|
|
发表于 2006-7-2 13:07:01
|
显示全部楼层
2006年07月02日(日曜日)付
2 C9 f0 z8 o! [, E7 ]: z9 X) i' N5 `. h6 v% F! f {. V5 v5 B$ o, x
「やがて、山塊に縁取られた巨大な容器に、水が満々とたたえられ、残照をあびて盛りあがり、あふれんばかりになっている光景がひろがった」。辻原登さんが昨年、本紙に連載した小説「花はさくら木」の一節だ。主人公の一人、田沼意次が京から琵琶湖畔に向かう時の状況を、こう描写している。, z# O* @0 b. }7 ~0 K2 H
' h% p6 B% ^3 i) I
現代でもJR湖西線の鈍行列車に乗れば、1時間近く車窓を占拠する湖の大きさが感じられる。その北西岸、滋賀県高島市マキノ町の浜辺が今年、「快水浴場百選」の一つに選ばれた。水質や景観などをもとに、環境省が全国から選んだものだ。
: K! T+ V/ `' S- B! v) T6 X4 X5 [, U W$ l$ K' e* c, N
海水でなく、「快水」としたのは、川や湖も選考対象にしたから。しかし淡水で選に入ったのは、マキノ町だけだった。海に比べ、川や湖は生活排水の影響を受けやすいためだという。2 M5 Z& q$ D% k$ X- b
, p; F) w$ E/ E4 K 7月に入ったきのうは、各地で海開きや山開きの行事があった。マキノ町でも浜開きの神事が執り行われ、水の安全を祈願した。小雨交じりの曇り空で、残念ながら観光客の姿はまばらだった。+ W+ r. L l) _! ]# {
! D- \1 ]% E J7 I/ t6 c8 ^ ちょっと水に入ってみたが、まだ少し冷たい。透明度はさすがで、ゴーグル越しに大きなコイ2匹が泳いでいるのが見えた。クラゲがいないのもうれしい。プール感覚だが、もちろん塩素臭さはない。水からあがっても肌がべたべたしないのが心地よい。まさに、快水だった。
% a9 g' G( c( c% V y6 u: t r# F0 U+ n
こんな、いい環境のせいなのだろうか。自分の流した水がすべて、この「巨大な容器」に入るのかと思うと、湖岸の宿でも洗面やシャワーの際、ふだん以上に気をつかっている自分に気づいた。 |
|