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  ビジネスマナーの基礎知識 
■                           <第206号> 
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◆ 今週の問題 ◆ 
 
今週は食事のマナー[和食編]です。 
正しいものには○を、間違っているものには×をつけてください。 
また×のものは、間違っている理由も答えてください。 
 
1.箸置きがなかったので、箸袋を折って箸置き代わりにした 
2.小皿、お椀の料理を手で持って食べた 
3.平皿の料理を手で持って食べた 
4.箸を持ったまま、違う料理の器に持ち替えた 
5.店員が片付けやすいように、空いた器を重ねた 
 
 
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◆ 解答と解説 ◆ 
 
1番は○です。 
箸置きがある場合はもちろん箸置きを利用しますが、 
箸置きがない場合は箸袋を折って箸置きとして使用します。 
間違っても、器の上やお膳の上においてはいけません。 
 
2番は○です。 
小皿やお椀の料理は器を手で持って食べてもマナー違反ではありません。 
持たなくてはいけないというわけではありませんので、 
器までの距離が遠い場合は持った方がよいでしょう。 
 
3番は×です。 
こちらも持ってはいけないというわけではありませんが、 
通常、平皿の料理は手で持って食べるべきではありません。 
また器を手に持って食べる文化があるのは世界で日本だけです。 
欧米や中国、韓国などのアジア諸国でも器を持って食べる文化はありません。 
覚えておくと良いでしょう。 
 
4番は×です。 
違う料理の器へ持ち替える際は、一旦お箸を箸置きに置きます。 
両手で器を持ち上げ、左手で持ち(左利きの人は右手)、 
最後にお箸を持って食べるというのが正しい順序になります。 
器を置く場合は、この逆の順序になります。 
 
5番は×です。 
店員が片付けやすいようにという配慮ではありますが、原則的にはタブーです。 
洋食のコース料理と同様に、会席料理などの日本食でも、 
次の料理が出される際に空いた器は下げられますので、重ねずにおきましょう。 
 
 
和食の頂き方に関するマナーは、洋食のマナーと比べ複雑なものもあります。 
ご年配の方を接待するときなど、和食の方が喜ばれるケースもありますので、 
しっかり身に付けて実践できるようにしておきましょう。 |   
 
 
 
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