【天声人語】2006年12月04日(月曜日)付2 o& K+ F2 B+ e) ]9 u0 f
3 ~! ?& I) _1 v( N( m' G 堂本歩さんは松山市立南中学校の2年生で、サッカー部員だ。ただ1人の女子選手として、男子部員と一緒にグラウンドを走り回る。違いがあるとすれば、右足に義足をつけていることだ。
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歩さんは、生まれつき足に障害がある。小学校2年生の時、一つ上の兄が地元のサッカーチームに入っているのを見て、自分もやりたい、と思った。義足でできるか不安だったが、監督が「大丈夫」と言ってくれた。とてもうれしかった。それからずっとサッカーを続けている。
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3 n) e1 |5 I6 m; B* E そうした体験を書いた「私とサッカー」が、障害者週間に内閣府が募集した作文の中学生部門で最優秀賞に選ばれた。6日に東京で表彰式がある。
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義足の右足でボールを思い切りけると、衝撃が大きい。だから、シュートはもっぱら左足だ。あまり激しく走ると、足が痛むことがある。それでも、歩さんは「体なんて関係ない、気持ちが一番大切なんだと知って、サッカーを始める前より強くなれました。障害をもっているからといって、できないことはないのです」とつづっている。
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試合では、義足に対し、相手の選手や観客の視線を感じることがある。だが、次第に物おじしないようになった。めげそうな時には、「他の人のことは気にせず、堂々としていなさい」という両親や兄の言葉を思い起こす。4 C" I/ G. `/ U, y% b2 m
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作文で「やりたいことは進んで挑戦してみたい」と書いた。これから何に挑戦しますか。サッカーの審判の資格を取りたい。けがの予防や治療のテーピングの方法も学びたい。そんな元気な答えが返ってきた。 |