| 
 | 
 
 
$ |; X- h; i+ W名詞(集団・組織を表すもの): ×  + きっての + 名詞 
9 T/ D# t- O5 ^6 P; v+ T. N/ t8 l* ^7 V# _" h' b 
李 :日本きっての名勝古跡というと、どこかなあ。5 p! X% N4 b9 L2 t2 u2 T* v+ [ 
良子:難しい質問だけど、私なら京都の嵐山を挙げるわ。: P$ W8 w& `% [8 B3 k 
李 :あそこもいいけど、奈良のひなびた雰囲気も捨てられないなあ。( n- R& p+ V6 d4 ^ 
良子:人によって好きなところは違うってことね。近くでは箱根が一番好きよ。 
( x% r$ Q/ j& k5 b. M# p6 b+ [% b$ N 
 「きっての」は「~の範囲内で最も優れている」という意味を表します。前に来る語は組織・団体などの名称です。これは最上級を表す比較文型の一種でしから、「この町きっての物知り=この町で一番の物知り」のように「~の中で、一番の~」を使っても表せます。 
- n. p, B& t0 w* p/ [( e- }6 p4 W# G) F0 ~; W 
1.○○先生は当代きっての日本画家としての誉れが高い。7 w/ N% A1 {1 q) y# l8 \ 
2.何と言っても、彼女はわが校きっての秀才と言えるだろう。* f4 q6 {  f: U( {( O9 { 
3.彼はこの町きっての人気者で、何か催し物があると引っ張りだこだ。* I% Y# S) E# h 
4.専務は会社きっての切れ者と噂されている。 
% O5 S, }2 C  E( ^5 }( k" ~" R5.わが社きっての歌自慢と言えば、李君をおいてほかにいないだろう。: e# ?& r- A5 O  n; S6 d 
2 [. Y# T" F* y0 R5 o 
1) 村(あっての/きっての)力自慢だったが、東京に来(てみると/てみれば)、上には上がある(のだ/ものだ)と思い知らされた2 a% m+ |( i$ R. v 
2) 彼はこの会社きって( )中国通という評判だ( )、果たして本当なん(だ→     )か。  V8 @% ~, r4 ]) n' S+ X$ G 
 
  L! j3 e+ g7 x4 o. r0 P. H7 L! _  ~, T+ V/ y8 G: P 
; g! {7 |* J" s5 Y 
1) てあげる/かわりに(交換・代償)/くれないか(→文型182) 
! p6 @" F: Q6 C& P2) を(他V)/に/が(自V)/の(→文型354)4 J/ _% Y0 e! o; T5 [ 
 : L9 v; G9 L8 Q 
  
" s- f$ N* g: j; C+ I- x 
7 z! \$ O* E$ y- y2 d" J9 D名詞: ×    +  気味だ  Z% }: o/ V2 x 
動詞:[ます]形     気味で- s3 \3 c4 B: T9 z1 o+ ?3 v 
            気味の + 名詞+ S8 @' Q. L5 t 
 
5 G( Y+ j+ t$ X6 l4 `* h3 z小孫:大学入試が近づいているのに、少しも勉強が進まないんだ。それに全然自信が持てないし・・・。2 b2 A" R' U  t' K 
良子:少々、焦り気味のようねえ。そんな時は思い切って山にでも行って、気晴らしした方がいいわよ。 
% G2 @0 ~1 L1 ?! F; m小孫:そんな心境にはとてもなれないよ。それにこの数日、風邪気味で冴えないし・・・。 
0 ^1 B" u5 t0 V) @* O/ j6 G7 R2 E0 K, ~1 w 
 「気味」は「気味の悪い男が、家の周りをうろうろしている」のように、元々嫌な感触や感情を表す語です。 
% `8 J- E- O% h( h$ n. ~+ j2 U# F 「~気味」はそれが接尾語化したもので、「(体や心に)少し~と感じる状態」という意味を表しますが、「風邪気味・疲れ気味・下がり気味・上がり気味・遅れ気味…」など、不満やよくないと評価する気持ちを込めて使わる場合がほとんどです。1 ?" D) H% B4 S' s3 F2 w2 e 
 注意してほしいのは、「疲れがち・下がりがち…」などの類義文型の「~がち」(→文型037)との違いですが、「~がち」は「~する回数や傾向が多い」という意味ですから、用法に違いが生じます。→例題1)4 J. f" J7 E4 s7 v+ K 
 
0 T( S, C6 q9 `! H1.就職してからは、運動不足のせいか、少し肥り気味だ。2 ~! D0 ^$ r4 x, J" ?$ ^9 g( }) T: J 
2.ちょっとやせ気味で、目つきの鋭い男でした。 
  ?1 {3 v" u: R$ q* p3.彼女は離婚してから、少しヒステリー気味です。 
! `  T/ J. [- ~" u3 E; @+ I4 J4.どうも工事の進行が遅れ気味だ。もっと現場にハッパをかけてくれ。; H; h. f% d1 |! s 
5.一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、最近、A歌手の人気も下がり気味だねえ。 
6 ^/ n- n. W( k# a* S0 ~, O: c. n7 b! O 
1) 納期に(迫り/迫られ)と、休日(だけ/すら)返上して働いているので、工員達は疲れ(気味/がち)です。 
+ }& b) D. ^7 |  j$ h2) 君は少し(うぬぼれる→      )気味じゃないか。本当の(強い→  )とは、自分を拠り所に(する→   )ながら、うぬぼれでない自信をもつことだよ。6 b8 Z7 |$ o1 K$ a6 [5 K- \ 
 
) Q& L% o9 ?+ b, L' E* B: C5 I- ~7 x0 _2 @( t; r 
 
$ R0 c( ]7 m5 V" u$ x, F* z1) きっての/てみると(過去文では「と」)/ものだ(→文型420). _6 A, I5 j( ~2 W 
2) の/が(逆説)/だろうか(→文型161) 
1 J. F# R# ]! {* ? " a* c- T' g1 K* X# E- M3 o 
 & N- L, x; M* C7 C2 I0 R# N 
 
+ @, ]! J! z4 {* v: r名詞:  の     + 嫌いがある0 Z8 ]) I! z, ]8 {" a1 S  O# G 
動詞:原形/ない形 
# I: \1 @" `1 k& m 
" r( w5 a$ G& e8 ?李 :深刻な顔して、何を考え込んでいるんだい? 
/ w# v/ @2 |7 W+ ^* P良子:妹にいい就職先が見つかるかどうか心配で・・・。 
4 R  O6 Z; _1 ]3 S- q李 :まだ、五月だよ。一年も先の事じゃないか。「来年のことを言うと鬼が笑う」ってさ。0 p" c5 ]: ?! N# Y* X! q" o 
良子:あなたは現実を甘く見る嫌いがあるわね。もう会社まわりしてるクラスメートもいるのよ。 
8 y# j- |; L3 x* o5 M3 e. q2 P# N$ m$ w  J2 M, K! n2 H! U6 o 
 「~嫌いがある」は「~という良くない傾向がある」という意味を表します。ほとんどは人が主語の文ですが、仮にもの・ことが主語になるときも背後に人の責任が存在している場合に使われます。ですから自然現象や、単に回数が多いことを表すときは使われません。その点、同義語に「~がちだ」(→文型037)は、回数・傾向・自然現象まで広範に使えます。どちらも「ともすれば/よく/しばしば」などの副詞と呼応することが多いので、一緒に覚えておきましょう。→例題1) 
  s, w4 `+ C# v; F4 q/ b2 Q& k; u  年の暮れは交通事故が多発しがちだ(・多発する嫌いがある)。: t* h4 f# F$ _9 z8 @! G- L( D6 v 
  明日の天気は曇りがちになる(×曇る嫌いがある)。 
, ^+ l9 S3 m0 X; Y! S 
& Z, R. ^8 i6 i& M, B  x1.この消費社会は、物を使い捨てにする嫌いがある。 
: t4 p8 e0 i" J2.彼は協調性はあるが、決断力に欠ける嫌いがある。3 y! k: c  y, M7 g. k/ a9 E 
3.最近の小説は、内容が浅薄な嫌いがある。(「ナ形」の例)' P& b. _4 a$ p( e$ p 
4.どうも彼は結論だけ言って、丁寧に説明しようとしない嫌いがあるようだ。! x7 F- _) W" _ 
5.若者は、その理想主義から、ともすれば過激な行動に走る嫌いがある。 
0 o2 u* G; Q1 X- g 
8 F8 `, }* K# v8 o9 }1) 君は(もしかすると/ともすると)、独断専行に走り(がちだ/嫌いがある)から、もっと周りに気を配る(ように/みたいに)心がけた方がいい。 
5 R& d+ r  j) g1 ?8 r* o2) 日本の企業( )は学歴偏重( )嫌いがあるが、これでは国際競争に(生き残れる→      )まい。 
: e* Q+ J! z0 Q5 J 
) w6 v/ M% {; i9 G 
1 D& w" ^+ R2 m, E3 o- f 
" @6 q/ E5 K, [' ~. n' O! J* K! D1) 迫られ(受身)/すら(→文型100)/気味(~がち:→文型037)3 g8 d$ Z* y  W7 y+ Q  ^" t 
2) うぬぼれ/強さ(→文型097)/し(~ながら:→文型270)) m3 Z) t/ r5 C; j, X  r 
 ! C& X- o2 E, t+ v$ ^ 
 4 w+ V" Q: r4 c: I! M 
! M( Q% A( }7 Q: J$ B 
名詞・これ・それ・あれ: ×  +  (っ)きりだ 
" {6 o! V2 w7 r動詞         :た形     (っ)きり ~ ない1 t: R( c) B4 k7 z6 m 
                   (っ)きりで ~ ない0 m/ E6 c! b1 Y 
 
3 _, p  v( F- I) D5 }李 :給料日の前は辛いよ。二千円しか残っていないから、寝て暮らすしかないよ。 
3 i$ z2 F& W8 U" v6 A良子:あっ、思い出したわ!この前の二万円貸したきりで、まだ返してもらってないわ。- }4 {+ D; k- _' z1 p 
李 :しまった!口は災いの元だ。 
/ c6 X  V' k. m9 e+ s$ ?良子:「後悔先にたたず」ということわざもあるわ。 
: B2 G. o. A8 Y- D+ z' l, V" G( }+ u7 I. S' y, y2 K8 d 
 「~きりだ」は名詞・数量、或いは「こ・そ・あ」について、「~だけだ」と同じ意味を表しますが、「非常に僅かだ/とても不足している」といった話者の感情が強調されます。また、動詞の完了形と結びついて「~したきり~ない」という文型を作りますが、「~したのが最後で、その後、ずっと~ない」という意味を表します。この表現は「~したまま~ない」と「まま」(→文型406)を使っても表せますが、「まま」は「~の状態を変えない」という意味ですから、不安や心配や失望の感情は「~したきり~ない」の方が強く現れますし、例文によっては「きり」と「まま」の意味の違いが用法の違いとして現れる場合もあります。→例題1)7 q2 e% p6 F  E0 f$ x 
0 b9 Q- K7 O8 q8 W3 l- l 
1.歳をとって、ひとりっきりで暮らすのは心細いものです。自分しか頼れる者がいませんからねえ。" j+ g. ^2 i7 C2 J9 V 
2.今日は特別に許しますが、これっきりですよ。 
' S5 [3 i( g/ @% p2 f1 j3.張君はアメリカに行ったきり、何の音沙汰もなくなった。2 Q% I9 Y  h2 ]; a0 f: c# B4 K. f 
4.張先生とは、五年前にお会いしたきりです。 
; B+ t4 E0 X  }" A* ?2 M5.彼に声をかけたが、ふんとそっぽを向いたきり、見向きもしなかった。 
! ^4 a4 A# T0 W2 Z$ |9 J6 B2 E! n; ?' b+ x& d" A1 m" W- q/ R6 h& { 
1) その報告書には(じっと/ざっと)目を通した(きり/まま)で、細かい内容(まで/だけ/しか)はよく覚えていません。2 b! q( ~+ {0 M8 n( g. z. G 
2) 彼女は(うつむく→     )きり、何を尋ねても一言( )口を(きく→    )とはしなかった。+ P! }5 t9 J9 x  h5 j! A* ] 
- d5 R* Z, ~% ~7 g3 z  |1 R 
! s5 I. ?, r9 n  N/ k 
& Z! w  q4 x/ z: _9 {5 |8 V( V 
1) ともすると/がち(Vます形+)/ように(~みたいだ→文型408)! j) k' \0 I5 j' e 
2) に/の/生き残れ(一段動詞+まい→文型398) 
7 ]7 \7 y9 j; y1 {  c3 R 6 A; A9 t5 {% T* P- C. Y 
 . d3 ^3 x8 P4 G. F' Q3 H# p 
+ x' G6 S8 g5 U) K; R 
名詞(+格助詞 : ×  +  きりしか ~ ない) x9 ~; d3 L% A/ [- {; Y 
これ・それ・あれ: ×     だけしか ~ ない" @/ F& W3 f! L9 H* B 
数詞      : ×               ' u2 y/ S6 c* C- s% s* U 
          
& O: Q4 x, B4 j. `, C, r  U" l 
李 :すまんが、給料日まで一万円ほど貸してもらえないかなあ。恩にきるから。 
! l3 b9 E; e+ W  T. X% r2 k6 d良子:またなの?返せるめどがあるの?やはり、私が財布の紐を握ってて正解だったわ。待ってて。あっ!5千円きりしか残っていないわ。 
9 u4 O9 k% R) |* {李 :あ~あ、いつもわが家は火の車か。 
3 h, Q" i3 O5 {# h( F' _) d6 X5 y4 w4 q; S4 \# r1 s 
 「きり」は名詞や数詞、また「こ・そ・あ」と結びついたとき、「だけ」と同じ意味を表しますが、この「きり」「だけ」が「~しか~ない」と結びついたのがこの文型で、限定を表します。話者の「非常に僅かだ/とても不足している」という感情を一層強調する「~しか~ない」と考えていいでしょう。- e, ]9 O% ?* v  K) @8 M 
  500円しかない。 
9 {/ B) y$ ?6 f; w  500円だけしかない。" l1 t- \5 A' Z1 l# m5 ?/ [ 
  500円きりしかない。 
1 X2 d1 p( z% n) x( N  `9 M# s. `9 a+ t' C& P 
1.僕の手元には、お金はこれだけしかありません。* p, H) o" t  T- W 
2.まだその本は見出しだけしか読んでいないから、感想まではちょっと・・・。 
1 I3 A1 ]9 T7 W6 ], }& k3.彼とは一度きりしか会ったことがないんです。 
( N2 }) C, z) \1 g& p; @8 Y4.田中角栄は小学校きりしか出ていないが、総理大臣にまで上り詰めた。" C6 w- F* v6 s8 b+ b 
5.僕は絵を描くことだけしか能がない男ですが、絵は僕にとって命です。 
% r5 g  ]1 `2 ]2 q& l9 I& s  k! E% m 
1) その件は彼(だけ/にだけ)しか話さなかったはずな(ので/のに)、なぜ君が知っている(んだい/かい)?  e# R& L% G) C1 v, K5 V 
2) 今日、学校( )は僕きりしか(来ている→     )けど、まさか休校( )んじゃないだろうなあ。 
( J, T6 s* a. V9 L 
: d# ^% q0 j* |6 T 
6 y: T8 O5 T( G" ?4 `  |7 L0 R( I4 Z9 x' q 
1) ざっと/きり(~まま→文型406)/まで(→文型403): y5 G9 W4 r  g$ M& E 
2) うつむいた/も/きこう(→文型441)8 _/ N4 @) Y2 V# s) K" u 
  
+ T7 n  K: ]! L7 V, U/ B  e# K  
' k3 \% @1 G; ` 
, M5 T6 `0 P4 e1 ~" \$ H" [. s% K0 D# v1 H% [ 
名詞: ×  +   ぎりぎり8 h  b- ?% n6 x# [  R 
           すれすれ9 e5 |& [0 p' ^$ n4 D 
 
  j/ E  Y  B% k: C6 i$ ^. N& ^, i% |9 [; L 
) t* J, j, B# z! B& D1 ^) Q 
. E8 k* t7 U3 I' e: f" {小孫:辛うじて日本語能力試験一級に合格できました。 
, _7 {9 x6 D1 S5 o: P李 :おめでとう。で、何点だったの? 
+ w" [8 e; S0 O* t+ x  T6 N小孫:あのう、281点です。 
, b7 Y, C1 `" w% c8 ?李 :合格点ぎりぎりだね。でも、何はともあれよかった。 
) d" x6 A1 E# [6 W$ E5 L& G: i) W# x小孫:でも、僕のクラスには合格点すれすれの279点で涙を飲んだクラスメートがいるんです。$ w( |+ ^2 R$ I 
. e' p$ K- y2 t) S2 h4 x 
 
7 `2 O% x' g4 _% Y6 O9 H' g1 }, ?5 W& D, i8 k. S( ^, X; T 
 「ぎりぎり」は例文1のように「境界線や限界」、「すれすれ」は「境界線や限界にとても近いところ」を表す語ですが、同時に名詞に直接つく接尾語の用法をもっています。どちらも置き換えられる例が多いのですが、意味上の違いから、下の例のように用法の違いが生じることがあります。それは、「すれすれ」は境界線に接触していないからです。 
: L, l9 S+ k7 H1 D; N  発車時間すれすれに(・ぎりぎりに)駅に着いた。 
4 i9 e+ S  u8 F: l  鴎が海面すれすれに(×ぎりぎりに)飛ぶ。% t; X, Y( w/ R. k, g) A, k 
+ K4 s$ M2 S% h0 Y) k 
 
. w) G0 p6 {  O 
) x9 {0 e" T( ]( v$ i1.これが譲歩できるギリギリの線です。これ以上は無理です。 
5 W* S; U: g9 h2.その川下りの遊覧船は岩すれすれのところを通り、実にスリル満点だった。8 A- p5 C9 W; _* i 
3.僕の体すれすれ(×ぎりぎり)のところを車が走り去った。 
0 U% S7 c  l! ?- Y4.みんなやきもきしているのに、待ち合わせ時間ぎりぎり(?すれすれ)になっても、彼は姿を現さなかった。 
, T* g6 Q% g: M0 f# D5.入学願書の提出の締め切り日ぎりぎり(⇔すれすれ)になっても、彼はまだ願書を書き上げていなかった。7 Y0 J) @* }, [, r# z' l, w 
7 i: I% B3 J7 [' J7 v& x- ^ 
 
+ t* H+ ]9 L5 w( X1) 昨夜の大雨(で/に)川の水(が/を)増水し、道路(すれすれ/そこそこ)に(さえ/まで)達している。 
- r& y% \7 U/ \- l! g2) 試験の開始時間ぎりぎり( )なって、彼は試験会場( )(駆ける→ )込んできた。! y) n  Z3 E# p, C! O 
' `7 _* g$ ]8 `7 @4 O; z" H 
 
% @& F' N5 s7 h- n" d7 `5 h 
) d! S8 [7 |% W% L! d% e7 {) k. j6 B; M( d0 H: Z3 Q) ^ 
1) にだけ/のに(理由の逆説)/んだい(→文型129) 
, P1 W& [. r- L& e$ d2 j0 X/ X2) に/来ていない/な, S7 H) M. i6 I$ b# ?/ S3 a% f 
- ?! |: R/ g% M  @  L 
  
- e2 Z, N) W$ T% @- P5 j2 D0 c' l7 t* s2 k; j' i  [ 
 " e- O% T6 }' g6 Q" N$ I: D 
 
$ \  a# U  \* @$ e9 d 
) q9 ?8 O. j+ j0 |動詞:[ます]形  +  切る/ v) ]. V4 @8 H+ v' F. J8 k: p 
             切れる 
- @  g1 ]8 a# m2 G( k             切れない6 n, h" c2 u5 R9 u 
 
) Q5 M) |* G* J- q山田:あ~あ、やっぱりふられちゃった。でも、彼女のこと、諦め切れないなあ。5 K6 a3 C' T2 Z7 C2 X 
佐藤:一度や二度の失恋が何だって言うんだよ。自慢じゃないが、俺なんて失恋歴五回だぞ。! F9 ~- e/ D3 _ 
山田:それで悟り切った顔をしてるんだ。 
0 j" I1 t0 G- H& c- L5 J佐藤:おい、それって俺を褒めたつもりかい?# A( W6 ^3 u7 S, w: s 
' c; M' b5 C" w7 P 
 「~切る」は元々「噛み切る・叩き切る・焼き切る…」のように切断を意味していますが、終わらせる行為、更に「完全に~する」という意味が派生します。他動詞や「人」が主語になる自動詞(例:走る・歩く・勝つ…)など、動作性動詞につくと行為の完了・完遂を表します。 
2 P/ s0 {4 @7 v0 E; n3 ?7 X) g9 v1 r  ビールを一気に飲みきった。 
& P, m7 m  V0 E  ゴールまで走りきった。 
- g0 a$ }0 f- O3 Q 状態性の自動詞や「あきらめる・苦しめる・信じる・軽蔑する…」などの感情・心理を表す動詞につくと極限状態を表します。 
( I$ H9 L$ P/ l: k6 F% |  腐りきった金権政治を正せ。 
0 X$ b$ V' b6 N4 ?6 c  親はその子を信じ切っていた。 
$ M' [9 y  u. B. d& Z9 P! A# C7 Y0 d9 W- a 
1.私は彼女への思いを断ち切ることができない。 
& K2 l& N1 E0 V% W5 c) g2.やった!三年かかったが、ついに原文で源氏物語を読み切ったぞ。 
/ O: C5 [0 I* c2 r3.わかり切ったことを言うんじゃない。% B1 _/ w4 {8 x5 D1 F: C2 S 
4.澄み切った青空、なんとさわやかな秋なんだろう。 
6 {$ T* _; n9 G" F# Y5 _; M6 f5.ちょっと彼は自分勝手すぎて、僕はとても付き合いきれませんね。* g1 v/ Y: y( f3 l" Q. D5 Z 
 
) w1 c: Q$ t! M% A1) 男(っぽく/らしく)、思い(抜いて/切って)彼女に思いを(打ち明けたら/打ち明ければ)どうかしら。当たって砕けろよ。 
" E4 |. B8 o5 t- W) Q! `) v7 u2) 何があったの( )、彼は(やつれる→     )切った顔( )していた。% `" H, a% {. I+ P# b 
5 D% U0 w. @0 i' R$ Z6 u 
 
+ R. y- @" S5 G$ d9 [& e6 o4 ? 
/ W  _3 }% N: D5 A4 V4 V+ B& j+ x1) で(原因・理由)/が(自V)/すれすれ/まで(→文型403)5 K# h4 u; M( i- M6 s( c  i' J& l 
2) に/に(~に達する)/駆け(→文型094)+ Q6 `  i  @% d( @7 B; l% c 
  
# ?2 x$ K7 b% _0 ?: q+ ?2 z: e  
: }/ [6 w$ t7 T5 D4 N1 @8 w$ }, d 
6 a* I0 F% }' T! j& l名詞: の     + 際に+ `0 ^+ {5 p  ~  S8 ?( x# g7 [ 
動詞:[ます]形       際の + 名詞 
0 ?: h3 P% O% ?% [* p0 z名詞: ×     + 間際に 
) d9 {+ W3 V$ k: X: z動詞:原形         間際だ 
3 |. z8 v7 @5 v4 u1 u  s' [              間際の + 名詞 
: E9 R& f3 T, L. F) p( a) U! }1 a7 M: J( X5 n/ H( m 
良子:夕べのあなたの寝る間際の一言が気になって、なかなか寝つけなかったのよ。 
+ b0 P8 H( f' \9 R- K; l李 :ごめん、ごめん。提案書が書き終わってなかったもんだから、焦りぎみだったんだ。 
0 _! X; N; z* W' m! `1 e良子:間際になって慌てるのは、あなたの悪い癖ね。仕事のとばっちりを受けるのは真っ平御免よ。 
- b& Z$ S0 o3 t3 g  C9 b+ A) r! t: `4 T) _" \ 
 「~際/~間際」は「~する直前に~」を表す点では共通しています。なかでも「~間際」は特に用法上の制約もなく、ひろく直前を表すことができます。! Z. P3 m+ I, \' f; i; } 
 一方、「~際」は「名詞+の際」の時は「きわ」と読み、それ以外は「ぎわ」と読みますが、「いまわの際」「往生際」「去り際」など、死や別離と関係する慣用的言い方がほとんどです。! c1 ^) X. W: ~: i# Z! T! N 
 注意してほしいのは、漢字「際」を使って「~とき」を表す「~際(さい)」(→文型098)と読む用法があることです。接続の違いに注意してください。% o- z$ n" e0 R8 [4 ]& T. c3 B' z 
  別れ際(ぎわ)に彼女の手を握った。(動詞[ます]形:~する直前に) 
+ c1 Q! ~8 c1 d/ t  別れる際(さい)に彼女の手を握った。(動詞普通形:~するとき) 
8 q4 X1 e1 F: |6 Y9 r8 C3 L4 W 
2 c1 _( ^" a- ^2 H6 v# I1.そのマラソン選手は、ゴール間際で倒れた。 
! w* z* }; Q# [" c% R) s2.出発間際になって、彼は突然「行かない」と言い出した。1 _$ G" j# H2 C1 E6 ~) _ 
3.父は死に際(=いまわの際)に、息子たちへの遺言を残した。+ Y/ X, x$ {4 f( A/ x1 y: R 
4.父は死ぬ間際に、母の手を握って「ありがとう」と言った。7 s4 D$ d3 X) W% p 
5.昔の武士は、散り際を大切にしたと言われる。2 h' p( I& U9 y$ @- d) M' _/ r2 I 
 
* i! i; u$ w: ~7 Y1) 試験(まぎわ/ぎわ/さい)になって慌てることがない(ために/ように)、今から勉強し(てある/ておく)(こと/もの)だね。 
$ r6 M& Y/ |. f2) 帰国間際( )なって、現金とパスポートが(紛失する→       )こと( )気がついた。0 q6 P/ A  P: D# Q9 S& q# ?% O 
 
- v1 ]: G7 s9 Y+ X7 M$ ` 
0 F# j% S/ ?. _" R; h7 Y* h 
4 G7 w- T9 f, J$ _2 y3 S: C1) らしく(→文型174/→文型450)/切って/打ち明けたら; J6 Q* }3 W  z) b 
2) か(疑問句の「か」)/やつれ/を(→文型466)+ \, P$ N+ _: K2 o/ K) @6 q0 A 
  
0 b' J8 o" n! n* G. Z  l3 X1 O  
2 A3 x# {+ _& S5 G' s- {8 z) } 
' Y. l( |8 K+ B, O# k) b( J名詞・名詞句: ×  +  極まる( I. r, h+ \5 d, J( n 
ナ形容詞  : ×     極まりない9 j9 c# Y+ \# }6 L9 d9 Y# h$ l 
              の極みだ 
" Z+ _- ?+ r  ?5 U# u3 u' G  W- Q0 p 
李 :小学校の同窓会の折りに、6年の時の担任の先生が感極まって泣き出してね。 
  r, }0 s% K) T, n良子:先生に昔のお礼をちゃんとしたの。カラオケに夢中だったら、失礼極まりないわよ。 
  Z9 Z! o4 w; s  C  x李 :そんなことするはずないだろ。先生が僕のことよく覚えてくれていて感激の極みだったよ。, o0 c( H' ~  h7 l" b 
/ p8 \- m" B! f7 ]4 g( B 
 この三つの表現は形は違っていますが、どれも程度が極度であることを表す点で共通です。漢語名詞やナ形容詞の語幹と結びつくことがほとんどで、いいことにも悪いことにも使われます。同義表現に「名詞+の至りだ」(→文型355)がありますが、いいことに使われます。しかし、どちらも文章語ですから、特に改まった場での会話でない限り、口語として使われることはほとんどありません。 
$ |; w7 s# Q) g' e  D- N# ?4 ^  f( f. Q3 O/ G, t! w: F5 { 
1.酒・麻雀・女遊びと、君の生活は不健康極まりない。5 S  s/ e# A( F2 S3 v& c9 u& h8 b& M 
2.どうして自殺なんて!そんなに苦しんでいたのなら、なぜ一言、僕に話してくれなかったのかと、残念極まる。; b+ j- H  a. E4 {+ \! n' N. @ 
3.テレビはつけっぱなし電気もつけっぱなし、不経済極まる。9 p" ~4 {1 w: N3 P" j 
4.不眠不休で子供を看護をした母も、とうとう疲労の極みに達した。 
5 `( \, w+ n! ]& C8 x5.女性一人で、真夜中に見知らぬ外国の街を出歩くなんて、危険極まりないことだ。 
, ?4 x  N' r8 [" j5 h 
+ {% Z: v; C' {- [  X1) 目上の人(について/に対して)「さん」づけもしないで呼び捨てにする(なんか/なんて)、無礼の(極まる/極みだ)。 
5 v4 d2 G+ i3 T6 L$ H& \2) 老人を食い物( )する霊感商法の手口は、詐欺そのもの( )。(卑劣だ→       )極まりない。 
, A! `* f, b- r6 Q4 G$ f" d 
# w* H6 T- B# |& z! \3 o& h$ U 
; R6 R  m# Z3 j% m2 \ 
1) まぎわ/ように(目的→文型153)/ておく/こと(→文型084)* _$ {) J9 G2 Y: R5 u/ \ 
2) に/紛失している(一般動詞の現在形は「~ている」)/に+ ^8 b: E5 J* F/ N+ A% ^6 g 
  
9 f0 m8 h5 j: j) r6 j2 \; G- R  
- ~& _3 o: k3 ~: s  ?0 Z- j% }# P4 }) y( \4 j+ Z, T' G 
名詞    :    の      +  くせに 
0 g& I& B( e' H; F8 Q動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>    くせして 
0 `1 s, J) ]2 G" H0 z2 G; f) F" O/ G2 A; @" _& m$ o4 @) d8 _$ g) |$ _ 
良子:一日中、ずっと家にいたくせに、部屋が少しも片づいていないじゃないの?大人のくせに、自分の身のまわりの始末もできないのね。! \+ b/ K: S3 n4 n# Z/ v 
李 :この掃除機、新しいのに力がないよ。% _' r; c% y6 J0 }- L 
良子:ちょっと、私の話をはぐらかさないでよ。掃除機のせいにするつもり?いいわけもいいとこね。 
$ O1 D% y3 j! H! ^& m$ H  g# X$ t5 g" w 
 「~くせに/~くせして」は逆説「のに」のグループですが、非難・軽蔑・反発の感情を強く表します。「のに」に置き換えることができますが、「のに」は失望・残念・不安などの感情が現れます。また、「くせに」は用法上の制約があって、必ず人が主語で、同一主語文でなければ使えません。→例題1) 
/ d9 u$ i7 X: E. \# ]: {  僕の部屋は風呂もないのに(×くせに)、家賃が六万円もするんです。9 V: K' f" L  U 
 この他、「~にもかかわらず」が「のに」のグループですが、客観的な判断を表しています。つまり、話者の感情の違いによって使い分けられているのです。$ J, A& y7 m! O- t6 j 
  あいつは金持ち なのに    <残念・失望> けちだ。# a. P. A, o" H; ?9 `- K 
          のくせに   <非難・蔑視>5 ^2 h5 I3 K5 ]0 d& f* Q8 ?1 z 
          にもかかわらず<客観的判断> 
" z) B. L$ @, {- V! W- F7 `3 j 
' i- k! O7 c: n+ o7 k* f: s2 P1.弱いくせに、口ばかりが達者な奴だ。 
: C6 g: A$ b! [4 d7 S; ~8 P1 M  z4 X2.事情も知らないくせに、他人のことに口を挟むな。5 q7 p& H8 H' O 
3.わかってもいないくせして、わかったような口を利くな。% l1 _! M$ b- q4 Z) F- a& z8 Y 
4.マイクを握ったら離そうとしない。下手なくせに好きなんだから困ったもんだ。 
# f: t  e% @# l8 {  b- w5.いつもはオートバイを乗り回しているじゃじゃ馬のくせに、見合いとなると神妙にしている。 
( K" B& p$ D9 j. h2 O' p' T# E9 I% [: t7 Y1 c/ v: i 
1) 奥さんが必死で働いている(のに/くせに)、彼は家で朝から酒浸りと(なっている/きている)。あれじゃそのうち奥さんに愛想を(つかす/つかされる)よ。 
2 N1 c# V  a  X; ]9 T4 G! v2) 彼は(知る→     )くせに、私( )は(知る→      )ふりをしていた。8 w1 c# i1 |& d2 H 
$ t1 P& ]; G) h 
 
( u3 V$ s4 M8 l/ I: y1) に対して(→文型322)/なんて(→文型274)/極まる1 @+ H: x7 P- Q( p+ e 
2) に(「~を食い物にする」は慣用語)/で/卑劣 |   
 
 
 
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