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楼主 |
发表于 2003-11-26 23:00:00
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第22回 【けったくそわるい】
辞書には
『(形動)⇒けたいくそ(卦体糞)「けったくそが悪い」
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
けたいくそを見ると
『(形動)(「けたい(卦体)Ⅱ」を強めていう語)いまいましいこと。また、そのさま。けったくそ。
晢が悪(わる)い 「けたい(卦体)が悪い」を強めていう語。*浄・特丸長者金笄剣┒袱ⅳ郡い蓼い蓼筏ぁ⒑韦问陇袱悚ぁⅳ堡郡い饯韦铯毪ぁ筡
判をこめていう語。
国語大辞典(新装版)小学館 1988』と載っています。
卦体といわれても何のことかわかりません。
仕方がないので調べました。卦体とは易の卦に現れた算木の形象で、転じて縁起とか験(げん)の意味を表し、糞は腹立たしい気持ちを表す接尾語だそうです。
要するに、不愉快なとか癪にさわるとか縁起でもないという意味です。
【例】
「ほんまにけったくそわるいやっちゃなぁ。あいつは」
今まで何十年と生きてきましたが、今だかつて「けたいくそ」などと言う言葉は聞いたこともありません。
辞書を引いて余計に訳がわからなくなるとは、なんとも「けったくそわるい」辞書です。
第21回 【きょうび】
辞書には
『きょうこのごろ。この節。当今。
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
『過去と比較しながら、現在の状況を多少の批判をこめていう語。
類語例解辞典 小学館 1994』
と載っています。漢字で書くと『今日日』です。
この言葉も関西限定というわけではなさそうです。私が神戸にいたときには良く聞く言葉でしたが、東京に出てきてからは聞いた記憶がありませんから、やはり関西方面で使われる言葉だと思います。
【例】
「きょうびそんなこと言うヤツおれへんでぇ」
「きょうびの若いもんは・・・」とかよく聞いた言葉です。
嘘か本当か知りませんが、エジプトの遺跡の中にも「近頃の若者は・・・」という若者を批判する言葉が出てくるそうです。
この言葉を言い出すようになると、今まで生きてきた時間よりこれから生きていく時間のほうが短くなってきているという現れではないでしょうか。
最近は「きょうびの年寄りは・・・」と言いたくなるような人が増えているように思いますが。
第20回 【ぬくい】
辞書には
『〔形口〕卆ぬく・し〔形ク〕
1 気候や温度が程よく気持がよい。あたたかい。《季・春》*名語記┤袱ⅳ郡郡胜毪颉ⅳ踏筏趣い丐搿筡
2 金銭を多く持っている。裕福である。*雑俳・あふむ石「隣へぬくひ冬をみせ」
3 鈍い。ぐずである。愚かである。のろまである。*俳・当流粧i「談義はぬくひ波よする磯」
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
関西限定の言葉というわけではなさそうですが、方言には違いないようです。
気温の場合にも、物の温度の場合にもどちらにも用います。
【例】
「今日はぬくいですねぇ」
我が家の風呂の追い炊きコントローラには「保温」というボタンと「あったか」というボタンがあります。「あったか」ボタンを押すと設定した温度より+2℃高い温度まで追い炊きしてくれます。
「あったか」という言葉はいかにも東京弁らしい響きがしますし、私も「あったか」などという言葉は使いません。
でも、もし「あったか」ではなく「ぬくー」とか表示されていたとすれば、さすがに元関西人の私でもカッコ悪いと感じると思います。
第19回 【さぶいぼ】
国語大辞典(新装版 小学館 1988)には載っていません。
共通語でいう「鳥肌」のことです。
鳥肌は「立つ」といいますが、「さぶいぼ」は「立つ」とは言いません。
「さぶいぼ」は「出る」です。
【例】
「あーさぶ。さぶいぼ出るわ。」
寒さや恐怖などの強い刺激で皮膚に鳥肌ができることを「鳥肌が立つ」と言いますが、最近は「感動して鳥肌が立った」というような言い方が流行っています。
先日ラジオで「感動して鳥肌が立つ」というような言い方は誤りであると言っていました。確かに誤った使い方なのでしょうが、私は感動してぞくっとくる様子が伝わってくるようで、聞いていて特に不快感はありません。
なお、「感動してさぶいぼ出たわ」という言い方は聞いたことがありません。
第18回 【ほたえる】
辞書には
『〔自ヤ下一〕ほた・ゆ〔自ヤ下二〕(「ほだえる」とも)
1 あまえる。つけあがる。*浄・夏祭浪花鑑┮弧笘殃讝鸦à摔郅郡剡^し」
2 ふざける。たわむれる。じゃれる。*浄・卯月の紅葉┥稀溉簸い胜辘筏皮婴椁筏悚椁取ⅳⅳ螭蓼辘郅郡丐丹盲筏悚毪省筡
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
ふざけて騒ぐというような感じです。
第6回で 【いちびる】という言葉を紹介しましたが、「いちびる」とは若干ニュアンスが違います。
「いちびる」は共通語の「おどける」に近く、「ほたえる」は「子どもがふざけて騒ぐ」という感じです。
小学生ぐらいの子どもが集まるとすぐにふざけて騒ぎ出します。まさしく「ほたえる」という感じです。
【例】
「こんなとこでほたえたらあかんがな」
「ほたえる」という言葉は私が子どものころにはよく聞いた言葉でしたが、最近は全然聞きません。いまでも関西で使われているのかどうか私にはわかりません。
第17回 【しゅむ】
辞書には
『〔自マ四〕(「しむ(染)」の変化)
1 ある色に染まる。*雑俳・花笠「しゅみました・けんぼうやの手はぬり杓子」
2 刺激がからだにつよく作用する。また、液体や塩分などの刺激で痛みを覚える。*伎・伊賀越亽旌嫌皓一三「朝嵐が身にしゅんで」
3 物事が佳境に入る。興が増す。陽気でにぎやかになる。*浮・好色万金丹┤附裣郅嗓悉胜筏韦筏澶螭朗陇猡胜堡欷小筡
4 陰気になる。しんみりと沈みがちになる。*浄・呼子鳥小栗実記┲小溉簸ば韦筏皮饯螭胜筏澶螭朗略皮悉涛铯陇恪筡
5 所帯持ちの苦労が身についたさまになる。所帯じみる。*伎・伊賀越亽旌嫌皓七「これは又しゅんだものを連れて来たぞ」
6 地味なさまになる。*浮・小児養育気質┧摹笀预に慕扦胜筏澶螭朗陇椁窑恰⑸鷱预魏盲匣ㄒ娺[山」
7 けちくさい感じになる。また、みすぼらしくなる。*洒・秘事真告「あれでやき物がいくつとれて、片身が取ざかな、骨つきを吸物と、あてはめた了簡もしゅんだものなり」
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
この辞書、説明が大層なので、よけいにわからなくなります。
私は、「よく味がしみている」というのを関西では「よう味がしゅんでる」というということを言いたかっただけなのです。
「よう味がしゅんでる」の「しゅむ」は上の1から7のどれにも相当しないと思うのですが。
【例】
「この高野豆腐、よぉ味がしゅんで、うまいなぁ」
この高野豆腐という言葉も東京では凍豆腐のほうが普通でしょうか。
高野豆腐は武田信玄が兵糧食として考案したと言われています。
第16回 【ぶたまん】
辞書には
『肉まんじゅうの、関西での呼び名。
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
辞書には「肉まんじゅう」と書いてありますが、「肉まんじゅう」いう言い方は今だかつて聞いたことがありません。
関西では「肉」というと普通は牛肉のことを指しますから、豚肉の入っている饅頭を「にくまん」と呼ぶことには少々抵抗があります。
【例】
「あそこのぶたまんは、ほんま旨いなぁ」
「中華まん」とも言うようですが、コンビニに行くと「にくまん」に「あんまん」、「ピザまん」「カレーまん」「チーズまん」と色々ありますが、「チーズまん」や「カレーまん」が「中華まん」なのかはなはだ疑問です。
最近は東京でも「豚まん」が通じる様になりました。
「豚まん」と表示してあるコンビニも見かけます。
第15回 【しな】
辞書には
『〔接尾〕(「しだ(時)」の変化という説がある)動詞の連用形に付いて、その時、ついでの意を表す。「帰りしな」「寝しな」など。
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
何々に際してとか、何々の途中という意味です。
東京に出てきてから「行きしな」とか「帰りしな」という言葉を聞いたことがありませんので、これはたぶん関西弁だと思います。
【例】
「帰りしな、ちょっと寄ってくるわ」
たぶん東京弁では「帰る途中でちょっと寄ってきます」と言うはずですが、どうもピンときません。
正しく「~しな」という意味を表現するには、「帰る途中でついでにちょっと寄ってきます」と「ついでに」を入れなければなりません。
ただし、「寝しな歯ぁ磨けよ」という場合には、「寝る前には」とか「寝るときには」いう意味だけで、寝る「ついでに」と言う意味はありません。
第14回 【じぶん】
辞書には
『〔代名〕1 (反射指示)その人自身。自己。自身。*政談┮弧敢骂愔T事、皆彼が自分にてすれば世話なし」
2 自称。わたくし。多く、男性が改まったとき用いる。また、旧軍隊で用いた。*咄・初音草噺大鑑┒缸苑证悉筏椁筏埭曩ち_之進といふものなり」
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
なぜ「自分」が関西弁なんだと思われる方もいらっしゃると思いますが、関西では「じぶん」を二人称にも使うのです。
要するに、「あなた」「きみ」「おまえ」という意味で「じぶん」と言うのです。
【例】
「じぶん、何してんのん」
自分自身のことを「私」とは言わず「自分」と言うひともいますし、相手を指すときも「自分」と言うひともいます。
「自分行かへんけど、自分行く?」(私は行かないが、あなたは行きますか?)
文字にすると行くのか行かないのかさっぱりわかりませんが、これでちゃんと通じるのです。
関西人は自分と相手の垣根が低いのかも知れません。
第13回 【じゃまくさい】
辞書には
『〔形口〕卆じゃまくさ・し〔形ク〕(「くさい」は接尾語)邪魔に思われる。めんどうくさい。*滑・大わらい臍の西国┎恍哉撙味坤辘搐取钙黏克瑫姢摔蓼壳蓼毪韦袱悚蓼丹ぁ筡
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
「くさい」は接尾語だそうですが、「くさい」を取って「じゃま」だけにすると違う意味になってしまいます。
「じゃーくさい」とも言います。
【例】
「なんべんもなんべんもじゃまくさいなぁ。一回で言えよ、一回で」
私の母は、「ご面倒ですが」とか「お手数をおかけしますが」言う意味で「えらいおじゃまですけど」という言い方をします。
ということは「じゃまくさい」の「くさい」を取って「じゃま」だけにしても、「めんどう」という意味があるのでしょうか。
第12回 【きしょくわるい】
辞書には「気色が悪い」で
『 1 体の調子がわるくて気分がすぐれない。*浄・女殺油地獄┲小袱饕蝗艘姢à踏悉筏绀扦鈵櫎い筡
2 心が晴れず気分がわるい。不愉快だ。気味が悪い。*鳩翁道話┮弧敢姢趣啶胜Δ啤萆瑦櫎Δ啤ⅳ长郡丐椁欷郡猡韦陇悚胜ぁ筡
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
気持ちがよいことを「きしょくええ」とも言う人もいます。
【例】
「これ、めっちゃ気色悪いやん」
若い世代では「キショイ」という言い方も増えているそうです。
少なくとも私が関東に出てきた20数年前には「キショイ」という言い方はありませんでした。
関東でも若い世代では「気持ち悪い」と言うより「キモイ」というほうが普通になってきているようです。
そんな気色悪い言い方やめてほしいなぁ。。。(と思ったのは昔のこと。いまでは私もええ歳して「キモ~」なんて言ってるから気色悪い)
第11回 【おちょくる】
辞書には
『〔他ラ五(四)〕からかう。ばかにする。ふざけて、なぶる。関西地方でいう。
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
「からかう」と「おちょくる」はすこしニュアンスが違うような気もします。ばかにしながらからかうといったほうが近いかもしれません。
【例】
「おまえ、わしのことおちょくっとんかぁ」
「おちょくる」のほうが相手をばかにしている度合いが強いので、からかわれても怒らないひとがおちょくられると怒り出すということもあり得ます。
ふざけることを「おちょける」とか「お」を取って「ちょける」とかいいます。自動詞と他動詞の関係かもしれませんが、「おちょくる」の「お」を「ちょくる」とは言わないので、別の言葉なのかもしれません。
なお、よくふざけるひとのことを関西弁で「ちょけぇ」といいます。
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