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 发表于 2004-4-4 23:00:00
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 スーパーの日よけのパラソルが、強風で飛ばされる。その直撃を受けて女性が死亡するという痛ましい事故が大阪で起きた。東京の六本木ヒルズでの回転ドア事故もそうだが、都市の身の回りにある道具が、一瞬で思いがけない凶器に変わる怖さを改めて感じた。 6 G0 I6 K5 ?$ m& l0 I
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 都市の機能を支えている車という道具は、元々多くの事故死者を出し続けているが、走っていなくとも、思いがけない凶器になりうる。密閉された車内に残されていた子供が熱射病になって死亡することが、時にある。大人の不行き届きが目立つ場合が多いが、小さな密室の持つ危険への注意喚起は、常に要る。
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 最近はあまり起きていないようだが、パワーウインドーという自動開閉する窓が思わぬ凶器になることもあった。子供が首を挟まれて窒息死した。大人なら操作はたやすいが、幼い子が窓を素早く止めるのは難しい。
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 六本木ヒルズの事故でも痛感するのは、自動窓とも通ずる、現代の飽くことのない自動化への傾斜だ。建物の巨大化を進め、人々を効率よく吸い込み吐き出す自動ドアにしのぎを削る。
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 & r$ m# a% c5 B+ Z( _! p7 T# N$ m 高い建物や深い地下には、自動階段・エスカレーターが欠かせない。「自動」車を含め、日々恩恵を受けながらも、都市とは「自動人間捌(さば)き装置」かと思う時がある。
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 0 ]& V$ C2 N5 e( ~ 六本木の事故には、多くの兆しがあった。事故から1週間がたち、東京以外の都市でも、回転ドアに挟まれる事故が相当あったことが分かった。なのに多くのドアは回り続けていた。凶器を生む土壌となった自動化の傾きへの感度も、問われている。
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 ひとり来りて地下鉄道(さぶうえい)の/青き歩廊(ほうむ)をさまよひつ/君待ちかねて悲しめど/君が夢には無きものを――
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 8 }! q$ @$ F- h 70年前に出版された萩原朔太郎の詩集『氷島』の、「地下鉄道にて」の一節だ。「東洋唯一の」といううたい文句で、東京の浅草-上野間に地下鉄が開通して数年、路線が銀座へ新橋へと延びてゆくころである。
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 営団地下鉄の駅の入り口などにあった大きな「S」のマークは、サブウエーの頭文字をデザインしたものだったという。その地下鉄の呼び名が、今月「東京メトロ」に変わった。長くなじんできたマークの方も、メトロの「M」風になった。
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 % `0 H9 m1 @; n  j: m; i( a! f% ? 特殊法人・帝都高速度交通営団が、民営化で株式会社・東京地下鉄になる大きな転換だから、企業のイメージも一新しようとの思いが強かったのは理解できる。それにしても、あの「S」のマークは、すっきりとして、くっきりともしていて、好ましいものだった。「S」が「ちかてつ」の「ち」を変形したものと見えることもあった。
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 + ?3 K9 s$ g! N+ q 1日の利用者は560万人で、経営規模では、JRの東日本、東海、西日本に次ぐ第4位の「私鉄」にあたるという。営業距離は、初めの2キロから、183キロへと延びた。 8 [- S4 W) p8 ?5 v  F- Y
 
 4 z, Q) g" C; x 朔太郎の詩は、こう続く。「なに幻影(まぼろし)の後尾灯/空洞(うつろ)に暗きトンネルの/壁に映りて消え行けり」。後尾灯を、恋人にかけている。その日の最後となる後尾灯を光らせて去る最終電車を、パリのメトロでは、伩亭驋撙い皮妞袱郅Δ工群簸螭扦い俊5叵骡煠隙蓟幛翁用}であり、地下の闇に横たわる迷宮でもある。
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 + W5 w: }! R, S  [* f イラクの大河ユーフラテスが増水しているという。ユーフラテスの名は、古代メソポタミアの英雄の遍歴の物語にも出てくる。
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 , m( C2 j) s7 L) C# F0 J+ p& }) n 「神々の秘密をお前に語ろう。シュリッパクはお前が知っている町、ユーフラテス川(の岸辺)にある町だ」「偉大な神々は心をはたらかせ、洪水を起こそうとされた」(『ギルガメシュ叙事詩』岩波書店)
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 4 z: r# c2 ]# n% {; p+ S4 k バグダッド西方のユーフラテスの橋の上で、米国人の焼かれた遺体がつり下げられている映像が流れた。その写真を見ていて、伝説的なジャズ歌手、ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」が聞こえてくるような気がした。
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 ' M/ f3 w# v* ?$ |) V, r かつての米国の南部で、リンチを受けた摔兢摔膜毪丹臁eれている様を、ホリデイは唱えるように歌っている。戦地イラクとは違うと思い、歌を振り払おうとした。しかし命を奪われ、ぶら下げられたことでは通じている。ホリデイが耳につき、心がひるむのを覚えた。 " S8 T4 ^- T. X* D  K: S$ m8 E
 
 5 e8 G: H  i- X ホワイトハウスの報道官は「我々は凶悪犯らの攻撃にひるむことはない」と述べた。政権に居るならそう言うだろう。しかし、ここまで無残にさらされた人間の姿を前にして、米国の人たちも、まずは、ひるむ思いをしたのではないだろうか。そして、繰り返さない道があるのかどうかを自問したかも知れない。一気に撤退に傾いたソマリアの時のようにではなく、もっと大きく深い問い直しが起こるような気もする。
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 ' T% D) t8 D( Z. t& D- B( s0 J 「印刷に値するすべてのニュースを」。ニューヨーク・タイムズでは、1面に掲げるこの標語のすぐ下に、ユーフラテスでの写真を載せていた。
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