|

楼主 |
发表于 2005-1-15 13:15:30
|
显示全部楼层
[glow=255,red,2]ドルの反発は部分的[/glow](2005.01.12)
年初からドルが小反発している。特にユーロに対しては、昨年末までに大きく下げていた分、反発も大きくなっている。この間、ドルの裏返し的な存在である金価格も軟調で、それだけドルの反発が単なる「アヤ」ではない可能性を示している。

では何がドルの反発を呼んだのか。二つの要素が考えられる。一つは金利差だ。先月のFEDによる利上げで、米欧の金利差は再び米国優位となった。01年半ば以降のユーロ高ドル安の背景には、米国の積極的な利下げによって、ユーロ地域の金利が米国よりも高くなったことがある。これが一つ修正されたことになる。しかも、前項で示したように、FEDは表面的にはインフレのリスクが上下中立としているが、内部の議論では、このまま低金利でいると物価上昇のリスクが高まる、としていたことが判明。今後も「中立」水準に向けて金利を上げ続ける、との示唆を与えた。12月の雇用統計は、大方の予想をやや下回る雇用の増加となったが、それでもFEDの利上げを制約するようなものではない。今後ははっきりとドル金利優位の形になる。歴史的にも、米欧間では金利差が為替に影響しやすいことがわかる。
もう一つは税制だ。米国雇用創出法のもとに、今年1年に限り、多国籍企業は米国内への利益送金が、大幅な減税となる。これを利用して米国に利益を回帰すれば、ドル買い要因となる。
これらがドルのサポート要因となるが、それでも今回のドル反発は部分的なものになるのではないか。つまり、ユーロに対しては金利面で下支えされる面があるが、まだドル全体の反転までは考えにくい。FEDにしてみれば、インフレに目が向きつつある中で、ドル安が大きく進むことは好ましくない。しかし、だからといって、ドルがこのまま上昇するようだと、巨大な双子の赤字是正が遅れる。このところFEDはドルの下落には触れなくなっているが、不均衡是正にはある程度のドル下げが必要、というのが本音ではないか。
また、OPECのドル預金離れは既に紹介したが、同様にロシアや欧州、アジアでは中央銀行を含めてドル離れが進み、徐々にユーロにシフトする動きが続いている。ドルの基軸通貨性を脅かすには至っていないが、ユーロ経済圏の拡大もあり、ドルの一極集中が崩れつつある。これもドルの下げ要因として続く。
また、EDBのイッシング理事の指摘を待つまでもなく、欧州通貨に比べると、アジア通貨が相対的に割安になっている。しかもここでは金利差があまり効かない。今後中国の人民元に上昇圧力がかかるなかで、他のアジア通貨にも上昇圧力がかかりやすい。過去においても、ドルが対欧州通貨で底入れしても、ドル全体、あるいはドルの対アジア通貨での反転が遅れることは珍しくない。
米国の双子の赤字が依然として拡大方向にあること、ブッシュ大統領・ライス次期国務長官の外交戦略が引き続き「米国単独主義」に傾斜し、国際資本との融和が難しいとすれば、ドルの下落基調が止まるとは考えにくく、今般の対ユーロなどでの反発は部分的なものと考える。 |
|