宛先、CC、BCCの違い
☆宛先:メールを送る相手のメールアドレスです。
☆CC:Carbon Copyの略。メールを送る際には(当然)受取人を指名しますが、それとは別に、CCという形で別の受取人を同時に指名する事ができます。送られるメールの内容は、本来の受取人・CCの受取人共に同じものです。
自分を本来の受取人として送られてきたメールに対しては、基本的に何らかのリアクション(返信など)をするのがマナーです。しかしCCとして送られてきたものならば、単に読んだだけにしておいても良いとされています。「返信はいらないけど、ちょっと読んどいてね」といった感じでしょうか。
なお、受取人は、そのメールがCCとしてほかにどこへ送られたかを知ることができます。(メールに明記されるのです。)
☆BCC:Blind Carbon Copy 略で、基本的にCCと同じですが、本来の受取人(宛先やCCで受け取った人)は、そのメールがBCCとして他にどこへ送られたかを知ることができない(その有無すらわからない)、という点が違います。
複数の人に同時に同一のメールを送信する場合、宛先やCCにアドレスを書いてしまうと、関係ない人にまで他人のメールアドレスを公開してしまうことになりかねません。そのような場合にも、BCCにて送信します。
*「CC」「BCC」も「宛先」同様、送り先のメールアドレスをセミコロン(;)で区切って列挙すれば複数の人に同時に送れます。複数の人に同時にメールを送る事を同報といいます。
添付ファイルに関して
添付ファイルの機能はすごく便利なため、ついつい多用してしまいがちですが、あまり大きなファイルを添付すると、ネットワーク、サーバ、受信相手に対して多大な迷惑をかけることになります。添付ファイルは圧縮して送りましょう。その形式はLHA,ZIPが一般的です。
ファイルを添付する
また、メール1通のサイズは、500Kbyte以下を目安として、それを超えるような場合は分割して送信を行うようにするのが基本です。
しかし、SOHOでプロバイダなどのサービスで利用している環境の場合、分割を行ってもだめな場合があります。例えば、プロバイダからメール保存用ディスクスペースの割り当てが2Mbyteの人に2Mbyteを超えるメールを送信すれば、相手の方はメールを受信できなくなったりサーバを動作停止させてしまうことも有り得ます。
最近は、一定サイズ以上のメールは許容しない設定を行っているサーバもありますが、やはりやってはいけない行為といえます。
また、添付ファイルの形式には、base64/uuencode/BinHex等があり、メーラによってが受信可能な形式はまちまちです。(規約上はbase64を使用することが基本なのですが、なかなかそうも行かないのが実状です)
添付するファイルそのものについても、気を付けなければなりません。ワープロ文書を添付ファイルで送信しても、相手がそのソフトを持っていなければ見ることは出来ません。
もし、テキストで済む内容のものであれば、テキスト形式でメール本文に書くなり、テキスト文書を添付ファイルとするなりするべきでしょう。
WordやExcelなどはウイルス感染の危険性が高いため、そういう形式で送られることを嫌う人もいます。Word,Excelで文書を送るなら、ウイルスチェックソフトは必須といえるかもしれません。
いずれにしても、大きなメールや添付ファイル付きのメールを送信する際には事前に、送信しようとしているメールを相手が受信可能な環境にあるかどうか、送信しても構わないかを確認する必要があります
圧縮・解凍
メールの送受信にファイルを添付する場合、その添付ファイルを圧縮して送信することが一般的ですが、使用するには解凍しなくてはなりません。
圧縮とは、ネットワーク上でファイルをやり取りする際に通信にかかる時間や費用を節約するためやフロッピーディスクで保存、運搬しやすくするためにファイル圧縮ツールを使用してファイルのサイズを小さくすることです。
また、圧縮されたファイルはそのままでは使用できないので解凍ツールを使用して元に戻すのですがこれを解凍といいます。
圧縮されたファイルでもダブルクリックするだけで解凍ツールを使わずに簡単に実行できるプログラムもあり、この形式を自己解凍形式と呼びます。
圧縮されたファイルは、その拡張子をみると、どの圧縮ツールが使われたかがわかりますから、それにあった解凍ツールを使って、ファイルを解凍し使用しなくてはなりません。
LHA(エルエイチエー)
代表的なファイル圧縮ツールです。
これは、吉崎 栄泰氏の作成したプログラムで日本国内では事実上標準となっています。
フリーソフトですので入手は簡単です。
LHAで圧縮されたファイルの拡張子は.LZHとなっています。
ZIP(ジップ)
海外で標準的なファイル圧縮ツールです。
圧縮用のZIPと解凍用のUNZIP(アンジップ)があります。
同じZIPでも圧縮ツールには複数の種類がありますので解凍するには同じ系列の解凍ツールを使用しなくてはなりません。
代表的なものには、GZIPとPKZIPがあります。
自己解凍形式の場合.Lzh.exe、.zip.exe のようにそれぞれの拡張子に.exeが付いています。これらのファイルは解凍ツールを使用しなくてもダブルクリックするだけで使用可能になります。
圧縮・解凍はそれぞれ、アーカイブ、展開と呼ぶこともあります。 |