31 マイクは拡声器ではないよ
「さあー録音しましょう。」と、合図を出したら、マイクの前でささやくような小さな声。どうしたのか聞いてみると、「ヘッドホンから自分の声がよく聞こえるから」とのこと。録音したテープを聞くと、やはりささやいていました。
マイクは、声を大きくする機器ではありません。小さい声は小さいままの、かすれた声はかすれたままの、やる気のない声はやる気のないままの音になります。でも、不思議なことに、マイクの前でしっかり発声すると、とてもいい響きをつくってくれます。マイクは、明瞭な音声を好むようです。いい声聞かせようと思ったら、マイクに向かってしっかり声を出すことです。
でも、時々マイクの前で叫んでいる人を見かけますが、明らかに声が割れています。しっかり声を出すといっても、限度がありますね。マイクに声をのせるつもりで、話したほうがうまくいきます。
それから、マイクのヘッドをたたいたり、コードをひっぱったりする人がいますが、マイクがかわいそう。雑に扱うと、急に音がでなくなったりするなどのトラブルを起こします。マイクも機嫌をそこねるんですよ。大切に扱って、いい声にしてもらいましょう。
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