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发表于 2007-1-18 19:11:47
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【天声人語】2007年01月18日(木曜日)付
「きみ、芥川賞を貰う前に、芥川賞、知っとった?」。遠藤周作に聞かれた開高健は「あたりまえでしょう」と答えた。
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( Y3 Q8 Y9 _' R6 e! R6 Q 「いつ頃、知っとった?」「子供の頃から知っておったですよ」「情けないことだが、ぼくは堀田(善衛)さんが貰うまで、芥川賞って知らなんだよ」(『芥川賞の研究』日本ジャーナリスト専門学院出版部)。: q+ q3 i8 r3 e1 L0 w8 ?
5 N, U5 W/ k! v% ?: l% \) I 40余年前の対談だが、ふたりの醸し出す対照的な雰囲気が伝わってくる。芥川賞は、早世した芥川龍之介と親しく、「文芸春秋」を創刊した菊池寛が直木賞と共に1935年に創設した。「亡友を記念するという意味よりも、芥川・直木を失った本誌の賑やかしに、亡友の名前を使おうというのである」と、賞の構想を述べている。
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136回目の受賞者に決まった青山七恵さんは、23歳の旅行会社員だ。一昨年に文芸賞を受け、2作目で芥川賞を手にした。「ひとり日和(びより)」(文芸秋号)は、初めて親元を離れた20歳のフリーターの女性が主人公で、遠縁にあたる70代の女性・吟子の家に居候する。' M3 S$ A% ~4 i+ y# ]
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東京の四季の移ろいを背景に、失恋や転職などどこにでもありそうな日常がつづられる中で、やや謎めいた吟子の存在と、その言葉に面白みがある。「型からはみ出たところが人間。はみ出たところが本当の自分」。あるいは「外の世界って、厳しいんだろうね」と問われ、答える。「世界に外も中もないのよ。この世はひとつしかないでしょ」$ c0 D% \, ^9 w" [/ K, v# A# x$ m
8 Q' i. Y- R* y3 Z0 W 世代を超えた会話は、現実には希薄になった。それを、居候が感じ取る「日和」の中に映し出す趣がある。 |
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