2007年07月20日(金曜日)付
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C* C: `* F0 H9 V 中世の瀬戸内海を支配した村上水軍は、陸の権力に従わない海賊衆だった。平時は船荷の警固や水路案内、戦時には大名と結び、小船と火薬でひと暴れした。秩序に服さず、神出鬼没、正邪を併せ持つその姿は、経済の大海原に出没する投資ファンドに通じる。- p5 b; g' x3 M+ z/ b' \, \. }
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東京地裁はきのう、解散した村上ファンドの村上世彰被告に懲役2年の実刑判決を下した。ライブドア幹部にニッポン放送株の取得を持ちかけ、買う気を確認したところで同じ株を購入、高値で売り抜けたという。
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) g2 b2 ]+ j- ~% k" R$ f, o+ O6 y4 [# b6 U 村上被告は逮捕前に「聞いちゃった」と語った。判決は「その気にさせ」「言わせた」くせにと厳しい。9歳から株を始め、長じて数千億円と情報を操る地位をつかんだ被告。特別な立場を悪用した金もうけは「プロによる犯罪」と糾弾された。% f1 H2 _) f' S, Z6 H. D" k! g
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世界につながる経済の海には、巨万の情報が浮遊する。判決に従えば、少しでも実現の可能性があればインサイダー情報だ。ほとんど夢物語でも「聞いちゃった」ら身動きとれない、日本での情報収集が窮屈になると案じる向きもある。
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) c6 j# {7 ^, t/ Q5 E モノ言う株主は改革者にもなる。株式の持ち合い、同族経営、休眠不動産などを突けば、市場のよどみが晴れることもあるからだ。そんな期待まで裏切ったのが村上被告の罪深さである。
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身勝手な錬金術を戒めるルールを待ちたい。判決が投資の動きを萎縮(いしゅく)させることになれば、村上流は二重の迷惑として記憶されよう。秀吉による海賊禁止令、徳川幕府の鎖国で水軍が絶え、海洋国家が長い沈滞に入った史実もある。 |