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【天声人語】2006年10月29日(日曜日)付
人口あたりのイヌの数が最も多い都道府県はどこか。イヌの登録頭数のデータは、狂犬病の予防注射を所管する厚生労働省にある。群馬県庁でイヌの登録を担当する職員が計算してみたところ、群馬が1位だった。人口100人あたり7・3頭が登録されていた。三重、山梨、香川、岐阜と続く。最も少ない東京は3・1頭だった。
人均拥有狗的只数最多的是哪个县?狗的登记数据存放在同样管理狂犬病预防注射的卫生劳动部。据群马县厅负责给狗登记的职员计算,群马县是第1位。平均每100人拥有7.3只狗。然后依次是三重、山梨、香川、岐阜。最少的是东京3.1只。
本紙群馬版が理由を分析した。海のない県が上位に多く、山間部に出没するサルやクマから農作物を守るためにイヌを飼った名残ではという推論だ。しかし栃木は21位、埼玉31位、奈良41位。いささか説得力に欠ける。
本报群马版就这种现象分析了理由。结论是不临海的县排名靠前、原因是继承了古代人们养狗来防止山中出没的猴子和熊祸害庄稼的习惯。但是从枥木排名21、埼玉31、奈良41(均不临海)来看,这个理由似乎又欠些说服力。
「奇説」として歴史的背景にも触れた。「生類憐(あわれ)みの令」の徳川綱吉は将軍になる前、今の群馬県の館林城主だった。昔からイヌをかわいがる風土があったという説だ。
也有个传说说到了养狗的历史背景。下达了「爱护所有生灵令」的德川綱吉成为将军之前、曾是今群马县的馆林城主。据说馆林城古时就有爱护狗的风俗。
綱吉ゆかりの神社仏閣を見がてら、館林まで行ってみた。イヌの姿はちらほら。それほど多い感じではない。駅前のペット美容室も、「うーん、そうなんですか」という答えだった。
我前去缘起綱吉的神社佛堂时,顺便去馆林看了下。狗影星星点点,感觉也不是那么多。我便在车站前的宠物美容室提到这件事,得到的回答是「嗯~~是吗」。
東京に次いで少ないのは大阪、山形、福井、石川だ。都会は住環境の問題があるし、そもそも人が多い。日本海側が並ぶのは不思議だ。山形県の担当者は「優しい県民性ですが」と首をひねる。雪国は少ないのかとも思うが、雪が降れば、庭駆け回るものだろう。
东京之外狗的数量较少的依次是大阪、山形、福井、石川。其原因有都市居住环境问题、也因为原本这些地方人数就较多。
秋田犬や土佐犬などを擁する「ブランド県」が上位のわけでもない。登録がきちんと行われている県が上位なのではと説く人もいたが、否定する声もあった。結局よくわからず、頭に浮かんだのは「犬民性」ということばだけだった。
拥有「名犬」秋田犬、土佐犬的县排名也并不靠前。也又人说是不是登记做得好的县就在前几名,也有人反对。最后也没弄懂原因,只是想起了「犬民性」这个词。 |
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