中国人民解放軍、創設８０周年記念式典 胡総書記が演説

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]中国人民解放軍は１日、創設８０周年を迎えた。胡錦濤（フー・チンタオ）・共産党総書記は人民大会堂で同日開かれた記念式典での演説で「党の軍に対する絶対的な指導の堅持」を強調し、解放軍の国軍化を否定するとともに、装備や武器のハイテク化を訴えた。

　胡氏は０２年の党大会で党トップの総書記の座に就いたが、軍隊の経験はなく、江沢民（チアン・ツォーミン）前総書記が０４年秋まで党中央軍事委員会主席にとどまったため、軍への影響力は弱いとされてきた。だが、今年、公表分だけで日本を上回る国防費予算を組んで、部隊の食料費を引き上げたり、退役軍人の生活補助を改善したりして軍の支持を強めつつある。また、十数人の上将（大将）を任命し、自前の人脈も築いた。

　胡総書記は演説の中で秋に開かれる党大会に触れ、「大会は国防と軍隊の近代化について明確な要求を出す」と語り、ハイテク化への意欲を示すとともに軍の党への忠誠を強く求めた。式典には江前総書記や李鵬元首相、朱鎔基前首相らかつての指導者も出席した。

　中国は最近、米国のＦ１６戦闘機にならぶ性能を持つといわれる「殲（せん）１０」を自主開発して配備したり、新型空対空ミサイルも開発したりして攻撃力を強化。台湾統一や南シナ海での権益確保をにらんで海軍力も強め、空母建設も視野に入れているとの指摘もある。

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