして私を選んだの?」と一言。そしてこんな字幕が!
病気はどうして私を選んだのだろう
運命なんて言葉ではかたづけられないよ
ここでタイトルバックへ。ダメだ、毎回ながら、このつなげ方に泣ける・・・。「病気はどうして私を選んだの」等という言葉は、実際当事者にならないとなかなか出ないものでしょう。その絶妙な表現のせいで、深い悲しみがより一層伝わってくる気がして・・・。
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发表于 2006-6-3 07:30:05 | 显示全部楼层
第4話「二人の孤独」
亜也(沢尻エリカ)は、水野(藤木直人)に病名を告げられた。漠然と気付いていた亜也だが、動揺を隠せない。そんなある日、亜也は、思いを寄せる先輩・河本(松山ケンイチ)から花火大会に行こうと誘われる。病気のこともあって迷う亜也を潮香(薬師丸ひろ子)は勇気づける。当日、亜也は喜んで出掛けるが、頭から転倒。急きょ病院に運ばれる。\
益々見るのが辛い状態に。亜也が河本と花火大会へ行った際に横断歩道でよろけてしまい、頭を地面に強打して血が流れる姿を見た時にはもう・・・。そんな亜也を家族以外で何気無く守ろうとするのは遥斗(錦戸亮)。彼の直接的でないこれまでの思い遣りには多少イライラしたこともあったけど、それが彼なりのやり方なんでしょうね。眉毛が下がる遥斗の顔を見るだけで、悲しくなるじゃないか・・・。そしてある日病院の屋上で、亜也は遥斗に病気のことを告白。以前亜也が学校で病気のことを調べた後、遥斗はネット履歴を見て知ったと思っていたけど、そこでは知られなかったようでした。
遥斗「お前、何の病気なの?」
亜也「不治の病。もう長くないみたい。」
亜也は直後に「うそ!」と言っておどけて見せたけど、後に遥斗は独自で調べて亜也が「脊髄小脳変性症」であることを悟りました。「有効な治療法、治療薬はない。」と書かれた文献を見て、遥斗は何とも言えない気持ちに・・・。それにしても、病気に立ち向かう意志を高めた亜也が素晴らしい! 一度はこの上無い悲しみに陥った彼女だけど、それからは前向きな気持ちになってリハビリにも積極的に取り組んでいますよね。「不治の病」と分かっていても、奇跡を信じるそのたくましさに、また涙を誘われるじゃないか・・・。
そしてまたある日、亜也が一人で向かった動物園に遥斗が後から駆けつけ、雨の降る中遥斗は傘を差し出しながら「皇帝ペンギン」の話をしてやりました(これはタメになった!)。それを聞いた亜也は、今まで抑えていた悲しい気持ちが膨らみ、「過去に戻りたい。タイムマシン作って過去に戻りたいの!」と言ってその場で泣き伏してしまいました。無情にも降り注ぐ雨。そしてこんな字幕が!
タイムマシンを作って過去に戻りたい
こんな病気でなかったら
恋だって出来るでしょうに
誰かにすがりつきたくてたまらないのです
ここでタイトルバックへ。その間に木藤亜也さんの手記もいくつか出てくるんだけど、「悔しくってサ 情けなくってサ どうしようもなくって わたしは 泣くのだよ。」とか「たまらなくさみしい・・・」とか「時間よ! 止まれ!」とか出てきて、それを見ているうちに私も涙が出てきて・・・。まだ第4話だよ? 中盤に差し掛かろうとしている時期だよ? それなのに、この展開の速さといったら・・・。
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发表于 2006-6-3 07:30:19 | 显示全部楼层
第5話「障害者手帳」
亜也(沢尻エリカ)の退院の日、潮香(しおか・薬師丸ひろ子)は水野(藤木直人)から国の援助が受けられる障害者手帳の話を聞く。2学期から亜也をタクシーで登校させようと考えていた潮香は、帰宅してその話をするが、瑞生(みずお・陣内孝則)は「国の厄介にはならない」と猛反発する。一方、亜也は学校の友達や家族に気を使わせまいと、つい無理をしてしまう。
いよいよ2学期が始まるという頃。病院でリハビリ生活を送っていた亜也は、退院を前にこんな手記を残していました。
8月29日(月)
終わった。
人生に一度の夏休みが
終わったような気がした。
退院の際、潮香は水野から「障害者手帳」の話を聞くが、一旦保留。亜也は潮香に付き添われてぎこちなく廊下を歩いていたが、その様子を妹・亜湖(成海璃子)が見て不審に思い始めました。やがて自宅へ着き、潮香は瑞生に障害者手帳の申請について相談するが、瑞生は「国の厄介なんかなる必要は無い!」と言って猛反対。我が娘を信じたい気持ちでいたんでしょうね・・・。
潮香と瑞生は、亜也をタクシーで学校へ通わせたり、車で送り迎えに行ったり、担任にだけ事実を話して気を遣ってもらうよう頼んだり、亜也の友達に病気のことを除いて話して支えてもらうよう頼んだり・・・。しかしある日、亜也は脱水症状を起こして倒れてしまいました。後に自宅で療養するも、潮香と瑞生が再び障害者手帳の件でケンカになり、亜也の妹や弟たちも何のことで揉めているのか分からずただ心配に。そこで潮香は、亜也の了解を得た上で真実を話したのでした。
亜也の病気はね、「脊髄小脳変性症」っていうの。
運動神経が、上手く働かなくなる病気でね。
ゆっくりしか歩けないし、真っ直ぐ歩けなかったり、
重い物を持てなかったり。
前のように皆と一緒に、お店や家のこと手伝ったりするのも難しいと思う。
何をするにも時間が掛かるけど、
でも、亜也だけがはみだしたり、取り残されたりしないように、
力貸してほしいの。
力になることを快く承諾する妹や弟たち。しかし驚きを隠せない亜湖だけは「治るんだよね? 治るんでしょ?」と聞き、亜也は「治らないんだって」と答えました。そこで、瑞生がフォローするかのように亜湖へ説得。池内家の皆は、その場で亜也を手助けしていくことを固く決意したのでした。また、何をしてもらうにも「ごめんね」と謝ってばかりいた亜也も、「あたし『ごめんね』じゃなくって、『ありがとう』って言葉を大切にする」と決意したのでした。
そして後日、遥斗(錦戸亮)が付き添う中、亜也は公衆電話から河本に電話を掛け、バスケ部を辞めることを伝えました。公園を歩く2人。亜也は青い空を見上げ、「青空を、白い雲が、とてもきれいに流れていくのが見えた」と心の中で呟いたのでした。そしてこんな字幕が。
もう あの日に帰りたいなんて言いません
今の自分を認めて生きていきます
ここでタイトルバックへ。その直後、「病床の木藤亜也さんと母・潮香さん」という字幕付きでモノクロ写真が映し出されました。この頃になると、私も目に涙を浮かべていて・・・。
ついに、池内家全員に亜也の病気のことが告げられました。中でも注目したのが亜湖。亜也が退院した際に、そのぎこちない歩き方を見て不審には思っていたけど、あえてそれ以上尋ねずやり過ごしていました。「何かあるに違いない」とは思っていたんだろうけど、嫌な予感がする真実を知るのがある種怖かったんでしょうね。そして自宅にて、その真実を潮香から聞いた時。亜湖は予想以上の事態に、日頃見せない驚きと悲しみの表情になり・・・。その亜湖を演じる成海璃子ちゃん。彼女は本当に演技が上手い! 序盤のそっけない態度でいたところから、終盤の感情を露にしたところまで、その微妙な心の変化を全面に出していましたね。日本テレビ系ドラマ「瑠璃の島」で主役を演じた頃から注目しているけど、まだ未熟ながらその演技の素晴らしさに高く評価したいところです。
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发表于 2006-6-3 07:31:19 | 显示全部楼层
第6話「心ない視線」
亜也(沢尻エリカ)の病気は歩行に影響を及ぼすように。お茶を飲んでむせたという日記を読んだ水野(藤木直人)は、病気の進行の早さに動揺する。そんな中、弘樹(真田佑馬)がサッカーの試合で初レギュラーに選ばれる。すると、選出をねたむ子供たちが亜也をバカにして弘樹にイジメを。弘樹は応援に来ると言う亜也を疎ましく感じてしまう。
サブタイトルにもなっている「心ない視線」。「他人から冷たく見られている」と過剰に感じることや、冷たく見られていないとしても目が合うだけでそう思い込んでしまうことは、誰もが一度は感じたことがあるでしょう・・・。
バランスが悪いですが、先に「1デシリットルの笑」について触れておきます。
瑞生(陣内孝則): 「店番フォー!」、「クルルンのプーだ!」他
酔った菊次郎か! (テレビ朝日系ドラマ「菊次郎とさき」より)
亜也: 「この足じゃバスケなんて無理だっつーの!」
牧野つくしだっつーの! (TBS系ドラマ「花より男子」より)
亜也の店番中の女性客: 「私がやるから亜也ちゃんは座ってて!」
亜也(あや)を気遣う円城寺あや(実名)
弘樹が亜也に贈ったサッカー試合の手作り招待券: 「ご招侍券」
“ごしょうざむらい”、見参!
今回は笑える要素が多々ありました(笑)。それでは本題へ・・・。
亜也の手記にあった「少しむせた」という一文に目を留め、思いの外病状が進んでいることを知った水野。冒頭からそれが気になりました。足を広げての不自然な歩き方しかできない亜也は、他人の視線を気にしながらそれでも前向きに過ごしていましたね。そんな中、弘樹は姉・亜也について、主婦が陰で悪く言ったり、サッカー部の部員が歩き方を悪く言ったりするのを聞いて、彼なりに辛い気分になっていったのでした。しかし自宅で亜湖(成海璃子)たちから強く言い責められた弘樹は、心を入れ替えて「素晴らしい姉」の自慢をするようになりました。今回は亜湖と弘樹の思いがすごく伝わってきたなあ!
サッカーの試合でレギュラー出場を果たした弘樹は、相手ゴール前で敵のタックルを受けてPKになり、弘樹が蹴ることに。以前PKの練習をしていた時に亜也から受けた「頭の中でイメージして、一本一本丁寧に、大切にシュートするの」というアドバイスを思い出しながら、弘樹は思い切ってシュート。そのボールはゴールネットに突き刺さりました! 弘樹は良い笑顔を見せて大喜び。応援に来ていた池内家の家族たちも大喜び。この家族は本当に良いですね。一時は世間からの偏見の目を気にしていた亜也だけど、「心ない視線に、傷付くこともあるけれど、同じくらいに優しい視線があることも分かった」と心の中で呟き、自分を励ましていったのでした。そしてこんな字幕が。
だから 私は絶対に逃げたりはしない
そうすれば きっといつか
ここでタイトルバックへ。その直後、「木藤亜也さんと妹・亜湖さん 弟・弘樹さん」という字幕付きで写真が映し出されました。今回は明るい終わり方だったので泣くことは無かったんだけど・・・。木藤亜也さんが拳を握って正面を見るいつものラストカットを見た途端、今回のラストの亜也の気持ちに通ずる何かを感じて、そこでやはり泣けてしまいました。
偏見ではないとしても、私たちは知らずのうちに「心ない視線」を送っているのかもしれません。正直に言うと、私はそういう視線を送ったことはあります。それが、相手にとってどれだけ苦痛なのかも理解せず・・・。むしろ進んで手助けするような「優しい視線」を送って、できる限りの支援をしていきたいものです。
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发表于 2006-6-3 07:31:41 | 显示全部楼层
第7話「私のいる場所」
進路に悩む時期になり、亜也(沢尻エリカ)は人助けの仕事をしたいと思うように。一方、潮香(しおか・薬師丸ひろ子)は、西野(佐藤重幸)から養護学校への転校の話を受ける。戸惑う潮香だが、水野(藤木直人)の紹介で亜也と同じ病を患う少女に会いに行く。そんな中、亜也は相談もせず部活をやめたことで、まり(小出早織)の怒りを買ってしまう。
年明け、進路に悩む時期。亜也の病状は悪くなる一方で、ついに車椅子生活が始まりました。家族はもちろん、遥斗(錦戸亮)他のクラスメイトも亜也をサポートしていたけど、そんな中潮香は担任の西野に亜也の養護学校への転校話を奨められ、困惑気味に。そして水野に相談し、紹介された養護学校へ行って亜也と同じ病気の少女に会いました。その少女は明日美(大西麻恵)で、そばには母親・菊枝(かとうかずこ)が付いていました。
この親子役の2人、実は映画「1リットルの涙」に出演したことがあって、今回はゲスト出演だったそうですね。それで「水野が以前担当した患者」という設定で、このドラマのストーリーに上手く結び付けたようです。大西麻恵さんの演技もなかなかのものでした。きっと久々に母親役のかとうかずこさんに出会えて、うれしかったことでしょうね。私も映画の方を見てみたくなりました!
潮香から転校話をされぬまま、亜也は進路希望を提出したりバスケ部を辞めると言ったり。特にバスケ部を辞めることについては、その一方的な判断に友達のまりが怒ってしまった場面も。そして亜也も、自宅で養護学校の書類を発見してしまい、進路状況の「進学0」という表記を見て絶句。潮香と瑞生の前で、亜也は「私の将来は私が決める」と言うと共に、養護学校行きを無しにするよう懇願しました。そこで潮香は、亜也の言うことを理解して「亜也の将来は亜也自身に決めてもらいたいから」と言いました。その後まりとも仲直りして、「友達がいることの喜び」を改めて味わったのでした。
ここまでは良かったんだけど・・・。教室での保護者会で、潮香は他の保護者から亜也のことについて言い責められ、理解してもらえるよう必死に訴え掛けました。遥斗もその様子を教室の外で聞いていたけど、そう簡単には皆に理解してもらえないようで・・・。一方、バスケの試合を観戦していた亜也は、「体育館に響く、ボールの音が好き。放課後の静まり返った教室も、窓から見える風景も、床のきしむ廊下も、ホームルーム前のおしゃべりも、みんな好き。迷惑をかけるだけかもしれない。何の役にも立てないかもしれない。」と心の中で呟き、何気無い日常を振り返りながら今いる場所にいたい気持ちを高めていたのでした。そしてこんな字幕が。
それでも わたしはここにいたい
だってここが わたしのいる場所だから
ここでタイトルバックへ。その直後、木藤亜也さんが友達と触れ合う写真が映し出されたけど、その際にまたも字幕が表示されました。
友達って対等に付き合ってくれるから、ありがたい。
「読書するようになったのは、亜也ちゃんの影響よ」
と言われた。
「ああ、よかった」
わたしは彼女達に迷惑ばかりかけていたんじゃない・・・
と、思ってもかまいませんよね。
                    「1リットルの涙」より
「私のいる場所」は「私が今いたい場所」。実際亜也の視点で言えば、「友達」の存在がどんなにうれしいことか。最後に登場した亜也の問い掛けに、第三者の立場であえて答えるとするならば、「ああ、かまわないよ」と笑顔で言い添えてあげたいのです。
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发表于 2006-6-3 07:32:15 | 显示全部楼层
第8話「1リットルの涙」
保護者会で亜也(沢尻エリカ)への対処が問題に。亜也は潮香(しおか・薬師丸ひろ子)の表情から、自分のことだと悟る。亜也が頑張れば頑張るほど、クラスメートの中で亜也に対する不満が増加。そんな中、全国模試が開催されることに。会場へ急ぐ亜也は、バランスを崩して階段から落下。その際、まり(小出早織)にもけがを負わせてしまう。
亜也は今の高校での生活が困難になり、周りの人に迷惑を掛けてばかりの状態。クラスメイトや保護者からも非難を浴びるようになってしまいました。そんな亜也に対して、遥斗(錦戸亮)は暗に励ますよう語り掛け、潮香は「仕事を辞める」と言って家族専属の保健士になることを決意し、瑞生(陣内孝則)も別の仕事を引き受けて稼ぎを増やそうとしました。
そんな中、亜也は全国模試の会場で階段から落下! 足を捻挫して学校を休むことになったけど、落下時に助けようとしたまりも軽いケガを負ってしまいました。それをきっかけに、教室内でクラスメイトたちが密かに抱いていた不満を爆発。ただ、その事態に猛反発していたのが遥斗でした。しかし、教室へたまたま忘れ物を取りに来ていた亜也が、その会話を聞いてしまい・・・。無言で忘れ物を手に取って教室を去る亜也。それを走って追い掛ける遥斗。階段で足を止めていた亜也に、遥斗は「乗れよ」と言っておぶって降り、車椅子に乗せて亜也の自宅まで送ってあげました。歩道橋の上に来た所で、ついに泣き出してしまった亜也。「(前みたいに)何か言ってよ!」と言われた遥斗は、「何もできない」と答えてその無力さに涙を流しながら自分を責めました。でも亜也は、そんな遥斗に感謝を込めて「ありがとう、麻生くん(遥斗)」と言ったのでした。笑顔を見せた亜也と、その場に崩れた遥斗。空からは白く大きな雪が降り、そのバックではレミオロメンの挿入歌「粉雪」が流れたこのシーン。とても印象に残るものがありました。
今ある状況を深く考えたであろう亜也は、潮香や瑞生に「今の仕事をずっと続けてほしい」と願い、弟妹たちに「お姉ちゃん」と立ててくれることを感謝し、皆に「この家族が好き」だという気持ちを伝え、養護学校へ行く決心を固めたことも伝えたのでした。そして学期末の修了式の日。学校の教室にて、亜也はクラスメイトに最後の言葉を贈りました。
知ってる人もいると思いますけど、私の病気は治りません。
治療法が無いみたいです。
いつか、歩くことも、立つことも、話すこともできなくなると、
お医者さんに言われました。
この1年で、当たり前にできていたことが、
一つ一つ出来なくなっていきました。
夢の中では、友達としゃべりながら歩いたり、
バスケをしながら、思いきり走ったりできるのに、
目が覚めると、もう自由には動かない身体があるんです。
毎日が変わってしまいました。
転ばないために、どう歩いたらいいのか。
どうすればお弁当を早く食べれるのか。
どうすれば、人の視線を気にしないでいいのか。
一つ一つ頭の中で考えなきゃ、生きていけません。
高校に行って、大学に行って、仕事をして・・・。
そんな風に思い描いていた未来が、ゼロになっちゃいました。
生きていく道が見つからなくて、
小さな希望の光も見えなくて、
病気になったせいで、あたしの人生は壊れてしまったって、何度も思いました。
でも・・・、でも、悲しいけどこれが現実です。
どんなに泣いても、病気からは逃げられないし。
過去に戻りたくても、時間は戻せないし。
だったら、自分で、今の自分を、
好きになってあげなくっちゃって、そう思いました。
だって、この身体になってから、初めて気付いたことが、たくさんあるから。
そばにいてくれるだけで、家族ってありがたいんだなあとか、
さりげなく支えてくれる、友達の手がすごく暖かかったりとか、
健康な事が、それだけですごく幸せな事とか。
病気になったからって、失うばかりじゃありませんでした。
この身体の私が、私だって。
障害っていう、重荷をしょっている私が、今の私なんだって。
胸を張って生きていこうと思いました。
だから、養護学校に行くことは自分で決めました。
皆とは、生きる場所が違うけど、
これからは、自分で選んだ道の中に、一歩一歩光を見つけたいから。
そう笑って言えるようになるまでに、
私には、少なくとも「1リットルの涙」が必要でした。
だからもう私は、この学校を離れても、
何かが終わってしまうなんて絶対に思いません。
みんな! 今まで、親切にしてくれて、ほんとにありがとう!
この間約5分。カメラの長回しでしたが、亜也役の沢尻エリカさんは泣きと笑いの表情を使い分けて、見事に話しきりました! クラスメイトは涙を流して悲しみ、潮香は教室の外でその一部始終を見て微笑んでいました。車椅子に乗り、瑞生に押されて学校を出る亜也たち。そこで遥斗やまりを筆頭にクラスメイトが亜也を追い掛け、全員揃ったところで「3月9日」を合唱!(レミオロメンの曲) これは、かつて合唱コンクールで、亜也が指揮者を務め皆で歌った歌。亜也からのメッセージに、想い出の歌で返してあげた形となりました。
瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらに いることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい
クラスメイトに見送られながら車に乗って帰る亜也は、笑顔を浮かべていました。そして目を閉じて、「いいじゃないか転んだって。また起き上がればいいんだから。」と心の中で呟いたのでした。そしてこんな字幕が。
転んだついでに空を見上げれば
青い空が今日も
限りなく広がってほほえんでいる
あたしは 生きてるんだ
ここでタイトルバックへ。その直後、木藤亜也さんが笑う写真が映し出され、その際にまたも字幕が表示されました。
終業式まであと4日。
みんなが私のために千羽鶴を折ってくれているようだ。
一生懸命折ってくれている姿を
まぶたの裏に焼き付けておこう。
たとて別れても、決して忘れないために。
でも──
「亜也ちゃん、行かないで」と言って欲しかった。
                    「1リットルの涙」より
予想を遥かに上回る、素晴らしい内容でした。本当の結末を待たずして、ここで終わりにしてもある意味で良いと思ったほどに。木藤亜也さんは、私の地元・愛知県の豊橋市出身の方です。「3月9日」の歌詞通り、瞼を閉じれば“あなた”がそこにいるはず・・・。
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发表于 2006-6-3 07:32:43 | 显示全部楼层
第9話「今を生きる」
潮香(しおか・薬師丸ひろ子)らは養護学校の寄宿舎生活に入る亜也(沢尻エリカ)を心配し、入学祝いに携帯電話を贈る。翌日、登校した亜也は、1学年上の明日美(大西麻恵)と出会う。亜也は同じ病気で自分より進行の進んだ彼女の姿に自分の将来を重ね不安に。一方、学校が変わっても亜也との付き合いを続ける遥斗(はると・錦戸亮)は、父・芳文(勝野洋)から注意を受ける。
亜也は養護学校に入り、かつて会った明日美と再会。しかし、どうしても彼女の姿に症状が進んだ自分を見てしまうのでした。そんな中、遥斗から水族館でのデートに誘われ、当日は存分に楽しみました。ちなみにそのシーンでは、レミオロメンの挿入歌「3月9日」が流れていましたね。ただ、亜也がたまたま1人になった時に他人から道を聞かれ、説明はするが思うようにできませんでした。もしや、言語障害の現れ? その後2人が帰ろうとした時に雨が降り始め、亜也の車椅子が道の溝にはまったりで、夜遅くになって車の助けを借りて何とか帰宅。迎えた潮香は遥斗に向かって思わず「何してんのよ!」と言い責めたけど、後になって亜也のために誘ってくれたことを感謝しました。しかし遥斗は、自分を責め始めることに・・・。
思い悩んだ遥斗は、ある日養護学校へ向かい、久しぶりに亜也と会話しました。亜也は「自分の体のこと、認めてるつもりでも、心の底では、認めてなかったのかも。これが、あたしなのにね。」と言うと、遥斗は亜也を今後も見守っていく意思を伝え、「俺、お前のこと、好き・・・なの、好きなのかも、たぶん。」と言いました。ちなみにここまでのシーンでは、レミオロメンの挿入歌「粉雪」が流れていましたね。それで亜也は「ありがと。」と言った時、Kの主題歌「Only Human」が流れ始めました。そこで、養護学校の校内に飾られている亜也の詩「朝の光」が、本人のナレーションで紹介されました。
朝の光
                    池内亜也
この学校の玄関前に
壁が立っている
その壁の上に朝の光が白んで見える
いつかは見上げて
そっとため息をついた壁だ
この壁は私自身の障害
泣こうがわめこうが消えることはない
けれどこの陽のあたる瞬間が
この壁にもあったじゃないか
だったらわたしにだって
見つけ出そう
見つけに行こう
遥斗は、進路希望調査の紙の「第1志望校」に「常南大学医学部」と書きました。将来医者を目指すことを決心したようです。また亜也の妹・亜湖(成海璃子)は、猛勉強の末亜也が通っていた東高の受験に合格することができました。家族全員が集まった亜也の病室で、亜湖が「安心して。亜也姉の夢は、私が引き受けたから!」と伝えたことで、亜也も笑顔を浮かべていました。そして、「足を止めて、今を生きよう。いつか失ったとしても、諦めた夢は、誰かに委ねたっていいじゃないか。」と心の中で呟いたのでした。そしてこんな字幕が。
人は過去に生きるものにあらず
今できることをやればいいのです
ここでタイトルバックへ。しかし、Kの主題歌「Only Human」が継続して流れるまま、またも字幕が表示されました。
マ行、ワ行、パ行、ンが言いにくくなってきた。
声にならず空気だけが抜けていく。
だから相手に通じない。
最近、独り言が多くなった。
以前は嫌だったけど、口の練習になるから大いにやろう。
しゃべることに変わりはない。
                    「1リットルの涙」より
“今を生きる”亜也の前向きさにただ感動。彼女は本当に心が強くなりましたね。さて今回のレビューでは、主題歌と挿入歌のことを強調して書きました。それは、これら3曲全てがほぼフルコーラスで流れたからなんです! 挿入歌についてはストーリー内でできそうだけど、主題歌は従来タイトルバックに入る直前で流し始め、しかも長くは流せないため「短縮版」が精一杯で、普通なら実現不可能。しかし今回は少し前から流し始め、2番辺りでタイトルバック入りしたため、そのまま間奏付きで随分長く流していました。だからすごく珍しいなあと思って、ストーリーと共にただ感動。このドラマの主題歌、挿入歌、それにBGMは、どれもやっぱり「感動させられる力」を持っているなあ・・・。
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发表于 2006-6-3 07:33:49 | 显示全部楼层
第10話「ラブレター」
亜也(沢尻エリカ)は養護学校を卒業し、再び家に戻った。一方、遥斗(はると・錦戸亮)は、志望の常南大学医学部に合格。リハビリで病院を訪れた亜也を連れ、大学を案内する。遥斗との楽しい時間を過ごす亜也だが、周囲の新しい環境に寂しさを感じるように。「もっとリハビリをしたい」と、潮香(しおか・薬師丸ひろ子)と水野(藤木直人)に入院を申し出る。
前回気になった亜也の言語障害の現れは、ここに来て顕著になり始めました。思うように話せなくなり、トイレにも困ることに。病室で見られたくない場を遥斗に見られた時、亜也はどれほど悲しかったことか。ある日亜也は遥斗にラブレターを渡したけど、「麻生くんへ」と書かれたそのラブレターの内容は、通常のうれしいものというよりは現在抱いている辛さを訴えたものでした。「正直に言います 麻生くんといると つらいです」や「もう会えません」といった文面を見て、遥斗は涙を流すだけ・・・。病室の亜也も、両親や水野を前に「私、結婚できる? そうだよね・・・。でも、それでも、いつか、いつかが来たら、お花いっぱいに囲まれて、眠り続けたい」等と、笑顔で呟いたのでした。しかしその後、辛さに耐えられず号泣。その心情が、「過去を思い出すと、涙が出てきて困る。」というナレーションで語られました。そしてこんな字幕が。
現実があまりにも残酷で きびしすぎて
夢さえ与えてくれない
将来を想像すると また別の涙が流れる
ここでタイトルバックへ。そして、またも字幕が表示されました。
わたしはどこへ行けばいい?
何も答えてくれないけど
書けば気持ちだけでも晴れてくる
求めているんだよ 救いの手を
だけど届かないし 逢えもしない
ただ暗闇に向かって
吠えるわたしの声が響くだけ
                    「1リットルの涙」より
病状が進む亜也を、黙って見ていられませんでした。ドラマとして、やはり「悲しき最期」までたどりついてしまうのか? 次回最終話の結末を見るのが、やや辛くもあります・・・。

第11話(最終話)「遠くへ、涙の尽きた場所に」
20歳になった亜也(沢尻エリカ)は、必死に闘病生活を送っていた。病状が進み歩けなくなった亜也だが、連載中の詩や日記が反響を呼び始める。そんな中、亜也は妹・亜湖(あこ・成海璃子)に促され、1年間過ごした高校へ。そこで、医大生の遥斗(はると・錦戸亮)と再会する。その直後、亜也は生きている証しのようにつづっていた日記が書けなくなってしまう。
亜也は本当にすごい人だった!
20歳。病気になって、もう5年が過ぎた。
一つ一つ失って、残されたのは、僅かなものだけ。
昔の私を、もう思い出せない。
こんな亜也のナレーションで始まった最終話。ベッドから懸命に降りようとする際の、足と床のアップシーンが何度もあって印象に残りました。亜湖が描いた家族の絵が入賞し、その絵を見に家族全員で亜也の母校でもある東高へ。医師・水野(藤木直人)が試みた実験も好ましい結果が得られず、残念ながら亜也を助けることは難しいままでした。そんな亜也は、「生きている証」を表現するため、マジックを逆手に持って思いのままの詩をひたすら書き続けていたのでした。時折病状が悪化して寝込む亜也。その彼女の元に、「ふれあいの会」の会報に掲載された亜也の詩を読んだ中学生の女の子から、一通のハガキが届き、遥斗が亜也のベッドの横でそれを読み上げてあげました。
亜也さんへ
死んじゃいたいと思っていました。
私も亜也さんと同じ病気です。
先生に治らないと言われた時は、
いっぱい泣きました。
うまく歩けなくなって、学校でもじろじろ見られて、
付き合っていた彼氏も離れていきました。
何で私がこんな目に合うのって、
毎日毎日お母さんに当たっていました。
でも亜也さんの文章を読んで、
辛いのは私だけじゃないんだと思いました。
私は病気になってからうつむいて、
地面ばかり見ていたことに気付きました。
亜也さんみたいに強くなりたい。
これからは辛くていっぱい泣いても、
その分ちゃんと前へ進みたい。
亜也さんのおかげでそう思いました。
亜也のメッセージは、確かに人の役に立っていたようです。亜也は涙を浮かべながら手を差し伸べ、遥斗はそのハガキを手渡しました。人の役に立てた喜びの言葉を語る亜也。そして遥斗は涙を流してその言葉を受け止めたのでした。やがて亜也は、本人の希望により水野の許可を得て1日だけ自宅へ帰ることに。その前日、瑞生(陣内孝則)と潮香(薬師丸ひろ子)は亜湖や弘樹(真田佑馬)や理加(三好結稀)たちに「これが最後の帰宅かもしれない」と告げておき、当日は亜也を暖かく迎えました。少し早いクリスマスパーティー。潮香から妹弟たちにクリスマスプレゼントが贈られました。亜湖には可愛い洋服、弘樹にはPUMAの白いスポーツバッグ。理加にはカラフルな絵の具。それらを亜也が選んでくれたことも伝えました。続いて、潮香により亜也からの手紙が読み上げられました。
ごめんね亜湖。
最近昔の服ばっかり着ているよね。
私がパジャマばっかりだから、
新しいの欲しいって言えなかったんでしょ?
亜湖、おしゃれ大好きだったのに、ごめんね。
ごめんね弘樹。
小学校から同じスポーツバッグ使ってるね。
中学生になったら、やっぱりかっこいいの持ちたかったでしょ?
遠慮させちゃって、ごめんね。
理加もごめんね。
私に絵描いてくれるために、
絵の具ギュっと絞っても出なくなっちゃうまで使ってくれて。
亜湖。ヒロ。理加。
いつもありがとう。
ずっとお母さんを取っちゃって、ごめんね。
妹弟たちは亜也に感謝の言葉を贈りました。そして翌朝、いつかのように自宅前で家族全員の記念写真を撮りました。この時亜也は、「生きている証」を改めて実感していたのでした。
胸に手を当てる。
ドキドキ音がする。
うれしいな。
あたしは生きている。
その後亜也は話せなくなり、文字板を指でたどって意思を伝える状態で、マジックさえも上手に持てなくなってしまいました。ある夜遥斗は亜也の病室を訪れ、亜也の希望でこれまで書いてきた亜也自身の日記を読み上げました。それを聞いて、過去のことを思い出す亜也。毎回エンディングで語られたメッセージが主でした。最後に亜也から「いきてね ずっといきて」と伝えられ、遥斗は「分かった」と答えました。そのまま亜也は涙を流しながら眠り、大好きだったバスケの夢で見ていた・・・。5年後。亜也の病状が急変し、水野が手を尽くしたが・・・。駆け付けた瑞生と潮香は、ただ悲しむだけでした。池内亜也は、25歳という年齢にして、亡くなってしまったのです・・・。
それから一年後、一周忌の日。潮香は亜也の日記ノートで最後の日記「ありがとう」の次のページに、亜也宛ての手紙を書きました。
亜也へ
あなたと会えなくなって、もう一年が経ちました。
亜也、歩いていますか?
御飯が食べられますか?
大声で笑ったり、お話ができていますか?
お母さんがそばにいなくても、毎日ちゃんとやっていますか?
お母さんは、ただただ、それだけが心配でなりません。
どうして病気は私を選んだの?
何のために生きているの?
亜也はそう言ったよね。
苦しんで苦しんで、
たくさんの涙を流したあなたの人生が何のためだったか、
お母さんは今でも考え続けています。
今でも答えを見つけられずにいます。
でもね、亜也─────。
瑞生と潮香は丘の上にある亜也の墓前へ向かい、赤い花を添えて手を合わせました。そこに水野が花を持って現れ、同じように手を合わせ「お嬢さんはすごい人でした」等と会話した後、そこを去ろうとしました。しかし水野は立ち止まり、「池内さん、やっぱり、亜也さんはすごい人でした」と一言。なんと、亜也の墓碑へ向かって、赤い花一輪を手にして丘を登ってくるたくさんの人が!
でもね、亜也。
あなたのおかげで、たくさんの人が生きることについて考えてくれたのよ。
普通に過ごす毎日がうれしくて、暖かいもんなんだって思ってくれたのよ。
近くにいる誰かの優しさに気付いてくれたのよ。
同じ病気に苦しむ人たちが、一人じゃないって思ってくれたよ。
あなたがいっぱいいっぱい涙を流したことは、
そこから生まれたあなたの言葉たちは、
たくさんの人の心に届いたよ。
ねえ、亜也。
そっちでは、もう泣いたりしてないよね?
お母さん、笑顔のあなたに、もう一度だけ、会いたい。
亜也のメッセージは、確かに人の役に立っていたようです。このメッセージ、転写しながら泣いてしまいました・・・。そしてラストは回想シーン。東高の体育館にいたのは、一人バスケの練習をする亜也と扉付近でたたずむ遥斗。亜也は遥斗がいることに気付いて、笑顔を浮かべたのでした。
生きるんだ。
ここでタイトルバックへ。たくさんの字幕が表示されました。
昭和63年5月23日午前0時55分
木藤亜也さん25歳で永眠
花に囲まれて 彼女は逝った
亜也さんが14歳から綴った日記『1リットルの涙』は
現在、約180万部を発行───
29年の歳月を経て
今もなお多くの人々に勇気を与え続けている
現在、妹の理加さんは
塾の先生として子供達に
勉強を教えている
弟の弘樹さんは
警察官として地域の安全を
守っている
妹の亜湖さんは
亜也さんの通っていた
東高を卒業───
潮香さんと同じ
保健師として働いている
父・瑞生さんと母・潮香さんは
今も亜也さんの想いを
伝え続けている
最終話のタイトルバックは、毎回オープニングで流れる曲に乗せて展開されました。「池内亜也」のモデルである木藤亜也さんは、「平成」という年号を知らぬまま他界。しかしその「平成」の時代になっても、売れた本の部数、いやそれ以上の数の人たちが、亜也さんのメッセージに共感したことでしょう。私もその中の一人です。特にこの実話は、私の地元である愛知県(豊橋市)で起こった話だと知り、より一層共感したのでした。
残された実際の妹弟たちは、姉からの教えを受けて、人に教え、人に伝え、人の役になる職業を選んだようです。亜湖さんに至っては、姉と同じ東高へ入り、さらに母親と同じ職業に就くとは・・・。瑞生さんと潮香さんは、今回ドラマを通してもこの実話が世に広まったことを、亜也さんに報告したことでしょう・・・。
そして亜也さん。やっぱりあなたは、すごい人でした。
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 楼主| 发表于 2006-6-3 09:57:36 | 显示全部楼层
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 楼主| 发表于 2006-6-3 09:59:06 | 显示全部楼层
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 楼主| 发表于 2006-6-3 10:00:04 | 显示全部楼层
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 楼主| 发表于 2006-6-3 10:01:50 | 显示全部楼层
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