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隠語とは、「特定の仲間の間にだけ通用するように特別の意味を付与して用いる語」のことで、特殊社会における特殊文化を示すものといえます。
]: f. Y c& ~暴力団社会で多くの隠語が盛んに使われているのは、それこそ暴力団社会の長い歴史の中で生れてきた特殊文化であり、仲間うちでしか意味が通じない言葉を使うことによる仲間意識や集団社会の意識を強化させ、一般社会に対する一種の反抗心と力の誇示、また、隠し言葉として、自己集団の活動内容を第三者に知られないようにするための秘密保持など様々要因があるものと考えられます。現在、暴力団社会で使用されている隠語は大変数が多く、それをいちいち紹介する余裕はありませんが、これらの隠語は次のように分類することができます。
* V5 V8 J5 j0 i6 r転倒語* k* o/ K. P4 Y! z: j+ B; Q% \: a
(通常語を転倒した逆語) ・サクイ→臭い
, t% h7 F+ K9 J$ E2 V・ショバ→場所. s! i& Q3 B1 e0 h3 `/ M* h$ s3 f
・ドヤ→宿
% u4 G8 m) r* c% B・レツ→連れ
/ q W) q ?8 z% N9 ]* q# \& B% `省略語
3 j$ l2 G( H: C/ c m(語の一部を省略) ・ダチ→友達' `( B# R4 l: C! [/ ~
・バイニン→密売人0 H$ [" k7 v6 j; |% Z
・ヤク→麻薬1 ^$ c2 {& @# ~2 \5 U8 G
・ムショ→刑務所
5 |# ~; M. N+ X @変読語
9 {5 l* Y) p+ H4 ~' {! H(音読、訓読、重箱読) ・シャ→(者、舎)→人、仲間
1 w+ ~/ W4 a7 b・ヒラビ→平日" [. G d3 y3 P3 z
・マブ→(真物)→本物 : W- F) F/ y5 c8 I' f
分解語5 O- s( v! Y2 ^+ i) O3 ? {' J
(変読の一種で文字の分解) ・アオバレ→晴天8 }; s# _% T5 n& Z5 e
・ヤギ→米 1 L( o7 C2 \ ?; g5 M
借用語3 o4 H7 U% ^* Y3 ?
(古語、方言、外来語から引用) ・イカサマ→いんちき(イカサマ→如何様~いんちき); n- ~6 s- e( ]' c* a* B" s
・イロ→情婦(イロ→色~情人)
' y, ]1 f# M0 N1 ?: O5 F$ w・オートン→自動車
' C- B# r) B8 P4 D* D・シャリ→米、飯(シャリ→舎利~米、飯)
" y8 K; E1 A: ], E1 F: [添加語
9 Z" i9 y4 f, a% W(音節の添加) ・ギンシャリ→白米飯(ギン→銀~光沢のある白色、シャリ→飯)7 e2 K7 J( ]" S2 |! X
・キスグレ→泥酔(キス→酒、グレ→与太者)6 p+ U% Z4 V+ `9 p! _
・ナマバコ→金庫(ナマ→現金、ハコ→箱、庫)8 e! P' [" D6 ?. s
・ヨウゲソ→靴(ヨウ→洋、ゲソ→履物) 9 ^8 M+ y" c; c* A
形容語' p+ ]8 i0 z" Y) X
(そのものの色、形、音、動作) ・ナキを入れる→謝る、助けを乞う% U% W6 h$ @' o, h5 u, L
・ポンプ→注射器
! S4 K5 J; ]8 ^+ _! t% {: O G$ W3 \・ラッパ→大言、嘘4 {; p4 M: a% b* J* {6 |* F
・レンコン→回転式拳銃
2 W. f9 l, R: s l% Z/ c, P連想語0 V; F- h8 R' \2 V
(連想作用) ・エンコ→指・手(エンコ→猿猴→手長猿→指、手)
$ ~* I+ I+ U) X; c・カニ→鋏(カニ→はさむ→鋏)6 Y' G1 h) q4 B6 }3 [+ Q
・シャブ→覚せい剤(常用すると骨の髄までシャブられる)
( t' s+ S! G& Q5 i) a; J: U・テンガイ→空(テンガイ→天蓋→空)
/ `( A: o" R4 T複合語9 e& o) [" n4 p* E" Z# y
(上記の各組合せ) ・アオカン→野宿(アオ→青天井→青、カン→邯鄲(かんたん)~睡眠→邯)
+ l" p" m- m H y1 Z: @, _1 Z5 |・キス→酒(キス→好き→好物→酒)" `- f# i3 l$ q6 ]3 B7 [
・デカ→刑事(デカ→角袖(江戸、明治)→刑事)" L# Z9 I- r2 h: S4 x( i9 E8 O
・モク→煙草(モク→雲→雲のような煙草の煙→煙草) |
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