[千与千寻]的日文剧本(4)

月影

千 あっ！ハクーーーー！
( E+ U( E4 Z. i# Y% a何すんの、あっち行って！しっしっ！ハク、ハクね！？しっかりして！
# D  B. Y0 {4 z+ Y* l静かにして！ハク！？……あっ！

「湯バードにたかられる千。その隙に頭たちがハクを落とそうとする。」
0 L% j1 a* x! ?  _: Q& a4 o
" ]% a* p, z- j. L0 N6 C. b千 あっ、わっ……あっち行って！
+ j$ q" G) c2 K( t1 nあっ！だめっ！！

「部屋から坊が出てくる。」

坊 んんっ……んんんっ……
' |& w8 x* K" _/ f$ A- N; u6 O0 R+ Q血なんかへいきだぞ。あそばないとないちゃうぞ。
  |- `9 E1 R! m7 l) a千 待って、ね、いい子だから！
5 I" d' P( S# f# C% w坊 坊とあそばないとないちゃうぞ……ぅええ～～……
千 お願い、待って！
9 r% {" n, Z5 c) l  @( k- Y
7 ^5 W2 w7 V' C9 u: C$ ?式神 ……うるさいねぇ。静かにしておくれ。
, w3 h/ X8 M- T2 f  X. g: i( W坊 ぇえ……？
式神 あんたはちょっと太り過ぎね。

「床から銭婆が現われる。」

& D9 }" v5 {9 n銭婆 やっぱりちょっと透けるわねえ。
6 m* L* H9 j; n3 e" M/ _* z1 R( ~坊 ばぁば……？
銭婆 やれやれ。お母さんとあたしの区別もつかないのかい。

5 }5 |# e/ _( f/ V" G「魔法でねずみにされる坊。」

0 a: K) U+ T7 u( |! a0 C  p銭婆 その方が少しは動きやすいだろ？
さぁてと……おまえたちは何がいいかな？
$ Y) }" T: ~. }' U$ ^
「湯バードはハエドリに、頭は坊にされる。」
* J+ {' _( r3 B" y: w1 N0 @
" i" {- `0 P/ l千 あっ……
銭婆 ふふふふふふ、このことはナイショだよ。誰かに喋るとおまえの口が裂けるからね。
千 あなたは誰？
9 y, a0 D# }/ N3 Y& W5 m& a, A銭婆 湯婆婆の双子の姉さ。おまえさんのおかげでここを見物できて面白かったよ。さぁその竜を渡しな。
: t' s. w; [* g千 ハクをどうするの？ひどいケガなの。
銭婆 そいつは妹の手先のどろぼう竜だよ。私の所から大事なハンコを盗みだした。
1 K! ?3 z/ c: W; [% w4 f, c2 o千 ハクがそんなことしっこない！優しい人だもん！
銭婆 竜はみんな優しいよ…優しくて愚かだ。魔法の力を手に入れようとして妹の弟子になるなんてね。
: k0 P! i8 B) O! y2 A3 s: R' B+ Wこの若者は欲深な妹のいいなりだ。さぁ、そこをどきな。どのみちこの竜はもう助からないよ。ハンコには守りの呪い（まじない）が掛けてあるからね、盗んだものは死ぬようにと……
3 u8 p2 u- `+ [0 c9 @$ n千 ……いや！だめ！

「坊になった頭が坊ネズミとハエドリを虐めている。」
6 ~3 c" C* B) Y' l. U1 K: `& M
銭婆 なんだろね、この連中は。これおやめ、部屋にお戻りな。
白竜 グゥ…！

「隙をついて竜の尾が式神を引き裂く。」
6 Y7 `# p6 m- |' {% T
銭婆 ！……あぁら油断したねぇ～……

8 h/ Z3 h& H/ n0 y  A& w5 M「反動で落ちる竜と千、坊ネズミ、ハエドリ。」

( z3 z0 r' z% J6 U- x; R千 ハク、あ、きゃああーーーっ！！
1 x0 L( ?; E7 y- \4 a* v4 tハクーーーっ！！

「落ちていく中で水の幻影が浮かぶ。」
「力を振り絞って横穴に入る竜。換気扇を破ってボイラー室に出る。」
. S% r* T. X9 ^% D0 _1 ]
釜爺 なっ……わあっ！！
- o! }; x! i, Q  h. i6 m千 ハク！
# o) G' |: o/ F  n0 a釜爺 なにごとじゃい！ああっ、待ちなさい！
千 ハクっ！苦しいの！？
釜爺 こりゃあ、いかん！
千 ハクしっかり！どうしよう、ハクが死んじゃう！
9 [; y; @$ Y$ F釜爺 体の中で何かが命を食い荒らしとる。
( D5 B: W* Q9 n$ q  L千 体の中？！
釜爺 強い魔法だ、わしにゃあどうにもならん……
千 ハク、これ河の神様がくれたお団子。効くかもしれない、食べて！
% Q! y4 w; m4 Mハク、口を開けて！ハクお願い、食べて！……ほら、平気だよ。
釜爺 そりゃあ、苦団子か？
千 あけてぇっ…いい子だから……大丈夫。飲み込んで！
白竜 グォウッ、グオッ……！
3 b0 B0 I$ f; d$ \釜爺 出たっ、コイツだ！
千 あっ！
ハンコ！
4 e7 R' R0 Q( r釜爺 逃げた！あっちあっち、あっち！
千 あっ、あっ！あぁあああっ、ああああっ！
. G, c& Y8 D3 E8 h7 s（ベチャッ！）
1 w( u9 q5 N% E2 |  L釜爺 えーんがちょ、せい！えーんがちょ！！
! q0 \1 y. R: N* H5 G切った！
千 おじさんこれ、湯婆婆のおねえさんのハンコなの！
" {  m  O2 h# A* N- S, `# F. {2 K; u釜爺 銭婆の？…魔女の契約印か！そりゃあまた、えらいものを……
& n" p7 g) `* k* ?7 |千 ああっ、やっぱりハクだ！おじさん、ハクよ！
! I; m8 Y7 ^" N6 y; K( S2 R釜爺 おお……お……
千 ハク！ハク、ハクーっ！
おじさん、ハク息してない！
3 V3 V% v, B* R9 b釜爺 まだしとるがな。……魔法の傷は油断できんが。

4 R1 R7 B5 p2 z: D; J釜爺 ……これで少しは落ち着くといいんじゃが……
! F! n2 a' Q8 V5 |ハクはな、千と同じように突然ここにやってきてな。魔法使いになりたいと言いおった。
! O9 B6 G, I6 Rワシは反対したんだ、魔女の弟子なんぞろくな事がないってな。聞かないんだよ。もう帰るところはないと、とうとう湯婆婆の弟子になっちまった。
: P( u) q6 ]: z2 Z8 q4 L1 A; f+ W/ h7 Sそのうちどんどん顔色が悪くなるし、目つきばかりきつくなってな……
千 釜爺さん、私これ、湯婆婆のおねえさんに返してくる。
返して、謝って、ハクを助けてくれるよう頼んでみる。お姉さんのいるところを教えて。
釜爺 銭婆の所へか？あの魔女は怖えーぞ。
千 お願い。ハクは私を助けてくれたの。
わたし、ハクを助けたい。
釜爺 うーん……行くにはなぁ、行けるだろうが、帰りがなぁ……。待ちなさい。
たしか……どこに入れたか……
千 みんな、私の靴と服、お願いね。

リン 千！ずいぶんさがしたんだぞ！
' e. B: G' ?9 y- B* ^+ y千 リンさん。
8 ?* M7 |  L9 p( Q. z5 R  Uリン ハクじゃん。……なんかあったのかここ。なんだそいつら？
千 新しい友達なの。ねっ。
リン 湯婆婆がカンカンになっておまえのこと探してるぞ。
千 えっ？
, ^1 Q" `8 I1 d6 [( M; Lリン 気前がいいと思ってた客がカオナシって化けもんだったんだよ。湯婆婆は千が引き入れたって言うんだ。
千 あっ……そうかもしれない。
リン ええっ！ほんとかよ！
千 だって、お客さんだと思ったから。
リン どうすんだよ、あいつもう三人も呑んじゃったんだぞ。
釜爺 あったこれだ！千あったぞ！
リン じいさん今忙しいんだよ。
釜爺 これが使える。
リン 電車の切符じゃん、どこで手に入れたんだこんなの。
! k, P, U: Q" Q8 D2 n# V釜爺 四十年前の使い残りじゃ。いいか、電車で六つ目の沼の底という駅だ。
千 沼の底？
釜爺 とにかく六つ目だ。
$ e, ^  \" b9 g9 S4 `千 六つ目ね。
釜爺 間違えるなよ。昔は戻りの電車があったんだが、近頃は行きっぱなしだ。
. b7 b, J$ o' L0 ?* V( tそれでも行くか千？
! d) m% D. J8 g3 r千 うん、帰りは線路を歩いてくるからいい。
リン 湯婆婆はどうすんだよ？
! T- n" E6 W* T6 `: w千 これから行く。
1 z2 @( ^0 u) h6 m6 Zハク、きっと戻ってくるから、死んじゃだめだよ。
リン ……何がどうしたの？
/ |4 [! X& t3 R釜爺 わからんか。愛だ、愛。

湯女 きゃああぁーーっ！ま、ますます大きくなってるよ！
8 p# D* t# p' `' g2 z6 R8 H0 m湯女 いやだ、あたい食われたくない！
) P0 J  x" `: [) _6 k" _湯女 来たよ！
3 H9 D8 g5 G# j9 s& O( i! n; }
+ C0 C6 x; o3 j) T父役 千か、よかった、湯婆婆様ではもう抑えられんのだ。
湯婆婆 なにもそんなに暴れなくても、千は来ますよ。
カオナシ 千はどこだ。千を出せ！
0 i" c8 h3 _. Y* ^$ K2 I! \7 q  A父役 さ、急げ。
( w' F. ?% W; T$ v, m$ Z湯婆婆様、千です。
. n' ]' {4 E+ |8 d: x6 D湯婆婆 遅い！……お客さま、千が来ましたよ。ほんのちょっとお待ち下さいね。
何をぐずぐずしてたんだい！このままじゃ大損だ、あいつをおだてて絞れるだけ金を絞りだせ……ん？
5 E9 @& N$ x3 o: T3 G坊ネズミ チュー。
湯婆婆 なんだいその汚いネズミは。
" ^9 A& p7 _$ @) u8 H; `7 t$ q& Y千 えっ、あのー、ご存じないんですか？
9 i! B- d/ F. `. N% }湯婆婆 知る訳ないだろ。おーいやだ。さ、いきな！……ごゆっくり。
父役 千ひとりで大丈夫でしょうか。
& b+ v. ~9 C/ t, w# F4 o湯婆婆 おまえが代わるかい？
3 @3 i5 }- e4 T) N. r  O. T4 L父役 エっ？
湯婆婆 フン！
. Z; i4 J, k  y% L! d5 p9 M
カオナシ これ、食うか？うまいぞー。
1 t5 M3 K, T1 ^# j* b3 P4 _( t金を出そうか？千の他には出してやらないことにしたんだ。
  w& ^1 C6 ]3 f+ [7 t( a" P7 gこっちへおいで。千は何がほしいんだい？言ってごらん。
千 あなたはどこから来たの？私すぐ行かなきゃならないとこがあるの。
7 t! B2 Y8 k1 P* Nカオナシ ウゥッ……
千 あなたは来たところへ帰った方がいいよ。私がほしいものは、あなたにはぜったい出せない。
/ v& d* e: k7 f- K7 D/ Vカオナシ グゥ……
千 おうちはどこなの？お父さんやお母さん、いるんでしょ？
+ \- h% [1 ]9 S. _- @5 Hカオナシ イヤダ……イヤダ……サビシイ……サビシィ……
千 おうちがわからないの？
% p8 z8 i0 u/ k* K7 Q1 y1 Iカオナシ 千欲しい……千欲しい……
欲しがれ。
千 私を食べる気？
カオナシ それ……取れ……
坊ネズミ チュウ！（ガブ）
7 H4 m/ L& B& Y4 o; x. Z" B4 Mカオナシ ケッ……
千 私を食べるなら、その前にこれを食べて。本当はお父さんとお母さんにあげたかったんだけど、あげるね。
3 ~3 l3 L  b  dカオナシ ……ウッ！グハァ……ゲホ、ゲホ……
; m: S$ G3 s, b- H$ r/ H- Wセェン……小娘が、何を食わし……オグゥ……
+ k7 M8 K' Z' K
「カオナシが吐きながら千を追いかける。」

6 T3 U' f' @/ k3 u湯婆婆 みんなお退き！お客さまとて許せぬ！！
カオナシ オグゥ……！
湯婆婆 あらっ！？
, n" }3 ~$ g) N
千 こっちだよー！こっちー！
カオナシ グゥゥ……

; ^& m5 ~4 A, _% v6 A( M  L「逃げ回る千を追いかけるカオナシ。湯女と兄役を吐き出す。」
( g2 _) d" `5 b& I
カオナシ グハァッ……！！……ハァッ、ハァッ……許せん……
6 V1 R3 o- `& p( t
: a, U$ \/ l3 ]7 Q% O3 t/ r「外に出ると、リンが盥船を出して待っている。」
; j3 d, }; R/ g( I& O
リン セーーン！こっちだー！
% u8 `- m) ]$ R; o, }+ O8 d千 こっーちだよー！
リン 呼んでどうすんだよ！
5 B. s9 c% i, Q. K9 [カオナシ あ、あ、……
- |9 P$ ?! i7 M' n2 |千 あの人湯屋にいるからいけないの。あそこを出た方がいいんだよ。
リン だってどこ連れてくんだよー！
千 わかんないけど。
9 @& O$ `* c5 u4 [. w7 nリン わかんないって……！……あーあついてくんぞあいつ……
: d9 P( n. u- b& [# ~1 E% \
カオナシ ……ごふっ！
- I1 e9 `5 C! p
/ P, h6 e& d) {「青蛙を吐き出すカオナシ。」

青蛙 ん？
  R" }, O1 [# J! H% x6 W# X
リン こっから歩け。
; d4 [, u) D3 l: ?7 h/ H: Y千 うん。
+ q" ?4 P: I; h) e% _7 Qリン 駅は行けば分かるって。
千 ありがとう。
リン 必ず戻って来いよ！
千 うん！

- C8 }/ X2 {" N! u! R+ Z9 ~リン セーーン！おまえのことどんくさいって言ったけど、取り消すぞーー！
カオナシ！千に何かしたら許さないからな！
1 y' c3 b. `- r9 e' X: W
% w* }6 d) Z. ]; W. v千 あれだ！
電車が来た。くるよっ。
! T5 j. l1 s- c4 T* d; \  W
千 あの、沼の底までお願いします。
' E$ o. C! ?5 y9 {; z1 Y  ?えっ？……あなたも乗りたいの？
カオナシ あ、あ、……
& m; B1 Y% L3 K/ B) A  i1 ~千 あの、この人もお願いします。

+ ^3 t2 r" H: `3 t9 Jカオナシ あ、あ、……
( }; y3 I1 D! @! I; G千 おいで。おとなしくしててね。
( L/ S) Z+ e9 C8 [1 _
) r/ A' q" Y% U* k6 |. O「ボイラー室で目覚めるハク。釜爺を揺り起こす。」

ハク様 おじいさん。
釜爺 ん？んん……おおハク、気が付いた。
ハク様 おじいさん、千はどこです。何があったのでしょう、教えてください。
& l0 T' E2 W0 J: m釜爺 おまえ、なにも覚えてないのか？
ハク様 ……切れ切れにしか思い出せません。闇の中で千尋が何度も私を呼びました、その声を頼りにもがいて……気が付いたらここに寝ていました。
釜爺 そうか、千尋か。あの子は千尋というのか。……いいなあ、愛の力だなあ……

「ガウン姿で暖炉の前に座る湯婆婆。」

湯婆婆 これっぱかしの金でどう埋め合わせするのさ。千のバカがせっかくのもうけをフイにしちまって！
; Q2 W/ J! H3 E, ~9 u( \6 h青蛙 で、でも、千のおかげでおれたち助かったんです。
湯婆婆 おだまり！みんな自分でまいた種じゃないか。それなのに勝手に逃げ出したんだよ。あの子は自分の親を見捨てたんだ！
- x, j& u- s% [親豚は食べ頃だろ、ベーコンにでもハムにでもしちまいな。
6 b8 R9 Y3 B2 H9 P5 T' Iハク様 お待ち下さい。
青蛙 ハク様！
湯婆婆 なぁんだいおまえ。生きてたのかい。
5 g) _* x9 l* t. H" o" }ハク様 まだ分かりませんか？大切なものがすり替わったのに……
1 o7 ?# `$ h9 S' C5 ^6 i% c湯婆婆 ずいぶん生意気な口を利くね。いつからそんなに偉くなったんだい？
8 E4 F* j- {" A8 ~" Iフン……
) r* m/ q! ~  L2 v) b- z. y8 o
「真っ先に金を確かめる湯婆婆を哀れげな瞳で見るハク。」
# [9 I* k6 p* A2 {3 \5 n* ^% r「ふと坊に目を向け術を解くと、頭たちが逃げていく。」

湯婆婆 な……あ……あ……

, e, D! N: w. P/ S. ~. L8 m「金塊も土に代わる。」

湯婆婆 ……ああ……きぃいいいーーー坊ーーーー！！！
0 x3 C# U+ u: w青蛙 土くれだ！
湯婆婆 坊ーーーーーー！！どこにいるの、坊ーーーー！！！
出てきておくれ、坊ーー！坊、坊！
……おぉのぉれぇぇええーーー！！キィイイイーー！！
あぁたしの坊をどこへやったぁーーー！！！
: B* w- F0 L( x( _! l, z! xハク様 銭婆のところです。
# p; e" K( e: `+ G3 ^  y湯婆婆 銭婆……？……あぁ……
' H- D- U2 c; m5 ?# g& q; A
湯婆婆 なるほどね。性悪女め……それであたしに勝ったつもりかい。
で！？どうすんだい！？
ハク様 坊を連れ戻してきます。その代わり、千と両親を人間の世界へ戻してやってください。
7 ~1 y5 i5 V( ?' E湯婆婆 それでおまえはどうなるんだい！？その後あたしに八つ裂きにされてもいいんかい！？？

( |0 a6 c3 B, D& B. v* N[ 本帖最后由 月影 于 2006-10-9 16:22 编辑 ]

hamankarn

いいですね。サンキュー！

月影

いいえ、どういたしまして。