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惯用句 集合

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发表于 2004-10-10 17:27:33 | 显示全部楼层 |阅读模式
  1.  あ行
【ああ】~【あく】

・ああ言えばこう言う(ああいえばこういう) 他人の意見や見解に対して何かと理屈(屁理屈)を言って従わない。 類:●右と言えば左
-------あい-------
・合縁奇縁(あいえんきえん) 主に男女の出会いや友人との巡り合いに用い、結婚したり親しくなったりするのもしないのも、全て因縁(いんねん)によるということ。 類:●縁は異なもの味なもの●袖振り合うも多生の縁●躓(つまづ)く石も縁の端(はし)●なにごとも縁
・愛敬付き合い(あいきょうづきあい) 親身でない、通り一遍の付き合い。 類:●商売付き合い●義理の顔出し●愛敬ぼくろ
・挨拶は時の氏神(あいさつはときのうじがみ) ここでの「挨拶」は、仲裁のこと。争いごとの仲裁を買って出てくれる人は、その場にとって氏神さまのように有り難い存在である。仲裁人の取り成しには従うべきである。 類:●仲裁は時の氏神
・愛想(あいそ) 1.人に対する応対の仕方。好感を持たれる言葉遣い・表情・態度など。 例:「愛想がない態度」 2.人を喜ばせるための言葉や振る舞い。 類:●お世辞●愛嬌 例:「お愛想を言う」 3.相手に抱いている好意や親しみ。 例:「愛想が尽きる」 4.特別な心遣いや持て成しなど。また、気を利かして与える金品。 例:「何のお愛想もございませんで…」 5.飲食店などの勘定・勘定書。 ★「あいそづかし」の略で、これを見るとあいそが尽きるの意からという。もと関西の語。<国語大辞典(小)> ★(「あいそう」を短く呼んだもの。現代では「あいそ」が一般的であるが、「あいそう」とも。愛らしい、親しみのこもった様子の意で、「愛相」が本来の表記という)<国語大辞典(小)>
・愛想が尽きる(あいそがつきる) それまで持っていた好意や愛情がすっかり失せてしまうこと。 類:●愛想も小想(こそ)も尽き果てる●愛想尽(づ)かし
・開いた口が塞がらない(あいたくちがふさがらない) 呆れ返ってものが言えない。 類:●話にならない
・開いた口に餅(あいたくちにもち) 思い掛けない幸撙藧{まれること。 類:●棚から牡丹餅
・間に立つ(あいだにたつ) 両者の間に入って、仲を取り持つ。仲介する。 類:●間に入る
・相槌を打つ(あいづちをうつ) 鍛治が向かい合って槌を打つところから、相手の意向に合わせる。人の話に同意する。
・相手の持たする心(あいてのもたするこころ) 相手の持っている心がこちらに影響を及ぼすという意味で、相手の出方次第でこちらの出方を決めようとする。 類:●相手の出方次第
・生憎(あいにく) 1.こちらの目論見と違ったり、目的と合わなかったりで、具合の悪い。折り合わないこと。例:「あいにくな天気(=雨模様)」 用例:滑・浮世風呂-二「此頃はあひにくに商が隙でのや」2.都合の悪いことに。折悪しく。 用例:人情・春色梅児誉美-四「夕べはあいにく客人が落合ひなんして」 ★(「あやにく」の変化。「あや」は感動詞、「にく」は「にくし」の語幹)<国語大辞典(小)>
・相盗人(あいぬすびと) 一緒に計画を立てた盗人同士の意味で、密かに证旰悉盲恐匍g。 類:●同じ穴の狢(むじな)●臭(くさ)い仲
・愛別離苦(あいべつりく) 仏教用語。八苦の一つ。愛する人と別れるときの苦しみ。 類:●哀別悲離(あいべつひり) 出典:五王経(ごおうきょう) ・・・調査中。
・曖昧模糊(あいまいもこ) 物事の輪郭がはっきりしないでぼんやりしている様子。あやふや。
・相身互い(あいみたがい) 同じ境遇や状況に置かれた人同士が、お互いに同情し合い、また助け合うこと。また、そのような間柄であること。例:「女は相身互い」 ★(「相身互身(あいみたがいみ)」の略)<国語大辞典(小)>
・足のほろほろ(あいやのほろほろ)[=ほほら・ほほろ・ぼらぼら・ぼろぼろ] よちよち歩きの幼児に対して使う。手を引いて歩かせるときに言う言葉。「あんよは上手」の類。あいやぼろぼろ。 ★(「ほろほろ」はぶらぶら漫歩するさまをいう語とも、調子をとるために添えた語ともいう)<国語大辞典(小)>
-------あう-------
・会うも不思議会わぬも不思議(あうもひしぎあわぬもふしぎ) 元々占いや夢には根拠がないのだから、当たってもそれはむしろ不思議というべきであるということ。 類:会うも夢会わぬも夢●当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦
・会うは別れの初め(あうはわかれのはじめ)
・阿吽の呼吸(あうんのこきゅう) 二人以上が同時に何かをするときの、相互の微妙な調子や気持ち。また、それがぴったり合うこと。絶妙なタイミング。
-------あお-------
・青息吐息(あおいきといき) 窮地に追い込まれて、苦しみ困った時に吐く溜息。また、それが出るような追い込まれた様子。 類:●青菜に塩●蛞蝓(なめくじ)に塩●青菜を湯に浸(つ)けたよう 
・仰いで天に愧じず(あおいでてんにはじず) 自分の心に少しも疾(やま)しいところがない。 出典:「孟子-尽心上」の「仰不愧於天、俯不圉於人」
・青い鳥(あおいとり) 1.メーテルリンクの童話から、転じて、幸福。幸福は本人の身近にあるということ。希望など。
・青男(あおおとこ) 年が若く、未熟な男。 類:●青二才
・青き眼(まなこ) 気に入った者や好きな人を迎えるときの、涼しい、気持の良い目付き。類:●青眼 故事:「晋書-阮籍伝」の、阮籍(げんせき)が、気に入らない客は白眼で見、気に入った客は青眼で迎えた。
・青臭い(あおくさい) 1.(どちらかというと悪い意味で)青草のような匂いがする。生々しい、嫌な匂いがすること。2.未熟である。経験が足りなくて幼稚である。 類:●小便臭い 例:「青くさい議論(文章)」
・青筋を立てる(あおすじをたてる)[=張(は)る] 顔面(こめかみなど)に静脈を浮き出させる。激しく怒ったり、興奮したりしている様子を表す。 類:●怒髪天を衝(つ)く●顔面朱を注ぐ●怒りに声も出ず●腸(はらわた)が煮え返る
・青竹の手摺(あおだけのてすり) 若いのに似合わず、世事に悪い方向に摺れている者。主に女性に用いる。 類:●擦れ枯らし ★(「青竹」は若い人、「手摺」は、すれている、の意から)<国語大辞典(小)> 
・青田買い(あおたがい) 水稲の米が実る前の青い葉のうちに、その田の収穫量を見越して先買いすることから転じて、学校の卒業が決まらないうちに、企業などが採用を決めてしまうこと。 類:●青田刈り●不見転(みずてん)買い
・青田の先売り(あおたのさきうり) まだ米が実らないうちに収穫量を予想して産米を売ること。転じて、先を見越して物を売ることの喩え。
・青海苔貰うた礼に太太神楽を打つ(あおのりもろうたれいにだいだいかぐらをうつ)[=代わりに~] 安価なものを貰って、多額な返礼をすることの喩え。 ★(「青海苔」は、伊勢の名産で、伊勢参宮の土産物。「太々神楽」は、伊勢神宮に奉納する神楽)主客を逆にして、「青海苔やった礼に太々神楽」ともいう。<国語大辞典(小)>
・青天井(あおてんじょう) 青空を天井に見たてていう言葉。限度がないこと。相場などが果てしなく上がる状態にも使う。 類:●露天●野天
・青菜に塩(あおなにしお)
・青二才(あおにさい) 年が若く経験に乏しい男を卑(はずか)しめていう。 類:●青男●青臭い男●嘴が黄色い ★(「青」は未熟の意、「二才」は若者の意の「新背(にいせ)」の変化したものという)<国語大辞典(小)>
・青は藍より出でて藍よりも青し(あおはあいよりいでてあいよりもあおし)
・青柳の眉(あおやぎのまゆ) 女性の眉を青柳の細い葉に見立てた言葉。形の良い女性の眉毛のこと。 類:●柳眉(りゅうび)
・煽りを食う(あおりをくう) 相手の態度や威勢に影響される。また、状況の変化や現象の影響を受ける。 類:●巻き添えを食う
-------あか-------
・赤い信女(あかいしんにょ) 未亡人の異称。 用例:雑俳・折句式大成「石塔の赤ひ信女がまた孕み」 ★夫に死なれた妻は他家へ嫁がないとして、戒名を受け、夫婦連名で石塔などに戒名を彫りつけ、妻のほうは朱を塗りこめておいたところからいう。<国語大辞典(小)> 用例の出典:折句式大成(おりくしきたいせい?) ・・・調査中。 
・赤い手絡(あかいてがら) 新夫人。新妻。 ★(結婚した女の、結い初めの丸髷(まるまげ)の根元などにかける赤色のきれ地から転じて)<国語大辞典(小)>
・赤馬(あかうま) 1.赤毛の馬。2.地獄の、赤い馬頭人身の獄卒。3.酒。(浄瑠璃社会の隠語)4.月経。(花柳界の語)5.(隠語で)火事、または、放火。
・赤烏帽子(あかえぼし) 赤塗りの烏帽子のこと。普通は鼔Tりであることから、変わったものを好む性質、または、そのような人の喩え。 例:「亭主の好きな赤烏帽子」
・足掻きが取れない(あがきがとれない) 動作が自由にならない。講じるべき手段、方法、方策がない。 類:●二進(にっち)も三進(さっち)も行かない●動きが取れない●手も足も出ない●暗礁に仱晟悉菠隲
・赤き心(あかきこころ)・明き心 「赤」は、裸、あるがままの意味。嘘偽りのない心。真心(まごころ)。 類:●赤心(せきしん)●赤铡竦ば摹〕龅洌骸羔釢h書―光武紀」 ★〔「赤心(せきしん)」を訓読した語か〕<大辞林(三)>
・赤子の手を捻る(あかごのてをひねる・ねじる)[=腕を~] 抵抗力のない者や弱い者に暴力を振るう。また、容易くできること。
・赤子を裸にしたよう(あかごをはだかにしたよう) ひ弱で抵抗力がない。頼るところがない。
・藜の羹(あかざのあつもの) アカザを実にした汁。転じて、粗食(そしょく)のこと。
・赤字(あかじ) 赤い色の字。不足額を表わす数字を赤色で記入することから、収支決算で支出が収入より多いこと。マイナス。欠損。 反:●謀
・証が立つ(あかしがたつ) 無実が証明される。 類:●明かりが立つ
・開かずの間(あかずのま)[=開けずの間] 普段は開けることを許されない部屋。不吉な事があって閉ざされたままになっているような部屋や使用禁止の部屋。 類:●開かずの門
・上がったり 商売などがまったく揮(ふる)わないで、どうしようもなくなった様子。また、物事が駄目になることにも使う。 類:●お手上げ ★(動詞「あがる(上)」に完了の助動詞「たり」がついて一語化した語)<国語大辞典(小)>
・上がったり大明神(あがったりだいみょうじん) 商売などに失敗して、他人から相手にされなくなること。 類:●お手上げ ★多く、職人などが失職したときに用いる語。
・垢で死んだ者はない(あかでしんだものはない)[=に食われても死にはせず] どんなに垢だらけになっても死にはしない。
・赤螺の壷焼き(あかにしのつぼやき) 「栄螺(さざえ)の壺焼き」と称して赤螺の肉を入れて売ることで、一般に、贋物(にせもの)のこと。
・赤螺屋吝兵衛(あかにしやけちべえ) とても吝(けち)な者のこと。しっかりと蓋を閉じた赤螺の貝の形が、銭を握って離さない拳の形ににていることから言われた。 類:●けちんぼ●しわんぼ●吝嗇(しわい)屋吝兵衛 用例:咄・吝嗇屋「けちの事を『赤螺屋』とか『吝嗇』、『六日知らず』、『しみったれ』、『我利我利亡者』なんと言う」 用例の出典:吝嗇屋(しわいや) 古典落語。成立年不詳。けちな男がけちな大家にその極意を聞くというもの。2人の掛け合い。
・垢抜ける(あかぬける) 容姿や態度などが洗練されて素人離れすること。都会風にすっきりと洗練されること。例:「垢抜けた身なり」
・飽かぬ仲(あかぬなか) 一緒にいても嫌にならない間柄。親密な仲。良い仲。
・赤の他人(あかのたにん) まったく縁のない他人。 類:●路傍(ろぼう)の人●無縁の人 ★「赤」は「明」と同根であり、色ではなく「明らかに」の意味を表わす。「赤裸(あかはだか)」「赤っ恥(ぱじ)」「真っ赤な嘘」なども同様に使われる。
・垢は擦るほど出る(あかはこするほどでる) → 叩けば埃が出る
・吾が仏尊し(あがほとけとうとし) 自分の尊敬する者だけを尊び、他を軽んじる。
・赤松打ち割ったよう(あかまつぶちわったよう)[=走らかしたよう] 体格ががっちりしている。また、気性がさっぱりとしている。
・赤目釣る(めがつる)・吊る 血走った目を吊り上げるということで。 1.怒って相手を睨み付ける。2.顔を赤らめる。赤面する。
・垢も身のうち(あかもみのうち) 垢というものは元々身体の一部分だったのだから、無闇に落とすものではない。長湯の人を冷やかして言う。
・上がり(あがり) 飲食店の用語で、お茶のこと。 類:●上がり花 ★遊郭では客が出入りする際にはお茶を出していた。一番最初に出すお茶のことを「お出花」、一番最後に出すお茶を「上がり花」と呼んでいた。
・上がり口が高い(あがりぐちがたかい) 家の中へ入り難い。 類:●敷居が高い
・上がりを請ける(あがりをうける) 相場で、安値の時に商品を買っておき、上がった時に売って儲けること。 反:●下がりを請ける
・垢を抜く(あかをぬく) 垢を落とす。転じて、汚名や恥辱をすすぐ。 類:●証を立てる●垢を脱ぐ
・あかんべい・あかんべえ 指先で下瞼を下方に押さえて瞼の裏の赤い部分を出して見せる。軽蔑や拒否の気持を表わすしぐさ。 ★(「あかめ(赤目)」から。「あかんべえ」「あかんべ」とも)あかすかべい。めあこう。めかこう。<国語大辞典(小)>
-------あき-------
・飽きが来る(あきがくる) だんだん嫌になる。興味がなくなってくる。
・秋風が立つ(あきがたつ) 男女間の愛情が薄らいできたということ。嫌気が差す。 類:●秋を吹かす●熱が冷める ★(「秋」を「飽き」にかけて)<国語大辞典(小)>
・秋鯖は嫁に食わすな(あきさばはよめにくわすな) ⇒秋茄子は嫁に食わすな
・空き店の恵比寿様(あきだなのえびすさま) 相手もいないのに一人で悦に入っている人。誰もいない所に一人で居座り、頑張っている人。
・商いは牛の涎(あきないはうしのよだれ) 商売をするのなら、牛の涎が細く長く垂れるように、気長に辛抱しなさいという教訓。儲けを急ぎ過ぎるなということ。
・商いは門門(あきないはかどかど) 商売はそれぞれの客を見て、それぞれに応じた品物を売るのが、肝心であるということ。
・商いは草の種(あきないはくさのたね) 商売というものは、草の種ほど種類が多いということ。
・秋茄子は嫁に食わすな(あきなすはよめにくわすな・あきなすびは~) 秋茄子は味が良いから嫁には食べさせるなのという意味で、姑の嫁いびりとするのが一般的な通説だが、逆に「秋なすは体を冷やす」、「秋なすは種子が少ないから子種が少なくなる」などという理由で、嫁に食わすなと解釈する説もある。
・秋の扇(あきのおおぎ)
・秋の鹿は笛に寄る(あきのしかはふえによる)[=心を乱す] 秋季、牝鹿は、鹿笛の音を牡鹿の鳴き声と勘違いして思い煩う。転じて、自ら危険な状態に身を投じること。 類:●笛に寄る秋の鹿は儚い契りに命を失う
・秋の日は釣瓶落とし(あきのひはつるべおとし)
・秋の夜と男の心は七度変わる(あきのよるとおとこのこころはななたびかわる) 男の愛情は変わり易い。 類:●男心と秋の空
・明き盲(あきめくら) 1.一見見えているようで、実は見えない目。また、その人。2.文字を読めない人。学のない人。文盲(もんもう)。3.見えていても物の存在や本質に気付かない人。転じて、ぼんやり者。
・空き家で声嗄らす(あきやでこえからす)[=棒を振る] 無駄骨を折る。労しても功がない。 ★(人の住んでいない家で、案内を求めても返事がないというところから)<国語大辞典(小)>
・呆れが礼に来る(あきれがれいにくる)[=お礼] 呆れ返って、その上お釣りがくる。酷(ひど)く呆れる。
・アキレス腱(あきれすけん) 強力な者が持っている一か所の弱点。ギリシア神話の英雄アキレウスに由来する名。
・呆れもしない(あきれもしない)[=せぬ]  酷く呆れて言いようもない。 用例:雲形本狂言・鐘の音「あきれもせぬ事ぢゃ」 参考:雲形本狂言(くもがたぼんきょうげん) 文政末(1827-9)頃、山脇和泉元業(もとなり)書写になる、和泉流の古本(こほん)。<太郎冠者> 用例の出典:鐘の音(かねのね) 狂言。各流。鎌倉で「かね(金)のね(値)」を聞いて来いと主に命じられた太郎冠者は、「鐘の音」と勘違いして、寺々の鐘の音を聞いて回り、帰って主に報告して叱られる。
-------あく-------
・悪因悪果(あくいんあっか) 悪いことをすれば、必ず悪い結果が出るということ。 類:●悪の報いは針の先●肉(しし)食った報い
・灰汁が抜ける(あくがぬける) 洗練されて厭味がなくなる。さっぱりとしている。 類:●垢抜けがする●渋皮が剥(む)ける
・悪逆無道(あくぎゃくむどう・あくぎゃくぶどう) 悪逆で道理に外れたこと。悪逆を強めていう言葉。 類:●悪業非道
・悪妻は百年の不作(あくさいはひゃくねんのふさく)[=六十年の不作] 性質の悪い妻は夫、子供だけではなく、子々孫々まで影響を及ぼす恐れがある。妻選びは慎重にせよという喩え。類:●悪婦破家
・悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
・悪事身にとまる(あくじみにとまる)[=返る] 自分で犯した悪事は自分に戻って来る。 類:●天に唾(つばき)す
・悪戦苦闘(あくせんくとう) 1.強敵相手に、非常に苦しい戦いをすること。 2.困難な状況になり、それを仱昵肖毪郡幛舜髩浃逝Δ颏工毪长取!±骸笎檻榭嚓Lの末、契約を取り付けた」
・悪銭身に付かず(あくせんみにつかず) 不正に得た金銭は、無駄なことに使われがちなので、すぐになくなってしまう。 類:●Ill gotten, ill [soon] spent.<「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典>
・悪態を吐く(あくたいをつく) 悪口を言う。 類:●憎まれ口を叩く
・悪天候を売る(あくてんこうをうる) 主に米相場で、天候が悪いと豊作が危ぶまれるため、買い注文が殺到する、その機会を狙って売りまくることをいう。 反:●悪天候を買う
・あくどい 1.色や味、やり方などが諄くて嫌な感じである。 類:●諄(くど)い●どぎつい 用例:俳・炭俵-下「同じ事老の咄しのあくどくて」 2.やり方が度を越していて質(たち)が悪い。悪辣(あくらつ)である。 例:「あくどいやり口」 ★「悪どい」と書くのは間違い。 ★「あく」は灰汁(あく)の意、「どい」は接尾語。あくが強い、の意<大辞林(三)> 用例の出典:炭俵(すみだわら) 俳諧撰集。2巻2冊。志太野坡(やば)・小泉孤屋・池田利牛編。元禄7年(1694)刊。俳諧七部集の一つ。歌仙七巻、百韻一巻、蕉門の発句250余句を収録。巻頭は「梅が香にのっと日の出る山路かな」を発句とする松尾芭蕉・野坡両吟歌仙で、芭蕉晩年の風調を最もよく示した作とされる。高悟帰俗の精神に基づいた「軽み」の作風は後の俳壇に大きい影響を与えた。
・握髪吐哺(あくはつとほ) 為政者の、賢者を求める気持ちが強いこと。賢者の到来の折、待たせることなく直ぐ会うこと。 類:●吐哺握髪●握髪 故事:「史記-魯周公世家」 周公は、賢者の訪問を受けたら、洗髪の途中でも髪を手に握ったまま出ていって会い、また、一旦口に入れた食べ物でもそれを吐き出して直ぐに会った。 出典:「韓詩外伝」・「史記-魯周公世家」
・悪は延べよ(あくはのべよ) 悪いと思うことは、すぐ止(や)めないにしても、一応延期しなさい。そうすれば事情がやがて変化して、やらなくても済むようになる。 反:●善は急げ 用例:俳・毛吹草┒袱激螭悉い饯菠ⅳ悉韦伽琛筡
・欠伸を噛み殺す(あくびをかみころす) あくびが出そうなき、無理に押さえる。 類:●欠伸を押さえる
・胡座をかく(あぐらをかく) その立場や状態にあって良い気になっている。図々しく構える。 類:●居座る
・明くる今日(あくるきょう) その日の次の日である今日。明くる日に当たる今日。
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 楼主| 发表于 2004-10-10 17:28:46 | 显示全部楼层
2.か行
  
【かい】~【かこ】

・槐安の夢(かいあんのゆめ) 夢のこと。また、儚いことの喩え。 類:●南柯の夢●槐夢(かいむ) 故事:唐の李公佐の「南柯記」 唐の淳于壅(じゅんうふん)が自宅の槐(えんじゅ)の木の下で酔って寝ていたところ、夢に二人の使者の迎えをうけて、槐安国に行き、国王の娘を娶(めと)って、南柯郡の太守となり20年を経たが、覚めてみれば、槐安国とは、槐の木の下の穴にいる蟻の国であり、南柯郡とは、その木の南向きの枝であったという。
・飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)
・甲斐甲斐しい(かいがいしい) 1.物事を行なったり希望したりする張り合いがある。甲斐がある。期待通りである。 用例:源氏-早蕨「かゐがゐしくぞあひしらひ聞こえ給ふめる」 用例:十訓抄-一〇「さてかひがひしく千載集に入にけり」 2.しっかりしていて頼みにできるような。 用例:金刀比羅本平治-下「われらかひがひしき身ならねば」 3.手際良く、てきぱきと物事を行ない、効果が上がるように見える。勢いが良く労を惜しまない。果敢な。 例:「甲斐甲斐しく看病する」 用例:古今著聞集-一六・五一九「かひがひしく皆くひてけり」 参考:金刀比羅本(ことひらぼん) 「平治物語」には、古態本(陽明文庫本・学習院本)と金刀比羅本とがある。・・・調査中。
・買い被る(かいかぶる) 1.物を、実際の値打ちよりに高く買う。 類:●買いかずく 用例:伎・上総綿小紋単地-六幕「五十か六十いつでも買ひかぶらあ」 2.人や物を実質以上に高く評価したり、信用したりする。 例:「やたらに買い被られても困る」 用例の出典:上総綿小紋単地(かずさめんこもんのひとえじ) 歌舞伎。河竹木阿弥。通称「上総市兵衛」。・・・調査中。
・櫂が回る(かいがまわる) 金回りが良い。暮らし向きが楽である。また、自由が利く。 用例:浮・好色万金丹-三「情の海には弘誓の船も械(カイ)がまはらず」 用例の出典:好色万金丹(こうしょくまんきんたん) 浮世草紙。夜食時分著。元禄7年(1694)。・・・調査中。
・貝殻で海を測る(かいがらでうみをはかる) 小さな貝殻で海の水を汲んで海水の量を測るという意味で、狭い見聞、知識しか持ち合わせていないのに大問題を議論すること。 出典:「漢書-東方朔伝」 「以天、以蠡測海、以寰撞鐘」 
・会稽の恥(かいけいのはじ)
・骸骨を乞う(がいこつをこう) 仕官中主君に捧げた身の残骸を乞い受けるという意味から、官から退(しりぞ)くことを請う。辞職を願い出る。 出典:「史記」・「晏子春秋-外篇」
・解語の花(かいごのはな)
・鎧袖一触(がいしゅういっしょく) 鎧(よろい)の袖で一触れするということで、その程度の力で簡単に相手を負かすこと。
・懐柔策(かいじゅうさく) 巧く丸め込んで人を自分の思い通りに従わせる策。
・外柔内剛(がいじゅうないごう) 表面は優しく見えて、実際は意志が強いこと。 反:●内柔外剛
・甲斐性なし(かいしょうなし) 稼(かせ)ぎがなく頼もしくないこと。また、その人。
・灰燼に帰す(かいじんにきす)[=と化す] 跡形もなく燃え尽きる。 類:●元の木阿弥●水泡に帰す
・蓋世の才(がいせいのさい) 世の中を覆い尽くすほどの優れた能力という意味で、意気盛んで一時代を覆うほどの優れた才能、または、それを持った人。 類:●気(き)世を蓋(おお)う 出典:「史記-項羽本紀」
・階前万里(かいぜんばんり) 軒先で起こったような出来事も、耳に入らなければ万里の遠方の出来事と同じである。天子たる者は地方の実情を良く知るべきだということの喩え。 出典:「管子-法法」 「堂上遠於百里、堂下遠於千里、門廷遠於万里」 出典:管子(かんし) 中国、古代の政治論の書。24巻。春秋時代、斉の名政治家、管仲の著とされるが、実際は戦国時代末から漢代にかけて、何人もの論文を纏めたもの。政治、経済、軍事、教育の問題を論じる。
・書いた物が物言う 証文や契約書などが動かぬ証拠になる。
・開店休業(かいてんきゅうぎょう) 1.開店してはいるが、客が来なかったりして、営業を休んだも同然のこと。2.比喩的に、発足したはいいが、何もすることがないような会のこと。 例:「会の活動は実質開店休業である」
・海棠睡り未まだ足らず(かいどうねむりいまだたらず) 美人が酔って眠った後の、まだ眠り足りない、艶(なま)めかしく弱々しい美しさをいう。唐の玄宗(げんそう)皇帝が楊貴妃を評した言葉。 出典:「唐書-楊貴妃伝」 ★「海棠」は、バラ科の落葉低木。
・海棠の雨に濡れたる風情(かいどうのあめにぬれたるふぜい)[=雨を帯びたる~] 美人が打ち萎(しお)れた姿を、海棠が雨を帯びて趣(おもむき)がある様子に喩えていう。
・快刀乱麻を断つ(かいとうらんまをたつ) 麻のように乱れ縺(もつ)れた物事を、見事に処理すること。 ★略して「快刀乱麻」でも、同じ意味として使う。
・貝になる(かいになる) 1.二枚貝が閉じるように、口を閉ざして何も語らない様子。 例:「報道陣を前に首相は貝になっている」 2.自分の部屋や殻(から)に閉じ氦猡霕斪印¥蓼俊⒁もること。自閉。 類:●殻に閉じ氦猡隲
・貝の城 蜃気楼(しんきろう)のこと。 ★昔、大蛤(はまぐり)が気を吐くためと考えたところからいう。<国語大辞典(小)>
・開闢以来(かいびゃくいらい) 天地が開けて以来。または、世界が始まって以来。 類:●有史以来
・貝吹いて逃ぐる そら惚(とぼ)けて逃げること。 ★「貝吹いて」は「掻伏いて(身をかがめて)」に、山伏が、逃げる合図のほら貝を吹くことを掛けていったもの。<国語大辞典(小)>
・外聞欠く(がいぶんかく) 体裁(ていさい)の悪い思いをする。恥を掻くこと。
・垣間見る(かいまみる) 隙間から密かに覗き見る。また、ちょっと見る。 類:●かいまむ●かいばみる●かいばむ 例:「富士の頂が雲間からかいま見られた」 用例:竹取「穴をくじり、かひまみ、まどひあへり」 ★(「かきまみる(垣間見)」の変化)<国語大辞典(小)> 出典:竹取物語(たけとりものがたり) 物語。2巻。作者未詳。平安初期の成立。竹取の翁が竹の中から得た娘、なよ竹のかぐや姫が、五人の貴公子の求婚に難題を出して失敗させ、天皇の召しにも応ぜず8月15夜に月の世界に去る。羽衣説話を軸に、化生説話、致富長者説話、求婚難題説話など各種説話を配して物語化したもの。作り物語の祖とされる。竹取翁物語。竹取の翁。かぐや姫。たかとりものがたり。
・外野席(がいやせき) 直接そのことに関係を持っていない傍観者であるということ。 類:●外野
・隗より始めよ(かいよりはじめよ)
・怪力乱神(かいりょくらんしん) 怪異と怪力と悖乱と鬼神の意味から、理性では説明が付かないような不思議な存在や現象。 出典:「論語-述而」 「子不語怪力乱神」
・偕老同穴(かいろうどうけつ・かいろうとうけつ) 「同穴」は、死んで同じ穴に葬られること。夫婦が、最後まで添い遂げること。夫婦の契りが堅いということ。 用例:保元-上「偕老同穴の御契り」 出典:「詩経-王風、大車」 参考:カイロウドウケツ科に属する海綿動物の総称。
・偕老の契り(かいろうのちぎり) =偕老同穴の契り・同穴の契り
・貝を作る(かいをつくる) 泣き出す時の口つきが蛤(はまぐり)の形に似ているところから、口をへの字に曲げて、泣き出すこと。 類:●べそをかく 用例:源氏-明石「今日の御送りに、つかうまつらぬ事など申して、かひをつくるも、いとほしながら」
・櫂を振り回す(かいをふりまわす) 金の遣り繰りをする。暮らし向きを楽にする。 用例:浮・世間妾形気-二「私が内証の械(カイ)もふり廻し易う成りましたも」 用例の出典:世間妾形気(せけんてかけかたぎ) 浮世草紙。4巻4冊。上田秋成。明和3年(1766)。10の短編から成る。欲深女・浮気女・売春婦・貞婦・詐欺女・超長生き女など種々の妾(めかけ)が引き起こす事件を、諧謔(かいぎゃく)を交えて描いたもの。
-------かえ-------
・返す返す(かえすがえす) 1.繰り返し繰り返し、何度も。くれぐれも。よくよく。 類:●再三再四 用例:続日本紀-天平宝字元年七月二日・宣命「私(ひそか)に兵を備ふと聞し看して、加遍須加遍須(カヘスカヘス)念ほせども」 例:「礼を返す返す述べる」 2.どのように考えても。何度考えても。本当に。用例:竹取「侍らで過ぎ別れぬる事、かへすかへすほいなくこそ覚え侍れ」 例:「返す返すも残念だ」 3.偏(ひとえ)に。非常に。重々(じゅうじゅう)。 用例:古今-515「唐衣日もゆふぐれになる時は返す返すぞ人はこひしき」 4.念には念を入れて。懇(ねんご)ろに。丁寧に。用例:十六夜日記「みづぐきの岡の葛葉、かへすがへすも、書きおく跡たしかなれども」
・返す刀(かえすかたな) 1.斬り付けた刀を素早く翻(ひるがえ)して、更に他方に斬り掛けること。2.一方を攻撃した後、すぐさま矛先(ほこさき)を転じて他方を攻めること。
・返す言葉(かえすことば) 1.後に打ち消しを伴って、相手の言葉に応じる言葉。返事・反論など。 例:「返す言葉もない」 2.江戸時代の文法用語。否定を伴う逆接表現、疑問の副詞、助詞などによる反語表現。
・帰らぬ人(かえらぬひと) 二度と帰ってこない人という意味で、死んでしまった人。 例:「帰らぬ人となる」
・顧みて他を言う(かえりみてたをいう) 答えに窮したときなど、問題を回避しようとして、辺りを見回して別なことを言う。 出典:「孟子-梁恵王・下」 「顧左右而言他」
・蛙の行列(かえるのぎょうれつ) 蛙が後足で立つと目が後ろ向きなために前が見えないところから、向こう見ずなこと。また、そのような人々の集まりのこと。 類:●かわずの行列
・蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)
・蛙の相撲(かえるのすもう) 蛙は立ちあがると目が後ろになり巧く立ち会えないことから、、互いに行き違うことの喩え。
・蛙の面に水(かえるのつらにみず)
・蛙の頬冠り(かえるのほおかむり) 蛙の目は背後にあるので頬冠りをすると前が見えないところから、向こうが見えないこと。目先が利かないこと。
・蛙の目借時(かえるのめかりどき・めかるどき) 春暖の蛙が鳴きたてる頃の眠くて堪らない時期のこと。蛙に目を借りられるため、眠気を催すという意味。 類:●かわずの目借時●かえるどき●目借時 ★(「目借」は蛙がめすを求める意の「妻狩(めか)る」から転じた語という)<国語大辞典(小)>
・蛙は口から呑まるる(かえるはくちからのまるる)[=口故(ゆえ)~](かえるはくちからのまるる) 蛙は鳴くから居場所が分かって蛇に呑まれるということから、余計なことを言って、自ら、禍(わざわい)を招くこと。 類:●藪を突付いて蛇を出す
-------かお-------
・顔色を窺う(かおいろをうかがう)[=見る・読む] 相手の顔付きを見てその心を察する。相手の顔付きによって自分の行動を決める。
・顔が厚い(かおがあつい) 図々しい。厚かましい。 類:●顔の皮が厚い●厚顔
・顔が売れる(かおがうれる) 世間に広く知られる。有名になる。 類:●顔利きになる 例:「テレビで顔が売れている」
・顔が利く(かおがきく) 権力などを持っていて、その人が出ることによって、無理だったことが通るようになるような存在である。
・顔が立つ(かおがたつ) 名誉が保たれる。 類:●面(おもて)が立つ●面目(めんぼく)が立つ
・顔が通る(かおがとおる) 名前が世間に広く知られる。有名になる。 類:●顔が売れる
・顔が広い(かおがひろい) 世間に知り合いが多い。伝手(つて)になりそうな人を多く知っている。 類:●顔を売る
・顔から火が出る(かおからひがでる) 恥ずかしくて顔が真っ赤になる様子。
・顔に書いてある(かおにかいてある) 口に出して言わなくても、表情から読み取れる。 例:「あの娘に惚れていると顔に書いてあるぜ」
・顔に泥を塗る(かおにどろをぬる) 名誉を傷付ける。恥を掻かせる。 類:●面(おもて)に泥を塗る●顔を汚す●面目を失わせる●顔を潰す 反:●顔が立つ
・顔に紅葉を散らす(かおにもみじをちらす)[=火を焚(た)く] 恥ずかしさや怒りなどの為、紅葉(火)のように顔が赤くなる。顔を赤らめる。
・顔向けができない(かおむけできない) 面目なくて人に会えない。 類:●合わせる顔がない
・顔を合わせる(かおをあわせる) 1.顔を向き合わせる。または、会う。 例:「彼とは毎日顔を合わせている」 2.演劇や映画で共演するようになる。3.対抗試合などで、対戦相手になる。 例:「初戦から優勝候補と顔を合わせる」 4.下に否定の言葉を伴なって、面目なくて会えない。訪ねていくことができない。 例:「師匠に顔を合わせられない」
・顔を貸す(かおをかす) 1.他人から頼まれて、人に会ったり、人の面前に出たりする。2.借金などを信用で猶予してやる。
・顔を利かす(かおをきかす) その人の持っている権力などで、無理と思われたことを押し通したり、事を有利に撙螭坤辘工搿
・顔を出す(かおをだす) 1.姿を見せる。2.人の家を訪ねる。また、挨拶に行く。3.集会に出席する。4.ある物が、その一部分だけ外に見える。
・顔を立てる(かおをたてる) その人の名誉を保たせる。その人の面目が保たれるようにする。
・顔を繋ぐ(かおをつなぐ) 訪問したり会合に出席したりして、知り合いの関係を保っておく。 類:●顔繋ぎをする
・顔を潰す(かおをつぶす) その人の名誉を傷付ける。恥を掻かせる。面目を失わせる。 類:●面目を潰す●名を腐す●体面を汚す●顔に泥を塗る
-------かか-------
・嚊天下(かかあてんか・かかあでんか) 一家の中で、妻が夫よりも権力を持っていて、威張っていること。また、その家庭。 類:●奥様天下 反:●亭主関白
・河海細流を択ばず(かかいさいりゅうをえらばず)[=厭(いと)わず] 黄河や海はどんな支流や小川の水をも差別なく受け入れるという意味から、大人物は度量が広く、分け隔てなく人を容(い)れるということ。 類:●泰山(たいざん)は土壌を譲らず●大海は芥を択ばず
・下学して上達す(かがくしてのぼらず) 手近で初歩的なところから学び始め、後には高遠な学理にまで達し、それを究(きわ)める。 出典:「論語-憲問」 「下学而上達、知我者其天乎」
・案山子(かかし) 1.田畑が鳥獣に荒されるのを防ぐため、嫌う臭(にお)いを出して近付けないようにしたもの。獣の肉を焼いて串に刺したり、毛髪やぼろ布などを焼いたものを竹に下げて田畑に置いた。威(おど)し。2.転じて、竹や藁(わら)で作った人型の鳥獣避(よ)け。弓矢を持たせたり、蓑や笠を被せたりして、人がいるように見せ掛けた。かがせ。そほづ。3.見掛けばかりで、地位に相当した働きをしない者。 類:●見掛け倒し ★古くは「かがし」。においをかがせるものの意の「臭(かが)し」から<国語大辞典(小)> ★「案山子」の文字の由来 中国に「案山」という平たい山があり、平たいところに畑が作られていた。そこに「かかし」が立てられて「案山の人」の意味の「案山子」と名付けられたという。
・呵呵大笑(かかたいしょう・かかだいしょう) 大声を上げて笑うこと。
・踵を狙う(かかとをねらう) 相手の弱みに付け込む。 類:●足元を見る
・踵を踏む(かかとをふむ) 先を進んでいる人のすぐ後に付いて追い掛ける。先んじている人にすぐさま追従する。
・蚊が餅搗く(かがもちつく) 蚊が群集して上下に移動して飛ぶ様子。 ★雨降りの前兆とする。<国語大辞典(小)>
・河漢の言(かかんのげん) 「河漢」は天の川のことで、天の川は広大無極であるところから、漠然としていて捕らえどころがない言葉のこと。 出典:「荘子」
-------かき-------
・書き入れ時(かきいれどき) 帳簿の記入に忙しい時ということで、多くの利益が最も期待される時。転じて、利益が多い時。商売が儲かる時。 例:「夕方はスーパーの書き入れ時」
・柿が赤くなると医者が青くなる(かきがあかくなるといしゃがあおくなる) 柿を食べると病気にならないと言われ、柿の熟す秋になると病気になる者が少なく、医者はあがったりで青くなる。実は、このような諺のできた時代には、農民が多く、秋と言えばちょうど農繁期で、医者に行く暇などなかったからだとも言われている。貧しく、忙しい時代ならではの諺かもしれない。
・垣堅くして犬入らず(かきかたくしていぬいらず) 家庭が健全であれば、外部からこれを乱す者は入って来ない。
・鉤に掛ける(かぎにかける) 巧いことを言って騙(だま)す。また、騙し取る。引っ掛ける。 ★遊里で多く用いられた。<国語慣用句辞典(集)>
・鍵の穴から天を覗く(かぎのあなからてんをのぞく) 自分の狭い見識で考えて、広大なことについて勝手な判断を下すこと。 類:●管(くだ)を以て天を窺う●葦(よし)の髄から天井を見る
・嗅ぎ回る(かぎまわる) 1.あちこち臭いを嗅いで回る。2.比喩的に、何かを知るためにあちこち探り歩く。 例:「刑事が何かを嗅ぎ回っている」
・蝸牛角上の争い(かぎゅうかくじょうのあらそい)
・蝸牛の歩み(かぎゅうのあゆみ) 蝸牛(かたつむり)の歩みのように、遅々として捗(はかど)らない様子。
・蝸牛の庵(かぎゅうのあん・いおり)[=廬(ろ)・家] ささやかな住まい。 類:●蝸廬(かろ)
・限りの旅(かぎりのたび) 二度と出掛けることのない旅。最後の旅。
・垣を作る(かきをつくる)[=結(ゆ)う] 1.多くの人が、垣のように周囲に集まったり、立ち並んだりする。 類:●人垣を作る 2.他人との間に隔てを作る。分け隔てをすること。
-------かく-------
・郭巨得釜(かくきょとくふ) 孝行を尽くせば必ずその報いがあるということ。 故事:「蒙求」 孝子郭巨が貧しさのあまり、わが子を殺しても母を飢えさせまいとした孝心を天が賞し、土中より黄金の一釜を得させた。
・鶴首(かくしゅ) 1.鶴の首のように長い首のこと。転じて、首を長くして待つこと。 例:「鶴首して待つ」 2.白髪頭のこと。 類:●鶴望
・隠すより現わる(かくすよりあらわる)[=ことほど顕(あら)わる] 隠し事は、隠せば隠すほど却って人に知られるものだ。
・各星帝座を犯す(かくせいていざをおかす) 身分の卑しい者が天子の位を狙うこと。 出典:「後漢書-逸民伝」 「客星犯御座甚急」
・隔世の感(かくせいのかん)[=思い] 世の中が著しく変化したという感覚。時代がすっかり変わってしまったという感慨。
・掻く手数多(かくてあまた) 引き寄せてくれる手がたくさんあるという意味から、誘いを掛けてくれる人が数多くいること。 用例:蜻蛉-下「かくてあまたに」 類:●引く手数多 用例の出典:蜻蛉日記(かげろうにっき) 右大将藤原道綱の母の日記。3巻。天延2年(974)以後の成立。天暦8年(954)に兼家と結婚してのち、不安定な結婚生活に苦悩や嫉妬や絶望を重ねながらやがて一子道綱への愛や、芸術の世界に平安を見いだしていく21年間の心の遍歴を自伝風に綴る。
・格物致知(かくぶつちち) 理想的な政治をするための第一と第二の段階。「致知」とは、朱子によれば、自分の知識を極限にまで推し広めること。王陽明によれば、自然な心情、本来的な心のはたらきを徹底的に発現させること。 出典:「大学」 「致知在格物」 人物:王陽明(おうようめい) 中国明代の儒学者、政治家。1472~1528。名は守仁。字は伯安。陽明は号。浙江省余姚の人。知行合一、致良知の説を唱えた。その一門を陽明学派という。著「伝習録」「王文成公全書」など。
・楽屋話(がくやばなし) 楽屋内での話。転じて、内輪同士の話。 類:●内緒話
・獲麟(かくりん)
・鶴林(かくりん) 仏教用語。釈迦入滅の、拘尸那(くしな)城の阿利羅跋提河の辺(ほとり)に生えていた沙羅双樹(さらそうじゅ)の異称。転じて釈迦の死。また一般に、僧寺や、僧寺の樹林、あるいは人の臨終の意味でも使う。 類:●鶴の林 用例:本朝文粋-一四「臣等鶴林雲帰、鱗水義絶」 ★沙羅双樹が、釈迦が入滅した時、あたかも白鶴のようにまっ白に枯れたというところからいう。<国語大辞典(小)>
・隠れたる信あらば顕われたる験(かくれたるしんあらわれたるしるし) 神仏への信仰は隠れて密かにしていても、ご利益(りやく)は必ず顕われてくるものだ。 ★(「隠れての信は顕われての徳」とも)<国語大辞典(小)>
・隠れたるより顕わるるは無し(かくれたるよりあらわるるはなし) 他人に隠れて悪事を行なって、それを知る者がないと考えるのは誤りで、自分が知っているのだから、これ以上明白なことはない。転じて、秘密は隠しても、却って世間に知れ易いということ。 類:●隠すより現わる 出典:「中庸」 「莫見乎隠、莫顕乎微」
・隠れ蓑(かくれみの) 1.着ると身を隠すことができる想像上の蓑。 用例:枕草子-一〇四「かいまみの人、かくれみの取られたる心地して」 2.転じて、実体を隠すための表向きのもの。 類:●世を忍ぶ仮の姿
-------かけ-------
・掛け合う(かけあう) 1.二つが釣り合う。 類:●匹敵する 用例:連理秘抄「すべてこの句にかけあひたる秀逸は」 2.要求や要望を持って相談に行く。 類:●談判する●交渉する 用例:洒・南門鼠「其都合は切手に掛合ておくから」 3.関わり合う。参加する。 類:●関与する●関係する 用例:随・孔雀楼筆記-三「黄河の水を引て吆婴趣埂¥长欷摔堡ⅳ找廴恕埂∮美纬龅洧伲哼B理秘抄(れんりひしょう) 連歌論。1巻。二条良基著。貞和五年(1349)頃の成立。前半は連歌の沿革、作句の心得、付方、賦物、嫌物、風体など、後半の式目は「応安新式」の草稿とも考えられる。 用例の出典②:南門鼠(なんもんねずみ) 洒落本。塩屋艶二。寛政年間(1799頃か?)。後編に「鼠帰(ねずみかえし)がある。・・・詳細調査中。
・家鶏野鶩(かけいやぼく) 1.家に飼っている鶏(にわとり)と野生の家鴨(あひる)という意味で、日常見慣れている、有り触れたものを遠ざけ、新しいものや珍しいものを尊ぶこと。家にある良いものを捨てて、外にある悪いものを好むことのたとえ。 用例:随・孔雀楼筆記-二「家鶏野鶩の謗を免がれず」 2.良いものと悪いもの、有用なものと無用なもの、また妻と妾(めかけ)などを表す。
・駆け馬に鞭(かけうまにむち) 強い者に、更に力を添えてやって、一層強くすること。 類:●行く馬に鞭●虎に翼●鬼に金棒
・陰裏の芋も味の付く時分(かげうらのいももあじのつくじぶん) 「芋」は男性器の比喩。青年男子が年頃になると色気付く。 類:●陰裏の桃の木も生(な)る時分には生る
・陰裏の豆のはじけ時(かげうらのまめのはじけどき) 「豆」は女性器の比喩。日陰に植えた豆でも、時期が来ればいつのまにか成熟するということから、どんな娘でも年頃になれば色気付く。
・陰裏豆(かげうらまめ) 1.日陰や葉陰などに生(な)る豆。2.「豆」は女性器の比喩。街頭で客を誘い、売春をする女。 類:●街娼●辻君
・影が薄い(かげがうすい) 1.目立たない存在になっている。また、零落(おちぶ)れかけている。落ち目である。 用例:雑俳・柳多留-四「茶の会にかげのうすいがてい主也」 2.何となく元気がなく、衰えて見える。死神に取り憑かれたように見える。
・掛け替えのない(かけがえのない) 代わりになるものがない。二つとない唯一つの。二人といない唯一人の。とても大事な。 例:「掛け替えのない命(人)」
・陰口を利く(かげぐちをきく) 当人がいない所で、その人の悪口を言う。
・陰口を叩く(かげぐちをたたく) 当人がいない所で、その人の悪口を言う。
・駆け出し者(かけだしもの) 1.田舎を飛び出して都会に来た者。2.未熟な者。 類:●初心者
・駆け付け三杯(かけつけさんばい) 酒宴の席に遅れて来た者に対して、罰として、続けて三杯の酒を飲ませること。 類:●遅れ三杯
・陰で糸を引く(かげでいとをひく) 操り人形使いが陰で糸を操って人形を動かすように、人目に付かない裏面にいて、物事を支配したり、他人を動かしたりする。 類:●糸を引く
・陰に居て枝を折る(かげにいてえだをおる) 恩を仇(あだ)で返すことのたとえ。 類:●恩を仇で返す
・陰になり日向になり(かげになりひなたになり) 人に知られない面でも表立った面でも両方。 類:●陰(いん)に陽に ★絶えず庇(かば)い守るような場合に用いることが多い。<国語大辞典(小)>
・影の形に添うよう(かげのかたちにそうよう)[=随(したが)うが如し] 物に必ず影が付き添うようにという意味で、親子や夫婦などが常に一緒にいて離れない様子。 類:●影身に添う●影身を離れず
・陰の朽木(かげのくちき) 物陰にある朽木のことで、人に認められないまま老いて朽ち果てる者の喩え。
・陰の舞い(かげのまい) 1.見る人のいない所で舞うことから、骨折り甲斐がないこと。2.煩(うるさ)い人がいない間に自由に振る舞うこと。 類:●鬼の居ぬ間の洗濯 用例:浄・右大将鎌倉実記-二「陰の舞の我儘か」 用例の出典:右大将鎌倉実記(うだいしょうかまくらじっき) 浄瑠璃。竹田出雲。享保9年(1724)。・・・詳細調査中。
・駆け引き(かけひき) 1.交渉・談判や試合などで、相手の出方や状況に応じて、自分に有利なように事を撙证长取¥蓼俊ⅳ饯涡g。臨機応変の処置や策略。 例:「恋の駆け引き」 2.戦場で、臨機応変に兵を進退させること。 ★2.が原義。<大辞林(三)>
・陰弁慶(かげべんけい) 人のいない所でばかり強がって、人前では意気地の者。 類:●隠れ弁慶 用例:雑俳・柳多留-一〇「里の母かげ弁慶を遣ふなり」
・陽炎稲妻水の月(かげろういなずまみずのつき) 手に取ることができないもの。また、動作が素早くて捕まえられないもの。
・影を畏れ迹を悪む(かげをおそれあとをにくむ) 自分の影に怯(おび)える。自分の心の中で、勝手に苦悩を作り上げ、心を平静にできないことの喩え。 故事:「荘子-漁父」 自分の影と足跡から逃れようと走り続けて、遂に死んだ。
・影を落とす(かげをおとす) 1.光を投げ掛ける。光が射している。 例:「夕日が影を落としていた」 2.光を受けてその影法師を他の物の上に写す。3.料理で、汁物などに醤油を少し注す。
・影を隠す(かげをかくす) 身を隠す。
・陰をする(かげをする)[=致(いた)す] 姿を消す。隠れる。 用例:浄・悦賀楽平太-役目尽し「さあ両人一まづおちてかげをせよ、あとのことは某にまかせし」 用例の出典:悦賀楽平太(えがらのへいた) 浄瑠璃。近松門左衛門。元禄5年(1692)。・・・詳細調査中。
・影を潜める(かげをひそめる) 表立った所から姿を隠す。また、比喩的に、物事が表面から消える。 例:「彼はすっかり影を潜めている」「思慮も分別も影をひそめてしまった」
-------かこ-------
・佳肴有りと雖も食らわずんばその旨きを知らず(かこうありといえどもくらわずんばそのうまきをしらず)[=食せざればその味わいを知らず] いくら美味しい御馳走があっても食べてみなければその旨さは分からないということから転じて、聖人の立派な道も学んでみなければその良さが分からないということ。まず実践することの必要を教えたもの。また、大人物も実際に用いてみなければその器量を知ることができないということ。 出典:「礼記-学記」 「雖有嘉肴、弗食不知其旨也、雖有至道、弗学不知其善也」
・駕霍à{护藖らず(かごかきかごにのらず) 常に扱っていながら、自分のことにはそれを使用しないことの喩え。他人のために図るばかりで、自分のことには手が回らないこと。
・恍愿à搐筏绀Δ停』に水を入れてもすぐ漏れてしまうように、言われたことをすぐ忘れてしまう性質。
・护撬蚣长啵à搐扦撙氦颏啵』で水を汲もうとしても、少しも掬(すく)えないところから、骨を折って苦労しても、効果が全然ないことの喩え。 類:●会炂浚à搐膜毪伲─撬蚣长唷耋桑à钉耄─怂裎多徜酰à常─筏撬蜣浃
・駕护藖る人駕霍à摔饯韦蓼坎菪蜃鳏肴耍à搐摔韦毪窑趣搐窑趣饯韦蓼郡铯椁袱颏膜毪窑龋郏降#à模─叭摔饯韦蓼俊荨∪碎gの呙渚秤觥⑸矸证胜嗓蠘敗─扦ⅳ毪趣いΔ长取
・护硒B(かごのとり) 护巳毪欷椁欷盔Bは自由に飛び回れないところから、束縛されて自由に行動できないこと。また、そのような境遇の人。 ★遊女。郭(くるわ)から出られず、年季、借金などに縛られ、格子窓の中に居て客を引いたりするところなどからいう。<国語大辞典(小)>
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 楼主| 发表于 2004-10-10 17:30:15 | 显示全部楼层
3.さ行
【さい】~【さそ】
・塞翁が馬(さいおうがうま)
・斎戒沐浴(さいかいもくよく) 神事や仏事に関わる前に、飲食や行動を慎(つつし)み、穢(けが)れを落とすため身体を洗うこと。 出典:「孟子離婁・下」 参考:斎戒 神仏に関する物事や神聖な仕事などをする者が、飲食や動作を慎み、時に一定の規律を守って、心身の穢れを除くこと。
・才覚者(さいかくもの) 機転が利く人、才知がある人という意味で、事に臨んで的確にてきぱきと処理できる人。 類:●才覚人
・歳寒の三友(さいかんのさんゆう) 東洋画の画題の一つで、寒い季節に耐える「松・竹・梅」または「梅・水仙・竹」の三種の植物を描くもの。
・歳寒の松柏(さいかんのしょうはく) 極寒に耐える檜や松のように、逆境に置かれても、思想を変えない人を喩えていう。 類:●後凋(こうちょう)の節●後凋の心 出典:「論語-子罕」 「歳寒然後、知松柏後凋也」 
・才気煥発(さいきかんぱつ) 優れた才気が表に現れ出ること。頭の働きが早く、活発で目立つこと。 例:「機に臨んで才気煥発する」
・細工は流流仕上げを御ろうじろ(さいくはりゅうりゅうしあげをごろうじろ)[=見よ] 十分に工夫技巧を凝らしているから、遣り方についてとやかく言わないで、出来上がりを見てから批評して呉れという意味。
・細工貧乏人宝(さいくびんぼうひとだから) 器用な人は他人から重宝(ちょうほう)がられるが、自分の得にはならず、結局貧乏するということ。
・歳月人を待たず(さいげつひとをまたず) 年月は人の都合に関わりなく刻々に過ぎ去り、瞬時も留まらない。 類:●歳月流るる如し●光陰矢の如し 出典:「陶淵明集-4・雑詩」
・最後通牒(さいごつうちょう) 英語のultimatumの訳。国家間の友好的な外交交渉を打ち切り、最終的な要求を提示し、一定期限(通常24または48時間)内に容(い)れられなければ実力行使をする旨を述べた外交文書。
・最後っ屁(さいごっぺ) 鼬(いたち)が追い詰められたとき、身を防ぐために尻から放つ悪臭のことで、転じて、切羽詰まったとき、苦し紛れに考える手段のこと。 類:●窮余の一策
・最後に笑う者が最も良く笑う(さいごにわらうものがもっともよくわらう) 初め笑っていた者も最後に泣くこともある。最終の結果が良くて笑う者が最高であるということ。
・最後の手段(さいごのしゅだん) 切羽詰まったとき、講じることができる残された一つの方策。 類:●窮余の一策
・在在所所(ざいざいしょしょ) 1.あちらこちら。ここかしこ。あらゆる所。いたるところ。 類:●所々在々 2.あちらこちらの村里。そこここの在郷。
・採算が取れる(さいさんがとれる)[=合う] 収支が引き合う。または、利益がある。 類:●採算が合う●算盤(そろばん)が合う
・再三再四(さいさんさいし) 何度も。ある動作が繰り返し何度も行われる。再三を強めて言った言葉。 類:●度々 例:「再三再四注意しているのに遅刻する」 ★多くは副詞的に用いる。<国語大辞典(小)> 参考:再三(さいさん) 二度(再)も三度も。
・才子佳人(さいしかじん) 才知の優れた男と美人の誉れ高い女という意味で、好一対の男女の組み合わせのこと。結婚式などでの誉め言葉。
・妻子眷属(さいしけんぞく) 妻子と眷属(=血が繋がっている者、一族)。妻子や親族。一家一門。 類:●一族郎党●一家眷属
・才子才に倒れる(さいしさいにたおれる)[=溺(おぼ)れる] 才知の優れた者は、自分の才知や学問を頼むあまりに却って失敗しがちである。
・再思三考(さいしさんこう) もう一度良く考え、更にまた考え直すという意味から、考えに考えを重ねて熟慮すること。 類:●再思再考
・才子多病(さいしたびょう) 才子は才がある代わりに兎角(とかく)体が弱くて病気になりがちである。
・罪障の山(ざいしょうのやま) 成仏(じょうぶつ)の障害となる罪業(ざいごう)が大きいことを山に喩えて言ったもの。 参考:罪障(ざいしょう) 仏教用語。往生・成仏などの善果を得るのに妨げとなる悪い行い。往生の障害となる罪業。
・才色兼備(さいしょくけんび) 女性が優れた才能と美しい顔貌(かおかたち)とを持っていること。 例:「新婦は才色兼備の人です」
・采薪の憂(さいしんのうれい・うれえ・ゆう)[=採薪の~] 病身で薪(たきぎ)採りにも出られないという意味で、自分の病気を遜(へりくだ)って言う言葉。「孟子-公孫丑・下」
・彩ずる仏の鼻を掻く(さいずるほとけのはなをかく) 「彩ずる」は彩色を施して飾るの意。念を入れ過ぎたため、却って大切な部分を駄目にしてしまうこと。 類:●過ぎたるは猶及ばざるが如し ★仏像を作り上げるのに、もう少しよくしようと手を入れているうちに肝心な鼻を欠いてしまうことから。<寺子屋ネット/浄土真宗本願寺派蓮浄寺> 
・再全之澹à丹い激螭韦摔筏≌`って裁(た)ってしまってもまた完全に元通りになる澶慰椢铯韦长
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 楼主| 发表于 2004-10-10 17:32:04 | 显示全部楼层
4.た行
【たあ】~【たお】
・だあとなる 呆(あき)れる。呆気(あっけ)に取られる。 ★「だあ」は、歌舞伎で殺される者が出す叫び声、または、呆れたりしたときに発する声。<国語慣用句辞典(集)>
-------たい(あ)-------
・太液の芙蓉(たいえきのふよう) 太液の辺(ほとり)にある芙蓉ということで、美人の顔のこと。 出典:「白居易-長恨歌」 「帰来池苑皆依旧、太液芙蓉未央柳、芙蓉如面柳如眉」 参考:太液 中国の宮殿にあった池の名前。漢代は長安城外の未央宮(びおうきゆう)内に、唐代は城内の大明宮内にあった。明・清代には北京の西苑内にあった。
・大往生を遂ぐ(だいおうじょうをとぐ) 立派に往生するという意味から、心に乱れのない安らかな死に方をすること。 類:●天寿を全うす●末遂ぐ
・大恩は報ぜず(だいおんはほうぜず) 小さな恩義には負い目を感じて報いようとするが、大き過ぎる恩義には、却って気が付かず、見過ごしてしまうものだ。また、気付いても報いようとしないものだ。
-------たい(か)-------
・大概にする(たいがいにする) 程々のところで止(や)めておく。好い加減のところで止める。適当なところで留めておいて深入りしない。 類:●大体にする●大方(おおかた)にする●大抵にする 例:「冗談も大概にしろ」
・大海の一粟(たいかいのいちぞく)[=一滴(いってき)] 広大な場所に非常に小さなものがあること。 類:●滄海の一粟
・大海は芥を択ばず(たいかいはあくたをえらばず)
・大海を手で塞く(たいかいをてでせく) 到底(とうてい)不可能なことをしようとすること。事の困難に引き換え、こちらがあまりにも無力なことの喩え。 類:●蛤で海をかえる
・体がない(たいがない) 1.しっかりしたところがない。意気地がない。だらしがない。2.益体(やくたい)もない。 類:●埒(らち)もない●くだらない 3.相撲で、倒れてはいないが、既に堪(こら)える余裕のない状態。 類:●死に体(しにたい)
・大廈の材は一丘の木にあらず(たいかのざいはいっきゅうのきにあらず) 大きな建物は、一つに丘だけの木を材料にした訳ではないということ。転じて、大事業は必ず大勢の力によるもので、一人だけの力ではできないということ。 出典:「王褒-四子講徳論」 人物:王褒(おうほう) 字は子淵。瑯邪郡臨沂の人。513~576。梁の武帝に仕えて、秘書郎・太子舎人を勤め、南昌県侯に封ぜられた。蕭子雲に草書・隷書を学んで、師とともに名を知られた。梁の元帝が即位すると、吏部尚書・右僕射に上った。承聖3年(554)、西魏が江陵を落とすと、長安に抑留された。官は少司空に上った。北周が建国されると、石泉県子に封ぜられた。明帝に近侍し、詩を賦し、談論に興じた。のち宜州刺史として出された。顧野王とともに二絶と称された。<枕流亭>
・大廈の顛れんとするは一木の支うるところにあらず(たいかのたおれんとするはいちぼくのささうるところにあらず) 大きな建造物が倒れようとしているとき、一本の木ではどうすることも出来ない。転じて、大勢が傾きかけているときには、一人の力では支え切れないということ。 出典:「文中子-事君」
・対岸の火事(たいがんのかじ)[=火災] 向こう岸の火事はこちらに飛び火する心配がないところから、自分には関係なく少しも痛痒を感じない物事。 類:●向こう河岸の火事●川向こうの火事●高みの見物
・大義親を滅す(たいぎしんをめっす) 国家、君主の大義のためには、人として最も深いつながりの親・兄弟などの肉親さえも顧(かえり)みない。 類:●大義滅親 出典:「春秋左氏伝-陰公四年」
・大疑は大悟の基(たいぎはたいごのもと)
・大器晩成(たいきばんせい)
・大義名分(たいぎめいぶん) 1.人として、または、臣民として守らなければならない根本的な道理。2.行いの基準となる道理。理由付けとなる明確な根拠。疚(やま)しくない口実。 例:「大義名分が立つ」
・大逆無道(たいぎゃくむどう) 甚(はなは)だしく人の道に背(そむ)き、道理を無視した行為。主君や親を殺すことなど。 出典:「史記」
・大魚を逸す(たいぎょをいっす) 大事を仕損じる。大きな功名手柄や、大儲けなどを逃(の)がす。
・大言壮語(たいげんそうご・だいげんそうご) 実力もないのに大きなことを言うこと。できそうもないことをできると言うこと。また、その言葉。 類:●大口を叩く●大風呂敷を広げる●御大層をまける●骨箱をたたく●頤(おとがい)をたたく●壮言大語
・大賢は愚なるが如し(たいけんはぐなるがごとし)
・大行は細謹を顧みず(たいこうはさいきんをかえりみず)[=細瑾を~・小謹を~] 大事業をしようとする者は、些細な事柄や欠点を気に掛けないで、どしどし事を行う。 出典:「史記-項羽本紀」
・大巧は拙なるが如し(たいこうはせつなるがごとし) 優れて巧みな人は、細工を弄しないから却って下手(へた)に見える。また、その芸を自慢しないから一見拙(つたな)い者のように見える。 類:●大賢は愚に似たり●大智は愚の如し●大弁は訥(とつ)なるが如し●大賢は愚なるが如し●能ある鷹は爪を隠す
・太公望(たいこうぼう)
・大五辘宋多幔à坤い长韦筏辘摔撙剑·ⅳ暧啶盲皮い肷悉恕⒏宋铯蛱恧à毪长取!☆悾骸耖L者の脛(はぎ)に味噌を付ける 
・大à坤い长肖筏椋。保毡兢蚊窦窑沃醒氩郡肆ⅳ盲皮い胱瞍馓ぶV鳏送灵g、表、内の三合にあたる柱で、建物の位置が定まった時、最初に立てられる。 類:●立初柱(たてそめばしら) ★家格の象徴とされる。<大辞林(三)> 2.集団(一国や一家など)の中心となって支えている人物。
・太鼓のような判を捺す(たいこのようなはんをおす) 間違いなく大丈夫だと保証する。 類:●太鼓判を捺す
・太鼓判を捺す(たいこばんをおす) 「太鼓判は、太鼓のように大きな判子の意味。証明のために大きな判を捺すいうことで、絶対間違いがないと保証すること。
・醍醐味(だいごみ) 1.仏教用語。五味(ごみ)のうち最上のもの。 参考:五味 『涅槃経(ねはんぎょう)』で、牛乳を精製する過程で順次に生じる五段階の味。乳味(にゅうみ)・酪味(らくみ)・生酥味(しょうそみ)・熟酥味(じゅくそみ)・醍醐味の五つの総称。醍醐味を最上とする。 2.仏教用語。1.から転じて、如来の最上の教法。一佌鎸gの法。3.最上の味わい。美味なものを褒めていう言葉。 用例:浄・最明寺殿「粟(あわ)の飯とは日本一の醍醐味」 4.ものごとの本当の面白さ。深い味わい。 類:●真髄 例:「それが芝居の醍醐味だ」 用例の出典:最明寺殿百人上臈(さいみょうじどのひゃくにんじょうろう) 浄瑠璃。近松門左衛門。元禄12年(1699)。宇治座初演。「悚文尽工猡巍W蠲魉碌瞍趣媳碧鯐r頼(ときより)のこと。その子・時宗が址搐嗽猡盲啤埮司趣铯欷雸雒妞胜伞
・太鼓も桴の当たりよう(たいこもばちのあたりよう) 太鼓の音の大小は叩き方次第であるところから、遣り方次第で相手の応じ方も違ってくること。
・太鼓持ち(たいこもち) 1.遊客に従って、酒興を助けるのを職業とする男。 類:●太鼓小衲熊空摺駧伴g(ほうかん) 2.人に追従(ついしょう)してその歓心を買う者。諂(へつら)って、機嫌ばかりを取る者。 類:●太鼓叩き 3.太鼓を持つこと。また、その人。 類:●御幣持ち ★(「たいこ」は語の相槌・応答の意、「持ち」は仲を取り持つことの意とするほか、諸説がある)<国語大辞典(小)>
・太鼓を打つ(たいこをうつ) 1.他人に調子を合わせる。相手の取り持ちをして機嫌りを取る。迎合する。2.座を取り持つ。 類:●太鼓を叩く●太鼓を持つ 3.馬が発情して陰茎で自分の腹を打つ。
・太鼓を叩く(たいこをたたく)[=持つ] 甘言やお世辞を言って、相手の気に入るようにする。相槌(あいづち)を打つ。 類:●上手を遣う●太鼓を打つ
・大根役者(だいこんやくしゃ) 白い大根に素人のシロを掛けた洒落(しゃれ)。演技が拙(まず)い俳優を嘲(あざけ)って言った言葉。単に「大根」とも言う。 ★なお、語源としては、下手な役者を馬の脚ということから、それに大根を結び付けたものであるとか、大根はいくら食べても、また、どんな食べ方をしてもあたらないから、あたらない役者の洒落であるとの説もある。<国語慣用句辞典(集)>
-------たい(さ)-------
・台座が来る(だいざがくる) 後になってから苦情が持ち込まれる。他人がした、好ましくない物事の処理が身に降り掛かってくる。後始末をさせられる。とばっちりが来る。 類:●尻が来る●尻を拭う●尻拭いをする
・台座後光に離れる(だいざごこうにはなれる) 仏像の台座と後光とを失うという意味で、僧侶が堕落して寺院から追い出されること。
・台座後光を仕舞う(だいざごこうをしまう)[=失う] 仏像から台座と後光を取ってしまうと、まるで威厳がなくなるところから、面目が丸潰れになること。全く失敗すること。命を失うこと。
・台座の別れ(だいざのわかれ) 胴体を台座に喩えて、斬られて、首と胴とが別々になること。首を切られて死ぬこと。 類:●台座後光を仕舞う●笠の台の生き別れ
・台座を据える(だいざをすえる) 尻を据えるという意味で、心を決めてどっしりと落ち着いている様子。
・台座を放す(だいざをはなす) 胴体を台座に喩えて、首を斬ること。
・泰山の无は石を穿つ(たいざんのあまだれはいしをうがつ・りゅうは~) 泰山から滴(したた)り出る水の雫(すずく)が一滴一滴と落ちるうち、ついに石に穴を空けるということ。小さな力でも根気よく続ければ成功するということの喩え。 類:●雨垂石を穿つ
・泰山の安きに置く(たいざんのやすきにおく) 泰山のように、揺るぎないものにする。物事をどっしりと安定させる。
・泰山は土壌を譲らず(たいざんはどじょうをゆずらず) 大事業を成す者は、度量が広く、どんな小さな意見をも良く取り入れるということ。李斯(りし)の言葉。 類:●河海は細流を択ばず 出典:「十八史略-秦・始皇」 参照:中国、古代の諺。「管子-形嗾」「戦国策-秦策」「韓非子-大体」など 泰山が大きな山となったのは、どんな小さな土くれをも拒まずに包容したからである。 人物:李斯(りし) 秦の政治家。?~前208年。郡の小吏から出、呂不韋の舎人となり、始皇帝の天下統一後丞相になった。荀子に学び、韓非の法治主義(法家)を実践し、焚書坑儒、文字の統一、郡県制など一連の専制国家政策を強行したが、二世皇帝胡亥のとき、趙高に欺(あざむ)かれて刑死した。
・泰山北斗(たいざんほくと) 山の泰山と北斗星。転じて、ある一つの道で最も高く仰(あお)ぎ尊ばれる人。 類:●泰斗 出典:「唐書」
・大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)
・泰山梁木(たいざんりょうぼく) 山の泰山、家の梁木のように、たよりになるたのもしい人。また、たよりになる尊いもの。 出典:「礼記-檀弓上」 孔子が自分の死期を予知して詠ったという言葉に基づく。
・泰山を挟んで北海を超ゆ(たいざんをわきばさんでほっかいをこゆ) 泰山を小脇に抱えて北海(渤海湾=ぼっかいわん)を飛び越えるということ。人間の力では到底不可能なことの喩え。 出典:「孟子-梁恵王上」 「挟太山以超北海、語人曰、我不納、是詹荒芤病筡
・大事に懸ける(だいじにかける) 大切にする。丁寧に扱う。
・大事の中に小事なし(だいじのなかにしょうじあり) 大事を行う場合には、小事を顧(かえり)みる余裕はない。大事のときは、小事になど構っていられない。
・大事の前の小事(だいじのまえのしょうじ)
・大事は小事より起こる(だいじはしょうじよりおこる) 大事を行う前は、どんな小事にも油断をしてはいけない。 類:●大事の前の小事
・大伒囊姷兀à坤い袱绀Δ皮堡螭粒⌒·丹适陇诵膜蚯簦à趣椋─铯欷毪长趣胜⑷澶纬嗓晷肖蚩激à剖陇驔Qしようとする観点。自己の立場や私情を捨てて、物事を大きく捉(とら)えること。 類:●大局的見地
・大事を取る(だいじをとる) 軽々しく行動せず、用心して事にあたる。慎重に行動する。自重する。
・大人君子(たいじんくんし) 徳の高い立派な人。盛徳の人。
・大人は大耳(たいじんはおおみみ) 心にゆとりのある人は、細かなところを一々聞き咎(とが)めない。 類:●大名は大耳
・大人は虎変する(たいじんはこへんする) 徳が高い人は、虎が見事に変身するように、速やかに過ちを改める。 類:●君子は豹変する 反:●小人は革面す ★虎も豹も、季節が変わるときに毛が抜け変わり鮮やかに変身する。その変わりっぷりが一番見事なのが、虎、その次が豹だと言われる。 出典:「易経-革卦」
・大人は赤子の心を失わず(たいじんはせきしのこころをうしなわず) 1.高徳の人は、幼いころの純粋な心をいつまでも失わず、それを広めて大きな徳を備えるようになった。2.君主たる者は、幼児を慈(いつく)しむように民心を大切にするので、いつも民の支持を失わない。 出典:「孟子-離婁下」
・泰然自若(たいぜんじじゃく) 「泰然」も「自若」も落ち着いているという意味。同意の語を重ねて意味を強めたもの。落ち着いて物事に動じない様子。
・大層もない(たいそうもない) とんでもない。途轍もない。愚にも付かない。 用例:滑・七偏人-三「大造(タイソウ)もねへ事を言やアがるから」
・大層らしい(たいそうらしい) いかにも大袈裟である。 用例:洒・福神粋語録-自序「何もこんなに大造(タイソウ)らしくいふ事もねへ」 類:●仰山である ★(「らしい」は接尾語)<国語大辞典(小)> 用例の出典:福神粋語録(ふくじんすいごろく) 洒落本。細川万象亭(森島中良)作。天明6年(1786)。・・・詳細調査中。
・大それた(だいそれた) 標準やあるべき状態から大きく外(はず)れたという意味で、とんでもない。不届きな。まったく非常識な。 類:●度外(どはず)れた●おおそれた 用例:俳・毛吹草-五「だいそれた匂ひは梅のつぎほ哉」
-------たい(た)-------
・大胆不敵(だいたんふてき) 大胆で敵するものがないこと。何者をも恐れないこと。大胆で物に動じない様子。 例:「大胆不敵な面魂」
・橙の数(だいだいのかず) 毎年毎年、正月に橙を飾るところから、年の数のこと。年齢。
・大団円(だいだんえん) 小説や劇などの終わり、または最終のこと。特に、最後がめでたく収まること。 類:●大切り●大詰め
・大地に槌(だいちのつち) 大地を槌で打つということで、絶対に失敗しないことの喩え。確実なこと。 類:●槌で大地を叩く●地を打つ槌
・大地を見抜く(だいちをみぬく) 非常に優れた眼識で、物事の裏まで見通す。
・大椿(だいちん) 中国、古伝説上の大木の名。八千年を春とし、八千年を秋とし、三万二千年が人間の一年に当たるという。転じて、長寿を祝って用いる言葉。 類:●椿寿 出典:「荘子-逍遥遊」
・大抵にする(たいていにする) 好い加減なところ止(や)めておく。ほどほどにする。 類:●大概にする●大方にする
・大抵や大方(たいていやおおかた) 1.普通でないさまにいう。非常に。酷(ひど)く。 用例:伎・幼稚子敵討-口明「大ていや大方に厭らしうて厭らしうて」 2.多く、下に打消の語句を伴って使う。大概。大体。一通りの。普通に。並々。 用例:浄・艶容女舞衣-七「善右衛門といふやつが大ていや大かた悪いやつじゃない」 用例の出典①:幼稚子敵討(おさなごのかたきうち) 歌舞伎。並木正三。宝暦3年(1753)。・・・詳細調査中。 用例の出典②:艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ) 浄瑠璃。世話物。3巻6段。竹本三郎兵衛・豊竹応律・八民平七の合作。安永元年(1772)大坂豊竹座初演。三勝半七の心中事件を脚色したもの。下の巻の上塩町が「酒屋の段」として有名。「酒屋」。
・大同小異(だいどうしょうい) 大体は同じで、少しだけ違っていること。細かな部分は異なっているが、全体としては似たり寄ったりであること。 類:●似たり寄ったり 出典:「荘子-天下」
・大道廃れて仁義有り(だいどうすたれてじんぎあり)[=行わる] 大道が自然に行われていた太古は、特に仁義を説く必要はなかったが、後世道徳が廃れてきて、仁義が必要になり提唱されるようになった。仁義が必要なのは、大道が失われたからであるということ。 ★儒教の仁義説を非難した言葉。<大事林(三)> 出典:「老子-一八章」
・大同団結(だいどうだんけつ) 多くの団体や党派が、小さな意見の違いを越えて、一つの目的のもとに一致し団結すること。
-------たい(な)-------
・鯛なくば狗母魚(たいなくばえそ)[=] 相応(ふさわ)しいものがないときは、少々劣っていても、代わりのもので我慢するより仕方がないということ。
・台無し(だいなし) 1.物事がすっかり駄目になること。壊れたり汚れたりして役に立たなくなること。 用例:洒・傾域買二筋道三篇宵の程-一「袖をだいなしに濡らした。サア着せかへましょ」 2.後に打ち消しの表現または否定的な内容の語を伴って、すっかり。全然。まるで。 用例:伎・名歌徳三舛玉垣-三立「御覧じませ、お客へ上る茶がだいなし水になりました」 用例の出典①:宵の程(よいのほど) 洒落本。梅暮里谷峨。傾域買二筋道の三篇。寛政12年(1800)。 用例の出典②:名歌徳三舛玉垣(めいかのとくみますのたまがき) 歌舞伎。時代物。3幕。桜田治助。享和元年(1801)江戸河原崎座初演。平安時代、文徳(もんとく)天皇の第一皇子惟喬(これたか)親王と、第二皇子惟仁(これひと)親王との皇位継承争いを脚色。皇位を継ぐことに決定した惟仁親王に反対して、惟喬親王側の従臣たちが神璽(しんじ)・神鏡を奪うなどするが、結局は惟仁即位となる。
・大なり小なり(だいなりしょうなり)・大なれ小なれ 大きいにしろ小さいにしろ。大小に拘(かか)わらず。兎も角も。 用例:浄・曾我五人兄弟-四「大なれ小なれ御身は曾我の世継也」
・大の男(だいのおとこ) 1.大きな男。大男。 2.一人前の男。成人した立派な男。 例:「大の男がめそめそ泣くな」
・鯛の尾より鰯の頭(たいのおよりいわしのあたま)
・大の字(だいのじ) 1.「大」という字。また、「大」の字に形が似たもの。特に、人が両手両足を広げて大の字なりに寝た形を指す。 例:「大の字になって寝る」 2.「大文字の火」のこと。昔は7月、今は8月の16日の夜、盂蘭盆(うらぼん)の行事として、京都、東山の如意ケ岳(にょいがたけ)の西側の斜面に薪を積み並べ火を点じて大の字形を表す送り火。また、北区の衣笠山でも同じ時に大文字の火が焚かれるが、これは左大文字と呼ばれる。 類:●大文字(だいもんじ) 3.遊女が客と床に就くこと。
・大の虫を生かして小の虫を殺す(だいのむしをいかしてしょうのむしをころす) どうしても止むを得ないときには、大きなものを救うために、小さなものを犠牲にする。 類:●小の虫を殺して大の虫を助ける
-------たい(は)-------
・大は小を兼ねる(だいはしょうをかねる)[=叶(かな)える] 大きいものは、小さいものの代用品としても利用できる。大きいものは小さいものの効用を併せ持っている。
・台風一過(たいふういっか) 1.台風が通り過ぎて、風雨が収(おさ)まり晴天になること。また、その日。 例:「台風一過の雲一つない青空」 2.比喩的に、騒動が収まった後の平穏な状態。
・太平楽の巻物(たいへいらくのまきもの) 好き勝手な出任せ言葉。好い加減な言葉。
・太平楽を言う(たいへいらくをいう)[=並べる] 情況にそぐわないような好き勝手なことを、言いたい放題に言う。贅沢なことを言う。 類:●太平を抜かす
・太平を抜かす(たいへいをぬかす) 勝手放題なことを言う。
-------たい(ま)-------
・大枚を叩く(たいまいをはたく) たくさんのお金を使う。 例:「粋がって初鰹に大枚を叩いた」 ★「大枚」は、昔、中国の銀貨である餅銀(へいぎん)の大きいものを呼んだ。
・大名気(だいみょうぎ) 些細なことにこせこせしない、大らかな性格。
・大名行儀(だいみょうぎょうぎ) 大名のように態度や行いが鷹揚(おうよう)なこと。ゆったりとして威厳がある。
・大名は大耳(だいみょうはおおみみ) 大名はささいなことを気にとめない。また、大名は、小事を聞いても聞かないふりをしておうようにかまえていなければならない。 類:●大人は大耳
・大名普請(だいみょうぶしん) 費用を惜しまない贅沢(ぜいたく)な建築や工事。
・大名旅行(だいみょうりょこう) 大名が行なうような、費用をふんだんに使った贅沢な旅行をいう。
・体面を汚す(たいめんをけがす) 名誉を傷付ける。 類:●面目を失う
-------たい(や)-------
・大勇は闘わず(たいゆうはたたかわず)
・大欲は無欲に似たり(たいよくはむよくににたり)
-------たい(ら)-------
・平らげる(たいらげる) 1.物の起伏をなくして平らにする。高低をなくす。 類:●均(なら)す 用例:栄花-うたがひ「この山の頂をたひらげさせ給て」、万葉 -3957「夕庭に踏み平げず」 2.平定する。乱れた世の中を鎮(しず)める。退治する。取り除く。 用例:平家-一〇「度々の朝敵をたいらげ」 3.食べ物を食べ尽くす、または、飲み物を飲み尽くす。 例:「丼飯を平らげる」
・大利は利ならず(たいりはりならず) 大きな利益というものは、一見したところ利益があるように見えないものだ。
-------たい(を)-------
・体を躱わす(たいをかわす) 体の向きを転じて避ける。
・題を出す(だいをだす・いだす) 1.それによって詩歌や文章を作らせるために主題を提出する。2.注文を付ける。前もって、要点を押さえておく。
・体を成す(たいをなす・ていを~) 纏まった形になる。 例:「論文の体を成していない」
・体を引く(たいをひく)[=退(ひ)く] 体の位置を後ろへ移すという意味から、後退する。退(しりぞ)く。 類:●身を退く
-------たえ-------
・絶え入る(たえいる) 1.息が絶えて死ぬ。 例:「絶え入るような声」 用例:竹取「書きはつる、たえ入給ぬ」 2.生気を失って、気絶する。また、酷(ひど)く困惑する。茫然とする。 用例:源氏-若菜下「この暁よりたえいり給へりつるを<略>やうやう生きいで給ふやうに」
・堪え難い(たえがたい) 1.辛いこと、嫌なことを我慢することが難しい。堪(こら)え切れない。 例:「堪え難い暑さ」 用例:竹取「恋しからんことのたへがたく」 2.その状態を維持するのが難しい。保ち続けるのが困難である。 用例:源氏-紅葉賀「箏(さう)の琴は、中の細緒のたへがたきこそ所せけれとて」
-------たお-------
・斃るる所に土を掴む(たおるるところにつちをつかむ) 欲が深くて、どんな場合でも、何か利益を得ようとする。欲が深い者を嘲(あざけ)って言う。 類:●転んでも只は起きない●倒れても土を掴む
・タオルを投げる(たおるをなげる) ボクシングの試合中に、リング内にタオルを投げ入れてテクニカル・ノックアウト負けを表明すること。転じて、戦う意思がなくなったことの喩え。 類:●白旗を揚げる
・斃れて後病む(たおれてのちやむ) 死ぬまで一所懸命に努力して、途中で挫(くじ)けない。 類:●死して後己む 出典:「礼記-表記」
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 楼主| 发表于 2004-10-10 17:33:08 | 显示全部楼层
5.な行
  
【なあ】~【なこ】
・なあなあ 馴(な)れ合い。妥協。 用例:滑・浮世風呂-前「ナア、番頭。下の男のやうにわからぬ男もない物だ」 ★〔感動詞「なあ」を重ねたものから。「なあ、いいだろう」といった程度で、折り合いをつけることから〕<大辞林(三)> 参考:なあ〔感動詞〕 相手に呼び掛けたり、誘ったり、念を押したりするときに使う言葉。親しい間柄で使う。
・名ありて実なし(なありてじつなし) 評判ばかり立派で実質が伴っていないこと。 類:●有名無実
-------ない-------
・内界の財貨(ないかいのざいか) 知識や芸能のように、人間の心の中にある無形の財貨。
・内証は火の車(ないしょうはひのくるま) 「内証」とは、内輪の事情、一家の財政状態、暮らし向きという意味で、一家の内々の経済状態が極めて苦しい様子。 類:●内証は火が降る●内は火が降る
・内証を締める(ないしょうをしめる) 「内証」は「内緒(ないしょ)」とも言い、秘密のうちに事を撙证长趣颏いΑ¥蓼俊ⅰ妇啢幛搿工摔稀⑷·隂Qめるという意味があるところから、外には知られないようにして予め相談し合うこと。
・内助の功(ないじょのこう) 家にあって、夫の活動を援助する妻の働き。また、その功績。 類:●陰の力●縁の下の力持ち
・無い袖は振れぬ(ないそではふれぬ)
・無い知恵を絞る(ないちえをしぼる) 四苦八苦しつつ方策を考える。
・泣いて馬謖を斬る(ないてばしょくをきる)
・泣いても笑っても(ないてもわらっても) どんなに方法を尽くしても。どんなに思い悩んでみても。どうしても。 例:「泣いても笑っても面接は明日だ」
・無い腹を探られる(ないはらをさぐられる) 悪くもない腹の中を病気でもあるように検査されるという意味で、身に覚えのないことで疑いを掛けられること。 類:●痛くもない腹を探られる
・内憂外患(ないゆうがいかん) 国内の憂うべき事態や、外国との間に生じる煩(わずら)わしい事態の総体。内外の心配事。
-------なお-------
・等閑(なおざり) 深く心に止めないこと。本気でない様子。大事に思わない。 類:●かりそめ●投げ槍 例:「福祉行政を等閑にする」 用例:後撰-四〇三「なをさりに秋の山べを越えくれば」 ★(「直(なお)去り」の意かという)<国語大辞典(小)>
-------なか-------
・長い目で見る(ながいめでみる) 事柄を、現状だけで判断しないで、気を長くして将来を見守る。
・長い物には巻かれろ(ながいものにはまかれろ)
・名が朽ちる(ながくちる)[=廃(すた)る] 名声が廃(すた)れる。評判が落ちる。
・鳴かず飛ばず(なかずとばず) 1.長い間鳴きも飛びもしないでじっとしているということから、将来の活躍を期して長い間機会を待っている状態。 故事①:「史記-楚世家」 春秋時代、楚の荘王(そうおう)は、即位してから「諫(いさ)める者は死刑に処す」という法令を出し、喪中の3年の間(足掛け3年=25ヶ月)酒色に耽(ふけ)った。伍挙(ごきょ)という者が「阜(おか)の上に鳥が居り、3年の間鳴きも飛びもしません」と謎を掛けると、「ひとたび飛べば天を衝(つ)き、ひとたび鳴けば人を脅(おびや)かすであろう」と答えた。そして、喪が明けたとき、その言葉の通り大幅な家臣の粛清(しゅくせい)を行なった。 故事②:「史記-滑稽列伝」 戦国時代、斉の威王が酒色に溺れ国政を省(かえり)みなかった時、家臣の淳于(じゅんう)が鳴きも飛びもしない大鳥に例えて斉の威王を諫めた。 類:●三年鳴かず飛ばず 2.現在では、長い間何の活躍もしないでいることを自嘲的に、または軽蔑していうことが多い。 出典:「呂氏春秋-重言」や「史記-滑稽列伝・淳于」」など 「三年不蜚、又不鳴」の句。 人物:荘王(そうおう)(楚) 中国の春秋時代の楚の王(在位前614~前591年)。姓は熊、名は旅(侶)。穆王(商臣)の子。春秋五覇の一人。?~前591。紀元前597年、晋の景公の軍を破り中原の覇者となった。周の使者に鼎(かなえ)の軽重を問うた逸話や、「三年鳴かず飛ばず」の故事は有名。
・仲違う(なかたがう) 「仲」は人間の関係のこと。喧嘩する、間柄が悪くなること。
・名が立つ(ながたつ) 世間の評判になる。 類:●浮名(うきな)が立つ●浮名を流す
・長っ尻(ながっちり) 人を訪ねて、長時間座り込んで、なかなか帰らないこと。長い間、同じところにいること。また、その人。 類:●長座●長居●尻が長い ★「長尻」からの変化。
・名が通る(ながとおる) 世間一般にその名が広く知れ渡っているという意味で、有名なこと。
・名が流れる(ながながれる) 名前が流布(るふ)する。評判が世間に広がる。
・中々でもない(なかなかでもない) 肯定できない。程度が予期を遥かに上回り、意外なほどである。 類:●途方もない●思いも寄らない●とんでもない
・中に立つ(なかにたつ)[=へ立つ] 主に仲違いしている、両者の間に立って便宜を図(はか)る。 類:●仲立ちをする
・中に就いて(なかについて)[=就きて] 多くの中で特に。
・中に入る(なかにはいる)[=へ入る] 争っている双方の間に入る。 類:●仲裁する
・中の思い(なかのおもい) 心の中に秘めている、燃えるような恋の思いのこと。 ★「思ひ」の「ひ」に火を掛ける。また、和歌では、石は打てば火を発するところから、中に火を含むものとして、多く「石」に寄せていう。<国語大辞典(小)>
・長の別れ(ながのわかれ) 1.再び会うことのない別れ。2.死に別れ。
・流れに掉差す(ながれにさおさす) 流れに棹を差して下るように、好都合なことが重なり、物事が思いのままに進む。 類:●順風に帆を揚げる●順風満帆●とんとん拍子
・流れの杯(ながれのさかずき) 主人や貴人など目上の人から、杯に飲み残した酒をいただくこと。「お流れ」としても使われた。
・流れの末(ながれのすえ) 1.流れてゆく川の末の方。2.流派を受け継ぐ人。 類:●末流 3.流れの身の果て。遊女の熟(な)れの果て。
・流れの身(ながれのみ) 遊女などの定めのない身の上をいう。 類:●川竹の流れの身
・流れの道(ながれのみち) 流れの身が立っている道という意味で、遊女の世界。遊女の稼業。
・流れを汲む(ながれをくむ) その流儀に従う。その流派を学ぶ。また、末流に列する。
・流れを立てる(ながれをたてる) 流れの道を盛り立てるという意味で、遊女の意気地を立て通すこと。また、遊女としての生活をすること。
・仲を裂く(なかをさく) 間を広げて遠ざけるという意味で、親しい者同士の間を引き離すこと。 反:●仲を取り持つ
・中を取る(なかをとる) 1.中間を取る。中庸を取る。 類:●折衷する 2.間へ入る。 類:●仲裁する
・仲を直る(なかをなおる) 仲直りをする。
-------なき-------
・亡き跡(なきあと) 亡くなったあと。死んだのち。
・亡き影(なきかげ) 1.死んだ人の面影。また、死者の霊。 用例:源氏-松風「親の御なきかげを恥づかしめむ事」 2.亡くなった後。死んで霊魂となってしまっていること。 用例:源氏-浮舟「なきかげにうき名流さんことをこそ思へ」
・泣き面に蜂(なきつらにはち・なきっつらに~)
・泣き面を蜂が刺す(なきつらをはちがさす・なきっつらを~) 泣いている顔を蜂が刺すということで、不幸に不幸が重なること。また、困っているところに更に困ったことが加わること。 類:●泣き面に蜂
・無き手を出す(なきてをだす) 1.この上もない秘術を尽くす。2.できそうもないことに知恵を絞って種々の手段を巡らす。
・無きにしも非ず(なきにしもあらず) ない訳でもない。少しはある。また、ないのではない。確実にある。
・泣き寝入り(なきねいり) 1.泣きながら眠ること。 類:●泣き寝 2.不当な仕打ちを受けながら、相手の仕返しなどを恐れて、仕方なく諦(あきら)めること。 用例:浄・関八州繋馬-三「弓矢の意地、泣寝入にはしまはれず」 例:「相手が議員の息子では泣き寝入りするしかない」
・泣きの涙(なきのなみだ) 涙を流して泣くこと。酷く悲しい思いをすること。 例:「泣きの涙で別れる」
・亡き者にする(きなものにする) 殺す。
・泣きを入れる(なきをいれる) 泣き付いて詫びを言い、許しを求める。 類:●嘆願する
・泣きを見る(なきをみる) 泣くような目に会う。不幸せな目に会う。
-------なく-------
・泣く子と地頭には勝たれぬ(なくことじとうにはかたれぬ)[=勝てぬ]
・泣く子は育つ(なくこはそだつ) 良く泣く子供ほど元気に育つ。 類:●寝る子は育つ 蛇足:成長ホルモンの分泌促進因子には睡眠と邉婴蓼欷皮辍⑶薹丹辘猡扦胜と閮工摔趣盲皮芜動は、つまり泣くことである。
・泣く子も目を開け(なくこもめをあけ)[=見る・見よ] 泣き喚いている子どもでも目を見開いて、少しは周囲の状況を見ながら泣くように、思慮分別の無いものでも、少しは時と場合を考えて振る舞うものだ。
・鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす(なくせみよりもなかぬほたるがみをこがす) 外部に表すものよりも、表さない方が、却って心中の思いが切実である。
・無くて七癖あって四十八癖(なくてななくせあってしじゅうはっくせ) 多かれ少なかれ人には癖がある。
・鳴く猫鼠捕らず(なくねこねずみとらず) 口数の多い者に限って、実行力が伴わない。
・無くもがな(なくもがな) ない方が良い。なくて良い。 類:●あらずもがな 用例:伊勢-八四「世の中にさらぬ別れのなくも哉」
-------なけ-------
・嘆きの色(なげきのいろ) 嘆き悲しむ様子。 ★和歌などでは、「なげき」の「き」を「木」「薪」にかけてもいう。<国語大辞典(小)>
・嘆きの壁(なげきのかべ) エルサレムの西側の城壁の一部の呼称。 ★ここで多数のユダヤ人がローマ軍によって殺害され、そのため夜間、この壁は嘆きの涙を流すといわれた。<国語大辞典(小)>
・嘆きの霧(なげきのつゆ) 溜め息を吐くときに出る息。愁嘆の深いさまを霧に喩えて言う言葉。
・なけ無し あるかないかであること。あるというのは名ばかりであること。ほとんどないこと。 例:「なけなしの金をはたく」 用例:談・八景聞取法問-一「なけなしの銭で気をはって料理して」
・投げ遣り(なげやり) 心を込めないで物事をすること。仕事などを途中でほうっておくような無責任な態度を取ること。もうどうなっても構わないといった態度をすること。 類:●なおざり
-------なこ-------
・名残り惜しい(なごりおしい) 過ぎ去る物事に心惹(ひ)かれ、長く留めたいと願う。また、別離が辛く心残りである。 用例:古今六帖-六「菊の花名残おしくも思ほゆるかな」
・名残りの杯(なごりのさかずき) 別れを惜しみながら酌(く)み交わす杯。 類:●別離の杯
・名残りの袖(なごりのそで) 名残りを惜しむことを「袖を分かつ」に掛けて言った言葉。別れを惜しむこと。
・名残りの月(なごりのそで) 1.夜明けの空に残っている月。有明けの月。2.陰暦九月十三夜の月のこと。前月十五夜の名月に対してその年の観月最後の月とするところからいう。後の名月。
・名残りの雪(なごりのゆき) 1.春先まで消え残っている雪。2.春になってから降る雪。
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 楼主| 发表于 2004-10-10 17:34:20 | 显示全部楼层
6.は行
【はい】~【はこ】
・灰後る(はいおくる)[=返(かえ)る] 紫色が色褪(あ)せる。 用例:源氏-末摘花「むらさきの紙の、年へにければ、はひをくれ」 ★紫色を染めるのに椿の灰を入れたところから、色が褪せてくるのを灰の力が不足したとして、後るといったもの。<国語大辞典(小)>
・ハイカラ(はいから) 1.丈の高い襟(えり)。ハイカラー。2.明治時代、洋行帰りの人や西洋文学を好む官吏などがよく襟の高い服を着用していたところから、物事が、目新しく洒落ていること。西洋風なこと。また、そうした欧米風や都会風を気取ったり、追求したりすること。また、その人。 反:●蛮カラ 例:「ハイカラさん」 3.日本髪に対して、西洋風に結(ゆ)った頭髪のこと。束髪などの類(たぐい)。
・拝顔の栄(はいがんのえい) お顔を拝する栄誉という意味で、人に会うことを遜(へりくだ)って言う言葉。 類:●拝眉の栄
・肺肝を出だす(はいかんをいだす) 真心(まごころ)を示す。本当の気持ちを打ち明ける。 類:●肺肝を披く 出典:韓愈「柳子厚墓誌銘」
・肺肝を摧く(はいかんをくだく)・砕く 心力のある限りを尽くして考える。非常に苦心する。 類:●肺肝を苦しむ●肺胆を砕く●心を砕く 出典:「杜甫-垂老別」
・肺肝を披く(はいかんをひらく)[=明かす] 本心をさらけ出す。心の奥底を打ち明ける。心の中を明かす。 類:●肺肝を出だす●肺肝を抜く
・敗軍の将は兵を語らず(はいぐんのしょうはへいをかたらず)[=談ぜず] 戦に敗れた将軍は兵法について語る資格がない。失敗した者はその事について意見を述べる資格がない。失敗した者は、潔(いさぎよ)く非を認め、弁解がましいことを言うべきでないということ。 類:●敗軍の将は兵を談ぜず●敗軍の将は敢えて勇を語らず●敗軍の将は再び郑à悉─椁骸〕龅洌骸甘酚洠搓幒顏弧筡
・背水の陣(はいすいのじん)
・杯中の蛇影(はいちゅうのだえい・じゃえい) 何でもないことでも、疑えば神経を悩ます元になるということ。 類:●疑心暗鬼 故事:「風俗通義-怪神」 漢の杜宣(とせん)が酒を飲んでいたとき、杯中に映った弓の影を蛇と見誤り、蛇を飲んだと思って病気になった。 出典:風俗通義(ふうぞくつうぎ) 後漢。応劭(おうしょう)撰。10巻(付録1巻)。世俗の典礼で言語・風俗などについて、その誤まりを正し、義理に適(かな)うようにとの趣旨から上梓(じょうし)されたもの。「風俗通」と略称している。
・掃いて捨てるほど(はいてすてるほど) 箒(ほうき)で掃き集めて捨てるぐらい多い。物が非常に多くあって有り触れていること。 例:「代わりの業者など掃いて捨てるほどある」
・灰になす(はいになす)[=する] 1.燃やして灰にする。焼き払う。それまで築き上げてきたものをなくする。2.死者を火葬して、骨にする。 類:●荼毘に付す
・灰になる(はいになる)[=となる] 1.燃え果てて灰と化す。焼けてすっかりなくなる。築き上げたものが無価値なものになる。 類:●灰燼(かいじん)に帰す 2.死んで火葬に付されて骨となる。
・杯盤狼籍(はいばんろうぜき) 1.酒宴が闌(たけなわ)となり、酒席が乱れている様子。 類:●乱痴気騒ぎ 2.酒宴の後、杯や皿悚胜嗓悉松⒙窑筏皮い霕斪印!〕龅洌骸甘酚洠鼈鳌筡
・肺腑を衝く(はいふをつく)・突く 心の奥底まで突き通すという意味で、相手の心に深い感動・感銘やショックを与えること。 類:●肺腑を貫く
・灰撒くような嘘(はいまくようなうそ) 大風に灰を撒き散らすような出任せの嘘。根拠がない、その場を取り繕(つくろ)うための嘘。
-------はえ-------
・這えば立て立てば歩めの親心(はえばたてたてばあゆめのおやごころ) 我が子の成長を心待ちに待つ親の心を表した言葉。 類:●立てば歩めの親心
-------はか-------
・馬鹿(ばか)[=莫迦・破家] 知能が足りない者。愚か者。 ★(「馬鹿」は当て字。梵moha=慕何(痴)、または梵mahallaka=摩訶羅(無智)の転で、僧侶が隠語として用いたことによる。また、「破家」の転義とも)<国語大辞典(小)>
・歯が浮く(はがうく) 1.歯の根が弛(ゆる)む。また、酸っぱいものを食べたり、不快な音を聞いたりして、歯の根元が弛むように感じる。2.軽弾みで気障(きざ)な言動に接して、不快な気持ちになる。 例:「歯が浮くお世辞」
・量が行く(はかがいく) 仕事が順調に進む。効果が上がる。捗(はかど)る。
・羽が利く(はがきく)[=を利(き)かす] 羽振りが良い。勢力がある。 用例:浄・狩剣本地-一「恨みいうてもはがきかぬ」 ★一説に「歯が利く」とし、歯が立つの意とする。<国語大辞典(小)>
・馬鹿正直(ばかしょうじき) どんな場所にも正直一辺倒で、融通が利かない。臨機応変の才がないこと。あまり正直過ぎて気が利かないこと。また、そのようなさまやその人。 類:●愚直
・場数を踏む(ばかずをふむ) 実地に経験する度数を重ねる。多くの経験を積んで慣れる。 例:「実戦の場数を踏む」 類:●場所を踏む
・歯が立たない(はがたたない) 1.固くて噛むことができない。 例:「この木は固過ぎて鑿の歯が立たない」 2.自分の力が及ばなくて、対抗することや理解することができない。
・歯が立つ(はがたつ) 自分の力が及ぶ。相手に対抗して張り合うことができる。多く、打消しの言葉を伴って用いる。 類:●手に合う 例:「難問で歯が立たない」
・馬鹿と鋏は使いよう(ばかとはさみはつかいよう) 鋏は使い方によって切れたり切れなかったりするし、愚かな者でも、仕事の与え方さえ良ければ役に立つ。
・儚くなる(はかなくなる) 死ぬ。亡くなる。
・儚し事儚事(はかなしごとはかなごと) 取るに足りないようなこと。つまらないこと。また、取り止めもない話題。ちょっとした話。 用例:源氏-蛍「はかなしごとと知りながら、いたづらに心動き」
・ばかに 程度が甚(はなは)だしいこと。無闇に。酷く。非常に。 例:「馬鹿に暑い」
・馬鹿にする(ばかにする) 1.相手を自分より劣る者と見なす。軽蔑する。2.軽視して油断する。 類:●舐める●見縊(くび)る
・馬鹿に付ける薬はない(ばかにつけるくすりはない) 愚か者を治す方法はない。愚かな者は救いようがない。
・馬鹿にならない(ばかにならない) 軽視できない。好い加減に扱うことができない。 例:「電話代も馬鹿にならない」
・馬鹿になる(ばかになる) 1.自ら愚か者を装ってその場を切り抜ける。自分の意志を抑える。2.無邪気になる。理性的な態度でいるのを止める。3.本来持っているべき機能が失われる。感覚がなくなる。 例:「ねじ山が馬鹿になる」「鼻が馬鹿になる」
・馬鹿の一つ覚え(ばかのひとつおぼえ) 愚か者は、聞き覚えた一つのことを、いつも得意げに持ち出す。何度も同じことを言う者を嘲(あざけ)る言葉。 類:●He that knows little often repeats it. (ものを知らない人ほど知っていることを繰り返す) <「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典>
・馬鹿馬鹿しい(ばかばかしい) 1.酷(ひど)く馬鹿げている。非常に下らない。甚(はなは)だ詰まらない。 類:●おこがましい 例:「馬鹿馬鹿しい話」 用例:人情・春色梅児誉美-四「それもあんまり馬鹿馬鹿(バカバカ)しい」 2.甚だしい。程度を越えている。 用例:咄・鹿の子餅-料理指南所「ばかばかしい早いござりやうだ」
・馬鹿は死ななきゃ治らない(はかはしななきゃなおらない) 1.愚か者は何度諌めても同じ過(あやま)ちを繰り返すものであり、そういう性癖は死にでもしなければ治るものではない。2.同じ過ちを繰り返す者を揶揄(からか)って言う言葉。 類:●馬鹿に付ける薬はない●He who is born a fool is never cured.
・量もなし(はかもなし) これといった宛てもないという意味から、儚(はかな)い。頼りない。
・馬鹿も休み休み言え(ばかもやすみやすみいえ) 馬鹿なことを言うのは好い加減に止めろ。下らないことや嘘を言うなと、注意する言葉。
・歯痒い(はがゆい) 思うようにならなくて、心が苛(いら)立つ。 類:●もどかしい●じれったい●歯痒(がい)い 用例:雑俳・軽口頓作「喰いついたはがゆう成て坊ンが乳」
・図らずも(はからずも) 思いも掛けず。予想もしていなかったのに。不意に。ふと。
・证ⅳ胝撸à悉辘搐趣ⅳ毪猡危郏饺耍荨∮嫽虺晒Δ丹护毪郡幛巍⒒颏い稀⑷摔蝌_(だま)すための策や計画がある者。計画を巧く立てる人や、上手に計略を巡らせられる者のこと。 
・证厦埭胜毪蛄激筏趣工耄à悉辘搐趣悉撙膜胜毪颏瑜筏趣工耄∮嬄预厦孛埭扦ⅳ毪长趣蜃盍激趣工搿S嬄预蜃瞍鈩抗膜诉ぶには、外部に一切漏れないように注意しなければならない。 類:●事は密なるを以って成る 出典:「三略-上略」 「将钟堋筡
・籌を帷幄の中に撙椁梗à悉辘搐趣いⅳ韦Δ沥摔幛挨椁梗♂。à趣肖辏─溽ⅲàⅳ菠肖辏─蜓菠椁筏勘締婴司婴谱鲬椁蚓殼辍⑶Ю铯瓮猡螖长虼颏疗皮毪趣いΔ长取槁预擅瞍胜长
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 楼主| 发表于 2004-10-10 17:35:28 | 显示全部楼层
7.ま行
  
【まい】~【まこ】
・舞い上がる(まいあがる) 1.鳥などが、舞いながら高く上がる。翻(ひるがえ)りながら上がる。 用例:後京極殿鷹三百首-雑「舞あかる鷹をいかがとどめん」 2.風の力で物が空中に漂(ただよ)い上がる。 例:「砂塵が舞い上がる」 3.有頂天(うちょうてん)になる。調子に仱盲坪盲荬摔胜搿!∮美杭
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 楼主| 发表于 2004-10-10 17:36:41 | 显示全部楼层
8.やらわ行
【やい】~【やほ】
・刃に掛かる(やいばにかかる) 刃物で殺される、斬られる。
・刃に掛ける(やいばにかける) 刃物で殺す、斬る。
・刃に伏す(やいばにふす) 刃の上に身を伏せるという意味で、自害すること。刃で身を貫く。 類:●剣に伏す
・刃の験者(やいばのげんじゃ) 効験が刃のように鋭く、霊験が新(あらた)たかな修験者(しゅげんじゃ)。
・刃を迎えて解く(やいばをむかえてとく) 竹を割るように刃物が向かうままに裂けるという意味から、物事が非常に易しくできること。 出典:「晋書-杜預伝」 参考・人物:杜預
-------やえ-------
・八重立つ山たつやま) 幾重にも重なり合って白雲が立つ、人里離れた深い山。
・八重の遠(やえのおち) ずっと遠いあちらの方。 類:●彼方(かなた)
・八重の潮路(やえのしおじ・しおみち) 遥かな潮路。非常に長い海路。 類:●八潮路 参考:潮路(しおじ) 海路。または、海流。
・八重の山路(やえのやまじ) 幾重にも重なって非常に長い山路。八重山にある路。 参考:八重山(やえやま) 幾重にも重なった山。深山(みやま)。
・八重無尽(やえむじん) 幾重にも縛り付けること。 用例:浄・用明天皇職人鑑-道行「足手を取て八重むじんにからげ付れ共」
-------やお-------
・八百長(やおちょう) 1.相撲などの勝負事で、前もって勝敗を打ち合わせておき、表面だけ真剣に勝負を争うように見せ掛けること。 類:●いんちき 例:「八百長試合」 ★八百屋の長兵衛、通称八百長という人がある相撲の年寄とよく碁をうち、勝てる腕前を持ちながら、巧みにあしらって常に一勝一敗になるように細工したところから起こるという。<国語大辞典(小)> 2.転じて、一般に、前もって示し合わせておきながら、さりげなく装(よそお)うこと。 類:●馴れ合い
・矢面に立つ(やおもてにたつ) 敵の矢の飛んで来る正面に立ちはだかるという意味で、質問・非難・攻撃などが集中する立場に身を置くこと。
-------やか-------
・夜鶴(やかく) 1.夜の鶴、夜鳴く鶴。また、夜中に巣氦猡盲皮い膪Qのこと。2.「白居易-五絃弾」の「第三第四絃冷冷、夜鶴憶子恢续Q」から、子を思う親の愛情が切であること。 類:●夜の鶴
-------やき-------
・焼きが回る(やきがまわる) 1.鍛治が刃物を作るとき、焼き加減が行き過ぎて、却って切れ味が鈍(にぶ)る。2.頭の働きや腕前などが衰える。 類:●呆(ぼ)ける 3.すっかり古惚(ふるぼ)けた状態になる。
・焼き餅焼くとて手を焼くな(やきもちやくとててをやくな) 度を越した嫉妬(しっと)は、自分に禍(わざわ)いを招くものであるから、慎(つつし)まなければならない。
・焼き餅を焼く(やきもちをやく) 焼き餅の「焼く」は、「妬(や)く」に通ずるところから、焼き餅は嫉妬(しっと)を意味し、嫉妬するとか、妬(ねた)むとかということ。
・焼きを入れる(やきをいれる) 1.鍛治が刃物などを焼いて鍛(きた)える。2.人に苦しみなどを与えて鍛える。緩(ゆる)んだ気持ちを引き締めさせる。ぼんやりしているものに活(かつ)を入れる。3.制裁を加える。拷問にかける。 類:●活を入れる
-------やく-------
・役者が上[=一枚上] 知略や駆け引き、または、貫禄などにおいて抜きん出ていること。
・役立たず 物の役に立たないこと。また、そういう者を罵(ののし)って呼ぶ言葉。 類:●穀潰し
・役に立たずの門立ち(やくにたたずのかどだち) 無能な者が門に立って騒いでも、なんにもならないということ。
・役に立つ その役目を果たすのに適している。その役割を十分に行なう能力がある。用が足りる。 例:「愚図だが力仕事には役に立つ」
・役人風を吹かす(やくにんかぜをふかす) 役人であることを殊更(ことさら)に強調するという意味で、自分は役人だと尊大に構えて威張る様子。
・厄病神(やくびょうがみ) 1.疫病を流行させるという神。 類:●疫病(えやみ)の神 2.人から忌み嫌われる人の喩え。 類:●貧乏神
・役不足(やくぶそく) 1.振り当てられた役目に対して、不満を抱くこと。与えられた役目に満足しないこと。2.その人にとって、役目や肩書きが軽過ぎて、力量を十分に発揮できないこと。役が不相応に軽いこと。 ★「彼では役不足だ」などの使い方は、「力量不足」との混同であり、誤用。
・櫓を上げる(やぐらをあげる) 櫓を作る。また、転じて、芝居や操り人形の座を作って興行を始めること。
・薬恢肖挝铮à浃恧Δ沥澶Δ韦猡危∷a箱の中にある薬品のように、いつでも必要なときに、自分の役に立ち、自由自在に使える人や物。 類:●自家薬恢肖挝铩駪禱
-------やけ-------
・焼け石に水(やけいしにみず)
・焼け糞(やけくそ)[=自棄糞] 自棄(やけ)を強めて言った言葉。 類:●自暴自棄●自棄のやん八
・火傷火に懲りず(やけどにこりず) 火傷をした者が、懲りずにまた火に当たるということ。以前に失敗したことがあるのに、性懲りもなく同じ失敗を繰り返すこと。 反:●羹に懲りて膾を吹く
・焼け野の雉子夜の鶴(やけののきぎすよるのつる)
・自棄のやん八(やけのやんぱち)[=弥左衛門(やざえもん)・勘八(かんぱち)] 自棄の状態を人名のように表した言葉。 類:●自暴自棄 参考:自棄[=焼け] 物事が思い通りにならないため、自分で自分の身を粗末に扱い、どうなっても構わないという気持ちになること。投げ遣りな行動をとること。
・焼け原に霜の降ったよう(やけはらにしものふったよう) 野火で焼けた野原に白い霜が降ったようであるという意味で、色のめhい女が厚化粧をしている様子。
・焼け木杭に火がつく(やけぼっくいにひがつく)[=には火がつき易い] 燃え差しの杭は火が点き易いところから、一度途絶えてもすぐ元に戻ること。また、戻り易いことのたとえ。多く、男女関係に使う。 類:●元の鞘に収まる●縒りを戻す
・自棄を起こす(やけをおこす) 自暴自棄になること。物事が思うようにならず、不平不満が昂(こう)じて思慮のない行動をすること。
-------やこ-------
・弥五郎(やごろう) 疫病や災厄を送り出す呪(まじない)的行事に使われる藁人形などの形代(かたしろ)。 ★(「ごろう」は御霊(ごりょう)の変化)<国語大辞典(小)>
-------やし-------
・野次馬(やじうま) 1.老いた牡の馬。または、暴れ馬。2.火事や騒ぎなどに物見高く集まる者のこと。自分には直接関係がないのに、あれこれと口を出す者のこと。他人の尻馬に仱盲茻o責任に騒ぎ立てたりする者のこと。 用例:当世書生気質「外の野郎共も岡焼半分、面白半分、弥次馬になつて助太刀をする」 ★「やじ」は「おやじ」の変化とも、また「やんちゃ」の変化ともいう。その場合歴史的かなづかいは「やぢうま」<国語大辞典(小)>
・野次を飛ばす(やじをとばす) 相手の言動を妨害するために、嘲(あざけ)り、囃し立てる。大声で野次る。盛んに野次る。
・野心(やしん) 1.狼の子は人に飼われても慣れず、飼い主を傷付けようとする。そのように、慣れ親しまないで、誰かに危害を加えようとする荒い心。 類:●狼子野心 2.址矗à啶郅螅─涡摹¥蓼俊⒚埭吮Гい皮い搿⑸矸植幌鄰辘势螅à郡椋─摺#常F状よりも更に高い権力・名誉・財力などを得ようとする心。 類:●大望 例:「政治的野心」 4.田園生活を望む心。5.卑(いや)しい心。下品な心。時に、自分を遜(へりくだ)っていう。 故事:「春秋左氏伝-宣公四年」 中国春秋、楚の国の司馬・子良(しりょう)の子・越椒(えつしょう)を指して、子良の兄・子文(しぶん)が「この子は容貌が熊、声は狼のようである。諺(ことわざ)にもあるように、狼の子は最後まで野性の心を失わず、主(あるじ)を害そうとする。きっとこの子は必ず我が一族を滅ぼすであろう」と言った。やがて、成長した越椒は楚王に址搐蚱黏长贰⒔Y果、一族は滅びることとなった。
・野心満々(やしんまんまん) 大望(たいぼう)に満ち溢(あふ)れている状態。
-------やす-------
・安上がり 1.安い費用でできること。金銭があまり掛からないこと。2.手軽に済むこと。
・安請け合い(やすうけあい) 1.確信のあるなしに拘(かか)わらず、軽々しく保証すること。2.よく考えもせずに軽々しく引き受けること。
・安かろう悪かろう 値段が安いだけあって品質も劣ることだろう。安いものに良い品物はないということ。
・安くする 甘く見る。軽んじる。馬鹿にして掛かる。
・安くない 男女が特別の間柄にあるとういこと。また、その仲が良いのを冷やかして言う言葉。主に、「お安くない」のかたちで使う。 用例:洒・寸南破良意「安くねへの、ドレ何んだ、おかん一心命」 用例の出典:寸南破良意(すなはらい?) 洒落本。南鐐堂一片。安永4年(1775)。・・・調査中。
・休み休み 1.時々休んでは事を続けること。途中で何度も休みながら。 用例:三体詩絶句鈔-六「遠き山路を一こしにはのぼられぬ程に、やすみやすみ登る也」 2.良く考えて。熟慮して。主に、命令表現や勧誘表現を伴って「良く考えて~しなさい」という意味に使う。非難しながら制止する気持ちを込めて使う。 例:「馬鹿も休み休み言え」 用例の出典:三体詩絶句鈔(さんていしぜっくしょう?) ・・・調査中。 参考:三体詩(さんたいし・さんていし) 唐詩の選集。3巻。宋の周種((しゅうひつ)編。1250年頃成立。七言絶句・七言律詩・五言律詩の三詩体の作品のみを選び集めて、作詩のための原理を示すために編んだもの。「虚実」について、「虚」とは「感情を表現したもの」つまり「主体的表現」であり、「実」とは「景物や事実を表現したもの」つまり「客体的表現」であるとした。中・晩唐期の詩人の作品を多く収録する。
・安物買いの銭失い(やすものがいのぜにうしない)
・安物は高物(やすものはたかもの) 安物は直(す)ぐに壊れたり、駄目になったりして、結局は高い物に付くということ。 類:●安物買いの銭失い
-------やせ-------
・痩せ腕にも骨(やせうでにもほね) 痩せて非力な腕でも、固い骨が通っているには違いがない。微力な者でもそれなりの意地や誇(ほこ)りを持っているということ。 類:●一寸の虫にも五分の魂
・痩せ馬の道急ぎ(やせうまのみちいそぎ) 1.無能な者ほど功名を急ぎ、その結果失敗するものである。また、競走などで、最初だけ先行するが、やがて息切れして追い越されてしまうこと。 類:●竜頭蛇尾●痩せ馬の一時●駄馬の先走り 2.心ばかり焦って、ものごとが捗(はかど)らないことの喩え。
・痩せ我慢を張る(やせがまんをはる) 無理に我慢して堪え忍ぶという意味で、苦痛や欲望などをじっと耐えて平気な顔を装ったり、負け惜しみをして人の同情や援助を拒否したりすること。
・痩せ侍(やせざむらい) 雑役を仕事とする身分の低い侍。知行が低く貧乏な侍。また、それらを見下げ卑(いや)しめていう言葉。 類:●悴侍(かせざむらい)
・痩せても枯れても(やせてもかれても) どんなに零落(おちぶ)れても~である。 類:●痩せても気触(かぶ)れても
・痩せの大食い(やせのおおぐい) 痩せているのにたくさん食べるという意味で、痩せている人は案外大食いであるということ。
・痩せ山の雑木(やせやまのぞうき) 痩山に僅かに生えている雑木という意味で、取るに足りないものの喩え。 類:●牛糞馬涎●塵芥(ちりあくた)
-------やた-------
・屋台骨(やたいぼね) 1.屋台を構成する骨組み。また、家屋の柱、梁、桁(けた)など。2.家の構え。店構え。3.家や家業を経済的に支える資力。また、転じて、それを生み出す働き手や主要人物。 類:●身代
・矢立の初め(やたてのはじめ) 矢立の使い始め。また、旅日記などの書き始め。 参考:矢立て(やたて) 近世、腰に差して携行した筆記具。墨壺に筆のはいる筒を付けて、帯に挟むようになっている。
・矢鱈(やたら) 順序・秩序・節度などがないこと。筋が通らないこと。 類:●無茶苦茶●無闇 用例:滑・浮世床-二「小僧がうたった唄は、やたらと流行(はやる)が」 例:「矢鱈なことをするんじゃない」 ★雅楽の「やたらびょうし(八多羅拍子)」からか。拍子が早くて調子が合わないところからという。「矢鱈」は当て字<国語大辞典(小)>
-------やち-------
・野猪にして介するもの(やちょにしてかいするもの) 「介する」は、鎧(よろい)を着せること。突進するだけの武者のこと。向こう見ずな人を罵(ののし)って言う。 類:●猪武者 ★(「介」は鎧(よろい)の意)<国語大辞典(小)>
・家賃が高い(やちんがたかい) 元は力士仲間で使われた言葉で、番付けで実力以上の地位に居ること。一般に、肩書きや序列などが、本人の資質よりも高いこと。
-------やつ-------
・八つ当たり(やつあたり) 1.目当てもなくあれこれとことを行い、偶然に、ある結果を得ること。 類:●紛(まぐ)れ当たり 2.誰彼の区別なく当たり散らすこと。怒りを関係のない人にまで撒き散らすこと。
・厄介になる(やっかいになる」) 生活の面倒を見て貰う。宿や食事の世話をして貰う。 類:●世話になる
・厄介払い(やっかいばらい) 厄介な物事や厄介者を追い払うこと。邪魔者を放逐(ほうちく)すること。
・厄介もっかい(やっかいもっかい) 「厄介」を強めて言った言葉。
・やっかむ 他人のことを妬(ねた)む。羨(うらや)む。 類:●妬む●嫉(そね)む●焼き餅を焼く 用例:雑俳・柳多留-二「さる廻し子はやっかんで跡を追ひ」 ★多く、関東地方でいう。<国語大辞典(小)>
・遣っ付け仕事(やっつけしごと) 間に合わせの、好い加減な仕事。雑な仕事。また、その場限りの仕事。
-------やて-------
・矢でも鉄砲でも持って来い(やでもてっぽうでももってこい) 相手が自分を攻撃するのに、どんな手段を使ってでも攻めてこいということで、肝を据えて物事に対処する気構え。または、半ば捨て悚蕷莩证沥摔胜盲皮い毪趣税kする言葉。
-------やと-------
・宿六(やどろく) 一家の主(あるじ)のことを卑下して、または、親愛の情を込めていう呼び方。特に、妻が夫の対して使う。 例:「うちの宿六が~」 ★「宿の碌でなし」から。
-------やな-------
・柳腰(やなぎごし) 細くしなやかな腰。また、腰細の美人。 類:●細腰●柳腰(りゅうよう)
・柳に風 柳が風に靡(なび)くように、少しも逆らわずに穏やかにあしらうこと。また、巧みに受け流すこと。
・柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)
・柳の営み(やなぎのいとなみ) 将軍の陣営のこと。また、将軍。 類:●幕府 ★(「柳営(りゅうえい)」の訓読み)<国語大辞典(小)>
・柳の枝に雪折れはなし 柳の枝は撓(しな)うので、雪が積もっても折れない。柔軟なものは弱々しく見えるが、剛堅なものよりも却って強いということの喩え。 類:●歯亡びて舌存す●高木風に折らる
・柳の髪 1.柳の枝が細くしなやかに垂れる様子を女性の髪に見立てて言った言葉。転じて、柳の枝のような長く美しい女性の髪。
・柳の下にいつも泥鰌はおらぬ(やなぎのしたにいつもどじょうはおらぬ)
・柳の葉を百度中つ(やなぎのはをももたびあつ) 射術が優れていること。 故事:「史記-周本紀」 楚(そ)の養由基は射術が上手で、百歩離れた所から柳の葉に百発百中したという故事から〕
・柳の眉(やなぎのまゆ・まよ)  1.柳の葉、または柳の萌え出た芽を眉に見立てた言葉。転じて、女性の細く美しい眉。 類:●柳眉 出典:「白居易-長恨歌」の「芙蓉如面柳如眉」、など 
・柳は緑花は紅(やなぎはみどりはなはくれない) 1.柳は緑色をなし、花は紅に咲くように、自然そのままである。春の美しい景色を形容。2.ものにはそれぞれの自然の理が備わっているということ。3.物が様々に異なっている有り様。 出典:蘇軾の詩の「柳緑花紅真面目」
・柳を折る 旅立つ人を見送ること。 ★漢代、長安から旅立つ人を送って覇橋(はきよう)で、柳の枝を折って別れた故事から<大辞林(三)>
-------やに-------
・野に下る(やにくだる) 官職に就いていた者が退いて民間生活に入る。 類:●下野(げや)する●天降(くだ)る
・脂下がる(やにさがる) 1.煙管(きせる)の雁首を上に上げてタバコを燻(くゆ)らす。 用例:洒・深川新話「きせる斜にやに下り」 2.気取って構える。高慢な態度をとる。 用例:雑俳・柳多留-一六「やに下り世上にまなこたかい顔」 ★現在では、いい気分になってにやにやする意にいう。<国語大辞典(小)> 例:「女の子に囲まれて脂下がる」 用例の出典:深川新話(ふかがわしんわ) 洒落本。山手の馬鹿人。1冊。刊年未詳。・・・調査中。
・脂を下げる(やにをさげる) 煙管の雁首の方を上げて、脂を吸口の方へ流す。また、そのような形でタバコを吸う様子。転じて、気取ったポーズをする。または、高慢な態度を取る。
・脂茶(やにちゃ) 松脂が粘って扱い難いことに喩えて、子どもが腕白であること。 類:●やんちゃ●腕白 用例:俳・牛飼-一「花折は桃のやにちゃな子とも哉」 用例の出典:牛飼(うしかい) 古俳諧。・・・調査中。
-------やの-------
・矢の如し 飛ぶ矢のようだということで、速度が極めて速いこと。速くて一直線に進む物の比喩。、また、移り変わりなどが激しいことのたとえ。 例:「光陰矢の如し」
・矢の催促(やのさいそく) 早く早くと急き立てること。厳しく、再三再四、催促すること。
・矢の使い(やのつかい) 催促の使いが頻繁(ひんぱん)にくること。また、至急を告げる使者。
-------やふ-------
・藪医者(やぶいしゃ) 远悉渲委煠率证室秸摺!☆悾骸袼挕裼挂剑à瑜Δぃ裰疋帧袼捤a師(やぶくすし) ★(「やぶ」は「野巫(やぶ)」で、本来は「呪術を医薬とともに用いる者」の意であったという。それに「藪」「野夫」などの漢字を当てて、田舎医者の意となり、あざけっていったものか)<国語大辞典(小)> ★他説として、「藪」は「見通しが利かない」から、「少々の風(風邪)で騒ぎ立てる」からとも。 参考:「土手医者」=藪も生えない、「筍(たけのこ)医者」=藪にもなれない、「雀医者」=これから藪に向かう、「紐(ひも)医者」=これに掛かったらまず助からない、などもある。
・藪医竹庵(やぶいちくあん) 「藪医者」のことを、人名のように言ったもの。 類:●竹庵
・藪から棒(やぶからぼう)
・藪に功の者(やぶにこうのもの)[=功・功者(こうしゃ)] 1.草深い鄙(ひな)びた所にも立派な者がいるということ。馬鹿にしている者の中に、案外立派な者が交じっているということ。2.「藪」は藪医者のこと。藪医者だと言われている者の中に、案外名医が交じっているということ。 ★(「やぶ」には「野夫」を、「こう」には「剛」を当ててもいう)<国語大辞典(小)>
・野夫に剛の者(やぶにごうのもの) 粗野な者たちの中にも勇敢な者がいるものだということ。
・藪に馬鍬(やぶにまぐわ・まんぐわ・うまぐわ) 根が蔓延(はびこ)っている藪で馬鍬を揮(ふる)うということで、無理な事を敢えて行うこと。
・藪に目(やぶにめ)[=耳] どこで誰が見ているか分からないということで、秘密などは漏れ易いということ。 類:●壁に耳
・藪にす(やぶにめくばせす・めくわせす) 藪の方に向かって目配せをすること(意味の詳細は未詳)。 用例:太平記-三六「独笑(ひとりゑみ)して、藪(ヤブ)に(メクハセ)し居たる処に」 ★余所見の意とも、藪睨みの意とも、事が秘密であることを示す意ともいわれる。<国語大辞典(小)>
・薮蛇(やぶへび) 余計なことをして、却(かえ)って悪い結果を招く。 類:●藪を突付いて蛇を出す
・破れても小袖(やぶれてもこそで) 絹地の着物は、仮令(たとえ)破れてもやはり絹であるという意味から、質の良いものは、壊れてもなおそのよい性質を失わないということ。 類:●腐っても鯛
・藪を突付いて蛇を出す(やぶをつついてへびをだす)
-------やほ-------
・野暮(やぼ) 1.世情に疎(うと)く、人情の機微を解さないこと。 例:「そんなこと聞くだけ野暮だ」 2.洗練されていないこと。垢抜けていないこと。 例:「野暮な服装」 3.遊里の事情に疎いこと。また、その者。 反:●粋(すい)●通(つう)
・野暮天(やぼてん) まったく融通が利かないこと。無風流なこと。気が利かないこと。また、その人。 類:●朴念仁●唐変木
・野暮と化け物は箱根から先(やぼとばけものははこねよりさき) 野暮と化け物は箱根から先の西の方に居るものであり、江戸にはいないということ。江戸っ子が、通(つう)であることを自慢して言った文句。
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发表于 2011-12-4 11:20:26 | 显示全部楼层
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