▼1904年に米国のセントルイスで第3回のオリンピックが開かれた。そのマラソンは「キセル事件」で歴史に残る。へばった選手が通りがかりの車に乗って先へ行き、再び走り出して先頭でゴールした
1904年在美国圣路易斯举行了第3届奥运会。在那届大会的马拉松比赛上发生的“非法搭车事件“并载入史册。一位精疲力竭的选手乘上了恰巧路过的汽车(继续向前),(等身体恢复后)下车再次奔跑第一个跑到了终点。
▼さすがにバレて失格になった。本人は冗談のつもりだったらしいが、「メダルを盗もうとした」と非難され、競技から追放されてしまったそうだ。フェア精神には背くが、どこか憎めない失格でもある
但是最后还是因为被揭穿而失去了比赛资格。虽然本人说只是想和大家开个玩笑,却遭到了民众“偷盗奖牌”的指责。据说他从竞技体育(运动员的名单)中被除名了。虽说他的行为背于公平竞争的精神,但总觉得好像不是那种令人憎恨的失格(行为)。
▼現代の失格は、主にドーピングで起きる。北京五輪のハンマー投げで2位と3位の選手が失格する可能性がある。その場合は、5位の室伏広治選手が銅メダルになるという。昨日からメディアが伝えるニュースは、しかし、朗報とばかりは言えない
当代失去比赛资格的主要原因是由兴奋剂引起的。北京奥运会上的抛链球比赛中获得2,3名的选手很有可能将失去比赛资格。据说如果情况确切的话,第5位的室伏广治选手将有可能获得铜牌。这是从昨天开始媒体上传来的新闻,但是,却谈不上是什么真正的喜讯。
▼前回アテネでも、室伏選手は1位の失格で金メダルに繰り上がった。再び、となれば選手個人にとどまらず、「メダル泥棒」の横行する「治安の悪い」競技という印象を与えかねない。フェアに戦う選手たちにはつらいことだろう
上次雅典奥运会时,室伏选手因第一位的选手失去比赛资格而上升获得了金牌。如果再次出现相同情况的话,就不仅仅是只限于单个选手,很有可能给人们一种“奖牌小偷”横行于“治安混乱”的竞技比赛中的印象。这种现象对于公平参加战斗的选手们来说是多么痛苦的事啊。
▼検査と新薬物のいたちごっこ。ついには遺伝子まで操作する「遺伝子ドーピング」など、不正は人間の身体深くへ潜行しつつある。「薬」の字源は呪術師の振る鈴ともいう。北京の感動をくれた選手すべてが、鈴の音の誘惑に打ち勝っていたと信じたい
药检和新型药物(呈现)螺旋上升(状态)。最终会出现类似于操纵遗传基因的“基因兴奋剂”之类的东西吧,不法行为正向着人类身体的深处逐渐潜行。“药”这个字的词源来源于巫师的摇铃。给北京大会带来感动的所有选手,相信他们都能够战胜铃声的诱惑。
▼ところで冒頭のマラソンは、キセル男に次いで「2位」に入った選手が優勝した。この選手は、いまで言う「ドーピング常習者」だったらしい。このときも、酒と興奮剤を飲んで走ったそうだ。スポーツと薬物の関(かか)わりは、かくも古くて新しい。
话说回来文头提到的马拉松比赛,跟随着”搭车男“的“第2名”选手获得了优胜。这个选手,用现在的话来说好像也是个“兴奋剂的常客”。据说当时也是喝了酒和兴奋剂而参加跑步的。体育和药物的关系是如斯的古老而又全新。 |