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发表于 2006-12-1 18:50:58
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【天声人語】2006年12月01日(金曜日)付
傷ついた鶴だった自分を救ってくれた与ひょうのため、つうは羽根で美しい布を織る。しかし与ひょうは、悪い男にそそのかされ、布を売って金もうけに走る。相手を愛そうと布を織ることが、相手を自分から引き離してしまった。
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/ B! E& U" ~- i0 W. Q9 U この自作の戯曲「夕鶴」に、ドラマというものの本質が含まれていると、木下順二さんは述べた。「自分が最も望んでいることをしようとする、その行為そのものが、自分の最も望んでいないものを生み出す」(『日本語について』労働旬報社)。
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9 b, K! D, Z I5 K6 ` 「子午線の祀(まつ)り」や「オットーと呼ばれる日本人」で知られる劇作家の木下さんが92歳で亡くなった。与ひょうのような人間の弱さや業を見据え、深みのある言葉でつづった。$ J8 R6 ?1 B( B0 R, ?: g
0 g$ t0 o4 e4 R" _, p3 w ドラマについては、こんな言葉もある。「無限の過去から無限の未来へつながっている時間、また無限定にひろがっている空間、それを、限られた上演時間と限られた舞台空間の中に、いわば引き撓(たわ)めて凝縮的・圧縮的に表現するものである」(『巨匠』福武書店)。
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7 q* U# R" l0 }3 G7 s1 k8 f 特定の時と場所を超えた人間の普遍的な営みを描こうとしたようにみえる。そして平和への強い思いは、あの戦争に至った過去を忘れては未来が無いということから来ていたのではないか。0 U8 |5 ^$ B( ]" c" L/ ]6 X6 O
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昨日、防衛庁を防衛省に改める法案が衆院を通過した。「庁」という形は時代に合わないということのようだ。確かに、戦後61年は短い時間ではない。しかし、悠久の時の流れの中では「一瞬」とも言える。時空を超えてはばたくような、木下さんの大きな視点を思い起こしたい。 |
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