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新藤ヒカル43
人:予選から本選まで一ヶ月、本選が始めた一ヶ月、お前はその間伸びていたが、
俺もちっとも変わらなかった、その差か
ヒカル:何言ってんか分かねよ
人:新藤って言ってな
ヒカル:えー
A:プロになるのはお前に任せた
A:和谷、次は新藤とがね
和谷:あー、俺は二敗、三敗の新藤を勝てば、合格だ、どっちにしろ、お前は余裕で
高み見物だな
和谷:僕に余裕なんかないよ、最終戦は新藤相手だ、かってな試合じゃない
A:僕にとって、プロ試験の中に一番重要な手合いかもしれませんな
和谷:えー、お前ってそんなに新藤のことレーベルしてだっけ
A:新藤の強さを確かめたい、謎めいた強さを
佐:私に怯えて手が避退ところを思いがけない、苦手だった数地も官子も折角出来た
俺の教え御掛けで
新藤:如何した、佐為
佐:このあたりがヒカルの打ち方は私みたいで
新藤:分かった、お前だったら、如何打つかな、考えて、そこ打ったんだ、自分で
ちょっと手が思いつかない時、やるんだぜ、そうすると、うまい手が打ってるんだ
佐:私だったら
新藤:そう、いつも一緒に打ってるから、分かるんだよ
佐:何時も一緒、いつまで一緒。私はずっと死なないと思ったけれども、ずっと、ヒカル
が死ぬまで一生で、ヒカルが死んだら、まだ、碁盤に宿り、現世に戻り時まだ待つだけ
ことと思っていたけれど、考えてみれば、
新藤:和谷戦のほうが越智戦より厳しいかもな、もう合格決まった越智を違って、合格が
あと一分和谷のほうが、必死だろう。そういう俺は三敗和谷よりぎりぎりだ、まったく、
ちょっと、対局が怖いぜ
新藤:お早う
越智:お早う、和谷も対局所に行ったよ |
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