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夢野久作《縊死体》

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发表于 2007-8-16 19:45:53 | 显示全部楼层 |阅读模式
縊死体
夢野久作



 どこかの公園のベンチである。
 眼の前には一条の噴水が、夕暮の青空高く高くあがっては落ち、あがっては落ちしている。
 その噴水の音を聞きながら、私は二三枚の夕刊を拡げ散らしている。そうして、どの新聞を見ても、私が探している記事が見当らないことがわかると、私はニッタリと冷笑しながら、ゴシャゴシャに重ねて押し丸めた。
 私が探している記事というのは今から一箇月ばかり前、郊外の或る空家の中で、私に絞め殺された可哀相な下町娘の死体に関する報道であった。
 私は、その娘と深い恋仲になっていたものであるが、或る夕方のこと、その娘が私に会いに来た時の桃割れと振袖姿が、あんまり美し過ぎたので、私は息苦しさに堪えられなくなって、彼女を郊外の××踏切り附近の離れ家に連れ込んだ。そうして驚き怪しんでいる娘を、イキナリ一思いに絞め殺して、やっと重荷を卸(おろ)したような気持ちになったものである。万一こうでもしなかったら、俺はキチガイになったかも知れないぞ……と思いながら……。
 それから私は、その娘の扱帯(しごき)を解いて、部屋の鴨居(かもい)に引っかけて、縊死を遂げたように装わせておいた。そうして何喰わぬ顔をして下宿に帰ったものであるが、それ以来私は、毎日毎日、朝と晩と二度ずつ、おきまりのようにこの公園に来て、このベンチに腰をかけて、入口で買って来た二三枚の朝刊や夕刊に眼を通すのが、一つの習慣になってしまった。
「振袖娘の縊死」
 といったような標題を予期しながら……。そうして、そんな記事がどこにも発見されない事をたしかめると、その空家の上空に当る青い青い大気の色を見上げながら、ニヤリと一つ冷笑をするのが、やはり一つの習慣のようになってしまったのであった。
 今もそうであった。私は二三枚の新聞紙をゴシャゴシャに丸めて、ベンチの下へ投げ込むと、バットを一本口に啣(くわ)えながら、その方向の曇った空を振り返った。そうして例の通りの冷笑を含みながらマッチを擦(す)ろうとしたが、その時にフト足下に落ちている一枚の新聞紙が眼に付くと、私はハッとして息を詰めた。
 それはやはり同じ日付けの夕刊の社会面であったが、誰かこのベンチに腰をかけた人が棄てて行ったものらしい。そのまん中の処に掲(だ)してある特種らしい三段抜きの大きな記事が、私の眼に電気のように飛び付いて来た。


空家の怪死体[#本文より2段階大きな活字]
     ××踏切附近の廃屋の中で
     死後約一個月を経た半骸骨
  会社員らしい若い背広男[#本文より1段階大きな活字]


 私はこの新聞記事を掴むと、夢中で公園を飛び出した。そうしてどこをどうして来たものか、××踏切り附近の思い出深い廃家の前に来て、茫然と突っ立っていた。
 私はやがて、片手に掴んだままの新聞紙に気が付くと、慌てて前後を見まわした。そうして誰も通っていないのを見澄ますと、思い切って表の扉(と)を開いて中に這入(はい)った。
 空家の中は殆んど真暗であった。その中を探り探り娘の死体を吊るしておいた奥の八畳の間(ま)へ来て、マッチを擦って見ると……。
「……………」
 ……それは紛(まご)う方ない私の死体であった。
 バンドを梁(はり)に引っかけて、バットを啣えて、右手にマッチを、左手に新聞紙を掴んで……。
 私は驚きの余り気が遠くなって来た。マッチの燃えさしを取り落しながら……これは警察当局のトリックじゃないか……といったような疑いをチラリと頭の片隅に浮かめかけたようであったが、その瞬間に、思いもかけない私の背後(うしろ)のクラ暗(やみ)の中から、若い女の笑い声が聞えて来た。
 それは私が絞め殺した彼女の声に相違なかった。
「オホホホホホホ……あたしの思いが、おわかりになって……」


缢死体

梦野久作

  

我坐在公园的长椅上,面前喷泉的水柱射向黄昏的天空,升起落下,升起落下。

耳边流淌着潺潺水声,我翻开几张晚报。然而,无论怎样寻找,也没能发现我想要的那则新闻,我只能冷笑着将手里的报纸拧成一团。

我想要寻找的新闻,是发生在一个月前,在郊外的某个空屋中,一个被我绞杀了的,可怜的乡下姑娘的尸体被发现的报道。

我深深迷恋着这个姑娘。在某个黄昏,姑娘和我私会的时候,梳着桃髻,穿着振袖的姿态是那样的美不胜收,甚至让我感到呼吸困难。我把她带到郊外XX道口附近的空屋,在她惊慌怀疑的眼神中,狠心将她勒死。完事后,感觉如同卸下了心头的重担,如果不这样作,或许我迟早都会变成一个疯子吧……我这样想着。

我解下了她的腰带,挂在门框上,把现场布置成吊死的状态,然后摆出一副什么都没发生过的表情,回到了公寓。

此后,每天的早上和傍晚,我就像做日课那样准时来到这个公园。坐在这张长椅上,浏览在门口买来的几份早报和晚报,已经成为我的一个习惯。

『年轻姑娘被绞杀』

我期待着这样标题的新闻报道,但事与愿违,确认的确没有我想看的新闻后,在那空屋的门前,冷笑着仰望着青空,已经成为了我的另一个习惯。

今日也是如此。我将几份报纸揉成一团,扔到长椅下面,然后叼起一枝烟,回头看看积云密布的天空,照例面带冷笑,擦亮火柴,准备深深吸上一口。这时,散落在脚边的一张报纸进入我的视线,我连忙掐灭了香烟。

果然是同一天晚报的社会版,大概是谁将看完不要的报纸扔在了长椅边。版面正中刊登着大幅的特别报道。我的目光如同按亮的电灯般被吸引住了。

  

空屋怪尸

XX道口附近的荒宅中发现一具死去近一个月的男性尸体。

死者为公司职员打扮的年轻男性。

  

我紧握着报纸,无意识地飞奔出公园,恍惚中来到了XX道口附近的那所给我留下深刻回忆的空屋前,茫然地呆立在门口。

过了一会儿,才发觉自己手里捏着报纸,连忙回头四处张望,还好四周没人路过,索性打开大门走进了屋里。

空屋中几乎伸手不见五指,摸索着找到了悬挂着姑娘尸体的八叠间,我擦亮火柴一看……

“………………”

这的的确确是我的尸体!

皮带挂在屋梁上,口中叼着香烟,右手拿着火柴,左手捏着报纸……

这实在太让人震惊了,我的意识开始淡薄,手中的火柴也掉落在地上……

这难道是警方所布下的圈套?这个怀疑在我思维的角落一闪而过。然而在下一个瞬间,意想不到的是在我背后的黑暗中传来了年轻女子的笑声。

无疑,那笑声的主人就是那个被我绞杀的女孩。

“哼哼哼哼哼哼…………我的心意,您明白了吗……”

http://www.zyunsan.com/
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发表于 2007-8-17 16:02:49 | 显示全部楼层
有几处细节没翻译出来,为什么?
最后一句的理解有问题。
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发表于 2007-8-18 17:42:51 | 显示全部楼层
梦野久作,崇拜哦。。
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发表于 2007-8-25 10:59:14 | 显示全部楼层
這本書哪裡有得買呀。。。日文版的。。
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