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发表于 2004-3-13 23:00:00
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日本株選好 (2004.03.10)
GDPが予想外の下方修正となったこともあって、足元は調整が入ったが、それでも米国株のもたつきに比べると、日本株は底固い動きを見せている。かつての日米株価の連動性は崩れ、日本株への選好が強まっているように見える。世界経済が回復するなかで、既に伸びきってしまった感のある米国株に対して、日本株はまだかなり出遅れ感がある。巨大な米国市場に「うまみ」がなければ、その分、日本市場に資本が流入しやすい。
実際、米国株の動きは鈍い。このところの調整要因の1つとして、グリーンスパンFRB議長の発言から、いずれ金利が引き上げられるのでは、との懸念を感じ取った点が指摘された。しかし、従来の株の動きからすると、この反応は早すぎる。金融政策の転換は、景気がスピード違反の拡大を見せ、将来のインフレ・リスクを見るようになってからなされる。それだけ企業の期待収益は高まっているから、通常は金融政策が引き締めに転換しても、しばらく株価は上昇を続ける。そして、インフレがより深刻となり、景気を犠牲にしてでもインフレ抑制の姿勢を強めるあたりで、株価は下落に転じる。
これに対して、今日の米国はインフレ懸念がほとんどない中で、景気が急回復している。いずれ引き締め転換があるとの懸念はよいが、それ自体まだ先の話だ。今般の雇用統計で、またまた雇用の増加が失望を買う弱さであったからなおさらだ。いずれ金利が引き上げられたとしても、実質金利がすぐに「中立水準」を上回るわけではない。通常パターンであれば、期待収益の改善が金利先高観を上回り、株価は上昇を続けてよい状況だ。にもかかわらず、政策転換リスクをみて株価が頭を打ち、調整を見せたのは、これまでの株価水準自体が相対的に高い、との認識の結果だろう。実際、NYダウは、ITバブルのピーク、つまり2,000年春にピークをつけたが、その後経済が大幅な調整を余儀なくされ、おまけに地政学リスクにもさらされたが、NYダウはこの間調整らしい調整がないまま、株価のピーク水準に戻りつつあった。
かたや日本の株価は、米国株のもたつきをよそに、上昇傾向を続けた。一時米国株が下がると日本株も引っ張られていた状況とは、だいぶパターンが変ってきた。海外資本の間には、日本株に対してかなり出遅れ感があるようだ。実際、日経平均は2,000年春に21,000円まで上昇した後、大幅な調整を経て、足元では昨年の高値を超えてきたが、それでも4年前の半分をわずかに超えたに過ぎない。この間、企業収益は着実に回復し、製造業の利益率はバブル後の最高水準をつけるようになっている。財務省の「法人企業統計」によれば、昨年10-12月の経常利益は、非製造業の大幅増益(前年比29.4%)によって、全体でも16.9%の2桁増益となった。そして懸案の労働分配率は、ついにこの10年間で最も低い水準となった。
こうした状況で、欧州を中心に、外国資本が日本株への関心を一層高めている。2月の第2週以降、外国資本による対内株式投資は、月間1兆円ペースの買い越しになっている。3月に入ってからも海外資本の日本買いは続いている。もうしばらく海外資本による「日本株選好」は続きそうだ。 |
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