12月27日 雨
何年ぶりに初級中学時代に仲良い友人が偶然にあった。外見や言い方など見違うほど変わってびっくりさせた。
今年二十二歳となった友人がいまの生活において麻将以外の楽しみというものはない。中学を出てから職を転々としているうちに友達という存在とも縁遠くなり、休みの日は中古のファミリアを通ってどこかしらの麻将館で一日を過ごすようになっていた。
みんなと無茶な賭けをして大負けすることこそないものの、勝つことは少なかった。彼は麻将館に入ったらどうしてもプラスしなくては帰れない決心がある。そうしないなら、悔しくてまた麻将館に足を向けるわけだ。そして、知らぬうちに財布が軽くなっているということになった。 |