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发表于 2007-2-25 06:01:02
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2007年02月23日(金曜日)付 
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 約200年前の江戸で、町火消しと力士とが喧嘩(けんか)になり、集団で大立ち回りを演じた。この「め組の喧嘩」では、半鐘が急に打ち鳴らされて、火消し仲間が集まったとも伝えられる。1 f" e' z! A! H' R/ W- w( d 
 
2 H$ _2 m( b2 v! W, d( ~! H, J* _ 「仲裁に入った奉行所が解決に窮し、火の見の半鐘を流罪にしたというのは、おそらくフィクションであろう」。演劇評論家の戸板康二さんが、この喧嘩をもとにしてできた芝居「神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)」の解説に書いていた。& Y; ~: I* S1 v 
 
: `7 o' a8 j! T' x0 z  L$ E 火事でもないのに半鐘を鳴らした人間の罪は問わず、勝手に鳴りだした半鐘が悪い、として島流しにする。裁かれても物言わぬ半鐘の姿には趣もあるが、最近、北関東の茨城県や栃木県では、何十もの半鐘が鳴ることもなく姿を消したという。換金を狙った盗みとすれば、背景には銅価格の高騰があるとの見方がある。 
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; j4 X  g3 {& \' n/ B' h 作家の井伏鱒二が、「め組の半鐘」として新聞に載った写真を切り抜いて、半鐘や梵鐘(ぼんしょう)の鋳物工場を経営している友人に送ったことがあった(『井伏鱒二自選全集』新潮社)。鋳型職人は「ツブシ値にすれば大体五千円」と言ったという。50年ほど前のことで、今回盗まれている半鐘は、10万から50万円ぐらいだそうだ。 
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, Q6 h( d6 j, q8 C3 s) } 近年、街中では、火の見やぐらが周りの街並みに埋もれてしまった。半鐘も、火事を知らせる道具としては、ほぼ役目を終えている。しかし使われなくなったとしても、何か捨てがたいものがある。; X; n$ C: B# L# a( A: r 
 
- h/ n- Z5 w3 r  {1 v' A. |3 c$ y 半鐘は火の見やぐらから地域を見守り、人々は見上げつつ行き来してきた。鋳つぶせば、金には換え難いそのささやかな歴史をも、つぶすことになる。 |   
 
 
 
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