|
楼主 |
发表于 2004-8-13 22:16:28
|
显示全部楼层
我从十二岁起,便在镇口的咸亨酒店时当伙计,掌柜说,样子太傻,怕侍候不了长衫主顾,就在外面做点事罢。外面的短衣主顾,虽然容易说话,但唠唠叨叨缠夹不清的也很不少。他们往往要亲眼看着黄酒从坛子里舀出,看过壶子底里有水没有,又亲看将壶子放在热水里,然后放心:在这严重监督之下,羼水也很为难。所以过了几天,掌柜又说我干不了这事。幸亏荐头的情面大,辞退不得,便改为专管温酒的一种无聊职务了。我从此便整天的站在柜台里,专管我的职务。虽然没有什么失职,但总觉得有些单调,有些无聊。掌柜是一副凶脸孔,主顾也没有好声气,教人活泼不得;只有孔乙己到店,才可以笑几声,所以至今还记得。
私は十二歳の時から、魯鎮の外れにある咸亨酒店に小僧に入った。主人は、お前は見るからに気がきかないから、上客相手の給仕はつとまるまい、表のほうを手伝うように、と言ってくれた。表の半纏階級の客は、応対には楽だったが、しつっこい分からず屋が少なくなかった。ともすると、酒を瓶(かめ)からつぐところを、自分で確かめないことには承知しなかった。燗壺(かんつぼ)の底に水があるかないかを検分して、それから、燗を付ける湯に入れるまでを見届けて、やっと安心する始末である。こんな厳重な監督をされていたのでは、水を割るのも並大抵ではない。そこで、四、五日すると、主人はまたも、私に腕がないと言い出した。幸い、世話人の顔が良かったので、首にするわけにも行かず、お情けで燗番専門という張り合いのない仕事のほうへ回された。
それからというものは、私は、一日中スタンドの内側に居て、自分の仕事に精を出した。大した失敗もなかったかわりに、至極(しごく)退屈で、物足りなかった。主人は鬼っ面だし、客も気難しいときているので、元気になりようがなかった。ただ、孔乙己が来たときだけは、笑い声が出た。それで、今でも覚えている。
孔乙己是站着喝酒而穿长衫的唯一的人。他身材很高大;青白脸色,皱纹间时常夹些伤痕;一部乱蓬蓬的花白的胡子。穿的虽然是长衫,可是又脏又破,似乎十多年没有补,也没有洗。他对人说话,总是满口之乎者也,教人半懂不懂的。因为他姓孔,别人便从描红纸上的“上大人孔乙己”这半懂不懂的话里,替他取下一个绰号,叫作孔乙己。
孔乙己は、立ち飲み仲間で長衣を着ているただ一人であった。背が恐ろしく高く、青白い顔色をして、しわの間によく生傷の痕(あと)があった。ごましおのあごひげをぼうぼうにはやしていた。着ているのは長衣には違いなかったが、汚れてボロボロになっていて、まるで十年以上も繕ったり洗ったりしたことがないふうだった。人と話をするときは、二言目には「なりけりあらんや」なので、相手はちんぷんかんぷんである。彼は、姓が孔(こん)であるところから、他人が、手習い草子の「上大人孔乙己」という訳の分かるような分からぬような文句からとって、彼に孔乙己(こんいーちー)というあだなを付けてやったのである。
|
|