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【天声人語】2006年07月08日(土曜日)付
ある人が何事かを起こすか、何事かを言ったとする。そのことを聞き知った側の反応は、おおむね二分される。「まさかあの人が」と「やはりあの人なら」の二通りだ。
假设某人做了什么事或是说了什么话,听说的人的反应大致可分为两种:“怎么会是他!”及“是他啊,一点不奇怪”
やはりあの人ならと思ったのは、6日夜の自民党幹部との会食であったという小泉首相の発言だ。「プレスリーの館に行っている時にテポドンが飛んで来なくて良かった」
让人觉得“是他啊,一点不奇怪”的是6号晚上小泉首相与自民党干部会餐时所做的发言:“幸好去猫王纪念馆的时候导弹没飞过来。”
確かに、歌ったり、ものまねしたりしてはしゃいでいる時に発射されれば、大きな批判を受けただろう。しかし、首相が「ラブ・ミー・テンダー」などを口ずさんだ時、ミサイル発射の準備は進んでいた。いわば「知らぬが仏」の状態だった。
的确,如果首相在模仿猫王又唱又跳,玩得忘乎所以的时候导弹发射过来的话,肯定会遭到强烈的批评。可是,当首相嘴里哼着“love me tender”等猫王的名曲的时候,导弹发射的准备也是进行得如火如荼的。那时的情况可谓是“路人皆知”的。
「どこが(自衛隊の派遣可能な)非戦闘地域で、どこが戦闘地域なのか、いま私に聞かれたって分かるわけがない」。3年前、首相は国会の場でそう言ってのけた。今回は、あんなにはしゃいでいる場合ではなかったとでも言うのが普通ではないか。自衛隊員や、国民の安全を、ひとごとのように語るさまに、今更ながらあきれる。
“哪里是非战斗地区(可派遣自卫队),哪里是战斗地区,你现在问我我也不知道。”三年前,首相在国会曾经说过这样的话。所以这次说出导弹事件并不值得大惊小怪什么的话也就一点也不奇怪了。对自卫队员和国民的安全等说得跟小事一桩似的,时至今日依然让人咋舌。
会食の出席者からは「首相は運が良い」という声があがったという。他にどんな発言があったのかはつまびらかではないが、運の良しあしという話だろうか。党の幹部数人が同席していたという。首相に忠告などしても「馬耳東風」ときめこんでいるのか、それとも「糠(ぬか)に釘(くぎ)」、あるいは「同じ穴の……」ということか。
听说出席餐会的人纷纷说“首相运气真好”。还有其他什么发言就不太清楚了,不过,这难道真的运气好坏的问题吗?据说当时自民党几个干部也列席其中,是他们觉得即使提醒首相也会被当作“耳边风”,还是觉得根本不起作用,或者干脆就是“一丘之貉”呢?
内閣の官房長官が繰り返し北朝鮮を非難し、制裁の検討を表明しているのとは裏腹な、政権党の軽い一面がうかがえる。国政が、首相の運頼りではたまらない。
从这件事可以看出对导弹事件,执政党与内阁官房长官反复谴责北朝鲜,表明要考虑制裁的态度相违背的轻视的一面。国家大事,可不能依赖首相的运气啊。
[ 本帖最后由 reiuka2 于 2006-7-8 10:41 编辑 ] |
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