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十万火急:求大冈升平的《野火》及鲁迅的《狂人日记》的中日文版

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发表于 2010-4-10 10:31:36 | 显示全部楼层 |阅读模式
如题,因毕业论文需要,跪求各位大侠帮忙找找~《狂人日记》的中文版已找到!
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发表于 2010-4-14 14:08:24 | 显示全部楼层
电脑上只有啊Q正传的日语版 要不??
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 楼主| 发表于 2010-4-21 16:00:11 | 显示全部楼层
回复 2# kukura


    求购《大纲生平小说集》,1998年作家出版社出版,尚侠译,价格肯定不低于原价,但望稍留情面。只要有《野火》的中文译本也行~拜托各位了~
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发表于 2010-4-21 23:59:04 | 显示全部楼层
・狂人日記

 某君は兄弟、今その名はふせるが、みな余が昔、中学時代の良き友なり。離れること多年、音信も次第になくなりし。先日たまたまその大病なるを聞き、故郷に帰りし折、回り道して訪れども、わずかに一人に会うのみ、病人は弟なりと言う。遠くから見舞いに骨折ってもらいしも、すでに病気は癒え、某地に官吏として赴任しているとのこと。かくて大いに笑い、日記二冊を取り出して示すに、当時の病状が分かるもの、旧友たちに献げるに不都合はなしという。持ち帰りて一読するに、患いしはおよそ『被害妄想狂』の類と知る。文は甚だしく乱雑で順序も整わず、荒唐無稽の言葉も多し。また月日を記さざれど、その墨色や字体の不均一から、一時にして書かれたものでないことは分かる。間にわずかに意味の通る箇所のあるを、今取り出して一篇となし、もって医者の研究に供する。文中に語句の誤りあるも、一字とも変えず。ただ人名みな村人といえども、世間の知るところにあらず、大筋に関わらぬが、すべて改めたり。書名については、本人の癒えし後に題するところ故、改めず。民国七年四月二日記す。


   一

 今夜は月明かりがとてもよい。
 私はあれを見なくなって、すでに三十数年になる。今夜は見た、思ったより気分が晴れやかだ。なるほど、以前の三十数年は、私はまったくボケていたらしい。しかし、十分に注意しなければならぬ。さもなければ、あの趙家の犬が、なぜ私をじっとにらむのだ?
 私がわけもなく怖がったりするものか。

   二

 今日はまったく月明かりがない、怪しいと思う。朝、気を付けながら門を出ると、趙貴翁の目つきがおかしい、私を怕れているようで、私を殺めようとしているようで。ほかに7、8人いたが、私のことをひそひそと議論し、口を開いて私を笑った。私は頭の先からつま先までぞっとした、やつらがすでに準備を整えたことが分かった。
 怕くなんかないさ、私は毅然と道を歩いてゆく。前に子供が集まっていた、やはり私のことをしゃべっている。目つきは趙貴翁と同じで、顔色も青黒い。子供たちは私にどんな恨みがあって、こんなことをするのだろう。ついに我慢できなくなって、大声で言ってやった、
「お前、言ってみろ!」
すると、やつらは走って逃げていった。
 考えてみた、趙貴翁は私にどんな恨みがあるのか、道で会った連中は私にどんな恨みがあるのか。あるとすれば二十年前、古久先生の積年の大福帳を踏みつけて、古久先生の機嫌を損ねてしまったことがあるだけだ。趙貴翁は古久先生と知り合いではないが、きっとうわさを聞きつけて、彼に代わって憤っているのだな。道にいたやつらと結束して、俺を目の敵にしているんだ。だが、子供たちは? その時分、彼らはまだ生まれていないが、何で今日は、私を怕れるように、そして殺めようとしているように、怪しい目でじっと見ていたのか。これは私を真に恐怖させ、不思議がらせ、また悲しませる。
 分かったぞ。やつらの母親が教えたんだ!

   三

 夜、どうしても寝付けない。世のすべてのことは研究せねばならない、そうして初めて明らかになるのだから。
 やつら――その中には県知事に枷鎖(かせ)をはめられた者もいる、紳士(地方の有力者)に平手打ちを食らった者もいる、役所の小使に妻を強奪された者もいる、親を借金取りに殺された者もいる。だがその時のやつらの顔つきだって、まったく昨日のように怕ろしくなかったし、あんなに禍々しくなかった。
 一番不思議なのは、昨日、街である女が、彼女の子供をひっぱたいて、口の中で言っているのだ、
「おやじめ! お前に咬みついて憂さ晴らしにしてやる!」
だのに彼女の目は私を見ている。私はヒヤッとなって、逃げ出すことができない。するとあの青い顔をし、歯をむき出したやつらが、あざ笑うのだ。陳老五が駆けつけてきて、私を家へ無理やり引っ張って行った。
 引っ張られて私は家に帰ったが、家の者はみな私のことなんて知らんといった風だ。こいつらの顔色も、あいつらとまったくおんなじだ。書斎へ入ると、すぐに掛け金(かぎ)を掛けられた。まるでニワトリかアヒルを閉じ込めたかのようだ。この一件で、詳しい状況を余計に探り当てられなくなった。
 数日前、狼子村の小作人が不作を訴えて、私の兄貴に言うには、彼らの村に一人の大悪人がいて、みんなで殴り殺したと。そのうちの何人かは、そいつの心臓肝臓をえぐり出して、油で炒めて食べた、すると肝っ玉が強くなると。私がちょっと口を出すと、小作人と兄貴が四つの目を私に向けて見た。今日やっと分かった、奴らの目つきは、外の連中のそれとまったく一緒だったのだ。
 思い出しただけで、頭の先からつま先までゾッとする。
 奴らは人間を食うことができる、だから私を食べれないなんてことも無いのだ。
 そうだ、あの女が「咬みついてやる」と言ったのと、青い顔をして歯をむき出した奴らの笑いと、数日前の小作人の話は、明らかに暗号なのだ。奴らの話すことは毒ばかりだ、笑いには全て刀が含まれているんだ。奴らの歯牙は、全て真っ白に並んでいる、これこそまさに人を食う道具なんだ。
 私は自分自身のことは悪人でないと思っていたが、古久先生の大福帳を踏みつけてから、そう言えなくなってしまった。あいつらは、何かたくらんでいるようだが、私にはまったく予想がつかない。その上やつらは開き直ると、人を悪人呼ばわりするのだ。私はまだ覚えている、兄貴が私に作文を教えた時、どんなに善人であっても少しけなしてやると、兄貴はいくつか丸をつけた。悪人をちょっと擁護してやると、「すばらしく絶妙だ、独創的だ」と兄貴は言った。そこで私は、奴らのたくらみを考えてみたのだが、はて、いったい何を考えているのやら。まして、やつら人を食おうとしている時分なのにだ。
 世の全てのことは研究せねばならない、そうして初めて明らかになるのだから。古来、食人は常だった、そう私は記憶している、しかしあまり詳しくは知らない。私は歴史書をひっくり返して調べてみた、この歴史書には年代が書いてない、ゆがんでくねったどのページにも「仁義道徳」の文字が書いてある。私はどうせ眠れないから、夜半まで仔細に調べていった。するとようやく字と字の間からさらに字が見えてきた、なんと本いっぱいに「食人」の字が書いてあるじゃないか!
 本にはこんなにもたくさん書いてある。小作人はあんなにもしゃべった。なのに怪しい目つきで私を見ながらニヤニヤみんなで笑いやがる。
 私だって人間だ、やつらは私を食べたくなったんだ。

   四

 朝、ちょっと静坐した。陳老五が飯を運んできた、一皿は野菜で、一皿は蒸した魚。この魚の目は白くて硬く、口が開いていて、あの人間を食うやつらとおんなじように見える。ちょっと箸をつけてみたが、ぬるぬると滑って、魚だか人間だかわかりゃしない。腹の奥から全部吐き出してしまった。
 私は言った、
「老五、兄貴に言ってくれ。私は退屈しているんだ。庭をちょっと散歩したい。」
 老五は返事をせずに出て行った。しばらくして、門を開けてくれた。
 私はそれでも動かなかった。やつらが私をどうするのか研究してやろう。どんなときも私への手を緩めないことはわかっている。果たして、兄貴が一人のじじいを連れてきやがった! ゆっくりとやってきた。やつの目は、凶悪さに満ちている。私に見抜かれるのを怕れて、ただ下を向いてばかりで、メガネの端からちらちらとこちらを盗み見ている。兄貴は言った、
「今日はお前、とても具合がよさそうだね。」
「ええ」
と、私は言った。兄貴は、
「今日は何(ホー)先生にきてもらったよ。お前を診てもらおうと思って。」
と言う。私は、
「いいですね」
と答えたが、このじじい、首切り人が化けていることを私がわからないはずがあろうか! どうせ脈を診ると言いながら、私の肉付きを推し量ってるくせに。そしてその功労でもって、肉をちょっと分けてもらうんだ。私は怕くなかった。人間を食いはしないが、肝っ玉はやつらよりも太いんだから。両のこぶしを突き出して、やつがどういう風に手をつけるか見てやった。じじいは、座ったまま目を閉じて、ずいぶんと触っていたかと思うと、またずいぶんと呆けていた。そして、ふいにあくどい目を開いて、
「落ち込まずにな、静かに養生してれば、すぐによくなるよ」
と言った。
 落ち込まず、静かに養生しろだと! 養生して肥えれば、やつらは自ずとたくさん食べれるわけだ。私にどんないいことがある? どういう風に「よくなる」と? やつらこの一群の人間は、人を食いたいと思いながらも、陰でこそこそし、やり口をごまかそうとしては、ためらわずに手を下す勇気がないんだ、なんというお笑い草だろう。私は我慢できなくなって、大声で笑ってやったが、とても痛快だった。自分でもわかったが、この笑いの中には、勇気と正気(せいき)が含まれていた。じじいと兄貴は顔を青くして、私のこの勇気と正気に圧倒されてしまった。
 しかし、私に勇気があるから、少しでもこの勇気にあやかろうと、やつらはさらに私を食いたいと思う。じじいは門をくぐって、そう遠くに行かないうちに、兄貴に小声でささやいた、
「早急に食べてしまいなさい!」
 兄貴も何度かうなづいた。やっぱりあなたもか! この大発見は意外な事のようであるが、予想していたことなのだ。やつらと一緒になって私を食おうとしてるのが、実は私の兄貴なのだ!
 人間を食うのが私の兄貴だ!
 私は人間を食う人間の兄弟だ!
 私自身が食われてしまっても、依然として人間を食う人間の兄弟なのだ!
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发表于 2010-4-22 00:01:28 | 显示全部楼层
   五

 ここ数日、一歩退いて考えてみた。仮にあのじじいが首切り人の化けたのではなく、本当の医者だとしても、やはり人間を食う人間には変わりない。やつらの祖先の李時珍が作った『本草何たら』にも、人肉は炒めて食べれるとはっきり書いてある。それでもなお、やつは、自分は人を食わない、と言えるか?
 兄貴だって、少しも無実なんかじゃないぞ。彼が私に本を教えてくれたとき、自分の口で「子を易(か)えて食う」ことはできると言ったじゃないか。また、たまたま悪人について議論になったときにも、殺すのは当然のことで、さらに「肉を食い皮に寝て」しかるべきだと彼は言った。私はそのときまだ幼かったから、半日も心臓がドキドキしたっけ。先日、狼子村の小作人が来て心臓と肝を食べたことを話したが、彼はちっとも不思議がらず、ずっとうなずいていたな。このことからも、以前から変わらず悪巧みをしていたことがわかる。「子を易(か)えて食う」ことができるならば、何でも易(か)えられる、誰でもを食うことができるんだ。私は昔、単に兄貴の語る道理を聞いていただけで、今までわけがわからなかった。だが今になって分かった、彼が道理を語っていたときには、唇の端に人間の油を付けていただけでなく、心の中は人を食いたい思いでいっぱいだったのだ。

   六

 真っ暗だ、昼だか夜だか分からない。趙家の犬がまた啼きだした。
 獅子の凶悪、ウサギの臆病、狐の狡猾、……

   七

 やつらの方法が分かった。すぐに殺してしまうのは、これはあまりしたくない、勇気もないし、祟(たた)りも怕いからだ。そこでやつらみんなで口裏を合わせて、罠を網の目のように張りめぐらせ、私を自殺させようとする。考えても見ろ、数日前に街で見かけた男や女の様子にしても、ここ数日の兄貴の行動にしても、八、九分間違いない。もっとも都合がいいのは、腰紐を解いて、梁(はり)の上に掛け、私が自ら首をつって死ぬことだ。やつらは殺人の罪名を着ることなく、願望を満たすことができるわけだ。当然、狂喜乱舞してウーウーヤーヤー笑い転げることだろう。そうでないなら恐怖で欝になり狂い死んでしまうことだ、痩せてしまうだろうが、まぁこれでもまだ良いわけだ。
 やつらは死肉しか食うことができないんだ!――何かの本にあったと記憶しているが、世の中にはハイエナというやつがいるらしい、目つきも姿もとても醜いそうだ。常に死肉を食らっていて、特大の骨までもを粉々に噛み砕き、飲み込んでしまうという、想像しただけでも人をぞっとさせる。ハイエナは狼の親戚だ、狼は犬の元祖である。この間、趙家の犬が私をじろじろ見ていたことからも分かるが、やつもたくらみの一味で、早くからすでに相談がついていたんだな。じじいは下を見てばかりだったが、私を騙すことができるものか。
 一番哀れなのは兄貴だ。彼も人間だ、どうして少しも恐がらないのだ。しかもやつらと一緒になって私を食うというのか? やはりこれまでの習慣で、悪いことだと思わなくなってしまったのか? それとも良心を失い、悪いと知っていながらもするのか?
 私は、人間を食う人間を呪うのに、まず兄貴から始めよう。人間を食う人間を改心させるのに、先ず兄貴から始めよう。

   八

 ただ、こんな道理は、やつらは今までに自らで分かっていていいはずなのだが……
 突然、一人の男がやってきた。年はようやく二十歳前後といったところか。顔立ちははっきりしない。満面に笑みを浮かべて、私に向かって会釈する。こいつの笑いも本当の笑いではないようだ。そこで私は問うてやった、
「人間を食うことは、正しいか?」
 男は、相変わらず笑みを浮かべて言った、
「飢饉でもないのに、どうして人間を食うもんですか」
 こいつもやつらの一味だ、私はすぐに分かった。人間を食うのが大好きなんだ。そうなると勇気百倍、さらに問うてやった。
「正しいか?」
「そんなことを聞いてどうするんですか? あなたはほんとに……冗談がうまい。……今日は天気がいいですね。」
 天気は良い。月だってあんなに明るい。だが、私はお前に問うているんだ、
「正しいか?」
 男は、そうだとは認めなかった。そして歯切れ悪く答えた、
「いや……」
「正しくない? じゃ、どうしてやつらは食えたんだ?!」
「そんなこと、ありえない……」
「ありえないことだと? 現に狼子村では食ったじゃないか。それから、本にもたくさん書いてあるぞ。真っ赤で新鮮な!」
 男の様子が急に変わった。鉄のように顔が青くなった。目を大きく見張って言った、
「あるいはあるかも知れない、ですが、前からそのようにやってきたので……」
「前からそうだったんなら、正しいのか?」
「あなたとそういう道理は話しませんよ。とにかくあなたはしゃべっちゃいけないんです。あなたの言うことはやっぱり間違ってるんです。」
 私は飛び起きた。目を開けてみると、男はいなかった。体中から大粒の汗が出た。あいつの年頃は、私の兄貴よりもはるかに下なのに、なんとあの一味なのだ。きっとやつの父母が教えたからだ。そして、すでにやつも自分の息子に教えてしまったかもしれない。だから子供までもが、憎々しげに私を見るのだ。

   九

 自分では人間を食いたいと思いながら、また誰かに食われるのを怕れる。だから疑心暗鬼になり、疑いの目で互いの顔を見合っているのだ。
 こんな考えを捨てて、安心して仕事をし、往来を歩き、飯を食い、そして眠ったら、どんなに気持ちがいいことだろう。これはたった一つの敷居を超えるだけ、たった一つの扉をくぐるだけのことなのだ。だが、やつらは親子、兄弟、夫婦、友人、師弟、仇敵、それからお互い知らない者同士の間で、みんなでグルになって、互いに励ましあい、互いに牽制しあい、なんとしてもこの一歩を踏み出そうとはしないのだ。
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发表于 2010-4-22 00:02:51 | 显示全部楼层
   十

 早朝、兄貴を探して歩いた。彼は、座敷の外に立って空を見上げていた。私はさっと彼の背後に行き、門をさえぎりながら、できるだけ静かに、できるだけ穏やかに彼に話しかけた。
「兄さん、話があるんです。」
「言ってみなさい。」
 兄貴はすぐ振り返って、うなずいた。
「ちょっとした話なんです、ただなかなか言えなくて。兄さん、おそらく、最初人間が野蛮だった時は、みんな人間を食ったんでしょう。それから後、考えを改めて人間を食わなくなった者がいて、ひたすらに良くなろうとし、人間になりました、真の人間になりました。にもかかわらず、まだ食う者もいます――虫だって同じです。中には魚や鳥や猿になり、ついに人間になったのもいます。だけど、中には良くなろうとはしなかったから、今でもまだ虫のままのもいます。あの人間を食う人間は、人間を食わない人間と比べて、どんなに恥ずかしいでしょうね。虫けらが猿に比べて恥ずかしいよりも、もっともっと恥ずかしいのかもしれませんね。
 易牙(えきが)が彼の息子を蒸して、桀紂(けっちゅう)に食べさせた話がありますが、そういうのはやはりずっと続いているんです。盤古が天地を創造して以来、ずっと食い続けて易牙の息子にいたり、易牙の息子からずっと食い続けて徐錫林にいたり、徐錫林からまたずっと食い続けて狼子村でつかまったやつにまでいたるんです。去年、城内で囚人が処刑されたとき、ひどい結核の病人がいて、饅頭(まんとう)に血をつけてなめました。
 やつらは私を食べたいんです。兄さん一人だと、そもそもどうしようもないかも知れません。だからって、やつらの仲間に入らなくてもいいじゃないですか。人間を食う人間は、どんなことでもできますよ。やつらが私を食えるなら、あなただって食えるんです。仲間同士でも、食ってしまいますよ。ただ一歩方向を変えるだけです、今すぐ改めるべきなんです。そうすればみんなが太平になるんです。今まではそんな感じだったかも知れないけど、私たちは今日にでも全く良くなってしまえるんです。だめだ、と言うんです! 兄さん、私は信じています、あなたは言える。一昨日、小作人が年貢を減らしてくれと頼んだとき、あなたはだめだと言った。」
 最初、兄貴はただ冷たい笑いを浮かべていただけだったが、だんだんに凶悪な目つきになって来て、ついに奴らの秘密を暴いてしまうと、顔中が真っ青になった。門の外には一群の人が居た、趙貴翁と彼の犬もその中にいた。みんなで首を突き出して様子を伺いながら、そろそろと入ってきた。顔がよく見えない者ももいる、布をかぶっているようだ。青い顔をして歯牙をむき出し、含み笑いをしている者もいる。私はやつらがみんな仲間で、人間を食う人間だと知っているぞ。だが、やつらの心が一様に同じでないことも私はわかっている。一つには昔からそうだったから、もちろん食うのが当然と思っている者、また一つには食うべきでないと知りながらも相変わらず食いたいと思ってる者もいる。だが、他人に暴かれるのを怕れているから、私の話を聞いてますます憤慨しているくせに、冷ややかに含み笑いをしているのだ。
 そのとき突然、兄貴がすごい形相で、大声で怒鳴って追っ払った、
「お前ら出て行けっ! 気狂いを見て何が面白いんだ!」
 このとき、私はまたも、やつらの巧妙さを悟った。やつらは改心しようとしないだけでなく、とうの昔から根回しをしていたのだ。気狂いの汚名を用意して、私にかぶせたのだ。そうすれば将来食ったときにも、太平無事であるばかりでなく、たぶん同情してくれる人までいるだろう。小作人が言ったみんなで悪人を食ったというのも、全くこの方法じゃないか。これがやつらの常套手段だ。
 陳老五も憤慨して駆け寄ってきた。だが、どうして私の口がふせげるものか、あくまでやつらに言ってやった、
「お前ら、改心するがいい、心底から改心するんだ! 人間を食う人間は、将来必ず許されなくなるぞ、世の中に生きていけなくなるんだぞ。」
「お前たちがもし改心しないなら、自分も食われてしまうんだからな。たとえどんなに子供を生んだとて、真の人間に滅ぼされてしまうんだ。猟師が狼を打ち滅ぼしてしまうのとおんなじだ!――虫けらとおんなじだ!」
 やつらはみな、陳老五に追い払われた。兄貴もどこかへ行ってしまった。陳老五は私を促して、部屋へ戻らせた。部屋の中は真っ暗闇だ。梁(はり)と 椽(たるき)がみな頭上で震えている。しばらく震えていたが、突然巨大化して、私の体に覆い被さってきた。
 なんて重苦しいんだ。身動きできやしない。私を殺そうとしてるに違いない。だがその重苦しいのがまやかしであると気づいたので、もがいて抜け出したら、汗びっしょりだった。だが、あくまで言ってやった。
「おまえたち、今すぐに改心するんだ。性根から改心するんだ! 人間を食う人間は、将来許されなくなることを覚えておけ‥‥‥」

   十一

 太陽も出ない、扉すら開かない、毎日二度の飯。
 箸を持つと、兄貴のことが思い出された。妹が死んでしまった原因も、すべて彼にあると気づいた。その時、妹はやっと五歳になったばかりで、可愛い、いとおしい姿が、今でも目の前に浮かぶ。母は泣き止むことができなかったが、兄貴は母を泣かないようなだめていた。多分、自分が食ったものだから、泣かれるとある程度は気が咎めずにはいられなかったのだろう。もし、まだ気が咎めるというのならば‥‥‥
 妹は兄貴に食われた、母は知っていただろうか。私にはわからない。
 母も知っていたのだろう。だが、泣いていた時には、敢えて何も言わなかった。多分、当然のことだと思ったからなのだろう。確か私が四、五才の時だったが、広間の前で涼んでいたら、兄貴は言った、父母が病気になった時に子供がなすべきことは、自分の肉をちょっと割いて、よく煮て食べてもらうことだ、そうしてこそ立派な人間だ、と。母も、それをいけないことだとは言わなかった。ちょっとが食べられるなら、おのずと全部も食べられるわけだ。しかし、あの時の泣き方は、今になって思い起こしても、本当に人の心を悲しくさせる。これは極めて不思議なことではないか!

   十二

 考えられなくなった。
 四千年来常に人を食ってきたところ、今日になってやっと分かった、私もその中で長年生きてきたんだということが。兄貴が家事を取り仕切っていたとき、ちょうど妹が死んだ。兄貴が食事に混ぜて、私たちにこっそり食べさせてないとも限らない。
 私は、知らず知らず妹の肉を少し食べていたのかも知れん、今になって順番が私自身に回ってきたのだ……
 四千年の食人の履歴を持つ私、最初は知らなかったが、今明らかになった、真の人間に出会うことの難しさよ!

   十三

 人間を食ったことのない子供は、あるいはまだいるだろうか?
 子供を救え……

   一九一八年四月。
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发表于 2010-4-22 00:05:52 | 显示全部楼层
如题,因毕业论文需要,跪求各位大侠帮忙找找~《狂人日记》的中文版已找到!
冰珂 发表于 2010-4-10 10:31

我只有日文版的狂人日记,因字数限制,所以分成三段上传。
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 楼主| 发表于 2010-4-29 10:12:35 | 显示全部楼层
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    谢谢谢谢~感激不尽!请问,译者是哪位?出处?因为论文答辩时需要提供这些信息,麻烦你了~
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