私は最近、外国へいく機会に何回かめぐまれ、諸国の鉄道に乗ってみている。...なにからなにまで、ものめずらしいことばかりで、おもしろくてたまらないけれど、外国の鉄道の味を知ってしまったら、日本の鉄道はつまらなくなるかというと、けっしてそうではない。外国での鉄道旅行のおもしろさは、異邦人としてのおもしろさであり、日本のそれとは、味わい方の立場が違うのである。 外国の鉄道に乗りながら、日本の鉄道への郷愁を感じることがしばしばであったのも、そのためであろう。
(宮脇俊三「鉄道旅行のたのしみ」)
問:「外国の鉄道に乗りながら、日本の鉄道への郷愁を感じることがしばしばであった」のはなぜか。
1. 外国の鉄道に乗っていると、異邦人と見られてしまうから。
2. 外国の鉄道はものめずらしいことばかりで、つかれてしまうから。
3. 外国の鉄道と日本の鉄道では、異なるおもしろさを感じるから。
4. 外国の鉄道と日本の鉄道は、なにからなにまで似ているから。 |