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! M- Z$ q$ H9 Z1 U強調の違い9 T6 D( ^( u( e P9 {& q8 Y
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――ツボは?ツボも?(取立て助詞「は」と「も」)
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( e" b, c0 W1 z: a3 R& zhttp://www.nhk.or.jp/kokugo34/ja/frame.html (動画:第5回を選んでね)9 o5 O3 F- y- d1 l4 n. y. v
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9 Y5 \& D; A4 z" c# C7 h t 光浦さん「も」かわいい?
& i8 Y- B$ Z: g6 {6 n6 x! ~ゆかたを着た徳田アナが台にすわって涼(すず)んでいると、光浦さんもゆかたを着てやってきました。「ゆかたを着ると、光浦さんもかわいいですね」と徳田アナ。「なんですって」とおこる光浦さん。「光浦さん『も』かわいい」と言われたことが気に入らなかったようです。それを言うなら、「光浦さん『は』かわいい」でしょう、と。今日は、この「は」と「も」のちがいを考えます。
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「は」と「も」のちがい- r: J4 Q6 @& ?4 A5 T; x9 A6 n
ゆかたを着た光浦さんが、東京都練馬区立豊玉南(とよたまみなみ)小学校の教室をたずねます。「ゆかたを着ると、光浦さんはかわいい」と、「ゆかたを着ると、光浦さんもかわいい」。この二つの文章はどうちがうのでしょうか。みんなの意見を聞きます。「は」の場合はその人だけで、「も」と言うとだれかほかにもいる感じ、という意見や、「は」は先に言うときで、「も」はつけくわえるように言うとき、という意見が出ました。
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! w Y+ ]2 E4 W/ ~6 P ひと文字ちがうとちがう意味に
' F5 `2 z. V- ~7 A5 Mアンケートの結果(けっか)です。「光浦さんはかわいい」という文章は、その人だけがかわいい、一人だけがかわいい、はっきり言っている感じがする、という意見でした。「光浦さんもかわいい」のほうは、ほかの人もかわいい、ほかにもたくさんかわいい人がいる、ついでに言っている感じ、という意見です。まとめると、「は」は一つだけを取り出す、「も」はほかのものとならべる、という意味があるのです。
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% L; d+ @+ ~7 e; J2 W あなたはいいかげんだね" d" i" Y7 C/ s" S& ~6 I
パペットマペットさんの登場。「あなたはいいかげんだね」と言われたうしくんが落ちこんでいます。もうちょっとやさしく言ってくれてもいいのにね、とカエルくん。せめて、「は」を「も」に代えて言ってほしかった、とうしくん。「あなたもいいかげんだね」、これならきつく感じません。でもこれだとカエルもいいかげんだ、と聞こえるね、とカエルくんは「は」にもどしました。ところで、だれに言われたの?と聞かれたうしくん、「カエルくん」と答えます。さて、いいかげんなのは‥‥? * }, Y! E' W$ V1 B5 {2 e+ ^
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5 n6 t! k% q: A/ |* L7 c 「も」を使うとあいまいになる+ @& A2 d2 s+ d0 H
「あなたはいいかげんだね」と言われるときびしくしかられている感じがするけど、「あなたもいいかげんだね」と言われると、あんまりきびしくない感じですね、と光浦さん。「も」を使うとほかのものとならべている感じがして、表現(ひょうげん)がやわらかくなったり、あいまいになったりするんですね、と徳田アナが説明(せつめい)します。 7 T2 @2 s8 \' \$ B8 @$ {
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ゆかたすがたはすてきですね. ~) a X, P6 {' l0 i
徳田アナが光浦さんに「徳田さんは、ゆかたすがたはすてきですね」と言われます。ほめてるんですよ、と言われますが、ちょっとなっとくできません。ふつう、「ゆかたすがたもすてきですね」とほめるんじゃないんですか、と徳田アナ。「も」を使うと意味があいまいになると言うから、「は」を使ってはっきりさせたのに、と光浦さん。でも徳田アナとしては、「ゆかたすがたも」と言われたほうが気分がいいようです。
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街の人にアンケート( t! Y }3 q4 I" H8 v
「ゆかたすがたは、すてきだ」と、「ゆかたすがたも、すてきだ」。このちがいを、街(まち)を行く人たちに聞いてみました。「は」は、一つだけを取り出す、限定(げんてい)している、ほかの服はだめ、はっきり言っている、という意見。「も」は、ほかとくらべる、ほかの服もすてき、などの意見です。「は」を使うと、ゆかた以外(いがい)の服装(ふくそう)はだめということになり、「も」を使うと、ゆかたすがたもほかの服装もほめていることになるのです。
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「は」のいろいろなはたらき, K# M6 R6 T& S( o0 t) R/ h
「は」は、もっといろいろなはたらきがあります。ほかのものから一つだけを取り出すということから、新しく問題を出したり、話題を出したりするときにも使われます。そこで、と徳田アナが出したのが、「1+1=2」。光浦さんに読んでもらいます。光浦さん、「いちたすいち は に」と言います。これは新しく問題を出すという意味で、「は」を使うということなのです。
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いちたすいち も に?
' Q! z* z* U( m" E' a( g「いちたすいち も に」と読むと、なんだかへんですね。「いちたすいち が に」。これもおかしい感じです。問題を出すときは、「も」や「が」ではなく、「は」が自然(しぜん)です。「は」は一つだけを取り出す、「も」は他のものとならべる、という意味でした。「1+1は」という場合は、「1+2」や「1+3」ではなく、「1+1」はいくつですかという問題を出しています。ですから、こういう場合は、「は」を使うのです。
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「は」と「も」、意味のちがいを考えよう
7 \1 o! o9 _8 L, H: r& {今日のツボ。「『は』と『も』を入れかえて、意味のちがいを考えよう」。「は」と「も」で大きく意味が変(か)わってくることがあるので、作文を書くときなど、両方をためしてから使うとよいでしょう。本を読むときも、「は」と書いてあるところを自分で「も」に置(お)きかえて読んでみて、意味がどう変わるか考えてみるのもおもしろいかもしれません。
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