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发表于 2006-6-29 12:16:44
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むかしむかし、あるところに、二匹のキツネと二匹のネコが住んでいた。二匹のキツネは、「マイケル」と「ジョニー」という名で呼ばれていた。一方ネコの名前は「タマ」と「ミケ」だった。
彼らの関心事はバターであった。ここではバターは一番のご馳走であった。だからバターは彼らにとって全ての幸せだと信じられていた。
キツネとネコは毎日、森に出かけていった。キツネはキツネのバターのために。ネコはネコのバターのために。
マイケルとジョニーはキツネである。人を騙せるだけの優秀な頭脳もあるし、一日中森を走り回るだけの体力もある。自分たちはバターを探すために生まれてきたのだと自負していた。
タマとミケはネコである。めんどうなことは大嫌いで、ひねもすゴロゴロしていたかったが、ゴロゴロしても腹だけは減る。しかたなしにバターを求めて、森の中を歩き回っていた。歩き回りながらもネコはいつも思っていた。
「バターの方から来てくれればいいのに」
こんなふうに思いながら、ネコたちもバターを探して、森の中を"一応"歩いた。
このようにキツネとネコは違っていたが、バターを探しに行く時は、お互いに協力して森の中に入っていった。内心キツネは「ネコなんかに見つけられるはずがない」と思っていた。ネコはネコで「きっとキツネが見つけてくれるだろう」と思っていた。
もともと、協力してバターを探そうと声をかけてきたのはキツネの方だった。キツネたちがここにやってきたのはつい最近のことである。噂では、キツネ他とはバターを求めて、各地を転々としているらしい。それで、今度はこの森のバターを手に入れるために、ここへやってきたというわけだ。
キツネたちのやり方は周到だ。まず、その森に詳しい動物に協力を求める。そして、首尾よくバターが見つかれば、よく分かる頭脳とよく動く口を駆使して、僅かな分け前だけを相手に渡して、大半は自分たちのものにしてしまうのである。
キツネたちは、この自分たちのやり方にゆるぎない自信を持っていた。しかし、今回は……ネコだ。相手が悪い。
それでも、この森のどこかに大好きなバターが落ちていて、そこにたどり着きさえすれば、念願のバターを、幸せを、手に入れられることになっていたから、キツネとネコはお互い協力しながらバターを探した。
マイケルとジョ二ーはキツネである。持ち前の頭脳と体力を最大限に生かしながらバターを探した。マイケルはよくきく鼻でバターのありそうな場所をかぎつける。ジョ二ーは地図に印をつける。夜にはその地図を広げ、バターのありそうな場所の見当をつける。朝になると、森に戻り、また、匂いをかいでは印をつけ、印をつけては匂いをかぐ。これがキツネのやり方であった。
タマとミケはネコである。さすがにネコらしく、気まぐれで何をやっても続かない。十分探してはすぐ飽きてしまい、草むらで見つけた虫で遊んだり、寝っ転がって喉をゴロゴロと鳴らしたりしていた。
喉が鳴り始めたら眠くなる。もうそうなると、バターのことなどどうでも良くなってしまうのであった。
それでも、ある日、彼らはとうとう探していたものを見つけた。「池のほとりの白いペンション」の玄関先に大きなバターを見つけたのだ。それは、誰でもないマイケルとジョニーとタマとミケのバターであった。
キツネたちは「俺たちが先に見つけたんだ!」といい張った。ネコはそれでいいと思った。誰が先に見つけようが、ネコにとってはたいしたことではなかったのである。 |
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