咖啡日语论坛

 找回密码
 注~册
搜索
楼主: ophelia

枕草子(清少納言)

 关闭 [复制链接]
 楼主| 发表于 2004-1-26 23:00:00 | 显示全部楼层
四四 細殿に、人あまた居て、



 細殿に、人あまた居て、やすからずものなど言ふに、きよげなるをのこ、小舎人童など、よき包み、袋などに衣ども包みて、指貫のくくりなどぞ見えたる、弓、矢、楯など持てありくに、「誰がぞ」と問へば、つい居て「なにがし殿の」とて行く者は、よし。けしきばみ、やさしがりて、「知らず」とも言ひ、ものも言はでも去ぬる者は、いみじうにくし。

回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-26 23:00:00 | 显示全部楼层
四五 主殿司こそ、



 主殿司(とのもづかさ)こそ、なほをかしきものはあれ。下女の際は、さばかりうらやましきものはなし。よき人にもせさせまほしきわざなめり。若くかたちよからむが、なりなどよくてあらむは、ましてよからむかし。すこし老いて、ものの例知り、面なきさまなるも、いとつきづきしくめやすし。主殿司の、顔愛敬づきたらむ、ひとり持たりて、装束、時に従ひ、裳、唐衣など今めかしくてありかせばやとこそ、おぼゆれ。

回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-26 23:00:00 | 显示全部楼层
四六 をのこはまた、随身こそ



 をのこはまた、随身こそあめれ。いみじうびびしうて、をかしき君たちも、随身なきは、いとしらじらし。弁などは、いとをかしき官に思ひたれど、下襲(したがさね)の裾短くて、随身のなきぞ、いとわろきや。

回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-26 23:00:00 | 显示全部楼层
四七 職の御曹司の西面の立蔀のもとにて、



 職の御曹司の西面の立蔀のもとにて、頭の弁、ものをいと久う言ひ立ちたまへれば、さし出でて、「それは誰ぞ」と言へば、「弁さぶらふなり」と、のたまふ。「なにか、さもかたらひたまふ。大弁見えば、うち拾てたてまつりてむものを」と言へば、いみじう笑ひて、「誰が、かかる事をさへ言ひ知らせけむ。それ、『さなせそ』とかたらふなり」と、のたまふ。

 いみじう見え聞えて、をかしき筋など立てたる事はなう、ただありなるやうなるを、皆人さのみ知りたるに、なほ奥深き心ざまを見知りたれば、「おしなべたらず」など、御前にも啓し、また、さしろしめしたるを、常に「『女はおのれをよろこぶ者のために顔づくりす。士はおのれを知る者のために死ぬ』となむ言ひたる」と、言ひあはせたまひつつ、よう知りたまへり。「遠江(とほたあふみ)の浜柳」と言ひかはしてあるに、若き人々は、ただ言ひに見苦しきことどもなどつくろはず言ふに、「この君こそ、うたて見えにくけれ。異人のやうに歌うたひ興じなどもせず、けすさまじ」など、そしる。

 さらにこれかれにもの言ひなどもせず、「まろは、目は縦ざまに付き、眉は額ざまに生ひあがり、鼻は横ざまなりとも、ただ口つき愛敬づき、おどがひの下、頸きよげに、声にくからざらむ人のみなむ、思はしかるべき。とは言ひながら、なほ、顔いとにくげならむ人は、心うし」とのみ、のたまへば、まして、おとがひ細う、愛敬おくれたる人などは、あいなくかたきにして、御前にさへぞ、あしざまに啓する。

 ものなど啓せさせむとても、そのはじめ言ひそめてし人を尋ね、下なるをも呼びのぼせ、常に来て言ひ、里なるは、文書きても、みづからもおはして、「遅くまゐらば、『さなむ申したる』と申しにまゐらせよ」と、のたまふ。「それ、人のさぶらふらむ」など言ひ譲れど、さしもうけひかずなどぞ、おはする。「あるに従ひ、定めず、なにごとももてなしたるをこそ、よきにすめれ」と、後見きこゆれど、「わがもとの心本性」とのみ、のたまひて、「改まらざるものは心なり」と、のたまへば、「さて、憚りなし、とは、なにを言ふにか」と、あやしがれば、笑ひつつ、「仲よしなども人に言はる。かくかたらふとならば、なにか恥づる。見えなどもせよかし」と、のたまふ。「いみじうにくげなれば、さあらむ人をば、え思はじ、と、のたまひしによりて、え見えたてまつらぬなり」と言へば、「げに、にくくもぞなる。さらば、な見えそ」とて、おのづから見つべきをりも、おのれ顔ふたぎなどして見たまはぬも、真心にそら言したまはざりけり、と思ふに、三月つごもり方は、冬の直衣の着にくきにやあらむ、袍がちにてぞ、殿上び宿直姿もある、つとめて、日さし出づるまで、式部のおもとと小廂に寝たるに、奥の遺戸をあけさせたまひて、上の御前、宮の御前出でさせたまへれば、起きもあへすまどふを、いみじく笑はせたまふ。唐衣をただ汗衫の上にうち着て、宿直物もなにも埋もれながらある上におはしまして、陣より出で入る者ども御覧ず。殿上人の、つゆ知らで寄り来てもの言ふなどもあるを、「けしきな見せそ」とて、笑はせたまふ。さて、立たせたまふ。「二人ながら、いざ」と、おはせらるれど、「今、顔などつくろひたててこそ」とて、まゐらず。

 入らせたまひて後も、なほ、めでたきことどもなど、言ひあはせてゐたるに、南の遺戸のそばの几帳の手のさし出でたるにさはりて、簾のすこしあきたるより、撙郡毪猡韦我姢妞欷小t隆がゐたるなめりとて、見も入れで、なほ、異事どもを言ふに、いとよく笑みたる顔のさし出でたるも、なほ則隆なめりとて、見やりたれば、あらぬ顔なり。あさましと笑ひ騒ぎて、几帳引き直し隠るれば、頭の弁にぞおはしける。見えたてまつらじとしつるものをと、いとくちをし。もろともにゐたる人は、こなたに向きたれば、顔も見えず。

 立ち出でて、「いみじく名残なくも見つるかな」と、のたまへば、「則隆と思ひはべりつれば、あなづりてぞかし。などかは、見じとのたまふに、さつくづくとは」と言ふに、「女は寝起き顔なむ、いとよき、と言へば、ある人の局に行きてかいばみして、またもし見えやするとて、来たりつるなり。まだ上のおはしましつるをりからあるをば、知らざりける」とて、それより後は、局の簾うちかづきなどしたまふめりき。

回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-26 23:00:00 | 显示全部楼层
四八 馬は、



 馬は、いとⅳ郡坤い丹丹驻胜嗓ⅳ搿W悉渭yつきたる。蘆毛。薄紅梅の毛にて、髪、尾などいと白き。げに、ゆふかみとも言ひつべし。⒆闼膜陌驻狻ⅳい趣颏贰
回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-26 23:00:00 | 显示全部楼层
四九 牛は、



 牛は、額はいと小さく白みたるが、腹の下、足、尾の裾などはやがて白き。

回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-26 23:00:00 | 显示全部楼层
五〇 猫は、



 猫は、上の限り啤⒏工い劝驻
回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-27 23:00:00 | 显示全部楼层
五一 雑色、随身は、



 雑色、随身は、すこしやせて細やかなる。よき男も、なほ若きほどは、さる方なるぞ、よき。いたく肥えたるは、寝ねぶたからむと見ゆ。
回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-27 23:00:00 | 显示全部楼层
五二 小舎人童は、



 小舎人童は、小さくて、髪いとうるはしきが、裾さはらかに、すこし色なるが、声をかしうて、かしこまりてものなど言ひたるぞ、らうらうじき。

回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-27 23:00:00 | 显示全部楼层
五三 牛飼は、



 牛飼は、大きにて、髪あららかなるが、顔赤みて、かどかどしげなる。
回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-27 23:00:00 | 显示全部楼层
五四 殿上の名対面こそ、



 殿上の名対面(なだいめん)こそ、なほをかしけれ。御前に人さぶらふをりはやがて問ふもをかし。足音どもして、くづれ出づるを、上の御局の東面にて、耳をとなへて聞くに、知る人の名のあるは、ふと例の胸のつぶるらむかし。また、ありともよく聞かせぬ人など、このをりに聞きつけたるは、いかが思ふらむ。「名のり、よし」「あし」「聞きにくし」などさだむるも、をかし。

 果てぬなり、と聞くほどに、滝口の弓鳴らし、沓の音し、そそめき出でづると、蔵人のいみじく高く踏みこほめかして、丑寅の隅の高欄に、高膝まづきといふゐずまひに、御前の方に向ひて、後ざまに「誰々か、はべる」と問ふこそ、をかしけれ。高く細く名のり、また、人々さぶらはねば、名対面つかうまつらぬよし奏するも、「いかに」と問へば、障ることども奏するに、さ聞きて帰るを、方弘聞かずとて、君たちの教へたまひければ、いみじう腹立ち叱りて、かうがへて、また滝口にさへ笑はる。

 御厨子所の御膳棚に、沓置きて、言ひののしらるるを、いとほしがりて、「誰か沓にかあらむ。え知らず」と、主殿司、人々などの言ひけるを、「やや、方弘が汚き物ぞ」とて、いとど騒がる。

回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-27 23:00:00 | 显示全部楼层
五五 若くてよろしき男の、



 若くてよろしき男の、下肖闻蚊⒑簸婴胜欷蒲预窑郡毪长健ⅳ摔堡臁V辘胜椁狻ⅳ胜摔趣洹⑵淖证稀ⅳ埭à茄预栅稀ⅳ颏贰
回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-27 23:00:00 | 显示全部楼层
五六 若き人、ちごどもなどは、



 若き人、ちごどもなどは、肥えたる、よし。受領など大人だちぬるも、ふくらかなるぞ、よき。

回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-27 23:00:00 | 显示全部楼层
五七 ちごは、



 ちごは、あやしき弓、しもとだちたる物などささげて遊びたる、いとうつくし。車など、とどめて、抱き入れて見まほしくこそあれ。

 また、さて行くに、薫物(たきもの)の香、いみじうかかへたるそ、いとをかしけれ。

回复 支持 反对

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2004-1-27 23:00:00 | 显示全部楼层
五八 よき家の中門あけて、



 よき家の中門あけて、檳榔毛の車の白きよげなるに、蘇枋の下簾、にほひいときよらかにて、榻(しぢ)にうち掛けたるこそ、めでたけれ。五位、六位などの、下襲の裾はさみて、笏のいと白き扇うち置きなどしてとかく行き違ひ、また、装束し、壺胡[竹/録](つぼやなぐひ)負ひたる随身の出で入りしたる、いとつきづきし。厨女(くりやめ)のきよげなるが、さし出でて、「なにがし殿の人やさぶらふ」など言ふも、をかし。

回复 支持 反对

使用道具 举报

您需要登录后才可以回帖 登录 | 注~册

本版积分规则

小黑屋|手机版|咖啡日语

GMT+8, 2024-4-26 22:56

Powered by Discuz! X3.4

© 2001-2017 Comsenz Inc.

快速回复 返回顶部 返回列表